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旅の二日目は、伊勢の城下町松阪を散策。<br />着いたのが昼時だったので、まずは昼食。<br />松阪と言えば、松阪牛ということで、安い店を探して味わってみる。<br />食後の城下町散策は、樹敬寺、来迎寺から御城番屋敷を巡り松坂城跡へと歩き、松阪が生んだ偉人、本居宣長記念館にも足を運んだ。<br />城跡を歩いた後は、松阪のもう一つの顔である豪商たちの痕跡も訪ねてみた。<br />城跡の北側を通る旧伊勢街道界隈に点在する長谷川邸や本居宣長宅跡、松阪商人の館、三井家発祥の地など、なかなか興味深いものだった。<br />夜は、地元の居酒屋で晩酌。<br />気さくな大将に声を掛けてもらい、楽しい時間が過ごせた。<br /><br />※2021.02.09 再公開(写真の差し替えと文章の書き直し)<br />

南紀湯巡りと伊勢参り【3】~伊勢松阪~

136いいね!

2013/02/02 - 2013/02/02

10位(同エリア337件中)

旅行記グループ 南紀湯巡りと伊勢参り

8

38

旅猫

旅猫さん

旅の二日目は、伊勢の城下町松阪を散策。
着いたのが昼時だったので、まずは昼食。
松阪と言えば、松阪牛ということで、安い店を探して味わってみる。
食後の城下町散策は、樹敬寺、来迎寺から御城番屋敷を巡り松坂城跡へと歩き、松阪が生んだ偉人、本居宣長記念館にも足を運んだ。
城跡を歩いた後は、松阪のもう一つの顔である豪商たちの痕跡も訪ねてみた。
城跡の北側を通る旧伊勢街道界隈に点在する長谷川邸や本居宣長宅跡、松阪商人の館、三井家発祥の地など、なかなか興味深いものだった。
夜は、地元の居酒屋で晩酌。
気さくな大将に声を掛けてもらい、楽しい時間が過ごせた。

※2021.02.09 再公開(写真の差し替えと文章の書き直し)

旅行の満足度
4.0
観光
3.5
ホテル
3.5
グルメ
4.0
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 松阪駅には、11時36分に到着した。<br />伊勢国に足を踏み入れるのは、15年ぶり2回目である。<br />前回は、日帰りで藤原岳に登っただけなので、ある意味初めてと言ってもよい。<br />昼時であったので、とりあえずお昼を食べることにする。<br />松阪と言えば、やはり松阪牛が食べてみたいと思い店を探してみたが、どこもさすがに高い。

    松阪駅には、11時36分に到着した。
    伊勢国に足を踏み入れるのは、15年ぶり2回目である。
    前回は、日帰りで藤原岳に登っただけなので、ある意味初めてと言ってもよい。
    昼時であったので、とりあえずお昼を食べることにする。
    松阪と言えば、やはり松阪牛が食べてみたいと思い店を探してみたが、どこもさすがに高い。

    松阪駅

  • 諦めかけていると、大衆食堂のような佇まいの『松崎屋食堂』と言う店を見つけた。<br />安価で松阪牛が食べられると書いてあったので、迷わず入ることにする。<br />店内は、昭和の香りが色濃く漂い、テーブルの上には、昔、喫茶店や食堂に置いてあった、懐かしい星座占い器まであった。

    諦めかけていると、大衆食堂のような佇まいの『松崎屋食堂』と言う店を見つけた。
    安価で松阪牛が食べられると書いてあったので、迷わず入ることにする。
    店内は、昭和の香りが色濃く漂い、テーブルの上には、昔、喫茶店や食堂に置いてあった、懐かしい星座占い器まであった。

    松崎屋食堂 グルメ・レストラン

  • 注文したのは、松阪牛のすきやき定食。<br />しばらく待って出て来たのは、すきやきと言うより、牛鍋と言った感じのものだった。<br />とは言え、味は良かったし、肉自体もなかなか美味しかった。

    注文したのは、松阪牛のすきやき定食。
    しばらく待って出て来たのは、すきやきと言うより、牛鍋と言った感じのものだった。
    とは言え、味は良かったし、肉自体もなかなか美味しかった。

  • 松阪牛を味わった後、城下町の散策を始める。<br />とりあえず、駅前の観光案内所でもらった地図に載っていた、近くにある樹敬寺を訪れてみる。<br />そこには、松阪が生んだ著名な国学者である本居宣長と息子春庭の墓があると言うので立ち寄ることにしたのだ。

    松阪牛を味わった後、城下町の散策を始める。
    とりあえず、駅前の観光案内所でもらった地図に載っていた、近くにある樹敬寺を訪れてみる。
    そこには、松阪が生んだ著名な国学者である本居宣長と息子春庭の墓があると言うので立ち寄ることにしたのだ。

    樹敬寺 寺・神社・教会

  • 樹敬寺の裏手には、来迎寺と言う寺があった。<br />この寺は、伊勢を治めた北畠氏が、本拠松ヶ島城下に建立したものを、松阪城築城の際に移築したものだそうだ。<br />入口に建つ鐘楼門は、文政4年(1822)に再建されたものであった。

    樹敬寺の裏手には、来迎寺と言う寺があった。
    この寺は、伊勢を治めた北畠氏が、本拠松ヶ島城下に建立したものを、松阪城築城の際に移築したものだそうだ。
    入口に建つ鐘楼門は、文政4年(1822)に再建されたものであった。

    来迎寺 寺・神社・教会

  • 境内に入り、享保16年(1731)に再建されたと言う本堂で参拝。<br />なかなか立派なその本堂は、国指定の重要文化財だそうだ。<br />その裏手には、明和2年(1765)に再建された客殿もあった。

    境内に入り、享保16年(1731)に再建されたと言う本堂で参拝。
    なかなか立派なその本堂は、国指定の重要文化財だそうだ。
    その裏手には、明和2年(1765)に再建された客殿もあった。

  • 境内の一角には、享保元年(1716)の松阪大火の際に焼け残った唯一の建物で、当時は表門だったと言ういかつい門もあった。<br />瓦に寛永2年(1625)の文字があり、松坂城の中門を三井家が譲り受け、菩提寺であるこの寺に寄進したという話もあるらしい。<br />現在は、裏門として使われていた。

    境内の一角には、享保元年(1716)の松阪大火の際に焼け残った唯一の建物で、当時は表門だったと言ういかつい門もあった。
    瓦に寛永2年(1625)の文字があり、松坂城の中門を三井家が譲り受け、菩提寺であるこの寺に寄進したという話もあるらしい。
    現在は、裏門として使われていた。

  • 来迎寺を後にして松坂城跡へと向かう。<br />そして、本居宣長が賀茂真淵と出会った『松阪の一夜』の舞台となった宿『新上屋』の跡を通り、同心の屋敷が建ち並んでいた殿町(旧同心町)へと入って行く。<br />途中、古い民家の玄関に、注連縄が飾られているのを何度も見かけた。<br />伊勢志摩地方では、注連縄を一年中飾ってるそうだ。

    来迎寺を後にして松坂城跡へと向かう。
    そして、本居宣長が賀茂真淵と出会った『松阪の一夜』の舞台となった宿『新上屋』の跡を通り、同心の屋敷が建ち並んでいた殿町(旧同心町)へと入って行く。
    途中、古い民家の玄関に、注連縄が飾られているのを何度も見かけた。
    伊勢志摩地方では、注連縄を一年中飾ってるそうだ。

  • 旧同心町には、日本の社会福祉の発展に尽力した原田二郎の生家が一般公開されていた。<br />建物は、紀州藩の同心であった父原田清一郎の屋敷だったもので、江戸時代後期の武士の住まいとして貴重なものだそうだ。<br />平成24年10月に公開されたばかりので、まだあまり知られていないらしく、訪れた時は私一人だった。

    旧同心町には、日本の社会福祉の発展に尽力した原田二郎の生家が一般公開されていた。
    建物は、紀州藩の同心であった父原田清一郎の屋敷だったもので、江戸時代後期の武士の住まいとして貴重なものだそうだ。
    平成24年10月に公開されたばかりので、まだあまり知られていないらしく、訪れた時は私一人だった。

    原田二郎旧宅 名所・史跡

  • その先に、赤褐色に塗られた瀟洒な建物が見えてきた。<br />旧三重県立工業高等学校製図室として、明治41年(1908)に建てられたもので、現在は松坂工業高校となっていた。<br />その敷地の東南に沿って流れる細い川は、松阪城の堀の跡だそうだ。<br />そして、この辺りは、かつて松坂城の搦手門があった場所である。

    その先に、赤褐色に塗られた瀟洒な建物が見えてきた。
    旧三重県立工業高等学校製図室として、明治41年(1908)に建てられたもので、現在は松坂工業高校となっていた。
    その敷地の東南に沿って流れる細い川は、松阪城の堀の跡だそうだ。
    そして、この辺りは、かつて松坂城の搦手門があった場所である。

    旧三重県立工業学校製図室 (赤壁校舎) 名所・史跡

  • その校舎に沿って城跡のほうへと歩いて行くと、城下町松阪の最大の見どころと言える御城番屋敷跡へ辿り着いた。<br />そこは、城の警備を任された紀州藩士とその家族が住んでいた屋敷跡で、文久3年(1863)に建てられたもの。<br />石畳と生垣の緑、瓦屋根の建物が、独特の風情を醸し出していた。

    その校舎に沿って城跡のほうへと歩いて行くと、城下町松阪の最大の見どころと言える御城番屋敷跡へ辿り着いた。
    そこは、城の警備を任された紀州藩士とその家族が住んでいた屋敷跡で、文久3年(1863)に建てられたもの。
    石畳と生垣の緑、瓦屋根の建物が、独特の風情を醸し出していた。

    御城番屋敷 名所・史跡

  • 驚いたことに、そこには現在も人が住んでいて、多くが当時の藩士の子孫の方なのだそうだ。<br />出来れば、私もこんなところに住んでみたいものだ。

    驚いたことに、そこには現在も人が住んでいて、多くが当時の藩士の子孫の方なのだそうだ。
    出来れば、私もこんなところに住んでみたいものだ。

  • その中で一軒だけ、内部を公開している家があった。<br />中は思ったよりも広く、立派なので驚いた。

    その中で一軒だけ、内部を公開している家があった。
    中は思ったよりも広く、立派なので驚いた。

  • 御城番屋敷を抜けてすぐ右手に、白壁の土蔵が建っていた。<br />御城番屋敷土蔵と呼ばれるもので、何でも、松阪城の隠居丸に建てられていた米蔵を移築したものだと云われている。<br />もし本当であるなら、松阪城の唯一現存する建築物と言うことになる。

    御城番屋敷を抜けてすぐ右手に、白壁の土蔵が建っていた。
    御城番屋敷土蔵と呼ばれるもので、何でも、松阪城の隠居丸に建てられていた米蔵を移築したものだと云われている。
    もし本当であるなら、松阪城の唯一現存する建築物と言うことになる。

  • そして、松坂城跡へは、搦手にあたる裏門から入った。<br />すぐのところにあった裏門跡の石垣に、歴史を感じる。

    そして、松坂城跡へは、搦手にあたる裏門から入った。
    すぐのところにあった裏門跡の石垣に、歴史を感じる。

    松坂城跡 名所・史跡

  • まずは二の丸跡へと向かい、石垣の上から御城番屋敷を眺める。<br />その風景は、まさに松阪の象徴と言えるものだった。<br />二の丸跡では、山茶花の真っ赤な花が咲いていて、なかなか綺麗だった。

    まずは二の丸跡へと向かい、石垣の上から御城番屋敷を眺める。
    その風景は、まさに松阪の象徴と言えるものだった。
    二の丸跡では、山茶花の真っ赤な花が咲いていて、なかなか綺麗だった。

  • 次に向かったのは隠居丸跡。<br />そには、特別史跡本居宣長旧宅があり、その奥にあった本居宣長記念館を見学すると、旧宅も内部を見ることができる。<br />有名な書斎『鈴屋』は非公開だが、石垣の上から中を見ることができた。

    次に向かったのは隠居丸跡。
    そには、特別史跡本居宣長旧宅があり、その奥にあった本居宣長記念館を見学すると、旧宅も内部を見ることができる。
    有名な書斎『鈴屋』は非公開だが、石垣の上から中を見ることができた。

    鈴屋 名所・史跡

  • 隠居丸跡から、中御門跡を通って本丸へと登って行く。<br />中御門跡へと続く石段を、江戸時代には侍たちも登ったのかと思うと、とても不思議な感じがしてくる。

    隠居丸跡から、中御門跡を通って本丸へと登って行く。
    中御門跡へと続く石段を、江戸時代には侍たちも登ったのかと思うと、とても不思議な感じがしてくる。

  • さらに登ると、天守のあった本丸上段へと辿り着く。<br />北西の角にあった天守台からは、残念ながらほとんど眺望が効かなかった。

    さらに登ると、天守のあった本丸上段へと辿り着く。
    北西の角にあった天守台からは、残念ながらほとんど眺望が効かなかった。

  • 天守台に続く敵見櫓から金の間櫓までの石垣上を歩き、風情のある石段を降りて本丸下段へと降りる。<br />そこには、月見櫓、遠見櫓、鐘の間櫓、藤見櫓などの跡があり、城好きとしては、とても興味深いものだった。<br />遠見櫓跡からは、市役所方向の眺めが良かった。

    天守台に続く敵見櫓から金の間櫓までの石垣上を歩き、風情のある石段を降りて本丸下段へと降りる。
    そこには、月見櫓、遠見櫓、鐘の間櫓、藤見櫓などの跡があり、城好きとしては、とても興味深いものだった。
    遠見櫓跡からは、市役所方向の眺めが良かった。

  • 鐘の間櫓跡からは、瓦屋根が美しい建物が見えた。<br />その建物は、明治45年(1912)に、飯南郡図書館として建てられたものだそうだ。<br />現在は、松阪市立歴史民俗資料館として利用されているというので、後で見学することにする。

    鐘の間櫓跡からは、瓦屋根が美しい建物が見えた。
    その建物は、明治45年(1912)に、飯南郡図書館として建てられたものだそうだ。
    現在は、松阪市立歴史民俗資料館として利用されているというので、後で見学することにする。

    松阪市立歴史民俗資料館(2階 小津安二郎松阪記念館) 美術館・博物館

  • 本丸の北側を巡り、きたい丸跡へと出た。<br />そこからは、遠くに山並みが見渡せる。<br />その山並みの奥に顔を出している三角形の山が日川富士で、山並みの右端の山には、阿坂城跡があるそうだ。<br />応永22年(1415)、足利幕府軍に包囲された北畠満雅が、馬の背に白米を流して水が豊富に残っているかのように欺いたという伝説が残る城として、白米城の別名で呼ばれている城である。

    本丸の北側を巡り、きたい丸跡へと出た。
    そこからは、遠くに山並みが見渡せる。
    その山並みの奥に顔を出している三角形の山が日川富士で、山並みの右端の山には、阿坂城跡があるそうだ。
    応永22年(1415)、足利幕府軍に包囲された北畠満雅が、馬の背に白米を流して水が豊富に残っているかのように欺いたという伝説が残る城として、白米城の別名で呼ばれている城である。

  • 1時間余りで城跡を巡り、表門跡の前から街中へと戻る。<br />そして、次に向かったのは魚町。<br />魚町は、蒲生氏郷が松坂城を築城した際、城や城下町、伊勢街道を通る参拝客へ食を供給する街として作られたそうだ。<br />その町の一角にあった長谷川邸は、江戸時代の木綿問屋『丹波屋』だった建物で、千本格子や虫籠窓など、和の趣溢れる建物だった。

    1時間余りで城跡を巡り、表門跡の前から街中へと戻る。
    そして、次に向かったのは魚町。
    魚町は、蒲生氏郷が松坂城を築城した際、城や城下町、伊勢街道を通る参拝客へ食を供給する街として作られたそうだ。
    その町の一角にあった長谷川邸は、江戸時代の木綿問屋『丹波屋』だった建物で、千本格子や虫籠窓など、和の趣溢れる建物だった。

    旧長谷川治郎兵衛家 名所・史跡

  • 細い竹を並べた外壁も、とても風情があり美しい。<br />ふと、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』が頭に浮かんだ。

    細い竹を並べた外壁も、とても風情があり美しい。
    ふと、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』が頭に浮かんだ。

  • 長谷川邸の斜向かいには、国指定の特別史跡本居宣長宅跡もある。<br />そこは、宣長が、亡くなるまでの60年間を過ごした場所で、現在は、息子春庭宅とされている離れと土蔵が残されていた。

    長谷川邸の斜向かいには、国指定の特別史跡本居宣長宅跡もある。
    そこは、宣長が、亡くなるまでの60年間を過ごした場所で、現在は、息子春庭宅とされている離れと土蔵が残されていた。

    本居宣長宅跡 名所・史跡

  • その先に、かの有名な牛銀の本店があり、やはりこちらで松阪牛を食せばよかったかなと少し思う。<br />牛銀を過ぎると、右手に丸型のポストが立っていた。<br />石垣と板塀によく似合っている。<br />そう言えば、松阪の街では、丸い赤いポストをたくさん見かけた。

    その先に、かの有名な牛銀の本店があり、やはりこちらで松阪牛を食せばよかったかなと少し思う。
    牛銀を過ぎると、右手に丸型のポストが立っていた。
    石垣と板塀によく似合っている。
    そう言えば、松阪の街では、丸い赤いポストをたくさん見かけた。

  • 阪内川という川の畔に出た。<br />その川に沿って続く道端や橋の欄干、そして川面には、尾の一部だけが黒い白い鳥がたくさんいる。<br />あまりに多いので、少し驚いた。

    阪内川という川の畔に出た。
    その川に沿って続く道端や橋の欄干、そして川面には、尾の一部だけが黒い白い鳥がたくさんいる。
    あまりに多いので、少し驚いた。

  • 一筋東側の道へと入ると、そこが旧伊勢街道だった。<br />入ってすぐ左手には、『松阪商人の館』という建物があり、江戸に店を持っていた松阪屈指の豪商小津屋清左衛門の屋敷だったもの公開しているそうだ。<br />入ってみると、広い敷地と部屋の多さに、往時の豪商の凄さを感じる。<br />中庭にあった手水鉢に、山茶花の蕾が落ち、とても絵になっていた。

    一筋東側の道へと入ると、そこが旧伊勢街道だった。
    入ってすぐ左手には、『松阪商人の館』という建物があり、江戸に店を持っていた松阪屈指の豪商小津屋清左衛門の屋敷だったもの公開しているそうだ。
    入ってみると、広い敷地と部屋の多さに、往時の豪商の凄さを感じる。
    中庭にあった手水鉢に、山茶花の蕾が落ち、とても絵になっていた。

    旧小津清左衛門家 名所・史跡

  • 旧伊勢街道を歩き、駅へと戻る。<br />その途中には、三井家発祥の地なるものがあった。<br />そこは、三井家の祖三井高利が生まれた場所だそうだ。<br />江戸にあった三井越後屋(現在の三越)の越後は、高利の祖父高安の官位が越後守だったことに由来することを初めて知った。

    旧伊勢街道を歩き、駅へと戻る。
    その途中には、三井家発祥の地なるものがあった。
    そこは、三井家の祖三井高利が生まれた場所だそうだ。
    江戸にあった三井越後屋(現在の三越)の越後は、高利の祖父高安の官位が越後守だったことに由来することを初めて知った。

    三井家発祥の地 名所・史跡

  • 歩いていると、ご当地マンホールを見つけた。<br />描かれていたのは、本居宣長が愛用したと云う駅鈴である。

    歩いていると、ご当地マンホールを見つけた。
    描かれていたのは、本居宣長が愛用したと云う駅鈴である。

  • 旧伊勢街道から、気になった観音小路へと入ってみる。<br />しばらく歩くと、突き当りに継松寺という寺があった。<br />境内に入ってみると、結構古い建物がある。<br />書院は寛永6年(1629)に建てられたもので、鐘楼は寛永16年(1639)に建てられたものだそうだ。

    旧伊勢街道から、気になった観音小路へと入ってみる。
    しばらく歩くと、突き当りに継松寺という寺があった。
    境内に入ってみると、結構古い建物がある。
    書院は寛永6年(1629)に建てられたもので、鐘楼は寛永16年(1639)に建てられたものだそうだ。

    継松寺 寺・神社・教会

  • その界隈には寺が多く、寺町と言った風情だった。<br />その中の養泉寺という寺には庭もあり、大正9年に再建されたという立派な本堂もあったのだが、どこか寂しい気持ちになったのは何故だろうか。<br />陽が傾き、肌寒くなってきたからかもしれない。

    その界隈には寺が多く、寺町と言った風情だった。
    その中の養泉寺という寺には庭もあり、大正9年に再建されたという立派な本堂もあったのだが、どこか寂しい気持ちになったのは何故だろうか。
    陽が傾き、肌寒くなってきたからかもしれない。

  • 駅へ近付いて来たので、そろそろ散策を切り上げ宿に向かう。<br />今宵の宿は、松阪駅近くの松阪シティホテル。<br />近くまで来ると、道の向こう側の路地で、猫が顔を洗っていた。<br />旅先で猫に出会うと、嬉しくなる。

    駅へ近付いて来たので、そろそろ散策を切り上げ宿に向かう。
    今宵の宿は、松阪駅近くの松阪シティホテル。
    近くまで来ると、道の向こう側の路地で、猫が顔を洗っていた。
    旅先で猫に出会うと、嬉しくなる。

    松阪シティホテル 宿・ホテル

  • 宿に荷物を置き、夕食を求めて再び街に出る。<br />宿で紹介された店の中から、地元の人が利用しそうな店を探す。<br />そして見つけたのは、『梅一』と言う居酒屋。<br />入ってみると、中は思ったよりも広かった。

    宿に荷物を置き、夕食を求めて再び街に出る。
    宿で紹介された店の中から、地元の人が利用しそうな店を探す。
    そして見つけたのは、『梅一』と言う居酒屋。
    入ってみると、中は思ったよりも広かった。

    和風居酒屋 梅一 グルメ・レストラン

  • 壁にたくさんの品書きが貼られ、どれも美味しそうだった。<br />とりあえず頼んだは、紋甲イカの天麩羅。<br />これがとても美味しかったのだが、驚くほど安かった。

    壁にたくさんの品書きが貼られ、どれも美味しそうだった。
    とりあえず頼んだは、紋甲イカの天麩羅。
    これがとても美味しかったのだが、驚くほど安かった。

  • 酒は、隣の多気町にある河武醸造の『金鳳 鉾杉』をいただいた。<br />伊勢の地酒は、名張の『瀧自慢』ぐらいしか飲んだことなかったが、これもなかなか美味しかった。

    酒は、隣の多気町にある河武醸造の『金鳳 鉾杉』をいただいた。
    伊勢の地酒は、名張の『瀧自慢』ぐらいしか飲んだことなかったが、これもなかなか美味しかった。

  • ちびちび呑んでいると、いつしか店は地元の方々大賑わいになっていた。<br />カウンターにも数人来たが、両隣が空いていたので、居心地は良かった。<br />すると、気を遣ってくれたのか、大将が話しかけてくれた。<br />そして突然、注文をしていないあら煮とイカの塩辛が出てきた。<br />「それ、サービスね」と言われて、ありがたく頂戴した。

    ちびちび呑んでいると、いつしか店は地元の方々大賑わいになっていた。
    カウンターにも数人来たが、両隣が空いていたので、居心地は良かった。
    すると、気を遣ってくれたのか、大将が話しかけてくれた。
    そして突然、注文をしていないあら煮とイカの塩辛が出てきた。
    「それ、サービスね」と言われて、ありがたく頂戴した。

  • 最後に一杯と焼酎を頼んで呑んでいたら、今度は大根の皮を使った辛みの効いた一品をいただいた。。<br />大根の皮がこんなに旨いつまみになるとは思わなかった。<br />おかげで焼酎がとても美味しく感じた。<br />そして、ほろ酔い気分で、二日目の夜が更けていった。<br />明日は、いよいよお伊勢参りである。

    最後に一杯と焼酎を頼んで呑んでいたら、今度は大根の皮を使った辛みの効いた一品をいただいた。。
    大根の皮がこんなに旨いつまみになるとは思わなかった。
    おかげで焼酎がとても美味しく感じた。
    そして、ほろ酔い気分で、二日目の夜が更けていった。
    明日は、いよいよお伊勢参りである。

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この旅行記へのコメント (8)

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  • UKICOさん 2021/02/10 17:03:57
    松阪、懐かしい!
    旅猫さん、こんにちは。
    松阪は2014年の4月に行きました。お伊勢参りに馳せ参じる前に、松阪牛で「英気を養う」という名目で…(笑)
    半日歩き回りましたが、御城番屋敷はまるで時代劇のワンシーンのようで、今でも強く印象に残っています。
    なにげに入った歴史民俗資料館も見応えがありました。
    夕食は奮発して牛銀さんで。(^-^)
    風情のある建物で、それこそまたひと昔前にタイムスリップしたような…。
    そして旅猫さんと同じ、松阪シティホテルに宿泊しました。
    付近に猫さんはいなかったけれど、話し好きのおじいさんに声を掛けられました。(笑)翌朝の朝食に「松坂牛のカレー」がありましたよね。

    なんだか懐かしくなって、コメントしました。

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2021/02/10 18:00:13
    RE: 松阪、懐かしい!
    UKICOさん、こんばんは。

    書き込みありがとうございます。
    松阪に行かれたのですね!
    ちょうど1年後くらいですね。
    実は、私もこの後お伊勢参りしました(笑)
    御城番屋敷は、あそこだけ江戸にタイムスリップしたみたいですよね。
    あの屋敷、住んでみたいです(笑)
    歴史民俗資料館も、なかなか面白いですよね。
    何と、牛銀で松阪牛を!
    いいですねぇ
    今なら、私も迷わず牛銀でした。
    しかも、松阪シティホテルに宿泊とは、奇遇です。
    朝のカレー、食べましたよ!

    同じ街に行った方からコメントをもらうのは嬉しいですね!
    そうそうって、思えますからね(^^)

    旅猫
  • rokoさん 2013/03/22 20:37:57
    松阪へ
    続いて拝見


    松阪へ〜
    ここ数年前にも行きましたが、お財布が気になって落ち着きませんでした(^^ゞ

    城下町・松阪はなかなかいい町ですね、歩いたことないです。

    城下町松阪の最大の見どころと言える御城番屋敷跡
    国の重要文化財にもなってる建物に現在も住んでおられるのですか、
    羨ましいですね、私も住めるのもなら住んでみたいです。

    表紙にもされている石垣と板塀に赤いポスト似合ってますね。

    そして今宵の夕餉は豪華版じゃないですか、
    美味しそう〜
    紋甲イカの天麩羅大好きです。

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2013/03/24 12:17:28
    RE: 松阪へ
    さらに、松阪も読んでいただき感謝します。

    rokoさんも、松阪を訪れているのですね!
    松阪牛、高いですよね〜
    今回は、ちょっと躊躇してしまいました(^^;

    御城番屋敷は、ほぼ江戸時代のまま残っていて、何とも言えない風情がありました。
    まだ、人が住んでいるというのには驚きました。
    日本家屋は、暖か味があって良いですよね。
    私も、住んでみたいものです。

    > 表紙にもされている石垣と板塀に赤いポスト似合ってますね。
    松阪は、昔ながらの丸い赤いポストばかりでした。
    四角いのは一つも見当たらず。

    > 紋甲イカの天麩羅大好きです。
    美味しいですよねー
    私も大好きです!
    この日の夕食は、値段が安い上に、半分以上がサービス。
    最高でした。

    旅猫
  • 下山正志さん 2013/03/20 08:01:00
    美味しそう!
    旅猫さん、おじゃまします!

    紋甲イカの天麩羅もとっても美味しくて安い!
    これって最高ですよね♪
    そしていつものごとく写真が綺麗で見やすい!

    伊瀬うどん楽しみにしています♪

    sya-

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2013/03/20 17:33:22
    RE: 美味しそう!
    sya-さん、こんにちは。
    いつもありがとうございます。

    この居酒屋はなかなか良かったです。
    とくに、この紋甲イカの天麩羅は美味でした!
    美味いだけでなく、お安いというのがいい。

    伊勢編は、このあと作成予定です。
    今しばらく、お待ちください。
    もちろん、伊勢うどんも登場します。

    旅猫
  • 潮来メジロさん 2013/03/18 20:14:02
    ユリカモメですね。ヾ(^o^)
    旅猫さん、こんばんは! ヾ(^o^)
    毎度、訪問&投票ありがとうございました。

    > 阪内川という川の畔に出た。
    > 道の脇や橋の欄干、そして川面に、尾の一部だけが黒い白い鳥さんたちが
    > たくさんいてびっくり。

    この鳥さんは、ユリカモメ(百合鴎)ですね。ヾ(^o^)
    左から数えて3番目の鳥が成鳥で、他は若鳥です。
    東京都の鳥に指定されています。
    冬鳥です。

    ではまた・・・。(^o^)/~~~
      (潮来メジロ)

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2013/03/20 17:06:50
    RE: ユリカモメですね。ヾ(^o^)
    潮来メジロさん、こんにちは。
    いつもありがとうございます。

    この鳥さんたちはユリカモメでしたか!
    東京の鳥なのに、すっかり見忘れてしまい(^^;

    旅猫

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