台東区立旧東京音楽学校奏楽堂
名所・史跡
3.49
台東区立旧東京音楽学校奏楽堂 クチコミ・アクセス・周辺情報
上野・御徒町 観光 満足度ランキング 21位
当施設は東京藝術大学音楽学部の前身、東京音楽学校の校舎として、明治23年(1890)に創建された日本最古の洋式音楽ホールで、国の重要文化財に指定されています。
ピックアップ クチコミ
-
満足度の高いクチコミ
奏楽堂に足を踏み入れるとパイプオルガンの調べが聞こえてくるようです。
4.0
- 旅行時期 2024/03
- by Lily-junjunさん
「旧東京音楽学校奏楽堂」へのアクセスは、JR「上野駅」公園口を出てそのまま直進します。「国立西洋美術館」を右折し140mほ... 続きを読むど直進すると右手に「国立科学博物館」があります。シロナガスクジラのオブジェの前に道路がありますので、左折し、「国立博物館」の前を通り350m直進すると、二つ目の信号の手前の左手の森の中に「旧東京音楽学校奏楽堂」があります。「旧東京音楽学校奏楽堂」を見学するには、開館日が原則として、日曜日、火曜日そして水曜日の週三日しかないので注意が必要です。ただし、木曜日、金曜日、土曜日はホールの使用がなければ開館しますので、ホームページで事前に調べておくことがポイントです。 まずは、正門を入ると「永遠」という石碑があります。どういう意味なのでしょうか、近くに解説板がありません。後から気づいたことですが、「常設展会場4」に奏楽堂の移築・復原に尽力した関係者たちが都議会議長室で署名した「色紙」が展示してありました。色紙には「奏楽堂は永遠である」と記されていました。おそらくそこに由来するのではないかと思います。次が朝倉文夫作による「瀧廉太郎」像です。優しい眼差しで、こちらに視線を送るようにして腰かけています。 次に、正面入口から入る前に上を見上げてください。屋根の下に「モニュメント」があります。左側には西洋楽器の「竪琴」、中央に「火焔太鼓」、右側には和楽器の「笙の笛」が配置されています。いわゆる和洋折衷で、和楽と洋楽をうまく融合させていこうという装飾です。 では、入館します。受付で写真撮影していけない場所を確認すると、常設展の「1番、2番そして5番」は撮影できないということでした。それ以外は、撮影可能という回答がありました。 早速「常設展」の見学です。私が、見たかったのは、「ブリュートナーピアノ」、「パイプオルガン」などです。「パイプオルガン」も実際に奏でることができました。最初、鍵盤を押したのですが何も音が出ませんでした。よく見ると左側に解説書があり、左隣のレバーを手前に引くと音が出ました。何とも言えない神聖な音色で、非常に満足しました。 次は2階の「奏楽堂」です。「奏楽堂」は、明治の半ばにオープンした日本初の最古の音楽ホールです。日比谷公会堂が完成する1929年まで、本邦唯一のクラシック音楽のホールでした。このホールにおいて定期演奏会が始まったのは1898年(明治31年)で、第1回では、玄関横にある銅像の滝廉太郎がバッハの曲をピアノ独奏したそうです。「奏楽堂」は音響に対する工夫がされていて、上を見上げるとヴォールト型(カマボコ型)の丸天井になっています。これは音響効果を高め、客席の熱気を通気口へ逃がすように作られています。壁の四隅もアールになっていて、これも音響を良くする工夫のひとつだそうです。「旧東京音楽学校奏楽堂」の見どころ等は、下に箇条書きにしてあるので、参考にしていただければ幸いです。是非、自分自身でパイプオルガンを演奏してみてはどうですか。 01_【一口メモ】 ⑴ 所在地 〒110-0007 東京都台東区上野公園8-43 TEL:03-3824-1988 ⑵ 公開日 日・火・水曜日 ※木・金・土曜日はホールの使用がなければ公開いたします。 ⑶ 公開時間 午前9時30分から午後4時30分まで(最終入場は午後4時まで) ⑷ 休館日 ① 月曜日(月曜日が祝休日にあたる場合は翌平日) ② 年末年始(12月29日から1月3日まで) ③ 特別整理期間 ⑸ 入館料 ① 一般 300円 ② 小・中・高校生 100円 02_【アクセス】 ⑴ JR「上野駅」公園口から徒歩7分600m ⑵ 京成電鉄「京成上野駅」正面口から徒歩12分1.0km ⑶ 東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅(7番出口)から12分1.0km 03_【「旧東京音楽学校奏楽堂」の見どころ】 ⑴ 「瀧廉太郎像」 まず、「旧東京音楽学校奏楽堂」に入る前に見ておかなければならないのは、玄関横にある「瀧廉太郎像」です。「瀧廉太郎」と言って思い出す名曲は、中学校の教科書に載っていて、みんなで歌った「荒城の月」ですね。いまでも自然と口ずさんでしまいます。「瀧廉太郎像」と「東洋のロダン」と呼ばれた彫塑家の「朝倉文夫」は同じ大分県の出身で、高等小学校の同窓生だったそうです。東京音楽学校の学生だった「瀧 廉太郎」は、この奏楽堂でピアノの演奏を披露しました。「朝倉文夫」は、11歳頃の廉太郎の面影を土台に、この像を製作したといいます。また、「瀧廉太郎像」は、一階の展示室の窓際に展示されていて「瀧廉太郎像」の後姿を見ながら解説板を読むことができます。 ⑵ 屋根のモニュメント 「瀧廉太郎像」を見た次は、「旧東京音楽学校奏楽堂」に入る前に更に注目すべきものがもう一つあります。それは、屋根の正面にある西洋楽器と和楽器が描かれている装飾です。左側には西洋楽器の「竪琴」、右側には和楽器の「笙の笛」が配置されています。いわゆる和洋折衷ですよね。これには西洋の音楽を吸収し、日本の伝統的な音楽も受け継ぎながら、新しい音楽を作っていこうとすることが意図されているそうです。 ⑵ 常設展示(1階資料展示室) ① 「本居長世」の音楽資料 「本居長世」は、誰もが一度は聞いたことのある「赤い靴」、「七つの子」、「青い眼の人形」など童謡や芸術歌曲、歌劇、器楽曲を数多く創作した作曲家です。「旧東京音楽学校奏楽堂」では、長世自らが記した楽譜のほか、写真や遺愛品など貴重な音楽資料を所蔵しています。 ② 「ブリュートナーピアノ」 ブリュートナー製の「ピアノ」は、日本調律師協会によってこのほど修復され、1987年に上野高校から寄贈されたものです。「ブリュートナー」はスタインウェイやベヒシュタイン等と並ぶ歴史あるピアノメーカーです。この1923年製ブリュートナー「ピアノ」には高音部にアリコート(共鳴弦)と呼ばれる4本目の弦が張られており、大きな特徴となっています。 ③ 「奏楽堂の壁の模型」 音楽ホールの壁には、外からの音を遮るために藁が詰められています。その藁束が詰まっている様子を具体化している展示物です。 ④ 「パイプオルガンの模型」 「パイプオルガンの模型」は、実際に音を出すことができます。 ⑶ 「パイプオルガン」について 舞台正面のステージに設置されている大きな「パイプオルガン」は、その存在感は輝きを放ち、誰もが自然と目を奪われます。「パイプオルガン」を見るといつも疑問に思うことなのですが、手鍵盤や足鍵盤が複数あってもどうしてあんなすばらしい演奏ができるのかということです。たった一つの手鍵盤でさえ私は弾くのがやっとですよ。そして、この「パイプオルガン」は、大正9年(1920年)に音楽愛好家の徳川頼貞侯がイギリスから購入し、昭和3年(1928年)に東京音楽学校へ寄贈したものです。パイプの数は1,379本あります。現在では珍しい空気式アクション機構(ニューマティックアクション)を有し、コンサート用としては日本最古のパイプオルガンです。現在でも、100年以上の歴史がある古いものですが、修理を重ね、今もその演奏を聴くことができます。 ① メーカー…アボット・スミス社(イギリス) ② 演奏台…3段手鍵盤、足鍵盤 ③ ストップ数…26ストップ [ストップリスト] ④ パイプ数…1,379本 ⑶ ブリュートナー製の「ピアノ」 目を見張るのは「パイプオルガン」だけではありません。ブリュートナー製の「ピアノ」もあります。この「ピアノ」は、日本調律師協会によってこのほど修復され、1987年に上野高校から寄贈されたものです。「ブリュートナー」はスタインウェイやベヒシュタイン等と並ぶ歴史あるピアノメーカーです。この1923年製ブリュートナー「ピアノ」には高音部にアリコート(共鳴弦)と呼ばれる4本目の弦が張られており、大きな特徴となっています。 ⑷ 「奏楽堂」 「奏楽堂」は、明治の半ばにオープンした日本初の最古の音楽ホールです。日比谷公会堂が完成する1929年まで、本邦唯一のクラシック音楽のホールでした。このホールにおいて定期演奏会が始まったのは1898年(明治31年)で、第1回では、玄関横にある銅像の滝廉太郎がバッハの曲をピアノ独奏したそうです。これで玄関横にある「瀧廉太郎像」があった理由が何となく分かったような気がします。また、1903年(明治36年)には、ピアノ伴奏であったが東京音楽学校歌劇研究会と東京帝国大学ワグネル会による、日本人による初のオペラが上演されました。「奏楽堂」の建物自体に目をやるとホール中央には大きな「シャンデリア」があり、天井にも透かし彫りの装飾が施されていました。ヴォールト型(カマボコ型)の丸天井は、音響効果を高め、客席の熱気を通気口へ逃がすように作られています。壁の四隅もアールになっていて、これも音響を良くする工夫のひとつだそうです。また、音楽ホールの壁には、外からの音を遮るために藁が詰められています。移築の際にはこうした工夫も受け継がれました。古い建材もできるだけそのまま使用しています。年代ものの窓ガラスにはところどころに歪みや気泡がります。 その他の見どころとしては、「正面入り口」、「展示室4」、「展示室5」、「階段」、「客席中央通路からの眺め」、「客席前列」、「ホワイエの天井と梁」などがあります。 閉じる
クチコミ・評判
3.49
(104件のクチコミ)- アクセス:
- 3.61
- JR「上野駅」公園口から徒歩7分600m by Lily-junjunさん
- 人混みの少なさ:
- 3.74
- 平日なので空いていました。ゆっくり鑑賞することができました。 by Lily-junjunさん
- バリアフリー:
- 3.07
- 対応しています by mappy23377803さん
- 見ごたえ:
- 3.62
- 建築様式にも注意を払ってください。 by Lily-junjunさん
1~20件(全104件中)
-
あいにく開放日ではなかったです
- 3.5
- 旅行時期:2023/11(約2年前)
- 0
-
素敵な小ぢんまりとした洋館
- 3.5
- 旅行時期:2023/11(約2年前)
- 0
-
広がりを感じる建物
- 3.0
- 旅行時期:2023/06(約3年前)
- 0
-
-
由緒ある音楽ホール
- 4.5
- 旅行時期:2023/05(約3年前)
- 0
-
重要文化財の建物
- 3.0
- 旅行時期:2023/02(約3年前)
- 0
-
日曜日の午後には藝大生による演奏を聴くことができます
- 4.0
- 旅行時期:2022/10(約3年前)
- 0
-
コンサートも開かれる生きた文化財です
- 4.5
- 旅行時期:2022/08(約3年前)
- 0
-
-
風情ある建物
- 3.5
- 旅行時期:2022/08(約3年前)
- 0
-
日本最古の洋式音楽ホールは是非これからも残したい
- 3.5
- 旅行時期:2022/07(約3年前)
- 4
-
台東区立旧東京音楽学校奏楽堂
- 4.5
- 旅行時期:2022/07(約3年前)
- 0
-
ぐるっとパス
- 4.5
- 旅行時期:2022/07(約3年前)
- 0
-
パイプオルガンの演奏を聴くことが出来てラッキーでした
- 4.0
- 旅行時期:2022/05(約4年前)
- 0
-
重要文化財です。
- 4.0
- 旅行時期:2022/04(約4年前)
- 0
-
旧東京音楽学校奏楽堂の2階ではオルガンコンサートが聴ける
- 3.5
- 旅行時期:2022/04(約4年前)
- 0
-
同立地に現存するのは、芥川也寸志や黛敏郎らの運動に、台東区が救いの手を差し伸べたため
- 4.5
- 旅行時期:2022/04(約4年前)
- 9
-
日本初のクラシック音楽コンサートホール
- 3.5
- 旅行時期:2022/03(約4年前)
- 0
-
木造のコンサートホール。重要文化財です。
- 4.0
- 旅行時期:2021/12(約4年前)
- 1
-
国の重要文化財に指定されているそうです
- 3.5
- 旅行時期:2021/11(約4年前)
- 1
-
歴史を肌で感じることが出来る場所です
- 4.0
- 旅行時期:2021/11(約4年前)
- 0
-
日本で最初に建てられた本格的な西洋式音楽ホール
- 4.0
- 旅行時期:2021/10(約4年前)
- 0
投稿写真
基本情報(地図・アクセス・営業時間)
- 施設名
- 台東区立旧東京音楽学校奏楽堂
- 住所
-
- 東京都台東区上野公園8-43
-
- 大きな地図を見る
- 電話番号
- 03-3824-1988
- アクセス
- 1) JR線 上野駅から徒歩で10分
2) 東京メトロ線 上野駅から徒歩で15分
3) 京成線 京成上野駅から徒歩で15分
- 営業時間
- [日火水] 9:30~16:30 木・金・土曜日はホールの使用がなければ公開いたします
- 休業日
- [月] 月曜日が祝休日にあたる場合は翌平日
年末年始(12月29日から1月3日まで)。特別整理期間
- 予算
- 入館料 一般300円、小・中・高校生100円
- その他
- 管理者: (公財)台東区芸術文化財団
- 公式ページ
- 詳細情報
※施設情報については、時間の経過による変化などにより、必ずしも正確でない情報が当サイトに掲載されている可能性があります。
このスポットに関するQ&A(0件)
台東区立旧東京音楽学校奏楽堂について質問してみよう!
上野・御徒町に行ったことがあるトラベラーのみなさんに、いっせいに質問できます。
-
ぷーちゃんさん
-
Lily-junjunさん
-
ろたみこさん
-
mikanさん
-
ぷらりーぬさん
-
piglet2017さん
- …他
周辺スポット
周辺のおすすめホテル
-
地図で見る