2015/08/08 - 2015/08/09
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morisukeさん
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オッサンネコです。
2015年8月9日 シンガポールは独立50周年を迎えます。
このイベントの渦に加わろうと、この日に合わせてシンガポール入りを決めました。
今回は街中にSG50(シンガポール50周年)の標識が立ち並ぶ中を歩き回り、
建国のお祭りモードに包まれた街の雰囲気ををしっかり味わってきました。
マリーナベイの近未来的都市国家の風景。
一方で様々な人種・宗教が混じったダウンタウン。
その繁栄に陰りが見える中で多民族国家としての生き様を垣間見る事ができ、
改めてシンガポールは大好きな国の一つだと認識しました。
その時の記録です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- エアアジア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
イチオシ
シンガポールのお話を少々。
シンガポールはイギリスから独立したと思っている方が多いようですが、
正確にはマレーシアからの独立(追放)なんです。
シンガポールは元々自治権を持っていた地区だったのですが、
マレーシア政府と方針が合わず、結局追放という形で1965年に分離独立を果たします。
初代首相であるリー・クワンユーは独立当初、未来なき都市国家と言われたシンガポールを建て直し、
アジアで最も豊かな国を創り上げたわけですが、一方で能力主義に基づく格差は開き続け、
幸福度は東南アジアで最低と揶揄されるまで落ち込んでいます。
観光客は増え続けるけど、暮らすには厳しい都市国家の現実がここにはあるわけです。 -
シンガポールの玄関口はチャンギ国際空港になります。
空港からは電車(MRT)が市内まで走っていますので、移動には全く困りません。
チャンギはシンガポール東部の一地区の地名になりますが、
現在この空港の名称を建国者であるリー・クワンユー空港に変える活動が行われてます。 -
MRTでブギス(Bugis)駅まで移動します。
空港から確か3.3S$(300円)くらい。運賃は日本より少し安いくらいですかね。
シンガポールの街中を歩いていると、とにかく信号機と街路樹が多い事に気付きます。
そして歩行者が信号無視をしない事。
交通ルールを守るのは東南アジアでは極めて稀な光景ですねぇ。 -
ブギスにはアラブストリートがあるのですが、一本隣の路地ハジ・レーンに入ってみました。
幾つかのショップが立ち並んでいるのと、それぞれの店がカラフルで見た目にも楽しめます。 -
ハジ・レーンの入口にすんごい壁アートを発見しました。
でもこれアジアっぽくないなと思っていたら、この表にある店がメキシコ料理屋でした。
これはマヤ文明をモチーフにした壁画ですね。 -
そして隣のアラブストリートから。
こちらにも壁アートがありますが、この幾何学模様こそアラブのアートですね。
この辺一帯の壁アートや看板、オブジェなどは絶好の撮影スポットになっており、
ただボーっと歩いていても十分に楽しめます。 -
アラブストリートを経て、ブッソーラストリート。
この通りの正面にはシンガポール最大で最古のサルタンモスクがドーンと聳えます。
サルタンはスンニ派イスラム教の君主者の意味であり、
このモスクは1824年に君主フセイン・シャーによって建立されています。
この通りの両側にはムスリム料理のお店が並んでいて、アラブの雰囲気を醸し出してます。 -
イチオシ
そんでサルタンモスク。
おおっ、すげーぞ w|;゚ロ゚|w ヌォオオオオ!!
中も見物できると聞いていたのですが、今年の8月中はムスリム以外お断りですって。
折角来たんだから見せてと交渉しましたが、頑なに拒否され敢え無く撃沈…
残念…。 -
イチオシ
アラブ街からビーチストリートを南下すると、ラッフルズホテルのお出ましです。
ラッフルズホテルは浅田次郎氏の小説「シェエラザード」にも
旧日本軍の司令所として描写があり、一度訪れてみたい場所でありました。
ホテルの名称にもなっているトーマス・ラッフルズはシンガポールの創始者であり、
元々は大英帝国時代の国策会社である東インド株式会社の役人になります。
ラッフルズは海運の要衝となるこの島の戦略的優位性に一早く気付き、
島を貿易港として開拓すると共に、輸出入などには制限を一切加えなかったと言います。
この時に仕事を求めて様々な国から人が集まり、今の多民族国家が形成された所以となります。 -
ラッフルズホテルの内部には宿泊客とレストラン利用者しか入れませんが、
その周囲は自由に見学することができます。
当然こんなセレブなホテルに易々と泊まるサラリーは頂いておりませんので、
セレブになったつもりで外周をゆったり回る事にします(*´з`) -
少し道を戻ってブギスストリートから。
この辺には中国寺院(観音堂)とヒンドゥー寺院があったのですが、
どちらも写真撮影禁止ということで、少し見学してすぐに出てきました。
どうも写真が取れない場所って食指が動かないッス。 -
ウォータールー・ストリートを南下して、シンガポール国立博物館。
外側の建物はコロニアル調で美しさが際立ちます。
中は建国記念により料金無料で開放中でしたが、そのせいか人で溢れ返っていました。
あんまり博物館や美術館には興味がないので、少し見学してすぐに出てきました… -
国立博物館の近くにある公園、フォート・カニング・パークから。
天気が良ければ眺めは絶景なんですが。 -
フォート・カニング・パークは全体が丘陵地になっていて、
丘の上からは今なお開発が続く街並みを遠望できます。
この高層ビルと公園の調和した景観が、建国者リー・クワンユーの求めた理想であり、
おそらく一党独裁であるからこそ実現できた風景なのだと思います。
公園内は散策路が設けられており、南国の森林の中をゆっくり散歩できる様になってます。 -
街中にはプルメリアの木も多いです。ついついパシャリ。
-
フォート・カニング・パークからヒル・ストリートへ。
ここにシンガポールの消防の歴史が分かる消防博物館があります。
中には入っていませんが、外観が美しいので思わずパシャリ。
建物はクラシックな煉瓦造りで、ブルガリアのリラ修道院を思わせる優雅な佇まいです。 -
ヒル・ストリートから。
片側4車線の広い道路がこの辺りは続きます。
緻密な都市計画に基づいて創られた街だというのがよく分かります。 -
これ違和感があるのが分かりますか?
シンガポールの歩行者用信号機の人が日本とは逆を向いているんですね。
些細な事なんですが、日頃から慣れているものと違うと気になってしようがないのです。
シンガポールの歩行者用信号機は切り替わりが早く、渡り切らない内に赤に変わったりします。 -
ヒル・ストリートからハイ・ストリートへ。
このエリアにはシンガポールの国会議事堂があります。
背後に聳える摩天楼群に目を奪われてしまします。
すげぇぞ… オォォーーー!! w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w オォォーーー!! -
こちらシンガポールの国章でござる。
Majulah Singapore は国のモットーであり、マレー語で「進め、シンガポール」という意味。
これは独立50年前夜祭で至る所に掲げられていました。
シンガポールはサンスクリット語でライオンの街を表し、国章でもライオンがエンブレムを支えてます。
また三日月はよくイスラムの象徴とされますが、シンガポールの場合は新興国家が昇って行く(発展して行く)様を表しています。 -
ビクトリアシアターとアジア文明博物館。
どちらもコロニアル調が印象的な外観ですが、中は興味がないので見ていません。
この辺は再開発中で、工事が各所で行われていました。 -
シェントン・ウェイの高層ビル群。
写真では伝わり難いのですが、その高さとスケール感は圧倒されるものがあります。
見上げすぎて首が痛くなりましたよw(゚ー゚;)w
シェントン・ウェイは金融街が立ち並ぶシンガポール経済の中心地になります。 -
フラトン・シンガポール。
こちらも言わずもがな、シンガポールの超高級ホテルであります。
元々は郵便局として使用されていましたが、2001年に高級ホテルとしてオープンしました。
よって実は古い建物の割には、ホテルとしての歴史は浅いのですね。
手前にあるのはカベナ橋。シンガポール川に架かる最古の橋で歩行者専用です。 -
このカベナ橋の建立はなんと1868年。
GLASGOWはスコットランドの首都なので、英国と結び付きが強かった事を表しています。 -
シンガポール川の川沿いには、スポット的に人の彫刻が見られます。
これはその中で一番印象的だったもの。
元々はシンガポール川沿いに住む人たちの暮らしを表したもので、
川に飛び込む子供たちの表情があまりにも豊かで、親しみが持てます(笑) -
そしてマリーナベイ、マーライオン公園に到着。
ここからの高層ビル群の眺めが息を呑む美しさですね (」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」(」゚ロ゚)」オオオオオッッッ -
マーライオンとマリーナ・ベイ・サンズの光景。
シンガポールを代表する景観でしょう。納得納得。
大学生のころ、酒の飲み過ぎで「歩くマーライオン」と呼ばれたオッサンにとっては、
彼は尊敬すべきお兄ちゃんみたいなモンなんです。
マリーナ・ベイ・サンズに関しては、よくもあんなもん創ったなぁってのが正直な感想です。 -
さてこのマーライオンは世界三大がっかりスポットだとか言われていますが、
個人的にはその説は賛同できません。
考えてもみてくださいな。
マーライオンだってシンガポールの象徴としてここにいるわけで、
わけもわからん旅人風情から、お前にはがっかりだよ、世界で3番目にがっかりだよ、
なんて言われた日には、オッサンだったらその首を180度回転させて、
文句を言ったやつの頭の上からゲロを巻き散らかしてやりますケドね(笑) -
マジュラ・シンガポー。
ハッピーバースデー・ディア・シンガポール。 -
明日がシンガポール建国50周年。
ここマリーナベイでも様々なイベントがあり、今日は前夜祭で盛り上がります。
一番好きなのはこの祭りの前の雰囲気。
何か街中で楽しみを待っているような、幸せな空気に包まれているような気がします。 -
夕方まで時間があるので、マリーナベイから少し外れてチャイナタウン周辺を散策です。
MRTでは僅か3駅で到着します。
見どころが固まっているのも、シンガポールの魅力の一つですかね。
さて路地には立派な中国門がありますが、牛車水と書いてチャイナタウンと呼びます。
シンガポールは昔から慢性的な水不足に悩まされてきた歴史があり、
かつてこの地区で中国人が牛車を引いて水を売りに来ていたことから由来します。
いつの時代も中国人の商魂たくましさにはアッパレであります(*´з`) -
チャイナタウンにリアルなお面が売っちょる。
誰が買うんだ、これ… (゚-゚;)ウーン -
チャイナタウン サウスブリッジロードへ。
そこにはシンガポール随一のヒンドゥー寺院、スリ・マリアマン寺院があります。
建立は1827年、シンガポールでも最古で信仰の厚い古刹になります。
最大に特徴はヒンドゥー教の神様が勢揃いした、6段の立派なゴプラム。
いやー、これはすごいですよ。
上に行くほど神様の像は少しずつ小さくしてあり、
目の錯覚を利用してどこから見てもバランス良く各神の像が見えるようになっちょります。 -
この寺院の良いところは、ヒンドゥー寺院にしては珍しいカメラ撮影有りの融通さなんです。
但し3S$(270円ホド)かかっちゃいますが、写真のためならお安いもんです。
天上一面の神画は色鮮やかで見どころたっぷりですが、真上にあるので首が痛くなります。 -
こちらの怪しい宗教画も天上絵画の一つ。
蛇を踏みつけて孔雀に乗っているので、中央の神様はクリシュナ神だと分かるのですが、
周りの怪しい過ぎる人たち(牛?)は全く得体が知れません…。
まぁクリシュナ神はモテモテのイケメン神様(本当は両性具有)なので、
周りに女をはべらかしても何ら不思議はありません。 -
同じくサウスブリッジロの一画にある新加坡佛牙寺龍華院へ。
意外と建立は2007年と浅く歴史の重みこそないですが、
中はピカピカの豪華絢爛を体現したかのような創りになっています。
中華系シンガポーリアンが熱心にお参りをしに来る、厚い信仰の仏教寺院です。
千と千尋の神隠しに出てきそうな、ちょっとした奥ゆかしさがあります。 -
赤ちょうちんがズラーッと列をなしている風景。良いですねー、パシャリ(*'▽')
でも、何で地蔵尊?と思っていたら、この寺院の本尊は弥勒菩薩なんですねぇ。
弥勒菩薩は釈迦入滅後の56億7000万年後に民衆の前に現れ、多くの人を救済する役割を担っていますが、地蔵尊はその間に無限の輪廻を回る群衆を救済する装置でもあります。 -
如意輪観音菩薩像。
天上の装飾が煌びやかさを際立たせています。
如意輪観音は必ず1本の腕をつき、思慮深けに何か考えている素振りが特徴です。
観音菩薩の変化であり、六道輪廻を司る六観音の一人でもあります。
ふぉー。 -
そんでこちらが弥勒菩薩像。
釈迦入滅後56億7千万年後の未来にオッサン達の前に現れぐ救世をしてくれるそうな…
待てるかーーーーー(ノД`)・゜・。 -
さて新加坡佛牙寺龍牙院を後にして、夕暮れに合わせてマリーナベイに戻ります。
チャイナタウン近辺はは様々な民族・宗教が入り混じった異文化の交差点であり、
シンガポールの特徴が濃縮されているようなイメージです。
こっちに着いてからひたすら歩きまくって、少しくたびれましたが、
このままシンガポールの夜に続きます。
それではそれでは。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- みかちゃんっすさん 2022/08/18 10:54:46
- いいね!ありがとうございます!
- morisukeさん、私の拙い旅行記見ていただきありがとうございます!
いいね!までいただきありがとうございます!
私もシンガポールへは5年前に「銀婚式」祝いにハネムーンから2度目の夫婦での海外旅行に出掛けました!
町はキレイで夜も安心して出歩けて、ツアー観光でしたが自由時間にUSSまで出掛けたりハードに動き回って思い出深い旅になりました!
物価が高く、車を持つのは富裕層!マンションも億と言うなかなか住むには厳しい国という印象ですが、発展途上国アルアルなのかな~?
中国系の人種が7割を占めるからか、ちょっと従業員が横柄で愛想が無かったのが引っかかりましたが・・・(-_-;)
今度はゆっくり観光したいと思っていたのですが、コロナでそれどころではなくなってしまいましたね・・・
早く安心して旅行出来る日が来る事を祈ります!
また訪問させて頂きますね~(^^♪
- morisukeさん からの返信 2022/08/20 17:13:04
- RE: いいね!ありがとうございます!
- みかちゃんっす様
こんにちは、書き込みありがとうございます。
当方もこの旅行記以降、シンガポールを旅する事はできていないのですが、
あの摩天楼の雰囲気が大好きで、いつか再訪するのを虎視眈々と狙っています!(^^)!
ただ、駐在員だった友人の話を聞くと、住むにはあまり快適ではないそうです。
物価が高い事は然ることながら、どこか監視国家の様な息苦しさがあるらしく、
やっぱシンガポールは旅するに限る、と言うのが私の感想です(笑)
暫くはコロナのお陰で日本国内ですら満足に旅できていないですが、
漸く復調の兆しが見え始めた今日この頃、やっとリベンジが出来そうで今後が楽しみです。
またみかちゃんっす様の投稿も楽しみにしています〜。
今後もよろしくお願いします♪
Mori Neko
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