かつて、東武のデラックスロマンスカーというのは、浅草を出ると、今市、日光まで、停まらなかった。料金も1列車一律1000円...
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変わりだしたのは複々線の越谷延伸や半蔵門線との直通などが続いた20世紀末から21世紀初頭で、特に2003年3月の半蔵門線直通開始時のダイヤ改正から、北千住、春日部、栃木、新鹿沼に全列車が停車し、同時に特急料金も見直され、実質値下げされるなど、一挙に沿線から利用しやすくなった。その後、2006年春から新宿発着のJR乗り入れ列車登場、2012年春にスカイツリー駅への停車開始と続く。曜日や時間帯によって料金が変わるようになった。
ただし、車両はかつてのデラックスロマンスカーから続くトップグレードというのは変わっていない。現在使っている100系電車「スペーシア」は、1991年以来20年以上使われている(スカイツリー開業を機会に内装を改装した)が、座席、内装は、JRの特急グリーン車と同レベルだ。逆に言うと、春日部から浅草まで、500円(時間帯によって300円)でグリーン車並みの車両に乗れるわけで、むしろ料金が同一になった「りょうもう号」との格差が目立つ。
新宿発着日光鬼怒川特急の場合、運賃料金が割高になる。特急料金は新宿‐日光間で2000円を超え、最大で浅草発着の倍額になる。にもかかわらず、新宿発着は人気が高く、繁忙期は臨時や横浜、八王子などへ延長運転する。
スカイツリー開業以降、今までの都内から栃木へ観光に行くだけでなく、栃木、埼玉から浅草スカイツリーに観光に行くよう営業戦略を展開してるが、実態の利用はどうなのだろう。東武はスペーシアだけでなく展望車両の行楽列車をスカイツリー向けに登場させている。
実際利用すると、平日は、春日部で乗降する人が意外と多く、週末、特に秋の週末は本数(1時間毎)、編成(実質5両)もあって満席の列車が多い(小田急や近鉄は1時間に3本、7両~10両の特急が走る)。
風景だが、北関東の景色というのは単調。それでも、鹿沼を過ぎると、男体山がそびえ、一気に山中の風景になる。紅葉の時期は綺麗だ。
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投稿日:2013/01/17