2017/06/24 - 2017/06/24
3975位(同エリア44024件中)
tadさん
京都5日間滞在の最終日となった24日は東寺、清水の道、清水寺へ出かけた。
東寺は家内とゆっくり回ったことがあり、記憶も比較的鮮明だ。その後高野山にも行っているし、さらに中国の西安にある空海の勉強した唐の長安の青龍寺も訪問した。恵果和尚に半年師事したところである。
空海に関しては「三教指帰」など、関連著作も読んだ時期がある。日本人初の国際的な水準の学識と語学力を身につけた偉人だと思う。漢語と梵語をマスターしていたはずだ。宗教界の抗争はどこでもあるし、特定の宗派を応援する気のない私は、あくまで、学術的にしか理解する気はないが、それでも空海の実力はすばらしかったようだ。なにしろ、日本人で、国際級の実力を認められた例は江戸時代以前はほとんど存在しないだろう。江戸時代の葛飾北斎のように世界的に認められた芸術家もいるが後世になってからだ。
東寺も他にもれず、写真は一切建物内部は撮影できない。講堂内の15体の仏像の内、10体は国宝だそうだ。後は重要文化財。館内の方に、どれが重文なのか、暗くて字が見えないので質問したら、「説明書読んでいないのですか。」と言われてしまった。入場料払った時に確かに説明書をもらったが、それを読んでからでないと入場できないようだ。表示板の字が暗いのでよく読めないのですが、というと、真ん中の何体かが、重文だとのことだった。よく聞き取れなかった。 私が悪いのだろう。
次の金堂に入ると、係りの方が、かなり大きい声で、若い女性三人を相手に、一生懸命説明しておられた。人によって、係員も様々だ!空海は私の理解では、非常に知的な人を対象にしていた感じがある。誰でも救われるという親鸞のアプローチとは真逆だ。で、今の私はどちらにも入り込んだり、味方する気はない。そういえば、教師時代にも、宗教と政党は、そのどれも選択しないと公言していたものだが、今もそうだ。ただ、京都のこういう場所を訪問すると、もう一度、今の時点で自分の「家」のことを含めて、考え直してみる機会にはなる。実際、考えている。そういう意味では、5日間の京都滞在は意義深いものであった。
写真は例によって、外面しか映っていない!東寺はそれでも、五重塔と金堂は国宝だから、建物写真も絵にはなる。講堂は重要文化財だ。最初、無料の外周を一回りしてから、入場券を買って内部にはいった。五重塔は囲みの内部に入らないと接近できない。宝物館は閉鎖中だった。前来た時は、どちらも入れたので、空海が持ち帰った仏具などもたくさん見た記憶があるが、今回は、かわりに宮本武蔵の絵を見た。
武蔵の墨絵が見られる観智院は今回初めて入った。ここも写真はない。武蔵は一時期、「五輪の書」も読んだことがあり、関心を持っていた。地元に巌流島もあり、話によく出る人物だ。ただ、今では「五輪の書」はそれほどのものとは思わない。海外で翻訳出版されて、あちらでビジネスマンの間で話題になっているというので読んだくらいだ。この類の書としては新渡戸稲造の「武士道」のほうが名著だろう。
そうそう京都に来る前、読んだ本では、岡倉天心の「茶の本」が一番よかった。昔読みかけてやめていたものだが、今回はちゃんと読んだ。親父が関係者だったので、世俗的な茶道のいやらしさは承知しているが、岡倉天心の本は特定の流派に関わらないので、読む価値はある。茶に関しては、私は家内と煎茶を入れて飲むことだけは受け継いでいる。
東寺を出た後は、残り時間、清水の道を歩いた。3日前は八坂神社から八坂の塔あたりまで歩いたが、清水寺に近いほうは歩いていなかったので、もう一度散歩しに来た。で、土曜日だったからか、道は人で埋まっていた!清水寺は修理でシートで覆われていた。ここは何年か前の正月に来たので、今回は入場しなかった。下から見上げて終わりにした。
一枚目は東寺の五重塔。
- 旅行の満足度
- 5.0
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日本一高い国宝の五重塔。
東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会
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以上は東寺の五重塔。
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東寺の外周を散歩
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潅頂院
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国宝の大師堂は修理中
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南大門
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南大門をでたところ。
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無料の場所から国宝の金堂を撮影。このオリの中は有料。
東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会
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講堂(重要文化財)
このなかに立体曼荼羅はあるが、写真はない。東寺(教王護国寺) 寺・神社・教会
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一瞬、鴨の親子かと思う。無料ゾーン。
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有料ゾーン。五重塔以外の有料ゾーンの写真はこれくらいしか、ない。。。カメラは片付けたままだった。
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東寺を出て、隣接する武蔵の絵のある観智院に向かう。
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観智院のいりぐち
東寺観智院 寺・神社・教会
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観智院
この中に武蔵の墨絵がある。吉岡一門との決闘の後、2年以上ここに匿われていたという。その間に描いたもののようだ。
写真は一切ない。
京都の旅行記は本当に空しい。。。大事な部分はみんな撮影禁止で、カットだ。。。旅行記を書くのが面倒になる。。。
音楽会の旅行記も同様なのだが、博物館、美術館等、近年は素人写真OKが世界の動向であるだけに、私なども撮影できるのが普通になっているため、やはり、これだけ禁止が続くと、ちょっと、うんざりする。。 -
滞在最後の数時間は、撮影禁止でないところに来た。
バスで清水の道まできて、二年坂、三年坂、清水寺近辺を散歩した。土曜日だったからか、着物を着た女性には日本人も結構いた。着物が流行っているのだろう。 -
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清水寺 寺・神社・教会
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こんなところから景色を眺めるのも、ちょっと。。。これでも通常料金だろうか?
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海外からの人達もちゃんと日本風にしているようだ。
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ここは工事用のカバーは見えない。
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トンボがいた
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みずすまし
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ここにいた
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日本人と思うが。。
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歩き方が違う気がする。。
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これは多国籍だろう。
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クレームが来そうなら削除します。ただ、撮影を嫌がっている雰囲気はありませんでした。。
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私のように田舎から来たおじいさんは、このような華やかな京の都の雰囲気に最後は浸ったので、写真禁止から生じたストレスを多少は発散させて、帰宅の途につくのであった。
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三年坂 (産寧坂) 名所・史跡
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これは日本人ではないだろう。。
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法観寺 (八坂の塔) 寺・神社・教会
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これが今回の京都旅行の最後の一枚。八坂の塔の周辺は、田舎から来たおじいさんには、賑やかな京の都を歩き回って、いい締めくくりとなった。
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次の写真はなんと大坂の十三駅で乗り換えるところ。阪急電車で、神戸の「御影」駅まで行く。
(追加)
古都の京都の5日間の旅をして、締めくくりに一言追加しておく。
「御影」ということばだが、神戸の駅名はミカゲ。
西本願寺の御影堂の場合は、ミエイと読むが、
東本願寺の御影堂の場合は、ギョエイと読んでいる。
日本の漢字の読み方は、このように、それぞれ勝手に読んだものだから、どれが正統なのか誰にもわからない。
最大の問題例は国名の「日本」だ。ニホンと読むか、ニッポンと読むか、ヒノモトと読むか、誰も正答を知らない。ある新聞社がアンケート調査で、どの読み方が好きですか?みたいなバカげた質問をしていたことがあるが、自分の国名のどれが正式かを知らない国民は日本人以外はいないのではないだろうか?それに輸入した発音である漢音のほうが国名として普通使われているのも、なんだか。。。
京都は、古都であるだけに、当時のエリートがいかに中国かぶれの度合いが酷かったかを認識する場所でもある。様々な漢字と漢音が入り乱れて導入されている。文明文化の発展段階が後追いであった国の宿命だ。
明治維新ごろに今度は大量のカタカナ言葉の導入が始まった。漢字ファンの人はカタカナ言葉を非難しがちだが、どっちもどっちと私などは思う。博物館などの展示や説明を読むと、このあたりのセンスがちゃんとしていないと、様々な反応を生むことになる。ただ、最近の外国人の殺到で、京都も普通の国際観光都市としての感覚も、もっと身に着ける必要があるだろうと感じた。
例えば、バス内の外国語案内のサービスも基準がばらばらだ。やたら外国語音声を出したがるバスがあるかと思えば、音声は日本語しかないものもある。表示板の言語は日本語、英語、中国語(2種)くらいで充分だろうが、音声案内は日本語(と英語)で十分だと思う。(ハングル文字は不必要だ。バスに乗るほどの人ならアルファベットを読めない人はほとんどいないだろう。)
次のバス停名は明確に発音すれば、日本語だけで十分だ。これが聞き取れないのが一番困るのだ。同じバス停名や駅名をいろんな言語アクセントで発音させるのは過剰なサービスだ。十三駅 駅
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