イスラエル(3)束の間壁の外へ／オリーブ山

2016/04/14 - 2016/04/24

エルサレムで過ごした時間の大半は旧市街の壁の中。たまには外へ！勿論そこにもマリア様のお墓があり、イエス様の涙を想う場所があり。

ヴィア・ドロローサほど過酷でないにしても、オリーブ山へ向かう道のりは春先だって結構ヘビー。随所随所で涼みながら、行ける所まで登ります。

エリア エルサレム(イスラエル)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

金曜日の大行進では渋谷スクランブル並みに混み合うヴィア・ドロローサも朝早くだとこんな具合

通りを跨ぐアーチがエッケ・ホモ教会（ホスピス＝初日の宿）の目印

このホスピスは侮れない

屋上からの絶景だけでなく

宿泊者は無料で見学できる地下の遺構が予想を越えるスケール！

日中は観光客が絶えません（入場９ＮＩＳ／大人）

団体さんのいない時間を見計らって地下へ地下へ

小さな入口からは想像できないほど深く広くダンジョンが

脳内ではエンドレスすぎやまこういち

一人で居ると怖くなる位の静寂

縦横無尽に広がる遺構の最後には澄んだ水を湛える貯水池も

最初の朝に訪ねたウェスタンウォールトンネルツアー（嘆きの壁の地下探検）で見た貯水槽と繋がっているとか

教会なので当然オルガンを備えた聖堂も備えています

何かとお高いエルサレム旧市街にありながら他とは一味も二味も違うホスピス泊は是非ともオススメ

ヴィア・ドロローサの往復ばかりだったので少しルートを変えヤッフォ門方面へ

陽が高くなるとあまりの暑さにみな日陰へ

城壁の上を歩けますよ〜と言われるとうっかり登ってしまう

ヤッフォ門脇のチケット売り場から

時計回りだと遥か先の聖ステバノ門まで…と書いてあったので（この炎天下ではリスキー）反時計回りのショートコースをチョイス

厳しい日射しの下ほとんど人影なし

ダマスカス門方面ほどスリリングでもなく（あちらにはスナイパーとかいて物騒）アップダウンの連続を黙々と

数十分の苦行を終えてシオン門から地上へ（※高い所が苦手なのを完全に忘れていた）

旧市街の南部パートは敬虔なユダヤ人が目立ちます

太古の繁華街跡カルド

原則的には非・超正統派には愛想ゼロの黒尽くめの皆さんですが道を聞かれればドライに応じてくれます

暑いから…と回避したのに結局は聖ステバノ門＝ライオン門まで地道で到着

どっぷり浸ってきた旧市街から外へ

久々に広い車道を豪速でビュンビュン行き交う様子を見てビビりました

まず門を出て程近くのマリアの墓の教会へ

ここも地下に広大な空間が

巨大雛飾りのように座りこんで通路を埋め尽くす中国の団体さんをかき分けて奥へ

階段の途中にはマリアの夫ヨゼフやマリアの両親の墓も

以前は脇の穴から墓石に触れる事ができたそうですが今は透明な板に囲まれています

奥へ奥へと進むと昼間でも仄暗く厳かな空気

傍に広がるゲッセマネの園には今もオリーブの木々が

イエス様は祈りのため足繁く通ったこの地で捕えられたとされます

ゲッセマネにある万国民の教会

別名苦悶の教会ながらモザイクのファサードは結構華やか

内装も関西風味です

大陸からの団体さんが大声あげて闖入してくるたび「静粛に」と走り寄る

山の麓に果てしなく広がるユダヤ人墓地

終末の日にはメシアがこの山に降り立ち死者たちが復活するそうで…これだけの数が一斉に蘇ると結構大変な事になる予感

更に炎天下の坂道を力なく登り「主の泣かれた教会」

イエス様が流した涙を象ったという独特のフォルム

中東の手強い熱射の下ここまで来る人は殆どおらず

教会の祭壇から望む旧市街を一人占め

十字架の彼方にイスラム教の聖地の岩のドーム

教会の敷地からはモスクワでよく見かけた黄金色の玉ねぎ頭群

ロシア正教のマグダラのマリア教会が開放されているのは火曜土曜の朝の内だけ

旧市街からすぐそこに見えたオリーブ山は実はけっこう険しい坂道の向こう…という事で更なる登山は諦め旧市街へ

宿のエッケ・ホモ教会の裏手は住宅街です

厳しい戒律を守るあまり旅人には非フレンドリーなユダヤ人が目立つせいか人懐っこいキッズに捕獲されるだけで嬉しくなったり

夜はCouchsurfingで泊めてもらう事になったイスラエル人マタンとアブネルのお宅へ

新市街の市場は夜になるといいレストランがたくさん！と連れて来てもらったものの折悪くシャバット（安息日）明けの土曜でした

日が沈むとお店も再開するはずがどこも腰が重く彷徨う彷徨う

ファラーフェルとシュワルマばかりで食傷気味だったので有難い

イスラエルで最もよく見かけるご当地ビールはゴールドスター

たくさん歩いた後にはよく沁みます

エルサレム旅行記パート３でイスラム教の世界に辿り着くはずがまだ先は長い