2013/02/23 - 2013/02/23
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ドクターキムルさん
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東日本大震災から23ヶ月半が過ぎ、もう直ぐ2年になろうとしている。この大震災で相輪が落下し破損した国指定史跡「伝上杉憲方墓」の七重石塔が気になっていた。史跡「伝上杉憲方墓」に建つが、上杉憲方墓と誤って伝承されてきた七重石塔である。揺れの大きかった地域では震災直後に文化財の被害状況が調査され、その震災での被害実態がTVなどでも報じられたことは記憶に新しい。しかし、ここ鎌倉ではそうした震災後の文化財の被害状況が調査されたのかは疑わしい。
「震災後1年も経てば修復されていている」などと考える人は鎌倉市の文化財課を知らない人である。それでも、2年も経てば幾ら何でも修理がなされていると思うのは普通であろうか。しかし、それも生緩い。果たして2年経っても修復はされていなかった。
建国記念の日の2012年2月11日に破壊された源頼朝墓は、「鎌倉まつり」の2012年4月13日(金)に行なわれる「頼朝公墓前祭」に間に合わせて修復された。これには「頼朝公墓前祭」を主催してきた島津家分家の当主がご先祖さまのお墓をお参りに来た際に、いつも上る参道が、鎌倉市に寄贈して以来、下草が刈られることもなく、この参道を上がるのに往生して、さすがに温厚なご当主も、市に苦言を呈したという。その直後のこともあろう。
しかし、同じ国指定の史跡でありながら「伝上杉憲方墓」の修復は、私がメールで被害状況を知らせているにも関わらず、この20年間に文化財課が行なってきたいつものスピードで行なわれている。すなわち、何時も何も進展していないのだ。
いくら何でも、いい加減な文化財課の仕事振りに呆れてしまったが、たまたま、文化財課の人に会ったので、「同じ国指定の史跡なのに、頼朝墓は2ヶ月で直して、伝上杉憲方墓の修理は2年経っても直らないのではおかしいだろう。」と叱っておいた。
文化財課と根を同じくする世界遺産登録推進担当も同じ穴の狢(むじな)だ。こんな状態であるから、世界遺産委員会の審査結果が落選になることは疑いのないことである。今年6月には確実にこれまでの落とし前をきっちりと付けることになる。
(表紙写真は史跡「伝上杉憲方墓」の七重石塔)
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