2016/01/16 - 2016/01/16
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今日の八十八ヶ所は、曼陀羅寺、出釈迦寺、雲辺寺、大興寺、神恵院、観音寺、本山寺、弥谷寺、甲山寺の9ヶ所です。それに銭型砂絵などの観音寺市周辺と昨日行けなかった中津万象園、丸亀城といった丸亀の定番コースを絡めます。例によって、また盛りだくさんの旅となりましたが、エリアは比較的限られるので、なんとか予定通り回ることができました。
改めて、香川西部は、これぞという観光スポットがコンパクトに集まっている感じ。瀬戸内海に讃岐平野、四国山脈に連なる深山もそれなりに近いし、このコンパクトにまとまった感じは他ではあまりないかもしれません。
もう一つのテーマのうどんの方も地元の名店にたまたま出会ったり、このエリアはうどんの名店は少ないと思っていたのですが、その予想を覆されることになったのも、収穫だったと思います。
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丸亀の宿を明け方前に出発です。
あの山影は飯野山。丸亀市と坂出市の境にあって、讃岐富士と呼ばれる山です。標高は421m。讃岐七富士のひとつだそうです。
こうして明け方の讃岐富士を拝みましたが、ただ、讃岐平野には他にも同じような形の整った山があるので、正直言えばそれほど希少な感じはしないかもしれません。 -
まずは、曼荼羅寺。こちらは、四国八十八か所の第七十二番札所です。
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始まりは、四国八十八か所で最も古い推古4年(596年)。讃岐の領主佐伯家の氏寺だったということです。弘法大師は、唐から帰朝した翌年にこの寺を訪れ、唐から持ち帰った金剛界と胎蔵界の曼荼羅を安置し、寺名を「曼荼羅寺」に改めたということ。
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境内には大師お手植えとされる「不老松」を彫った「 笠松大師」もありました。
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これが「 笠松大師」です。
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続いては、ほど近くにある出釈迦寺。少し高台にある駐車場から讃岐平野を見渡します。朝もやに小高い山がポツリポツリ。讃岐平野の典型的な風景ですね。
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こちらは、四国八十八か所の第七十三番札所。出釈迦寺。
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変わった名前ですが、これは空海が7歳の時にこの寺の奥の院の山に登り、山の断崖から谷へと飛び降りると釈迦如来と天女が現れて空海を抱きとめたという言い伝えから。
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仏門に入って多く人と衆生を救いたいという思いが通じたというありがたい話は、
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あの弘法大師ならそうかもしれないと思ってしまう信者も多かったのかもしれません。
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奥に進んで、少し高い場所に上がったところが遥拝所。
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向こうに見えているのが、さきほどの空海の伝説にまつわる崖になります。
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ここから雲辺寺へ。雲辺寺って、何度も聞いていた名前なんですが、やっと今回訪問できました。
ここは、もう徳島県との県境ですが、遠いようでもこうやって来てしまえば、やっぱりそんなに不便でもないような気もします。 -
雲辺寺は、このロープウエーで上ります。
乗っているのはスキー客が大半。今日は何かイベントでもあるんでしょうかね。 -
イチオシ
全長は2,594m、高低差657mを上りだすと、すぐに瀬戸内海に向かって広がる三豊平野が見えてきます。三豊平野にはいくつもの溜池もあるので、溜池に空の青さが映って、これぞ讃岐平野ならではの美しさ。こんな絶景がいきなり現れて、痛快この上なしですよ〜
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山頂に到着すると、下界とはかなり気温の差があって、マイナス2度。なかなか冷えてますねえ。
ちなみに、この山頂が徳島県と香川県の県境となっています。 -
さて、雲辺寺は、四国八十八か所の66番札所。ロープーウェイを降りて、歩いて5分足らずで寺に到着します。
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ここが参道入り口。
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そして、この参道にあるのが有名な五百羅漢の石像です。
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まだ出来てあまり古くはなっていないようですが、それなりの大きさもあるし、
それぞれが人間臭くて個性的な姿をしているのが面白いところ。 -
それに、お天気にも恵まれて、少し雪を被った像が朝に日照らされると、とってもいい感じです。
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キーンと冷えた空気の中で、
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自分好みの羅漢像を探すのも、けっこう楽しいと思います。
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坂を下ったところが山門。この山門も新しい感じですね。
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振り返るとこんな眺め。この坂を下ってきたんです。
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山門から上がる道は雪で閉鎖されていたので、奥の方から回ります。
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大師堂に向けては、この階段ですね。
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大師堂です。これも意外に新しいような。雪もあって、ここで終点です。
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もうこれで帰りますけど、お遍路さんが次々やってきます。
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山道から見える四国山脈。幽玄の世界ですね。
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と、雲辺寺の山頂で、そのまた一番高い場所に建っている毘沙門天展望館に気が付いて、そっちにも寄ってみますか。
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雪が積もっていたので足が滑りそうでしたが、やっぱりせっかくですからね。
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建物に入るとらせん階段です。
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展望エリアに出てみると、
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これは周囲ぐるりを見渡せる最高の眺望じゃないですか。瀬戸内海側はロープーウェイ駅や
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スノーパーク越しに三豊平野。
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さっき一緒だったスキー客はここで滑っているんですね。これは気持ちよさそうです。四国にはこんないいスキー場があったなんて知りませんでした。
四国のいい景色をここで全部見たような気分になりました。 -
展望台を降りて改めてスキー場へやってきました。このロッジを入って、
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イチオシ
その先がスキー場。スキー場に入るには入場料がいるので、私はロッジの方から眺めるだけです。いや、皆さんとっても楽しそうです。
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イチオシ
再び、ロープーウェイで、
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さっきの駐車場まで降りました。雲辺寺って、なるほど別天地ですね。下からでは、あの様子はちょっと想像できません。
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次は大興寺。雲辺寺から大興寺に回るのは定番コースのようですね。
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こちらは、「小松尾寺」とも呼ばれる四国八十八か所の第67番札所です。
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始まりは、天平14年(742年)。東大寺の末寺として建立され、その後、嵯峨天皇の勅願によって空海が改めて、本尊の薬師如来を刻んで安置したといいます。
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駐車場は寂しげでしたが、長い石段を上がった高台の境内は、
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寛保元年(1741年)に再建された本堂を中心に、
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いくつかの堂宇がまとまった落ち着きのある雰囲気。
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雲辺寺から、ドキドキするような場面の連続だったので、ここに来て余計にそう感じたのかもしれませんが、ここに来て、ちょっと我に返ったような気持ちです。
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今度は、大興寺から観音寺市内に向います。その途中に寄ってみたのは汐沢製菓。
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国道に看板が見えたので、寄ってみました。お店に入ると見たこともないようなお化けブッフェ。さっそくにそれをいただきました。
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とにかくでかいです。
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ただ、女将さんと話していたら、本当の名物は「やきもち」だそう。それもいただいてみると、これはめちゃうまい。焼き色がしっかりしているんですが、それは見た目だけ。餡子もお餅もシャキッとしたくっきり系。女将さんが自慢するのはもっともだと思います。
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ところで、もうお昼近くですよね。
観音寺市辺りはあまり目立ったうどん屋さんはないようにも思ったのですが、さっきの女将さんの情報で、ここがイチオシということで、手打ちうどんつるやを訪ねてみました。 -
イチオシ
季節限定という味噌うどんをいただきましたが、おばちゃんが持って来たのは、丼いっぱいにひたひたになるくらい盛られたでっかい味噌汁風のうどん。ざっとした見た目ですが、食べ始めるといりこ出汁がすごく効いて、抜群のうまさ。讃岐うどんは出汁より麺が大事なんですが、これだけうまいとそうとも言ってられないですね。このうまさは絶品。とてもいいものに出会いました。感謝です。
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なお、バラ寿しもうまい。いいお店です。
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再び進んで、大平正芳記念館は、観音寺市街でひょっこり見つけました。コンクリート造りの特徴的な建物なので、すぐにそれと分かります。
ただ、もう閉館しているようで、中は見ることはできません。しかし、大平首相が香川でもここ観音寺の出身だとは知らなかったので、ちょっと感動。あーうーとしか言わない人ですが、ものすごく頭のいい人だったとかの人物評も思い出しました。 -
そして、観音寺に到着。
最初に大師堂があって、この上が本堂ですね。 -
ところで、こちらは四国八十八か所の第六十九番札所。六十八番札所の神恵院とは境内も同じです。
琴弾山のすそ野の小高い場所にあって、歩いて上ってもしれています。 -
境内には二つの札所の建物がほどよく配置されて、楠木の大木など木々の緑も美しいし、ここも確かに聖地と言った雰囲気が溢れています。
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弘法大師が琴弾八幡宮の本地仏である阿弥陀如来像を納めたとされ、琴弾八幡宮ゆかりという意味では神恵院と同じです。
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境内を神恵院の方に移動します。
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イチオシ
今日はいい天気だし、これなら参詣者の皆さんも気持ちがいっそう弾んでいるでしょう。
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神恵院は、四国八十八か所の第六十八番札所です。本堂は工事中。
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こちらは大師堂です。
もともとは、琴弾八幡宮の神宮寺で、琴弾八幡宮が第六十八番札所だったようですが、明治に入ってからの神仏分離令で分離され、ここが札所になりました。 -
空海が阿弥陀如来を描き本尊として安置したことも関連してか、本堂前には仏画がいくつか掛けてあって、目を引きました。
本来であれば、善い行いをすれば、良い結果となる。悪いことをすれば悪い結果となるとか。これで絵解きをするんだと思います。 -
最後に山門を確認して、駐車場の方に帰ります。
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次に向かったのは、銭形砂絵を見下ろす展望所。琴弾公園から登る一方通行の道路を上がった先です。
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地図で位置を確認して、
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あれが展望所ですね。
この石の上に上がって、眺めます。 -
イチオシ
ほー、これが銭形砂絵ですか。
見どころが多い琴弾公園の中でも、これは文句なく一番の目玉ですね。深い緑の松林の中に忽然と現れる寛永通宝を模した巨大な砂絵は、縦122m、横90m、周囲345mの巨大なもの。
讃岐高松藩第4代藩主の生駒高俊が領内を巡視の際、地元の人々が歓迎の気持ちを表わすために作ったとされています。松原の先は白い砂浜と瀬戸内海の青い海。砂絵の整った形や周囲の色彩など全体として素晴らしく、これ以上の絶景はなかなかないと思います。 -
もう一つ展望所があって、これは後から造られたものでしょう。
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そこから見ると、少し斜めからの眺めになってしまいます。光の加減で、こっちがよくなることもあるかもしれませんが、さっきの石からの方がやっぱり迫力があるように思います。
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琴弾山の展望台から、今度は琴弾八幡宮に向かっていると、途中にひっそりと弓張月の碑がありました。弓張月とは、曲亭馬琴の小説「椿説弓張月」のこと。馬琴と言えば、「南総里見八犬伝」でしょうが、これと並ぶ代表作。
保元の乱では崇徳上皇方に属して奮戦するも敗れた源氏の武将は、弓の名手。その後、源為朝が琉球に逃れ、琉球王国を再建したという壮大なスケール。ここ琴弾八幡宮が舞台となったことを記念する碑ですが、四国は平氏の地盤なのに、珍しくここは源氏ゆかりの地だったんですね。馬琴もすごいところに目を付けたものです。 -
琴弾八幡宮は、ふもとの随心門から長い参道があるようですが、すぐ横の展望台駐車場からはすぐの場所です。
神社は、大宝3年(703年)、琴弾山で修行していた日証上人が八幡大菩薩の乗った船が近くに漂着したのを見つけ、船を山頂に運び祀ったのが始まり。その船の中から琴の音がしていたことから「琴弾」となったそうです。 -
源氏の崇敬を受けた歴史もあって、源頼義、その子の義家のゆかりもある。先ほども触れましたが、平家の地盤だった瀬戸内海ではかなり珍しいのではないかと思います。
なお、これも既に触れましたが、かつては四国八十八か所の札所。しかし、今はここではないので、人影はまばらです。 -
展望所を降りて、砂絵の近くまでやってきました。
この琴弾公園は、琴弾山と有明浜周辺を一体として整備したものです。 -
車を適当に止めて、松林を抜けると銭型砂絵。入ってはいけないと書いてあるのに、足跡がいっぱい。観光客はもう少しマナーを守るべきですね。これはいただけません。
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脇を歩いて、
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海側に出ると、瀬戸内海に面した遠浅の白い砂浜が現れます。
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両側を見渡すと何キロもあるようなかなりの広さ。
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陸地を振り返ると、さっきの展望台のある琴弾山が正面に見える。さきほど銭型砂絵を見た位置もよく分かりました。冬でしたが、砂浜では若い人のグループが遊んでいたりして、とても気持ちのいい場所だと思います。
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これで車に帰りましたが、それにしても、銭型砂絵の周辺にある深い松の林はとても美しい。観音寺松原というようです。
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イチオシ
防砂林のような松原は時々ある風景なんでしょうが、ここの松の木は大木だし、幹や根っこがくねくねととぐろを巻いたような形をしたりしていて、なんだかものすごいことになっています。
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栗林公園の松とか香川には美しい松が豊富ですが、インパクトという意味ではこの松原も全然負けていない。時間があれば、これもじっくり鑑賞してもらいたいと思います。
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また、少し移動して。
観音寺市郷土資料舘は、道の駅ことひきの隣りにある施設。建物は、大正3年に三豊郡農会農事試験場として建設されたもので、国の登録文化財。 -
内部の展示室は限られたスペースで、古い生活用品とか魚貝鳥類標本の類とかで雑多。ただ、地元の祭りである「ちょうさ祭」の豪華な刺繍座布団はちょっといいかも。これが唯一の見どころのような気がします。
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世界のコイン館は、道の駅ことひきの施設の奥。表の「世界のコイン館」の文字が目立つし、元々、道の駅ことひきの施設が小さいので、この施設そのものが世界のコイン館みたいな印象です。しかし、銭型砂絵にひっかけた施設。興味のあるひとなら別でしょうが、内容はかなり限界があると思います。
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琴弾公園の辺りに道の駅があるはずなんだけどなあと探しましたが、なかなか見つからない。結局、見つけたんですが、これはいわゆる道の駅のイメージではない。建物の前にちょっとした駐車スペースがあるだけで、広々とした道の駅と思って探すと見つからないわけです。中には、野菜や果物の生鮮品コーナーもありますが、品数は限られるし、どうしたのかなあというような道の駅です。
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琴弾公園のエリアを後にして、もう一つ気になっていたのが、この一夜庵。
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これは、俳諧の祖、山崎宗鑑が興昌寺の境内に結んだ庵。
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山崎宗鑑の史跡は京都の山崎にあって俳諧連歌の功績が讃えられていますが、宗鑑は、その後、こちらに移り生涯を終えています。
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伝統を重んじる連歌から、洒脱な俳諧への道を開いた功績ですが、この立派に復元された家屋を見ると、当地讃岐の方がはっきりと大事にされている様子。
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偉大な功績をしっかり記憶にとどめているように思えました。
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続いて、やってきたのは本山寺。
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こちらは、四国八十八か所の第七十番札所です。
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イチオシ
大同2年(807年)、平城天皇の勅願寺として、弘法大師が自ら刻んだ馬頭観世音菩薩像を本尊とし祀ったのが始まり。
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長宗我部氏の戦いで被害を受けますが、現在の本堂や仁王門はその難を逃れたもの。
これに関連しては逸話が伝わっていて。。
長宗我部軍が本堂に侵入の際、住職を刃にかけたところ脇仏の阿弥陀如来の右手から血が流れ落ち、これに驚いた軍勢が退去したため本堂は兵火を免れたといわれます。この仏は「太刀受けの弥陀」 -
鎌倉時代の建物で、それぞれ国宝、重要文化財に指定されています。
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ちなみに、鎌倉時代の建物はそれまでの和様に、大仏様、禅宗様が伝えられ、折衷様といった創意工夫ある様式も生まれた時代。
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この建物はしとみ戸だし、装飾も華美ではない。
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和様の趣きが強いように思います。
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ほか、平成の大修復として、本堂横の五重塔の工事が行われていましたが、この五重塔も圧巻の規模。完成すれば、本堂と合わせてさぞかし素晴らしい景観になるのではないかと思います。
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続いては、弥谷寺に向かいます。
ただ、国道11号線から弥谷寺に入る交差点角で饅頭屋さんを見つけました。これは寄ってみましょう。 -
店内に入ると奥の方では蒸かしている最中の湯気がもうもう。蒸かす木の型の使い込まれた感もいいですね。けっこう人気があって、お客さんは大量買いしていきます。
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お店で少し買っていただきましたが、これは小さめの酒饅頭。おいしいです。ただ、少し食べるというより、バクバク食べる方があっているような気がしました。大量買いは理に適っていると思います。
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少し走って、弥谷寺の駐車場に到着。こちらは、四国八十八か所の第七十一番札所です。
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寺は標高382mの弥谷山南麓にあって、登れないこともないようですが、駐車場からは専用のシャトルバスを使って上りました。
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始まりは、聖武天皇の勅願により行基が堂宇を建立したことから。
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山門を入ってすぐが大師堂。
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上に上がらせてもらうと、御朱印帳ですね。
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見事な欄間の彫刻もすごいんですが、
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空海が7歳から12歳まで学問に励んだという獅子之岩屋がこちらの目玉です。空海は、唐より帰国後、この地を再び訪れ、蔵王権現のお告げにより千手観音を安置、伽藍の再興を行ったということです。
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境内全域は山の斜面に張り付いたような場所。山岳仏教の聖地と言った雰囲気が強く感じられました。
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ということで、
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本堂まではまだ登って行くことになります。
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真言宗なので当然ではあるのですが、山岳仏教の修験道の匂いが色濃くあって、途中途中の岩を利用した施設も迫力があります。これは岩窟の護摩堂。岩に埋め込まれたような建物がちょっと異様です。
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これが本堂。これも崖の真下に立っています。
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弥谷寺を終えて。
駐車場のすぐそばにあるのは道の駅 ふれあいパークみの。場所的に弥谷寺にくっついた施設かと思ったのですが、いやだに温泉大師の湯という温泉施設まで揃っています。 -
そして、隣りは弥谷山ふれあいの森。広場のような広いスペースに斜面を利用した滑り台的な遊具が整備された一角。小さい子供を連れたたくさんの家族がやってきていました。道の駅に車を止めれるし、便利なんだと思います。
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ここからは、今日最後の目的地、丸亀に向かいましたが、途中、ちょこっと甲山寺へも。
こちらは、四国八十八か所の第七十四番札所。善通寺にもほど近い平地の小さなお寺です。 -
始まりは、空海が岩窟に毘沙門天を祀ったこと。そして、その後、嵯峨天皇の勅命を受けた満濃池の修築に成功した空海は、朝廷から与えられた褒美の一部で堂宇を建立したのだそうです。
一方で、境内は限られたスペース。八十八か所の他の寺と比べるとこじんまりとしていて地味な感じは否めません。 -
さて、丸亀に戻って。満を持して訪れたのは中津万象園。丸亀の観光では、丸亀城の次に来る観光スポットです。
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ここが庭園への入口。
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遊歩道が奥へと延びて、想像していたよりずっと広いですね。
ちなみに、この庭園は丸亀藩主、京極高豊の命により、貞享5年(1688年)に造られた面積5haの池泉回遊式大名庭園。 -
中央に京極氏の故郷である近江国の琵琶湖をかたどった八景池があって、
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近江八景になぞらえた島々を眺める設計は、
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イチオシ
それを特に知らない我々がみても風情満点の見事さです。
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赤い邀月橋に丸い飛び石なども遊び心に富んでいて、面白い趣向。
香川は栗林公園だけではないよといいたい気持ちになりました。 -
中津万象園は、こうして池と松の美しい日本庭園がメインなんですが、敷地内に配された博物館や美術館も小規模ですが秀逸です。
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古代オリエントの焼き物も含む陶芸館、仏像を中心とする展示のひいな館に、
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人気の日本画家作品を展示する絵画館があって、かなりの充実ぶりには驚きました。
特に、前二者は、こんなところに目を付けましたかというようなユニークなコレクション。美しさも際立っていて、この審美眼の高さはどこから来るのか。とても感心しました。 -
さて、時間が押せ押せとなりましたが、何とか丸亀城天守閣の閉館時間にも間に合いましたよ〜
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丸亀城の見どころは、何んといっても石垣の美しさ。天守まで4段に重ねられた石垣の高さは60mで、これは日本一。三の丸石垣は、22mあります。
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そのてっぺんからの眺めをまずは確認。
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瀬戸大橋も遠くに見えていますね。
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ところで、城の始まりは室町時代初期。管領細川頼之の重臣、奈良元安が築いた砦ですが、その後、秀吉から讃岐17万石を与えられた生駒親正が支城として築き、現在の城郭が完成します。天守は、この江戸時代に建てられた御三階櫓。
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イチオシ
この急な階段が名物ですが、近くで見る外観はイマイチかなあ。下から見上げる天守の姿の方が美しくて、ずっと絵になるように思います。
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階段はインパクトがありましたが、上層はまあ普通かなあ。
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梁の組みも力強いですが、とびぬけた特徴というものはないような気がします。
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さっき見た四国大橋はこっちの方が高い分よく見えますね。
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讃岐富士もくっきりです。
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で、帰りの石垣。この切り立った石垣はかなり危険。見とれていると落っこちそうですね。石垣も下から眺める方がいいようです。
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丸亀市立資料館は、丸亀城のふもとです。
展示は丸亀藩京極家ゆかりの歴史資料が中心。京極家の領地の変遷も、戦国時代を乗り切った高次、高知の兄弟ですが、高次は関ヶ原の戦いの功で大津から小浜藩へ。その息子は松江藩へ加増転封となりますが、子がなく、養子とした甥高和は播磨龍野藩6万石へ減封。そして、その高和が丸亀に移封となったのです。ちなみに、関ヶ原の戦いに出た弟の高知は宮津藩主となりますが、三代後に改易。京極家は丸亀藩が血統を守ったことになるわけです。 -
最後にもう一度天守閣の眺めを確認して、丸亀城は終了です。
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今日の晩飯は、昼の手打ちうどんつるやに続いて、山下うどんへ。
香川のうどん屋さんでは珍しく、夕方遅くまでやっているうどん屋さん。暗くなってから駆け込みました。 -
店内には有名人の色紙がいくつか掛けられていたり、ネットの情報通りの人気店のようですね。
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なるほど、シコシコした麺は讃岐うどんのイメージ通り。じっくり煮込んだおでんと合わせて、バッチリです。
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店内のスペースも十分あるし、昼間にうどんを食いそびれた観光客にとってはありがたい存在だと思います。
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ごちそうさまでした。
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今日の宿は善通寺ステーションホテル。善通寺にも善通寺駅にも近いので、ロケーションは抜群。メインストリート沿いのそれなりに目立つ建物でもあるので、迷うことはありません。おまけに安いので利用したのですが、実はあんまりいい印象ではない。フロントの対応がもたつくし、部屋の傷みも目立ちます。空調もイマイチで落ち着きませんでした。予約は多いホテルのようですが、改善が望まれるかなと思います。
さて明日は最終日。金比羅さんを入れているので、明日も余裕はないでしょう。最後まで気は抜けません。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ジバゴさん 2020/02/18 22:31:31
- 有明浜と琴弾公園
- 又お会いしましたね。
2月7日に小学館から出た「結愛へ」という本はご存知でしょうか?
カバー表紙に有明浜の海をバックにした結愛ちゃん母子が写っておりました。
もっとも最初から有明浜と知っていたわけではなくgoogleストリートビューでアチコチ探してようやく見つけました。
今年中には墓参のため善通寺市に行こうと思っております。
そのため周辺スポットの予習していたところでした。
- たびたびさん からの返信 2020/03/09 16:54:56
- RE: 有明浜と琴弾公園
- 幼児虐待の事件のことですよね。
心愛ちゃんの裁判も始まって、父親の異常な発言には驚きを禁じ得ない。冷静になったら、正常な心を取り戻すのかと思ったら、そんなに甘いものではなかったようです。いろんな人がいる。関係者はもう一度、異常な人はやっぱりいるんだという認識を持たないといけないんでしょうか。恐ろしいことですね。
たびたび
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