2017/06/11 - 2017/06/11
329位(同エリア1464件中)
愛吉さん
102歳で亡くなった義母の一周忌に富山県南砺市に来ています。
今後富山に来る事は極端に減少するので、帰途黒部峡谷に立寄ります。
黒部峡谷の入口は富山市、ここで富山地方鉄道に乗り換えて宇奈月温泉に向かいます。
南砺市は富山県ですが江戸時代は加賀前田家の領地、従い全ての道は金沢に通じ、金沢の経済圏に包含されます。
私にとっても富山市は馴染が薄く、訪問は過去2回、飛騨高山とアルペンルートに行く時昼食の為に下車した位です。
従い今回は富山市内の観光も行います、駅の観光案内所で地図を貰い、教えられた観光名所を巡ります。
それでは富山の旅に出発。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル
PR
-
富山観光の出発地は城端線の始発駅城端。
城端線は高岡と城端を結ぶ盲腸線、合理化により駅員は居ません。
列車到着と共に委託員が現れ切符を回収、次の出発まで切符の販売と改札を行います。
駅舎はローカル線ターミナルの面影を伝えます。 -
駅の裏、ホーム側より駅舎を望みます。
郷愁を感じる佇まいです。 -
線路はここで終点、線路の突き当りには家が建ちます。
城端は散居村で有名な砺波平野の最奥、ここから先は山が続き、山を越すと世界遺産で有名な五箇山、白川村となります。
従いここ城端は江戸時代、五箇山経済を支える五箇山支配の認可を加賀藩より受け商工業の集散地として栄えました。
その名残を伝えるのが、城端曳山祭で何台もの豪華な山車が町を練り、無形文化遺産に登録されています。
-
発車の時間が近付きました、乗車しましょう。
列車はディーゼル、ホームは閑散としています。 -
高岡駅に到着、北陸本線富山行きに乗り換えます。
鋳物の街として有名、国宝瑞龍寺があります。 -
富山駅、新幹線開通と共に駅舎が新しくなりました。
-
富山市は富山県の県庁所在地、人口42万人の大都会。
街中を市電(運営は富山地方鉄道)が走ります。 -
駅中の観光案内所で地図を貰い市内の観光開始。
先ずは富山城址へ。赤い橋が見えて来ました。 -
立派な石垣です。
-
石垣の脇に建つ案内板。
-
堀を起点に遊覧船が出ています。
-
それでは城内に入りましょう。
-
木間越しに天守閣が見えます。
富山は加賀百万石の支藩で十万石を領していました。
尚江戸時代の富山城には天守閣が在りませんでしたが、昭和29年に模擬天守閣が建てられました、従い地元では富山城ではなく富山郷土博物館と呼びます。 -
それでも今は城址の風景に溶け込み馴染んでいます。
その為登録有形文化財に指定され、建替えは出来ません。 -
城址に建つ2代目藩主の像。
この藩主が薬都富山を築いた功労者です。 -
解説板があります。
-
模擬天守に登って来ました。
-
遠くに立山が望めます。
-
模擬天守を降りて来ると、佐々成正の歌碑が。
私の好きな武将の一人です。
何事も かはりはてたる世の中に 知らでや 雪の白くふるらん
成正最晩年の作で口惜しさが滲んでいます。 -
城址を去るに当たり、振り返ります。
確かに一つの絵になって居ます。 -
正午近くになりました、教えてもらった富山の新名所、富山市ガラス美術館に向かいます。
2年前にオープンした美術館で市民の知的好奇心を満足させ、憩いの場所にもなって居るそうです。
私達の狙いは2階にあるカフェで、ここで昼食を執ります。 -
建物自体もガラスを多用した近代的美術館で、建物に一歩入ると街中の喧騒を外れ落着いた雰囲気が漂います、又カフェも明るく美術館らしくゆったりと食事できました。
正に穴場です。 -
午後一番に来たのは、薬都富山の伝統を今に伝える越中富山の薬屋さん。
江戸時代から藩の産業として富山藩の財政を支えました。
特に有名なのが反魂丹で、”越中富山の反魂丹、はなくそ丸めて万金丹、それを飲む人アンポンタン”と戯れ歌にもうたわれ、私もよく歌いました。 -
江戸時代から続く製薬業者池田屋の店先。
-
店内に入ると生薬の匂いが立ちこめ、丸薬製造の体験も出来ます。
-
店頭には生薬や、昔懐かしいパッケージが並びます。
又症状や体力に合わせ、和漢薬を調合して呉れます。 -
次に訪ねたのが広貫堂史料館。
明治の廃藩置県により、藩の反魂丹役所が廃止された為、それに代わる組織として関係者が集い明治9年に設立された組合が前身の会社。
富山の薬を代表する会社です。 -
富山の薬を有名にしたのはその販売方法で、置薬方式と呼ばれ、各種の薬を各家庭に預託、半年又は一年後に訪問、使用した分を補充、その分の代金を受取る方式です。
使用した分だけ代金を支払うのと、富山藩の信用により全国に広まりました。
資料館はこれら300年に渡る資料が並び、天皇皇后両陛下も訪ねています。
写真の人形は明治時代の薬行商スタイル。 -
こちらのコーナーは薬を入れて担いだ柳行李と当時の薬の種類等。
-
生薬の生産道具等。
-
広貫堂前から電車に乗り駅に戻ります。
-
駅に戻って来ました、これから地鉄で宇奈月温泉に向かいます。
富山市編はこれで終了です。
終
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
32