2016/01/15 - 2016/01/15
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たびたびさん
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今日から三日間は、レンタカーを使って回ります。香川は日本で一番小さな県だし、そのまた一部を回るだけなので比較的楽なはずではあるのですが、いろいろ調べるとこのエリアも盛りだくさん。やっぱりそれなりに時間がかかりそうなので、そこはちょっと心配です。
さて、まずは、早朝の栗林公園を久しぶりにチェックして、その後、四国八十八ヶ所は根来寺、一宮寺、国分寺、天皇寺、郷照寺の順で回ります。
途中、讃岐の代表的な観光スポット五色台に、丸亀城を中心にした丸亀市街を加えて、グルメはうどんのおか泉と丸亀のB級ぐるめ骨付鳥です。
結果的には、天気にも恵まれて、快調、快調。豊かな自然環境にほどよく人の手が入った香川の魅力を再認識する一日となりました。
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今日からレンタカーなんですが、まだレンタカー屋さんは開いていないので、その前に久しぶりに栗林公園をチェックします。
ここが正面入り口。背後の山は紫雲山です。芙蓉峰から北湖を眺める場合でも、飛来峰から南湖を眺める場合でもこの山が背景となるんですが、どうしても湖の方ばかりに目が行くので、紫雲山は借景というよりも余計なものが見えないようにする目隠しのような役割かなあとは思います。 -
讃岐民芸館は、栗林公園の正門を入ってすぐ。
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限られたスペースですが、讃岐円座、
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後藤塗、
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一閑張、
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うちわや理平焼といった地元の民芸品を展示しています。
讃岐には漆の工芸品などもありますが、こういう民芸品も大事にする土地柄なんでしょうか。栗林公園のような天下に比類のない美ばかりでなく、身近なものにも美を見出す文化も素晴らしいと思います。 -
その隣に建つのは香川県商工奨励館。二階は妻入りの千鳥破風を大きく取って、一階部分は唐様の巨大な向拝を付けるという豪快な印象のデザイン。明治期に建てられた建物は、日本の伝統文化が西洋に負けてなるものかといった気概のあ感じられるものが少なくない。ここもその典型のような気がします。
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では、ここから、北湖、南湖の方に向かいます。
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この向こうが北湖です。
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栗林公園の最も有名な景色は南湖ですが、その南湖に向かう途中にある北湖周辺がこれに次ぐ見応えのエリアでしょう。湖を囲んで低い築山風のなだらかな丘には形のいい松が涼しげに配置されて、シンプルですがここもいかにも栗林公園らしい独特の美を表現しています。
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一方の周囲を衝立のように囲む箱松も素晴らしいです。
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赤い橋を渡って、
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渡ったところから左に折れて、湖に沿った遊歩道を歩きます。
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栗林公園は、松の一本一本も見事。他の公園だったら、それぞれ名前がつくくらいの松でしょう。
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芙蓉峰は帰りによるとして、ここは掬月亭の方に向かいます。
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これが掬月亭。
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裏手の小さな日本庭園も計算された美しさが感じられます。とにかく、どこもかしこも手抜きというのがありませんね。
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掬月亭は、南湖に面して建つ数寄屋風書院作りの建物。飛来峰から眺めると南湖の奥に位置して、全体の景観のポイントとなっています。庭園と言っても自然だけでは成り立たない。自然の中に人間の営みが感じられる景色にこそ味わいがあるということですね。
ただ、これが中国となると遠景の山の上にも必ず望楼を建てたりして、自然を克服しているかのようなしつらえをするんですよね。この違いはどこからくるのか、面白いところです。 -
栗林公園の五葉松は、掬月亭の内庭と言った場所に立っています。五葉松は普通は盆栽にする松というイメージもあるのですが、ここの松は巨大なもの。徳川11代将軍家斉から贈られた松で、根上がりの五葉松と呼ばれるそうです。朝早くて、南湖の景観としてはあまり目立っていませんでしたが、掬月亭からとか近くから見ると感じが違うのかもしれません。
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先に進んで、これは偃月橋。南湖の中央部に架かる反り橋です。長さ17.5m、幅2.55mと栗林公園の中にある14の橋の中では一番大きな橋です。弓張月が湖面に影を落とすその形に似ているというのが名前の由来です。
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南湖の眺めは栗林公園を代表する眺めですが、飛来峰から眺めるのと、この偃月橋から眺めるのとはどっちもあり。臨場感が増すのはこちらだと思います。
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飛来峰に向かいます。
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途中のせせらぎは、春先になると水苔がものすごく鮮やかな緑色になります。今の時期はイマイチですが、それを思い出しつつ、飛び石を渡ります。
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飛来峰です。
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栗林公園を代表する眺めがこれですよね。飛来峰から見る南湖に偃月橋、掬月亭の組み合わせは、比類ない美しさでしょう。
ところで、栗林公園の歴史は、天正の頃、当地の豪族であった佐藤氏が今の栗林公園の西南地区に築庭したのが始まり。その後、その後、江戸期に入って生駒高俊がこれを引き継ぎ、次に造ったのが南湖一帯です。栗林公園を代表する景色とされています。
今日はあまり目立ちませんが、仙磯 (蓬莱島)という岩はわかりますか。天気のいい日だと少し赤みを帯びたこの岩が光って、緑色のコメント好対照になって美しいんですよね。蓬莱島という仙人の住む島を表わしたものだそうですが、小さいくても存在感は抜群です。 -
そのまま芙蓉峰へ移動して。ここは、栗林公園の北湖を望む小高い山。北湖の周辺は見事な松が配されて、その緑と湖の青がよく調和しています。そして、結束点とも言える場所にあるのは赤い梅林橋。
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右手には目隠しとしての箱松。背後には紫雲山という具合です。栗林公園では、ここも南湖の飛来峰と双璧とされる眺めです。
なお、栗林公園と栗林公園回遊式庭園って、まったく同じことじゃないのかと思いましたが、調べてみると、栗林公園は北庭と南庭に大きく分かれるんですね。その南庭が北湖、南湖を中心とする回遊式日本庭園なんですね。これに対し、北庭は明治末から大正初期にかけて近代的に整備改修された準洋風の庭。香川県商工奨励館とかはその象徴。栗林公園はそれらを全部合わせたものなんですね。 -
栗林公園を終わりにして。。
高松市内のうどん屋さんでの朝飯は、栗林公園から歩いて、人気店の一つ、松下製麺所を訪ねました。作業場と食べる場所が一体になったような店内ですが、これがまたいい感じ。 -
ここの麺の特徴は麺が柔らかいし、コシもほどほど。そこまで極端ではないですが、どっちかと言えばブツンブツンと切れるタイプ。一般的な讃岐うどんからするとあれっという感じなんですが、急いで食べるにはこれの方が食べやすい。やっぱりこれもよくできたうどんだと思います。
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高松駅前の平成レンタカーで、車を借りて、さて、いよいよ出発です。
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まず訪ねたのは、高松市水道資料館。
朝早かったのでまだ開いていませんでしたが、美しい外観を見るのが主目的だったのでまったく問題ありませんでした。 -
イチオシ
これは、旧事務室。大正6年に建てられたもので、全体はL字型。その角に玄関が設けられるというある意味で極めてシンプルな構造。玄関部の破風は唐破風ではなく西洋式のアーチ型。ライトブルーが美しい和洋折衷の建築です。
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ここから根香寺に向かったのですが、途中の道路工事で五色台の先端の方に大きく迂回させられてしまいました。いきなりアクシデントですが、仕方ない。少しコースを変更です。
と、目に入ったのは瀬戸内海歴史民俗資料館。大崎の鼻から五台山に上がってすぐの施設です。 -
無料なんですが、予想に反して巨大な施設。
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順路を進むと、
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瀬戸内海で活躍していた漁船を丸ごと展示するホールも含めて、丘を利用した敷地内には展示室が数多く配されていました。
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これはお祭りかなんかで使われたものでしょうか。
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この人形は船の守り神のような感じですね。
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そして、瀬戸内海の島々での暮らしぶりとかを余すところなく保存展示したいというような気概を感じる意欲的な内容でもあると思います。
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少し傷みの激しいものもありますが、段々畑で使っていたのでしょうか、背負って使う負いなどは美しい展示で、見応えがありました。なお、最近無料になったということです。
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そして、根香寺に到着。ここは、四国八十八か所の第八十二番札所。行政区は高松市だし、高松駅から西に向かって回り始めるとやっぱりこおkが最初の目的地になるでしょう。
牛鬼伝説というのがあって、江戸時代の初め頃、害をなす牛鬼を弓の名手であった山田蔵人高清が3本の弓で見事に退治。その牛鬼の角がこちらに奉納されているというのです。駐車場の隣りの小高い場所に牛鬼の像があって、これが一つのシンボルのようになっています。 -
山門を抜けてますが、
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例によって、ここにも大きなわらじです。
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で、ちょっと面白いのは、参道。山門からいったん下って、また石段を登って行くので、実際はさほどの距離でもないのですが、いい感じで険しい印象を出していると思います。
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水舎があって、
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もう一段上がった先が、本堂ですね。
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これは中門。
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イチオシ
その先が本堂です。
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本堂の内部から、周囲の回廊には仏像群。それを拝みながら帰ります。
八十八か所は、それぞれが楽しませる独自の工夫をしています。ここも誰がそういうことを考えるのか分かりませんが、ここも楽しませる要素をしっかり持った寺だと思います。 -
ここまでくれば、五色台をもう少し回りましょう。
しかし、五色台は広いエリアなので、どこから見ていいか分からない。取りあえず目についたビジターセンターを訪ねました。 -
ここは、見晴らしがいいというようなことはなくて、五色台の地形や動植物などを紹介する内部の展示が中心です。
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一方で、香川の凧のコレクションがあって、美しい。けっこう見応えがありました。
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香川県は、こういう民芸品を大事にする気風があるような。。
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ここでもそんな感じを受けました。
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そのまま休暇村へ。
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もしかして、これが五色台の中心だったようですね。
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イチオシ
駐車場の脇から四国大橋を見下ろすんですが、島々を貫いて架かる橋の姿は世紀の事業であった壮大さが感じられて、けっこう感動的。四国大橋はいろんな場所から見てきましたが、ここから見る眺めは最も素晴らしいかも。
休暇村っていう名前からは想像できませんでしたが、五色台はここに来ないと話になりませんね。本当に胸のすくような眺めです。 -
休暇村のホテルの方にも寄ってみます。
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入口入ってすぐのロビー奥。
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ほー。ここからでもよく見えますねえ。
手前はプールのようですが、これは少し景色を邪魔しているような。泳ぐ人にはいいかもしれませんが、そうでない時期には困りものですね。シンプルに庭園とかにした方がずっといいと思いますけどね。 -
五色台スカイラインを元来た方に帰ります。最後のくだり辺りから、海の景色も見えてきます。
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せっかくなので、もう一か所寄ってみたのは、大崎山園地です。
これは第一展望所。 -
香川県自然科学館の駐車場から少し遊歩道を登って行くのですが、かつての塩田跡の湾が眼下に見えたり、対岸の岡山県も見えています。
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これは第二展望所。写真の「またきまい」の彫刻が目印です。
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イチオシ
彫刻と瀬戸内海の景色のコラボですが、
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瀬戸内はどこまでものどかです。
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駐車場まで戻って、香川県自然科学館へも寄ってみます。
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たぶん、子供向けの施設だろうと思ってあまり期待していませんでしたが、ナウマンゾウの化石のほか、サヌカイトの展示・説明が目を引きました。サヌカイトは叩くと金属のような音のする石で楽器として用いられたものなのですが、そのサヌカイトは讃岐の石だということ。讃岐のサヌ。これは一つ勉強になりました。
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大崎の鼻は、五色台から瀬戸内海に向かってスカイラインを降りてきたところ。
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小槌島と大槌島が沖に並んで見えて、ちょっといい景色です。特に、観光スポットとして整備されているわけではありませんが、車を止めるスペースは十分にあるので大丈夫。
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みかんの無人販売があって、ひと袋買いました。種があっても、これはおいしい。酸味も甘みもある濃い味で、もうちょっと買ってもよかったなあと後で悔みました。
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今度は一宮寺に向かいます。
あれれ。高松市の鬼無町は、世界一の松盆栽と植木の里だそうで。車で走っているとあちこちにそうした看板があって、それならとこの香川県鬼無植木盆栽センターに寄ってみました。 -
ちょうど市が行われていた日で、業者の人が競り落とした木を小型トラックで運び
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出すところ。世界一というような迫力は感じませんでしたが、街全体に業者が点在していて、そうした雰囲気を感じればいいのかもしれません。
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少し寄り道しましたが、一宮寺に到着。こちらは、四国八十八か所の第八十三番札所です。駐車場に車を止めて向かうと畑の中にこじんまりとした寺があるなという感じでしたが、
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イチオシ
山門から本堂、大師堂、護摩堂がきれいに配置された、しっかり落ち着きのある雰囲気の境内が現れました。
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大宝年間(701年-704年)に、義淵が創建。後に義淵の弟子の行基が一宮寺と改名したという古刹です。
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本堂を見て、
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最後に山門を確認しました。
平地にある寺なんですが、境内はやっぱり札所の雰囲気。札所だからこうなのか。それとも、もしかしたら参詣者の気持ちが積み重なってこうした雰囲気になっていくのかもしれません。そんな不思議な気持ちにもなる寺だと思います。 -
続いて、国分寺に向かったのですが、讃岐国分寺跡とか、想像以上に広いエリアでどこから見ていいのか分からないくらい。なので、まずはこの高松市讃岐国分寺跡資料館を訪ねてみました。
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展示室は二室と限られますが、文様がきれいに残った瓦など発掘品も多数。これだけでも、古代のロマンを十分リアルに感じることができると思います。
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讃岐国分寺跡史跡公園は、国分寺資料館からは少し離れています。
讃岐国分寺跡の広い平地の真ん中に、石造りの国分寺の模型が設置されていました。 -
イチオシ
大きさはさほどでもないのですが、白い石の美しさにもよるのでしょうが存在感があって、けっこう楽しめる。国分寺に興味のない人でも、これを見れば、ここにかつてはすごいものが建っていたんだなあと容易に実感が持てると思います。
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礎石もきれいに残っていますね。
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広い敷地の一角にはかつての建物の発掘現場が大きな建物に覆われて、再現・保存されていたりもします。
平城京なんかと同じ奈良の匂いですね。 -
そして、その広い敷地の中心部に国分寺がありました。
四国八十八か所の第八十番札所ですが、その名の通り、聖武天皇の詔により日本各地に建立された国分寺のうちの一つ。 -
山門を入って、松並木の長い参道が気持ちいいですねえ。
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イチオシ
ただ、最大の特徴は境内にもある礎石。
ここも讃岐国分寺跡の広い敷地の一角ですから当然といえば当然なんですが -
国分寺の建物と境内のあちこちにあるかつての建物の土台だったであろう礎石がうまくマッチしているように思います。
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こちらは、かつての五重塔跡ですね。これも国分寺の建物を彩る石と松といったところでしょう。
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次に向かうのは、天皇寺なんですが、途中にある蒲生うどんにも寄ってみます。
ここは、ネットとかでも坂出ではダントツの超人気うどん屋さん。でも今日は平日だし、ちょうどいいだろうと思ったのですが、そんなことより。。カーナビの指示通りに進むとこれがとんでもない細い道。対応車が来たらアウトですね。これに対して辿り着くと田んぼの真ん中には逆にとても広い駐車場があって、そのギャップには驚かされました。
で、営業時間は二時まで。少し過ぎていて、残念。もうお店は閉まっていました。ただ、ご主人が二時までなのでと申し訳なさそうに教えてくれました。しかし、①アクセスの道は非常に狭いのでかなり覚悟が必要。②二時までだが、二時まではちゃんとやっているということが確認できたのでよしとしましょう。 -
さて、気を取り直して、天皇寺に到着。
この白峰宮は、保元の乱で敗れ、讃岐国へ配流された崇徳上皇を祀る神社。崇徳上皇は、崩御するまでの9年間を当地で過ごします。 -
赤い鳥居から拝殿まではまっすぐな参道だし、さほどの規模もないのですが、どっちにしても、天王寺との境界はよく分かりません。
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なので、もう一度外に出て、天皇寺の入口を確認します。
ここは、四国八十八か所の第七十九番札所。元は崇徳上皇を祀る白峰宮の神宮寺であったのですが、明治の神仏分離令によって、分かれることとなりました。
崇徳上皇は、保元の乱で敗れた後、讃岐国に流され都に帰りたいという強い願いもかなわず、ここで亡くなります。天皇寺と書いた大きな石がなにか、そうした思いを象徴しているようにも感じられます。 -
いったん外に出ると白峰宮とは分かれているのですが、中は一体になっているんですよね。
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拝殿には天皇家を示す菊の紋章と
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首をもたげた龍の瓦がちょっと目を引きました。
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次に向かうのは郷照寺ですが、白峰宮・天皇寺に行った際は、清水屋のところてんが名物です。
寺の近くには大きな看板もあって、誰でも気が付くと思います。しかし、少し離れた場所のお店を訪ねると10月から2月の間はお休み期間なのだとか。残念ながら、食べることはできませんでしたが、店の前に清水が湧いていたり、雰囲気だけは確認することができました。 -
蒲生うどんと清水屋に振られてしまいましたが、今度寄ったのは、日の出製麺所。この辺りでは、ここもなかなか有名です。
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ただ、お店で食べられるのは、お昼前後の限られた時間だけ。仕方がないのでパックのうどんをお土産にしました。しかし、これで十分。自分でゆでても、ツルツルシコシコのうどんのうまさは申し分なし。家族にも大評判であっという間になくなりました。また近々お取り寄せしてもいいかなあと思っているところです。
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そして、今日最後の郷照寺に到着です。
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こちらは、四国八十八か所の第七十八番札所。
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坂出の街並みから、遠くには四国大橋も望める気持ちの良い高台に建っています。
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行基が開き、
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一遍上人が踊り念仏の道場寺とし、郷照寺に改称したという歴史。釣鐘と龍神様の伝説の鐘楼に、
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大師堂は向拝が花天井となっていたり、ここもちょこちょこ楽しませてくれる要素がありますね。
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本堂は一段高い場所。
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境内を見下ろして、
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脇には池を中心とした庭園も整備されていて、これもちょっとしたサプライズだと思います。
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地蔵餅は、郷照寺の門前というほどの場所ではないのですが、一応、郷照寺の名物とも言われるお餅屋さん。
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声を掛けると奥からご主人が出てきて応対してくれました。品数は限られていて、黒豆のかきもち500円をお土産にしました。特別なものではありませんが、まあ記念にということです。
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飯を食べていなくて、今度は外せませんよね。
やってきたのはおか泉。うどん屋さんの中では割烹クラスといった高級うどん店です。 -
イチオシ
値段は高めですが、この見た目の美しさなんかどうですか。濃紺の砥部焼にざっくり削った鰹節の見事さなど、ちょっと頭抜けていますよね。麺のシコシコ感や洗練された出汁のうまさもあって、非の打ちどころがありません。
まあ、セルフのうどんに慣れてきたころにここを訪ねたので、余計にそう感じてしまったかもしれませんが、やっぱり素晴らしいうどんだと思います。 -
落ち着いたところで、残りの時間は丸亀観光です。
亀山公園は、丸亀城の一帯を指すようです。 -
広さはさほどでもないと思いますが、駐車場から天守閣に行く道がよく分からなくて、ちょっと困りました。大手門の方に迂回して上ることが分かりましたが、駐車場から天守閣までは20分くらいかかります。
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で、丸亀城に上る前に情報を得ておこうと丸亀城内観光案内所に立ち寄ったのですが、天守閣の入場は4時までなので今から行っても入れませんよという適切なアドバイスをいただき、危ういところを助けられました。
天守閣は翌日にして、代わりに市内の観光スポットの情報を教えてもらいました。では、予定変更。そちらに回りましょう。 -
ただ、大手門と
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イチオシ
そこから見える天守閣はチェックします。
確かになかなか美しい城ですね。四国だと高知城や松山城が有名ですが、これなら全く引けを取っていないでしょう。 -
では、市内中心部に戻って。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は、丸亀駅から目と鼻の先。現代アートというと難解なイメージや突飛もないといった作品も少なくないのですが、この猪熊弦一郎の作品はある種の心地よさがあるように思いました。 -
この建物は世界的建築家谷口吉生の手によるもので、その要素もあるのかもしれませんが、心が開放されたような気持ちになったのはちょっと予想外。家族連れで若い人にも楽しんでもらえたらと思います。
内部の写真撮影は禁止ですが、作品の雰囲気はこの外壁からでも想像してみてくださ〜い。 -
続いては、丸亀平井美術館へ。丸亀の中心部からは少し離れていますが、レンタカーだったので訪ねてみました。
入場は無料で、玄関を入るといきなり展示室。二階三階にも展示室があって、スペインの画家の抽象画が中心ですね。ロビーに絵が掛けてあるにプラスαといった感じですが、まあまあ。一階の雰囲気が一番いいように思います。 -
新堀湛甫親水公園は、丸亀市街地から海側に出たところ。丸亀は、海路でこんぴらさんに向かう参詣者がここで上陸して、丸亀街道を通って行ったという街。公園には、その象徴である太助灯籠が建ち、海辺には小舟も係留されていたり、ちょっと往時を感じられる雰囲気が残っているように思いました。
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いずれにしても、坂出市、丸亀市、琴平町、善通寺市、多度津町とこの辺りは行政区がごちゃごちゃしていて分かりにくいんですが、少し頭の整理がついたような気がしたのは収穫でしょう。
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これがシンボルの太助灯籠。
江戸の人々が千人講として、浄財を出し合って天保9年(1838年)に造られたもの。寄進者の中で、最高額の80両を寄付したのが名前の由来の塩原太助という人だったそうです。海際に建つ灯籠は、夕陽に映えていました。 -
丸亀通町商店街は、丸亀の市街中心部。丸亀駅と丸亀城を結ぶアーケード商店街です。シャッター通りではありませんが、ちょっと寂しい感じは否めないかなという微妙な印象です。
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そして、その商店街の真ん中にあるまちの駅が秋寅の館です。
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見るからにレトロな建物なのですが、建物は大正末期から昭和初期頃に建てられたもの。農機具などの鉄の商売をしていた秋山寅吉という人物が建てた秋山寅吉商店の本社です。
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現在は、休憩スペースなどがあって、内部の見学が可能で、その雰囲気を楽しむことになります。
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陶器の芸術家のような管理人さんがいました。ちょっと話をしてもよかったんですが、締める間際に押し掛けたので、やめておきました。
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この時間で開いていたのは甘月堂。
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入ると、これはびっくり。いちご大福とかすごい数の大福のバリエーションがショーケースに並んでいて、こんなの見たことがないですねえ。たぶん、注文してから作るので、こうしたことができるんでしょうね。それにしても、見ているだけで楽しくなってしまいます。
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結局は、普通のいちご大福にしたのですが、いずれにしてもこんなバリエーションは初めて見ました。けっこう楽しませてもらいました。
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丸亀のB級ぐるめに骨付鳥というのがあって、これを出す店が市内にはいくつかあります。ただ、丸亀鳥という店名がストレートで気持ちいいし、地元での評判も良いようだったので、こちらにしてみました。居酒屋のような店内の奥のカウンター席に座って、注文しようとすると「若鳥と普通のとありますが、どっちにしますか?」。そんなこと言われても、すぐには判断がつかなくて、ぐずぐずしていたら、若鳥は柔らかいからそっちにしてみなさいということで、そちらにしてみました。
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油でカラリと揚げたような表面の香ばしさがポイント。
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イチオシ
油がギトギトに掛かってますが、くどくなくて軽い食感。
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スパイスの加減も心地よいです。バクバク食べて、まいう〜です。
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今日の泊まりはビジネスホテル青山。丸亀市街地からは少し離れているのですが、そこはレンタカーだったので問題なし。
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古いビルの一部を利用した簡単な宿泊所と言った感じですが、部屋は意外にきちんとしていて、安心して宿泊できました。粗末なホテルでも悪くないと思います。
さて、明日もレンタカーの旅。引き続き盛りだくさんの予定です。天気もよさそうなので楽しみです。
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