2016/04/29 - 2016/05/01
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entetsuさん
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美味しい酒、料理、米、魚。ゆったりした人情。
富山にめっきり嵌まり、もう6回目の訪問になりました。
去年のGWは城端の曳山祭りをどっぷり楽しみましたが、今年のGWは高岡の御車山(みくるまやま)祭りがメイン。
もちろん、観光スポットが少ないといわれる富山市内観光や、馴染みの「銀八鮨」、砺波のチューリップ祭りも外せません(笑)。
まず、初日は富山市内を散策します。
★(1)富山市の観光スポットも見どころ満載!
☆(2)富山市内にも観光スポットあります。「富岩運河環水公園」!!
☆(3)やはりこの時期なら、砺波のチューリップ!
☆(4)となみチューリップフェアの観賞を続けております!
☆(5)「御車山祭りの宵祭り」と「瑞龍寺ライトアップ」を堪能!
☆(6)旅の最終日はいよいよ高岡の御車山(みくるまやま)祭りです!!
☆(7)高岡の御車山(みくるまやま)祭りの後編です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 ANAグループ JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
今回も新幹線ではなく、ANA便での富山行きです。
個人予約だと、JRは1ヶ月前、飛行機は早割りで3ヶ月前から予約が出来る。
当然、飛行機の三択になってしまいます。
料金も変わらないし・・・。
ちなみに今回の料金「旅割28・75」の組合せで、往復@22,180円でした。
ところで、羽田空港国内線第2ターミナルのC・Dエリアですが、長く工事中だったのですが、今回、驚くべき大変革! -
手荷物預けのカウンターが無人化されていました。
「ANA Baggage Dropサービス(自動手荷物預け機)」というらしい。
この様に蓋がパカッと開くので、荷物を入れます。
多分、この段階で、重量も計測してるのだと思います。 -
eチケットを読み取らせると・・・。
一応、荷物の中に、花火やガスボンベ、ライターなどが入っていないか聞いてきます。 -
バッグに貼るタグシールが出て来て、取っ手に付けるようアナウンスされます。
-
OKボタンを押すと蓋が閉まり、手荷物引き換え証を受け取り、ハイ、終わり。
便利なものです。 -
この日は連休初日の4月29日。
案外空いてるな、なんて思っていましたが・・・。羽田空港 第2旅客ターミナル 空港
-
なんとカードラウンジに入るのに、行列〜。
やっぱりGWでした。羽田空港 エアポートラウンジ (第2旅客ターミナル2F ゲートラウンジ) 空港ラウンジ
-
4〜5分で入れはしましたが、中はこんな感じで芋を洗うよう・・・。
-
なんとかペアシートみたいな所に案内されました。
ちょっと狭い(笑)。 -
ただ、目の前にANA機がいっぱい見えました。
-
富山行きANA701便は、バスで機内までご案内〜。
-
飛行機側からターミナルビルを撮りました。
沖留めだと、こういう景色も撮ることが出来ます。 -
まぁ、こういう景色も。
-
飛行時間は僅か55分。
離陸前に寝てしまい、起きたら富山空港でした。 -
少し前にアシアナ機も着いていたみたい。
調べると、ソウル → 富山(OZ128便)は、火・金・日の週3日間就航し、ソウル9:10発で、富山11:00着だそうです。 -
いいですねぇ、富山!!
-
「富山地鉄バス」で富山駅まで向かいます。
路線バス (富山地方鉄道) 乗り物
-
料金は410円。
富山駅前に行く直通のバス。
(直通といっても市役所前など3ヶ所くらいは停車します) -
30分ほどで、富山駅前に着きました。
宿泊する「ホテルリラックスイン富山」。ホテルリラックスイン富山 宿・ホテル
-
駅から徒歩3分ほどです。
大変便利。 -
チェックインは14:00からですので、手続きだけ済ませ、荷物を預かってもらいます。
GWで富山駅前のホテル各所、結構値段高いですが、ここはこの期間ツイン2泊で19,960円でした。
朝食付き。
まぁ、仕方ない。 -
富山地方鉄道(市内電車)の半額利用券をいただきました。
通常200円の所、100円で乗ることが出来ます。
2枚付いています。
夜、「銀八鮨」に行く際に使いましょう。富山地方鉄道 (市内電車) 乗り物
-
さて、昼食は「西町大喜」で。
ホテルから近いです。
エクセル東急の隣です。西町大喜 富山駅前店 グルメ・レストラン
-
こちらは、「富山ブラック」ラーメンの名店。
噂には聞いていたけど、食べたことのないブラックラーメン。
見た目ほど、辛くない(塩っぱくない)とは聞きますが・・・。 -
大とか特大・・・。
食べる人居るのか・・・。
中華そば・小を注文。
私は、念のためライス・小も注文。
何故、念のためか?
スープが塩辛かったら、中和させるため(笑)。 -
最初は店内割合空いていましたが、徐々に混んできて、隣にはお爺ちゃん・おばぁちゃんに連れられて可愛らしい女の子が来ました。
-
それでは、まずビール。
スパードライかぁ。
まぁ、仕方ない。
やっぱり一番搾りが美味いと思うけど〜。 -
はい、来ました。
漆黒の富山ブラックラーメン。
チャーシューがゴロゴロ入っていて、大きめに刻んだネギもアクセント。
あと、メンマに胡椒が多めにかかっています。 -
麺はやや太め。
塩っぱくないとは聞いていたが、そんなことない。
やっぱり、しょう油辛い(笑)。
念のために注文していたライス・小が役に立ちました。 -
この黒さですから。
隣のテーブルの3人は、生卵を頼んでました。
なるほど、マイルドにはなりそう。 -
私見ですが、山海の美味いもの揃い富山に来て、わざわざラーメン食べることはない・・・(笑)。
私だけの、意見です。 -
さて、今日は富山市内を観光します。
立山や砺波、南砺、氷見、高岡などなど観光スポットは数ある富山県ですが、市内にはあんまりスポットがないとの悪評がありますが、探せばある・・・(笑)。
先ほどの富山ブラックラーメンの「大喜」さんは、「富山エクセルホテル東急」の数件隣にあります。
こちらは富山駅の南口。
これから行くのは北口側です。 -
正面が新幹線の北陸延伸で新装なった富山駅です。
その前を、「富山地方鉄道 (市内電車)」が通ります。富山地方鉄道 (市内電車) 乗り物
-
いろんな車両が走っていて面白い。
-
地鉄・市内電車の富山駅。
昨年3月の新幹線延伸と同時に新駅が完成しました。 -
富山駅の地下通路を通って、北口に来ました。
ありました。
これが、「富山ライトレール」。 -
これは、北陸電力の本店ビル。
-
ライトレールの車両ですが、これはなにやらイベントをやっているみたい。
-
入ってみます。
-
不勉強で知りませんでしたが、「富山ライトレール富山港線」とは、2006年(平成18年)2月28日までJR西日本運営していた鉄道路線を第三セクターの富山ライトレールに移管し路面電車 (LRTT) 化した路線。
ライトレールの営業開始は、同年4月29日からだそうです。
つまり、ちょうど開設10年のイベントだったという訳です。
これは、JR西日本時代の富山港線路線図。 -
解説の係員の人から聞きましたが、この「ありがとう富山港線」の看板は実は超がつくお宝だそうです。
JR時代の最終列車に付けられていた看板で、著名な人(名前は忘れました・・・)の筆による文字だそうです。 -
ライトレールの模型。
-
「鉄道むすめ」。
鉄道に関する職場で働く女性をモチーフに、全国展開しているキャラクターコンテンツ。
「富山ライトレール」のキャラクターは、「岩瀬ゆうこ」。
以下、鉄道むすめHPより。
・大家族の末っ子。愛情いっぱいで育った分、周囲にとても優しい。
・介護福祉士の資格所持者。
・ネコ好きで、ネコの言葉がわかる?
職業は、富山ライトレールのポートラムアテンダント。
名前の由来は「岩瀬浜駅」と、同社マスコットキャラクター
『とれねこ』の「ゆうくん」「ここくん」から。
だそうですよ〜。
可愛いー。 -
10周年のイベント車両の横のホームから実際に運行中の列車が出入りします。
-
ここは、「富山駅北」駅というか停留所(電停)。
富山駅北停留場 駅
-
イベントも車両にはこのように10周年の「10」がロゴになっていました。
-
これを拡大すると・・・。
地元の子供さんたちが書いたのでしょうね。
「私の夢・ぼくの夢」ですか。
ほのぼのしていいですねぇ。
「歯医者になって、おじいちゃんの歯をじょうぶにしたいです」、グッドです。 -
そうこうする内に車両が入線して来ました。
-
終点の「岩瀬浜」まで行ってみます。
-
25分ほどで「岩瀬浜」に着きました。
運転手さんが、「まち歩きマップどうぞ〜」。 -
以下、富山市商工労働部観光振興課HPより。
「岩瀬地区は江戸初期から日本海を行き来する北前船の港町として栄えてきました。川岸を背に北前船廻船問屋が立ち並んでいた旧北国街道のまち並みは、明治期に建てられた家屋が多く残っており、当時の様子がうかがえます。」
ということで、建物好きの私にとっては、是非来てみたかったスポットなんです。
いつでも来ることができるなんて思っていたけど、なかなか機会がなかった。 -
「岩瀬カナル会館」という施設があるようです。
向かってみます。岩瀬カナル会館 名所・史跡
-
「岩瀬カナル会館」まえの案内板に「ノーベル街道」なるものがありました。
曰く、国道41号は、富山市と名古屋市を南北に結ぶ東海・北陸地方の主要幹線道路ですが、このうち富山市と高山市間は、古くから富山湾で獲れるブリを長野県や岐阜県に運ぶ道であったことから「ブリ街道」と呼ばれていました。
平成14年(2002年)に小柴昌俊さんと田中耕一さんの2人がノーベル賞を受賞され話題となりましたが、このお2人を含め4人がこの「ブリ街道」の通る地域にゆかりのある方であることが分かりました。
これを機にこの区間は「ノーベル街道」とも呼ばれ、地域が一体となって観光整備が進められています。
そのノーベル賞受賞者は、
利根川進さん 医学・生理学賞 昭和62年 富山県大沢野町(現富山市)
白川英樹さん 化学賞 平成12年 岐阜県高山市
小柴昌俊さん 物理学賞 平成14年 岐阜県飛騨市
田中耕一さん 化学賞 平成14年 富山県富山市
それぞれゆかりのある土地が、この国道41号線上にあるらしいです。 -
「岩瀬カナル会館」。
平成6年4月オープンした会館。
物産・情報コーナー、軽食喫茶コーナーなどの他、2階のホールは300名程度収容でき、多彩な催し物に利用されているそうです。
毎月第2日曜日は、朝市が開催され、フリーマーケットやきときとの魚の販売で多くのひとで賑わうのだとか。岩瀬カナル会館 名所・史跡
-
毎年、5月17・18日には「岩瀬曳山車祭」が行われるそうです。
昨年のGWには南砺市城端の曳山祭りを堪能し、今年は高岡市の御車山祭りを目的として富山に来ていますが、来年はこれ?? -
富岩運河を巡る「富岩水上ライン」の発着場所もあります。
「富岩水上ライン」には幾つかのコースがあり、この後別のコースに乗船するつもりです。 -
右に進むと「富山港展望台」や、北前船廻船問屋「森家」があるようです。
-
岩瀬地区に入って来ました。
廻船問屋が並ぶ歴史的まち並みだそうです。
感じのいい料理屋がありました。
「松月」という料亭みたいです。松月 グルメ・レストラン
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これは何屋さんでしょうか?
-
白く塗られた壁と、茶色い柱や窓の格子とのコントラストが綺麗ですね。
-
維持するのも大変でしょうね。
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もちろん、チリ一つ落ちてなどいません。
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落ち着いた街並みが続きます。
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「野村商店」
お惣菜屋さんのようです。野村商店 グルメ・レストラン
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「富山港展望台」にやって来ました。
富山港展望台 名所・史跡
-
場所的にはこんな感じです。
-
灯篭のような形状は、富山港の南西にある金刀比羅神社にある「常夜燈」をモデルにしているそうです。
「常夜燈」は、北前船の時代には燈台の役目を果たしていたと言われ、船の安全と港の繁栄を願ってこのデザインになったとか。 -
高さはわずか20?。
と、思っていたら、ぐるぐる螺旋階段を上がっていくと、結構疲れました。 -
やっと20?地点に到着です。
-
富山港展望台は、その名の通り、富山港を一望できる展望台です。
これは北の方向です。
見えているのは日本海。 -
これが南の方向。
富山の市内方向です。 -
これは東の方向です。
岩瀬のまちなみを見下ろせます。
冬などの、晴れて空気が澄んでいる日には遠く立山連峰がきれいに見えるはずですが、今日は靄がかかっていました。
出張を含めると、富山には8〜9回来てますが、かつて市内から立山連峰を望めたことはありませぬ・・・。
まぁ、冬に来たこと無いから・・・。 -
これが西の方向。
コンビナートが見えます。
こちらも空気が澄んでいると、能登半島まで見渡せるそうです。
この日は無理〜。 -
岩瀬のまち歩きを続けます。
-
この地区独特の竹すだれで作られた出格子「スムシコ」(簀虫籠)。
竹で作った「すだれ」を格子のように使ってます。
外から中は見えませんが、中から外が見えるとか。
中部から北陸地方の豪雪地帯の町家に見られ、雪の吹き込みを防ぐ機能をも備えているそうです。
飛騨高山や金沢の町家の多くに見られるといいます。 -
岩瀬地区は、北前廻船の寄港地として随分な繁栄をしました。
もとは、加賀藩の御用米を積み出し、後に越中富山の名産品となる「薬」もここから北へと向かいました。
また、岩瀬は加賀藩の参勤交代で利用する北国街道沿いにあったことから、藩主の前田家が宿泊や休息で利用する御旅屋が設けられた他、多くの旅人が宿場町として利用し繁栄したといわれます。 -
まちなみの保存には大変な手間と金が掛かっているんでしょうね。
実は、現在の町並みは明治6年、フェーン現象等による大火で、約1000戸あった家屋の内650戸が焼失し、江戸時代の伝統的建築は失われましたが、岩瀬独自の「東岩瀬回船問屋型」家屋として再建されたのだそうです。
(内閣府経済社会総合研究所HP) -
しかしながら、時代は過ぎて、回船問屋五大家である宮城家、馬場家、米田家、森家、畠山家の事業は衰退し、豪華な建造物は空き家となって過疎化も進み、独特の建築様式をもつ「東岩瀬回船問屋型家屋」がある大町新川通り(旧北国街道)は寂れて、商店街といえないまでになったといいます。
明治39年創業の造り酒屋「桝田酒造店」の後継者で当事専務だった桝田隆一郎(現在社長)さんが、歴史的資源を活かした魅力ある町を創りたいと考え、JR富山港線の存続問題で揺れ動いていた2001年、個人やグループ会社で空き家や土蔵の買い取りを始めます。
富山港線のライトレール化が決まった後、2004年、正式に「岩瀬まちづくり株式会社」を設立したのだそうです。
(内閣府経済社会総合研究所HP)
桝田さんは、旧材木店を修復再生し、富山市稲荷町で店を構えていた有名な蕎麦屋「丹生庵」に入居してもらったり、旧回船問屋・森家がニシン貯蔵庫として使っていた4棟連なる土蔵群の老朽化が進み、取り壊しを検討していたのを購入し、ガラス作家や越中瀬戸焼作家を誘致したり、急ピッチで街並みの保存に力を注いでいるのだそうです。 -
イチオシ
驚くべき奥行き〜。
屋敷と屋敷の間の路地ですが、この奥行きには驚きです。
こちらもご他聞に漏れず、京都などと同じように、店の間口の広さに応じて税金をかける「間口税」が導入されていたための思われます。 -
桝田社長さんが買取り、修復保存した森家土蔵群の酒商田尻本店。
-
これが修復保存された、旧森家土蔵群。
-
北前船のモニュメントがありました。
富山では北前船のことを「バイ船」と呼びます。
行きと帰りで2倍儲かるからだとか。 -
ひときわ、人だかりがしているこちらが・・・。
北前船廻船問屋「森家」 名所・史跡
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こちらは、岩瀬地区の回船問屋五大家の一つで、今でも中を見ることの出来る「北前船回船問屋森家」です。
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出格子「スムシコ」(簀虫籠)。
廻船で使われたと思われる、碇もありました。 -
説明書きがありました。
大正時代までは、家の裏が神通川の船着き場であったといいます。北前船廻船問屋「森家」 名所・史跡
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こちらは、当時の廻船問屋の生活の一端が分かる大変貴重な建物で、1994年(平成6年)に国指定重要文化財に指定されています。
内覧することが出来ます。
料金は大人100円です。 -
この日は4月29日で、国民の祝日「昭和の日」。
昭和天皇のお誕生日です。
きちんと、日の丸がありました。 -
これ、青銅製の瓦斯灯(ガス灯)だとか。
ただの「樋」ではありませんね。 -
それでは、中に入ります。
こちらが建てられたのは1878年(明治11年)で、各地の材を集め3年の歳月をかけられたといわれます。
森家の人は、今ではこちらには居住していませんが、地元の方(館長さん?)が説明してくれました。
玄関から入ると、吹き抜けの部屋が我々を迎えます。
囲炉裏が切られ、「おい」の間と呼ばれる家族の日常生活の最も中心となる居間です。
天井は無く、梁は能登産の黒松です。 -
森家の家紋「つるかたばみ」。
-
イチオシ
暖簾にも家紋があります。
隣の部屋も観覧できます。 -
北前廻船の模型がありました。
写真を撮れませんでしたが、土間には、幅一間(180?)、長さが8?以上もある一枚岩が敷いてあります。小豆島産だそうで、船で何日もかかって運んでもらったようです。
土間を通り、裏手に進む途中にお客さん用のトイレがあり、このトイレの戸板や壁板は「屋久杉」だそうです。
屋久杉の産地である屋久島は、今ではユネスコ世界遺産。
屋久杉は全て国有地にあり、樹齢1,000年以上のものを指しますが、今では決して流通することの無い材木です。 -
天井には明かり取りの窓。
案外明るいので驚きました。 -
内部は1階が「ミセ(帳場)」、「オイ(囲炉裏付)」、「座敷(床の間付)」、「仏間」、「前座敷(床の間付)」、「茶室」、「台所」などがあります。
-
釘隠です。
こちらのは鶴。 -
別の部屋のものは、亀でした。
鶴は千年、亀は万年ですか? -
説明によると、この畳などにも意味があるとおっしゃってましたが、詳しくは忘れてしまいました・・・。
-
棟方志功の四部作がありました。
これはレプリカで、本物は大原美術館にあるといいます。 -
何故、大原美術館かというと、この森家の住宅は、明治11年に建てられましたが、昭和25年に大原総一郎に譲渡されています。
大原総一郎とは、倉敷紡績(クラボウ)、倉敷絹織(現在のクラレ)の創業者・大原孫三郎の長男です。
今では撤退していますが、倉敷レーヨン(現クラレ)富山工場が東岩瀬に建設されたおり、岩瀬をたずねた大原社長が森家住宅を気に入り、こちらを購入し、従業員の寄宿舎にしたのだそうです。
大原は棟方志功を保護したといわれ、美術館にも多くの作品が収蔵されています。 -
思わぬ森家と大原家との関係にへぇーでした。
クラレは、1978年富山工場を閉鎖しますが、その際、屋敷は富山市に無償譲渡され今日に至るのだそうです。
説明を聞きながら、庭とその先にある蔵を見ています。 -
屋敷の西側には、庭(中庭)が配され通気と採光が取れるようにしています。
各地から集められた庭石がありますが、北前船の重しとして運び、名石として売ったそうです。北前船廻船問屋「森家」 名所・史跡
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庭の向こうには蔵がありました。
漆喰の壁に模様も描かれています。 -
部屋に戻り、西側の庭です。
小さい庭ですが、ここにも庭石があります。
ガラスはかなり古いガラスで、当時の技術ですので、微妙に波打っています。
説明によると、このガラス戸には柱がありません。
豪雪地帯のこの地で、柱無しで上から引っ張り挙げている技術は素晴らしいものなのだとか。
建物の棟梁は、京都の東本願寺を普請した親方(宮大工)を呼び寄せたのだそうです。 -
イチオシ
この廊下。
釘を使わずに交互に嵌め込んだように敷かれていますが、謂れについての説明がありましたが、忘れてしまいました。 -
欄間です。
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箱階段。
階段の上は女中部屋だそうです。
階段の下の空間を有効利用する目的で、抽斗 (ひきだし) や戸棚を取り付けた箪笥になっています。 -
奥様が輿入れしたときの駕籠でしょうか。
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イチオシ
蔵の方に来ました。
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扉は重厚で、森家の家紋「つるかたばみ」と龍虎の鏝絵が描かれています。
-
これだけ見ると何が何かさっぱり分からないと思いますが、上の部分が白漆喰、下が黒漆喰です。
-
イチオシ
説明は名調子ですっかり聞き入ってしまいました。
当時の北前廻船問屋がいかに「贅」を誇ったか、よく解りました。北前船廻船問屋「森家」 名所・史跡
-
イチオシ
表に出て来ました。
出格子「スムシコ」(簀虫籠)です。
ところで、この森家ですが、「回船問屋五大家」の中で、実は3番目だったそうです。
1番の馬場家はもっと凄く、「馬場はる」さんは、33才で夫を亡くし、以降馬場家を守りつつ、旧制高等学校(現富山大学教養部・文理学部)の創設のために100万円を寄付し、その後も総額160万円の寄付を続けたそうです。
これは、当時の富山県予算の1/7に相当する額だとか。
馬場家は、森家のお隣にありますが、中を見ることはできないようです。 -
「北陸銀行」岩瀬支店。
「旧岩瀬銀行」だそうです。 -
酒屋さんのようです。
ここが、この街並み保存に尽力されている桝田社長さんの造り酒屋でした。桝田酒造店 専門店
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富山信用金庫も・・・。
-
ここでは、入口はこんな感じです。
-
東岩瀬駅にやって来ました。
森家での熱心な説明を聞いていて、思わぬ時間が経過してしまいました。
ここから、ライトレールに乗って、もう一ヶ所行く所があります。東岩瀬停留場 駅
-
電停のホーム。
向こう側は、今は使われていないJR時代の富山港線の高さ。
今走っているポートラムは、軌道を路面電車化していますので、不要です。 -
イチオシ
電車が来ました。
「ポートラム」という愛称は一般公募され決まりました。
これは「港」(=port)と「路面電車」(=tram)を組み合わせた造語なんだそうです。
高さの違いがよく判りますね。
それでは、次のスポットへ参りましょう。
(2)に続きます。
http://4travel.jp/travelogue/11126599
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旅行記グループ
また来ちゃった富山!
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また来ちゃった富山!~(1)富山市の観光スポットも見どころ満載!
2016/04/29~
富山市
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また来ちゃった富山!~(2)富山市内にも観光スポットあります。「富岩運河環水公園」!!
2016/04/29~
富山市
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また来ちゃった富山!~(3)やはりこの時期なら、砺波のチューリップ!
2016/04/29~
砺波
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また来ちゃった富山!~(4)となみチューリップフェアの観賞を続けております!
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砺波
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また来ちゃった富山!~(5)いよいよ高岡市へ!「御車山祭りの宵祭り」と「瑞龍寺ライトアップ」を堪能!
2016/04/29~
高岡
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また来ちゃった富山!~(6)旅の最終日はいよいよ高岡の御車山(みくるまやま)祭りです!!
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高岡
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2016/04/29~
高岡
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