2006/08/01 - 2006/08/20
3686位(同エリア8839件中)
スキピオさん
列車の旅はいい
小粒なリンゴを丸ごとかじりながら、車窓の風景を眺めるのが好きだ
お伽の国にあるようなしゃれた家が立ち並ぶ郊外
人っ子ひとりいないどこまでも広がる畑
牛や馬がのんびりと草をはむ牧場
フランスの列車は車窓の風景を裏切らない。
そして目を転ずれば静かな車内
乗客の姿もまばらな座席シート
熱心に新聞を読む紳士
パリのどこかで恋人と一晩中踊り明かしたのだろうか、居眠りをし続ける若者
斜め向かいで、老眼鏡をかけてクロスワードに打ち込んでいる老婦人・・・
《パリ郊外のポントワーズ行きの列車内・・・北駅にて》
-
ゴッホ終焉の地オーヴェール・シュル・オワーズに行こうと郊外列車に乗りました。
目当ての列車がとってもきれいで、使いもしないのに自転車OKのマークを見て、なんだか急にうれしくなりました。
《ポントワーズ行き・・・北駅にて》 -
列車の横に「イル・ド・フランス」のロゴとデザインが・・・
《車両のマーク》 -
8時10分発に乗って、オーヴェールに。
《電光掲示板・・・北駅にて》 -
郊外列車はほとんど二階建てです。ですからとても座席数が多く、また床面積も広いので、郊外からの通勤客は満員電車とは縁のない快適さを享受しているのではないかと思われます(おまけに15輛はある長い車両です)。
もちろんラッシュゆえの「痴漢問題」はないでしょうから、「女性専用車両」など論外です。
また、表紙に「静かな車内」と書きましたが、車両が、日本のように「モハ」つまり「モ−ターの付いた車両」ではない、つまり(フランスではみな先頭車両が牽引するので)客車は日本で言ういわゆる「サハ」になります。そのためにエンジン音はなく静かなのです。
さらにそれは、客車両の下に何も障害物がないので二階建て列車を作るのを容易にしているのでしょう。
ちなみにモハの「ハ」は「イロハ」の「ハ」で3番目を意味し「三等車両」のことです(グリーン車はもちろん「ロ」です)。また、サハの「サ」は「候(さぶら)う」の「サ」で、意のままに仕える、つまり(機動なしに)動くことだと聞いたことがあります。あるいは違っているかも知れません。どなたかご教示願えれば幸いです。
《車内》 -
シャルトルへの列車はモンパルナス駅から出ています。
《出発する寸前の列車 ter》 -
二階建ての車内は青を基調とした座席がきれいで、心がうきうきします。もちろん二階に席をとって・・・
《車内》 -
サン・マロからレンヌへ、発車前にブルターニュの列車をパチリ。
《発車前の列車・・・サン・マロ駅にて》
[注:サン・マロはイル・ド・フランスではありません] -
このレンヌ行きの列車にはブルターニュの紋章が付いていました(左側)。
《列車のドアーにある紋章》 -
シャンティイに行くには、RERでも行けますが、ここはやはり北駅からピカルディー方面行きの列車に乗りましょう。列車はきれいだし、第一、早く着きます(シャンティイ駅まで二つ目で、30分くらいです)。
《ピカルディー方面行きの ter》 -
この ter 列車も二階建て、どっちの階に席を取ろうかな。なにしろがらがらです。
《ter 車内》 -
結局、子どものようにニ階席に陣取って、車窓の風景を楽しむことにします。
《車内》 -
シャンティイに行った時の列車と同様、ピカルディー方面行きの列車に乗って、今回はアミアンに向かいました。
車両はコンパートメント、日本にはないので、これもまたワクワクしてしまいます。
自転車用の部屋には、誰にでもわかるように自転車の絵が描かれていました。
《車内・・・コンパートメントの廊下》 -
自転車置き場をのぞいてみると、2台置かれていました。
窓にも自転車の絵が・・・
《車内・・・自転車置き場》 -
ブルゴーニュ地方で、ボーヌからオータンに行こうとしたところ、オータンまでの直行便はなく、途中のエタンで乗り換えなくてはなりませんでした。
でも乗換えはいやではありません。なにしろ、こちらは列車好きですから。
《ヌヴェール方面行きの列車・・・ボーヌ駅にて》 -
乗り込むとコンパートメント車両でした。コンパートメントは本当に旅によく似合います。どうして日本にはないのかな?
《コンパートメント車両の廊下》 -
6人がけの室内は清潔でしゃれていて、こんな旅ならいつまでもいつまでも続けばいいのに、と願わずにはいられません。
手すりを上げれば、ぐっすり眠れそうです。
《コンパートメント室内》 -
眠っているのは僕ばかりではありません。コンパートメント室内ではケータイは「おやすみなさい」・・・
《睡眠中のケータイ》 -
もちろん、部屋から出れば、ケータイは目を覚まします。
《ケータイでのおしゃべりはここで》 -
小さなエタン駅から黄色い電車に乗ってオータンに向かいました。2両編成の小さな電車でした。
《オータン行きの列車・・・エタン駅にて》 -
田舎の小さな列車でしたが車内はうれしくなるほどこぎれいで、旅の期待はますます上昇。
《オータン行き列車内》 -
帰りはオータンからエタンまでバスしかありませんでした。そのために、電車にひとつ乗り損なってしまったのです。残念。
ところがエタン駅で乗ったこの列車、びっくり仰天。ドアーが開いて乗り込むと、いきなりトイレの丸いドアーが正面にありました。
今まで車両のトイレは端にあるものと思っていただけに、思わず絶句。まるで玄関にいきなりトイレがあるようなものです。しかもそれがとてもきれいで・・・
《車内のトイレ》 -
客席のシートも、車内も清潔感にあふれ、きれいすぎるくらいです。
《車内》 -
車室と車室を隔てるドアーのボタンも列車内とは思えない、しゃれた色と形でした。もちろん、自動ドアーです。
《ガラス戸のボタン》 -
左のドアーがトイレ、右側が乗車口、奥は客席です。
《車内》 -
ここで、好奇心旺盛なスキピオ、とうとう我慢ができず、トイレ探索に乗り出します。
ドアーは自動ではなく、左に引く、引き戸でした。
《トイレのドアー》 -
尾籠な写真でまことに恐縮ですが、トイレ室内をご案内します。
《キャビネット内》 -
《水を流すボタン》
-
《洗面所》
−結論−
結局この未来志向のトイレは車椅子に優しいということがわかりました。ドアーは広く開き、乗車口に近いからです。
−感想−
卸したてのようにきれいな車両でした。 -
《座席ごとにあるゴミ箱》
どの電車に乗ってもゴミ箱は必ず設置されています。そのためでしょうか、車内はいつもきれいです。
ちなみに町の通りにも日本と違ってゴミ箱が多く見受けられます。 -
デファンスからサン・クルーまで「トラム」に乗りました。これまたしゃれた車両でした。
厳密には「トラム」は郊外列車とは異なりますが、ここで紹介させてもらいます。
パリの外郭にあたる地点に2本のトラムの線があります。
ひとつは「サン・ドニ駅」から東に延びる「T1線」、もう一本が今回紹介する「T2 Val de Seine 線」です。
新都心デファンスからセーヌ川沿いを走って「イシ−・ヴァル・ド・セ−ヌ駅」まで、あいだに11の駅を数えます。
運賃に関してはメトロの切符が使えますのでとても便利です。
《トラム・・・T2線》 -
焼失するまで、たびたび歴史に登場するサン=クルー城の庭園を散歩しながら、次の駅にある「セ−ヴル美術館」に行きました。
公園はあまりに広大で車か少なくとも自転車がないと満喫できません。ですから、美術館に到着した時は疲労困ぱい。
それでもあの有名なセ−ヴル焼きがところ狭しと展示されていましたから、休み休み、この時とばかり見学しました。美の極致、とはまさにここの陶磁器のことかも知れません。
《トラムの「パルク・ド・サン=クルー(サン=クル−公園)駅》 -
トラムの通る軌道に「踏切り」がありました。
パリにはメトロはもちろんのこと電車の通る線路は必ず立体交差になっていて踏み切りはありません。いや、パリに限りません。たとえばシャルトル(所要時間50分位)やシャンティイ(同30分位)など、郊外にもありません。
ちなみに、車優先社会の象徴、歩道橋もありません。
《トラムの踏切り》 -
《トラム車内》
フランスは鉄道の国と言うことができるほど、鉄道が発達しています。もちろん人口が少ないので(日本の半分で約六千万)日本よりは電車の本数が少ないかも知れません。でも、二階建て車両にしたり、15両はある長い車両編成にして、ひとりでも多く座らせようというSNCF(フランス国鉄)の姿勢が好きです。
それにひきかえ、空いていても10時までは椅子を下ろさない、貨物のような我が国の列車の悲しさ。なんとかならないものでしょうか。と、ここでぼやいても仕方ありませんね。せいぜい痴漢と間違えられないようにしなくては。
今回はTGVのようなメジャーな列車ではなく、日本でいえば中距離列車にあたる、郊外列車に的を絞りました。乗り合わせた人たちはツーリストではなく、日常生活を送るフランスの人たちでした。
それだけにフランスを身近に感じることができたような思いがします。
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