2015/07/11 - 2015/07/12
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morisukeさん
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オッサンネコです。
前回ウドンタニ県のプープラバート歴史公園の続きです。
ノーンカーイはタイ東北部の最果てにある県で、ラオスの首都ビエンチャンの陸路国境で入る要衝の町にもなっています。
これまたタイの友人からは、メコンに沈む夕日が一番美しいと聞いていたので、
癒しの効果を求めて国境の町、ノーンカーイまで夕日を見に行ってきました。
ノーンカーイはちょうど毎週土曜日になるとリバーサイドで夜市が開かれていおり、
日本の縁日のようなどこか懐かしい雰囲気もばっちり味わってきました。
今回行った場所はこちら
・メコンリバーサイド(夕日鑑賞)
・ワット・サーラケオクー
・ワット・ポー・チャイ
その時の記録です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ノック・エア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
16:30ノーンカーイのバスターミナルに到着。
夕日が落ちるまで時間があるので、まずはホテルを探しに行きます。
バスを降りると客引きが群がって来ますが、要らないと言うと簡単に引き下がります。
この辺がタイは楽チンだと感じる所以ですね。 -
おや… ふと気づきましたが、
このタクシー、ライトのところにつけまつげをされております。
斬新ですな。 -
ノーンカーイの街並み。
タイのどこにでもあるような田舎町の様相です。
東北部の最果てに位置しますが、特にこれと言って他の街と変わるものはありません。 -
少々お疲れモードですので、宿は即決で決めちゃいました。
ノーンカーイのハイソック通りにあるパンタウィーというコテージ式のホテルでありんす。
一泊875バーツ(3,500円ほど)はこの辺では高めの宿になりますが、
エアコン、Wi-Fi、シャワー(お湯)が完備という面で、まぁ良いんではないかと思います。
オーナーのおばさんが面白い方で、しばらくこの辺の事について談笑させて頂きました。 -
シャワーを浴びて、一息ついたら早速メコンのリバーサイドに突撃します。
今は夜市の準備でしょうか、こういう祭りの前は見ているだけで気持ちが高揚します。
少し時間があったのでリバーサイドをブラブラ散歩します。 -
ショーンの羊でしょうか。
顔が少々おかしなことになっていますが、スルーで行きましょう。 -
日が陰り始めて徐々に祭りの体裁が整っていきます。
-
こちらは食べ物専門の屋台街。
寿司とか書いちゃってますが、日本だと衛生的に間違いなくアウトでしょう。
といっても極彩色のよく分からん寿司?ですが…。 -
タコ焼き発見!!
関西のソウルフードがこんなタイの果てで売られている事が嬉しいじゃないですか。
6個30バーツ(120円)なので、お安い値段です。
グザイはタコ、エビ、ベーコン(チーズ)、ツナなど種類は豊富。
普通に買おうとしてたら、周囲がえらいざわつき始めました。
どうやら、変な日本人がたこ焼きを買ってるぞ、と人だかりができる始末…
これは売上げに貢献してやらねばと思い、タイ語で日本のたこ焼きと一緒だと言っときました。
実際の味は、まぁ聞かんでやってください。 -
で、さっきのたこ焼きをモグモグ食いつつ、夕日が落ちていくのをひたすら眺めます。
正確にはメコンではなく対岸のラオスに沈むんですが、細かいとこは気にしない。
夕日が落ちて行くスピードはとてもスローモーションなのですが、
その色や風景は刻々と変わっていくため、逆に時の流れを刹那に感じさせてくれるのです。
このひと時こそが、本当に優雅で至極の時間じゃないかと思っています。 -
欧米人のお姉さんにまた被写体になってもらいました。
写真の左端、タイとラオスの国境を結ぶ橋がメコン河にかかっています。 -
イチオシ
メコン川の正式名称は Mae Nam Khong
Mae Nam = 母なる水、つまり大河を指します。
Khong は諸説あるようですが、サンスクリットのガンガ(カンジス川)から来ているようです。
つまりガンジス川の様な偉大なる河、というのがメコンの意味になります。
こんな風景みならがたこ焼き食ってたら、なんか涙が出てきました。 -
落陽のハイライトでしょうか。
僅かな雲間から最後の太陽が顔を出し、水面に火柱の様な力強い光を落としています。
イサーンの大地と母なる大河に一日を無事過ごせた事の感謝をして夕日を後にします。 -
フルーツジュースを作ってくれる屋台。
言葉が分からなくても指出すだけで十分お買い上げが出来ます。
おススメはすいか(テンモー)。
おばちゃんはモクモクと作っていますが、笑顔が素敵な方でした。 -
スイカジュース。
砂糖やら液糖やら、さらにはコンデンスミルクもいれちゃうすご技。
でもこれがミルクシェーキみたいで激ウマ。
人生で飲んだスイカジュースの中では一番かもしれんくらいでした。
お値段は25バーツと、これまた安い。
ノーンカーイの夜市のレベルの高さに脱帽ッス。 -
空が蒼く染まって夜の帳が降りて行くのが良く分かります。
リバーサイドの夜市は地元の人たちですごい賑わって来ました。
この雰囲気最高ッス。 -
MeKhongの看板。
記念撮影をする人が多かったので、観光客も来ているのかな。
蒼く染まっていく空が先ほどの夕日の赤い世界と対比されて実に幻想的です。 -
イチオシ
メコン川には浮遊式の水上レストランがいくつかあります。
ホントはこういうとこで夕食を取ってみたいんですが、さすがにひとりじゃ入りづらいッス。
メコンはここから左手に蛇行して行くので、奥の水平線上にある明かりはタイの街並みです。 -
対岸のラオスもパシャリ。
ラオスとタイの間にあるのは歴とした経済格差で、
オッサンの目にはメコン超しに見るラオスの灯りは実に弱く儚げに映ります。
左下の小屋は地元の人専用の船のイミグラントで、
ノーンカーイの人であれば自由にラオス側に渡ることが出来ます。
勿論、一般外国人は立入り禁止でーす。
さてさて、夜市もほどほどにしてホテルへ戻ります。
何か童心に帰ったような素敵な時間を過ごすことが出来ました。 -
おはようございます。朝7:00のメコン河畔から。
祭りの後は少々さみしい雰囲気が漂っていますね。
これから朝飯を食って、奇怪な仏像群で有名なワット・サーラケオクーに向かいます。 -
サーラケオクーにはその辺にいるソンテオで15分ほど。
料金は最初200バーツだとふっかけられました。
こういうケースは交渉をせずに、すぐに断るのが得策です。
結局片道60バーツで行くおやじを捕まえ、サーラケオクーに到着。
このサーラケオクーの創生者はルアンプー・ブンルア・スリラットという高僧で、
彼は1970年代に情勢悪化(共産革命)のラオスからタイに亡命後、
たった一人でこのサーラケオクーの異常ともいえる世界観を創り続けたそうです。
ここの仏像群は一般に見られる仏教のものとは明らかに一線を画すわけですが、
この異常な世界こそがスリラット師が想像する人本来の姿であり、地獄であり、
そして極楽浄土であるような気がします。
その妄執染みた光景に少々戸惑いますが、行ってみましょう。 -
こいつからいきましょか。
モチーフは間違いなくヒンドゥー教の怪物カーラです。
仏教世界では閻魔大王として知られていますね。
それ自体は問題ないんですが、カーラはあまりにも大食漢で自分の体も食べてしまった為、
普通は胴体は描かれないし、存在しないんですね。
こいつヘビだったのか、と笑ってしまうほどです。 -
サルの神様、ハヌマーンです。
インドでは忠誠心や豪腕、不死の象徴として大人気を誇る神様なのです。
三蔵法師と一緒に天竺へ行った孫悟空もこのハヌマーンがモチーフですね。
像はラーマーヤナ叙事詩の一節、主人公ラーマの弟が怪我をした時に
薬草の生えている山ごとぶち抜いて持ってきたお話ですね。 -
説明がタイ語しかないのが残念ですね。
どうしようもないので、ここからは強引に想像で行きます(笑)
正直な感想は本当に訳分かりません。
じゃあそんなとこ来るなよ、と自分で突っ込みを入れたくもなりますが、
怖いもの見たさと言うか、旅の思い出の一つにって感じでしょうか。 -
争いを諌める釈迦でしょうか。
戦争ばかり起こしている人の本質を表している気がするのですが、
当時内戦が続くラオスの状況を皮肉っているのかもしれません。 -
何となく… 人じゃない輩がいっぱいいる気がするのですが。
-
苦行時代の釈迦でしょうか。
その釈迦の前でなぜ楽しく宴を開いているのか、謎です…。
釈迦は小国ながらカピラバストゥの王子であり、出家(家出)しなければ
毎日こんな宴を聞きながら過ごすこともできたはずなのですね。 -
写真では伝わり難いのですが、高さ10m以上とぐろを巻いたナーガの上に、
釈迦が鎮座して物思いにふけってらっしゃいます。
ナーガ(守り神)というよりは八俣のオロチ?顔が凶悪で仕方ありません。
ものすごい高いのでずっと見上げていれば首が痛くなりそうです。 -
うーん、ヒンドゥー教の神様、カーリーのアレンジだと思うのですが。
カーリーは殺戮と血の神様(滅茶苦茶やな…)であって、シヴァ神の奥さんでもあります。
手がわんさかあって、その手にはあらゆる武器と生首を持ってらっしゃるそうです。
生首と言うか、悪魔っぽいやつをもうそのまま鷲掴みにしとる。
なんかすごいぞ。 -
イチオシ
おそらくサーラケオクーのハイライト。
三面の阿修羅像、ただし胴体がたこの怪物みたいになっていますが。わはは。
これよく考えると奥が深い。
この阿修羅像の周りには男女がこどもを作り、寄り添い、死んでいくまでの像があるのですが、
阿修羅はヒンドゥー教では生命の神様であり、性愛の神様でもあります。
(キン肉マンでは怒りの化身みたいになってますケドね。)
阿修羅の三面は諸説ありますが、懺悔・怒り・情緒、つまり悩み多き人生を表しており、
スリラット師が描く人間本来のドラマなのだと思います。 -
合掌。パシャリ。
-
手に持っているのは法輪? パシャリ。
-
こんな穏やかな仏像もあるのです。パシャリ。
これこそがスリラット師が求める平穏だと信じたい。 -
1時間もウロウロすれば十分お腹いっぱいになります。
サーラケオクーの意図はよく分かりませんが、この分からない世界こそが醍醐味で、
単なるB級スポットを超えた、製作者の強い意思のようなものを感じます。
一風変わったものを見たい人にはおススメでしょうか。
復路はノーンカーイのバスターミナル近くまで歩いて帰ります。 -
ワット・ポー・ジャイ。
バスターミナルのすぐそばにある、地元民が愛する高尚な寺院でございますよ。
ソンテオは片道だけだったので、サーラケオクーから30分ほど歩いて到着です。
外観は遠目からでもすでに立派。ウムッ。立派である。 -
布薩堂の前にあるコマさんがえらいリアルですね。
普通シンハーと言えばもっとデフォルメされているもんなんですが、
こいつは真にシンハービールのモチーフと全く同じになります。 -
布薩堂の中の本尊。
壁一面の色鮮やかな仏画と本尊の祀られ方は圧倒的な美しさかと思います。
この本尊はラオスの前身ラーンサーン王国からタイへ運ばれてくる最中に、
嵐にあって筏から川底へ落ちてしまうというエピソードがあります。
メコンの川は流れが速く、水深もふかいため引き上げる事は容易ではないと想像つきますが、
それでもサルベージしちゃうんですから、信仰心ってのはホントにすごいと思います。
左下にイッテQで紹介されたバンファイ・パナヤーク(龍神の火の玉)の仏画があります。 -
壁一面には様々な仏画が描かれています。
こちらは天人の演奏でしょうか。とても優雅です。 -
ラーマーヤナ叙事詩に出て来るシータ姫奪還の場面でしょうか。
うーん、ちょっと分かりませんね。
時間が来たのでウドンタニへ戻る事にします。
この寺からバスターミナルまでは5分ほど。
ちょうど11時発のバスが出るとこだったので、余裕を持って空港まで行けそうです。 -
ウドンタニ国際空港。国際空港ですか、ここ…
なんか日本の地方にある空港そっくりです。
帰りはノックエアでバンコクまで戻ります。
ノーンカーイは特筆すべきスポットはないですが、
のんびり心を癒すには最高のロケーションじゃないかと思います。
特にメコンの夕景の時間は、時間が経つのを忘れさせてくれるくらい感慨深いものがあります。
また来ます。
それではまた。
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