2006/08/17 - 2006/08/17
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スキピオさん
パリには日本に関係する名前が二つある。ひとつは20区の「日本通り Rue de Japon」(由来は、日本が1867年のパリ万博に初めて参加したのを記念したことによるとか。ちなみにすぐ隣に平行して「中国通り Rue de la Chine」もある)で、もうひとつが「東京広場 Place de Tokyo」だ。
そして、その前にあるどっしりした建物が「パレ・ド・トーキョー」。
その「近代美術館」は最高だ。何しろ「無料」なのだ。ロハで、マチスやピカソの作品やポップ・アートが見られるのだ。こんな幸せは日本ではなかなか味わえない。
近代美術館はずっと修復中だったので、なかなか会えなかった恋人のようだ。今、壁一面に広がる
【マチスのダンス】
想像をはるかに越えて、圧倒的な迫力で迫って来る。
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バレ・ド・トーキョーは二つの翼を持つ巨大な建物だ。セーヌ川のほとりに翼をたたんで腰掛けたコンドルのようだ。プラス・ド・トーキョーの所にあるのでこの名がある。ここに1937年の万博の時、日本館があったと聞いているが・・・それで「ト−キョ−」の名が付いたとか・・・
向かって右側がいわゆるパレ・ド・トーキョーで、なんらかの展覧会を開催している。中に、しゃれたカフェーあり。 -
パリ一市立近代美術館は、向かって左側に入口がある。一見せまそうだが中に入ると、見事な空間が広がる。「本当にただでいいの?」心配になるほどの立派な館内だ。
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マチス【未完成のダンス】
未完成と言われているが、こっちのほうがいいと言う人もいる。 -
フランシス・ピカビア(1879〜1953)の絵画遍歴はシスレーから始まる。1907年まではただひたすら、印象派だったけど、キュビスム cubisme と出会ったら、すっかり三次元に目覚め、詩人アポリネ−ルと出会うと、シュールレアリスム、未来派、色々な世界で生きた。と言うより生きることができた。
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ロベール・ドゥローネー(1885〜1941)【エッフェル塔】(1926年)
ゴ−ギャンからスーラまで印象派・後期印象派・点描派の影響をたっぷり受けて(皆そうだけど)、20世紀になってキュビスムと出会う。
エッフェル塔を描くということは、新たな世界への突入なのだ。19世紀の印象派どもは、パリの町にエッフェル塔の存在を認めなかった。
この「鉄のお化け」をすんなり受け入れたのは、シャガールのような外国人だったとは、パリの皮肉かも。 -
アルベール・グレーズ Albert Gleize 【水浴する女たち】(1922年)
もちろん彼も出発点は印象派だ。そしてキュビスムとの出会い。すると彼は、最も強力なキュビスムの理論家となった。
僕の夢、豊かな生活を送れるようになったら、書斎にグレ−ズの絵を飾りたい。 -
オシップ・ザッキン(1890〜1967)【オルフェウス】木彫
ロシアから1909年にパリにやって来たザッキンが一番関心を持ったのは、皮肉にもロダンではなくアフリカ彫刻だった。
そう、人間の本質はアフリカにあったのだ。彼の作品は、僕たちの遠い、遠い、はるかかなたの「ひと」を思い出させる。 -
【キャビネ・ド・パンチュール】部屋全体が作品のようだ。
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アンドレ・ブルトンの部屋【ブルトンの肖像】ヴィクトール・ブロネール Victor Brauner (1902〜1966)作
ル−マニア人のブロネールは、もともと前好きだったが、パリにやって来ると、ブランクーシ、ジャコメッティ、タンギー、そしてとどめの人物ブルトンと知り合う。こうなったら、シュールレアリスムの世界にどっぷりつかる。
彼の親友、アンドレ・ブルトンは『シュ−ルレアリスム宣言』で有名な詩人・作家だ。 -
【アンドレ・ブルトンの部屋】
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アメデ・オザンファン Ozenfant (1886-1966)【大静物画】
オザンファンは建築家でも有名なル・コルビュジエとともに芸術運動を展開した。二人の共著『キュビスム以降』が有名だ。 -
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ジャン・アルプ(1887〜1966)【CONCREANTION HUMAINE】
彼が第一次世界大戦を避けてチュ−リッヒに行ったのは運命だったのか。
そこで詩人のトリスタン・ツァラと出会う。ダダイスムは彼の出発点だ。
彼にかかると、人間は本質だけが抽象される。写真は訳せば「人の具象化」だろうか。 -
アルベルト・ジャコメッティ(1901−1966)の作品
スイス人ジャコメッティは1922年にパリにやって来る。ブランク−シなどの影響も受けたが、当時彼に限らなかったが、アフリカ彫刻に目が点になる。彼の本質だけを追求された作品にはぎりぎりのマスしかない。 -
藤田嗣治【ジュイ−織りのシーツに横たわる裸婦】
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ジャン・メッツザンジェ Metzinger【青い鳥】1913年
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フェルナン・レジェ作【シャンデリアのある静物】
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ピカソ作
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ジョルジュ・ブラック(1882−1963)【静物とパイプ】
彼の生涯で、モンマルトルの洗濯船で出会ったピカソとその作品『アヴィニョンの女たち』ほど、強烈な事件はなかったに違いない。二人はキュビスム運動の大きな柱となる。 -
ピカソ作
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ジョルジュ・ルオ−(1871−1958)【娘】1906年
後にステンドグラスのようなキリスト像やクラウン(道化師)を描くが、かつてはこのようなフォーヴィスムの絵を描いていた。
ちなみに、フォーヴィスムは野獣派と訳されるが、理由は、
ルオーなどの絵の真ん中に、あるイタリア風のトルソ−が置かれているのを美術評論家のヴォークセルが「野獣(フォーヴ)に囲まれたドナテッロだね」と言ったからとか。
だけどフォーヴは野獣以外に「黄褐色、鹿毛色」の意もあるから、前から美術用語としては使われていたらしい。 -
キリコ【ヘルメスの憂鬱 MELANCOLIE FERMETIQUE】1919年
ヘルメスはヘルメスでもこれは「ヘルメス・トリメギスト」と言って、エジプトの神で、科学全般を取り仕切る。たとえばニュートはヘルメス主義者だった。錬金術師などの神となる。 -
イヴ・クラン Yves Klein (1928-1962)の作品
ここでは真ん中の人物だけが「青」だが、彼の究極の志向は青のモノクロ−ムだ。青の世界がクランの世界。 -
ポップア−トの部屋
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ポップア−トの部屋
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いるだけで楽しくなるポップア−トの部屋
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パレ・ド・トーキョーの両翼の真ん中にあるブ−ルデルの作品【フランス】
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両翼の間に落書きようの壁が設置されている。この中から、近代美術館に買い上げられる作品が出るだろうか。
奥に見えるのはセーヌ川にかかる「ドゥビィイ歩道橋」
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