2025/11/26 - 2025/11/26
76位(同エリア145件中)
fmi(ふみ)さん
- fmi(ふみ)さんTOP
- 旅行記192冊
- クチコミ1235件
- Q&A回答45件
- 608,613アクセス
- フォロワー77人
この旅行記のスケジュール
もっと見る
閉じる
この旅行記スケジュールを元に
今年は昨年より明らかに紅葉が早い。
今回は、東京都多摩地区、西武線沿線の池・貯水池の紅葉を見に行ってきた。11月末に村山貯水池を廻ってきた。
紅葉盛期だったが、そろそろ散り始めておち、明らかに今週いっぱいでシーズンも終わりそうである。
多摩湖に行ってきた記録を紹介します。
今回の旅行記は、来年のシーズン時の参考にしていただければと思います。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝の池袋駅。飯能行き急行が到着。10分近い遅れが発生していた。
これに乗って西所沢まで行く。池袋駅 駅
-
西所沢で西武狭山線に乗り換え、西武球場へ向かい、そこからレオライナーに乗って多摩湖へ行く。
急行電車は遅れを回復できず、5分以上遅れて西所沢に到着。そのため、接続するはずの狭山線電車は出発した後。
20分間隔の電車をしばし待つ。剰余時間15分。西武池袋線 乗り物
-
イチオシ
通過していく下りFライナー。駅前後にカーブがあり、下りホームが撮影に適していることを発見。
西所沢駅 駅
-
折り返しの多摩湖行き電車が到着していた。
単線なので、接続待ちなどでいたずらにダイヤをいじれないのだろう。
これに乗って、西武球場へ。西武狭山線 乗り物
-
西武球場駅に到着。意外と降車客が多く、結構な人がレオライナーに乗り換える。
この日は西武の遊園地はお休みなのだが、みな、多摩湖や狭山湖の紅葉を見に来たようだ。西武球場前駅 駅
-
乗車するレオライナー。もうじき新型に置き換わる。
狭山線のホームとやや距離と段差がある。植込みの向こうに乗ってきた狭山線の電車。西武山口線 乗り物
-
レオライナー車内。関東では珍しくなってきたボックスシート。
西武経営の観光地帯となっている、埼玉県所沢市と東京都東大和市と東村山市との都県胸部、東京都の水がめとなっている狭山湖・多摩湖地帯。特に西武球場のある埼玉県側と西武の遊園地がある東京都側を結ぶのが、この新交通システム、レオライナーである。
昭和27年に行楽地を結ぶ軽便鉄道として開業、ミニSLなども運行していた。正しくは西武山口線。西武ライオンズの球場が出来た後の昭和59年に、大工事の末、新交通システムに変貌した。
接続する西武狭山線は戦前から存在する路線であるが、大変貌を遂げたのが昭和54年に西武ライオンズがここに所沢球場を建設、本拠としてからである。終点の旧狭山湖駅は改良工事の上、ホームなどが大幅に増えた。
完全に野球シーズンや西武球場でのイベントに依存した路線で、イベントやゲーム開催時には時間に合わせて池袋や新宿に直通する臨時列車を大増発する。これは池袋線内の保谷や所沢止まりの電車を延長運転する形。よって、地下鉄直通臨時列車とか、特急の臨時も運行されるカオスぷりとなる。 -
沿線に西武ドームが見えた。
我が読売ジャイアンツにとっては、天敵と言ってもいい存在、昭和57年の日本シリーズ以来どうしても勝てない球団だった。1990年の4対0は屈辱の極みだった。森監督(当時)の勝っても無表情面は嫌味にしか見えず、清原も秋山も工藤も渡辺も石毛も辻も伊藤も、仇敵であった。
あの憎き森西武を叩き潰したのが、理論派のヤクルト野村監督と、そして、あの伝説の94年度10.8決戦を征した、我が佐倉の英雄、長嶋茂雄率いる読売巨人、槇原、桑田、斎藤、原、岡崎、川相、松井、村田等....
あの年はまさに、長嶋の、長嶋による、長嶋のためのシーズン、言葉通りの「メイクドラマ」の1年だった。
まさに、「ジャイアンツに負けたのではなく、長嶋さんに、負けた」(清原和博)
長嶋さんは、やはり、持ってるんだよね... その長嶋さんも、今年、旅立ってしまったよなあ...ベルーナドーム 名所・史跡
-
.... 時は過ぎて21世紀、監督として高い実績を残した原辰徳率いる巨人は、今度は森西武の門下生、秋山や工藤が率いた九州のあの、憎きIT長者の球団に、どうしても勝てないんだよなあ。巨人に限らずだが。2023年に日本一に輝いた、あの阪神タイガースも、今年、勝てなかった... まあ、ベイスターズが昨年叩き潰したから、いいか。
って、何の話だっけか。いつの間にか降車駅の西武ゆうえんち駅に到着していた。遊園地西駅 駅
-
西武遊園地。今日は休園。降車客は、みな多摩湖のほうへ行く。
西武園ゆうえんち テーマパーク
-
ゆうえんちの反対側には、早くも多摩湖が望めるが、このあたりはフェンスと水源涵養林によって、垣間見えるだけ。
-
周辺は錦秋
-
多摩湖を周遊する道路沿いも紅葉していた。
-
堰堤の近くまで来た。ちょっとした展望台があったので、そこから多摩湖を見てみる。富士山が見えた。
-
イチオシ
紅葉が朱色一色。この日が最後だろう。あとは散る一方。
-
多摩湖。
北隣にある狭山湖とともに、多摩川から導水した上水道を貯水している。正式名は村山貯水池で、東西二つに分かれている(上貯水池と下貯水池)。
大体奥行きが3kmあまり、幅が800m前後。広さは1.27平方km、相模湖の約3分の1、隣接する狭山湖よりもやや小さい。我が北総の印旛沼の大体9分の1。
兵庫県西宮市にある北山貯水池よりやや大きく、千葉県の亀山ダムよりやや小さい。
玉川上水と同じく、多摩川の羽村取水堰で取水した水を貯水する。
なお、この多摩湖は東京都であるが、隣接する狭山湖は埼玉県。二つの湖の間に稜線があり、そこが県境となってる。西武山口線はぎりぎり埼玉県側を主に走行しており、西武園遊園地は埼玉県所沢市にある。終点の多摩湖駅の直前で、東京都東村山市に入る。
私が湖沿いに歩いてきた道が、ちょうど都県境で、更に、写真を撮った展望台は、東京都東大和市。市境が多摩湖の堰堤付近を通っており、ややこしい。多摩湖 自然・景勝地
-
展望台そばから、謎のモニュメントを見る。
-
多摩湖の展望台から西武園遊園地、すなわち埼玉県側を見る。遊園地手前が埼玉県との境、ここから数十メートル。
-
多摩湖の堰堤。
種類はアースダム。長さは318m、高さは24m。
多摩湖は典型的な人口の貯水池だが、竣工したのは1927年、昭和2年と結構古い。隣の狭山湖も同じ時期に完成。人口が増加していた東京都の水がめとして建設され、用水は全て上水道用水である。
戦時中にB29の爆撃に耐えるようコンクリート等で相当補強された。
ウクライナ戦争でドニエプル川のカホフカダムが破壊され下流に被害が出た通り、ダムを空爆したり攻撃するのは戦の常道で、例えば韓国の漢江は源流が北のエリア内なため、上流には「平和のダム」という、北の破堤工作による水攻めを防ぐダムまである。
ここも実際戦争中に何回か周辺含め空爆されたが、堰堤は無事だった。
時代は過ぎて平成の世に、今度は阪神大震災を教訓に堰堤の耐震補強工事を行い、その際に戦時中のコンクリート層を除去し、再びアースダムとなった。 -
多摩湖の堰堤側にある広場。
-
特徴的な形の取水塔。二つ隣接している。
美しい形をしており、東京都の歴史建造物に指定されている。 -
堰堤の上は歩道が整備され端から端まで歩ける。また、堰堤下流側の堰体斜面には数か所階段が作られ、麓の狭山公園に降りることが可能。
ややこしいがこの堰堤を南下するといつのまにか東大和市に入っている。 -
堰堤から見た多摩湖全景
-
イチオシ
堰堤から見た多摩湖と富士山
-
入間が近いせいか、自衛隊のT4が上空を飛んでいく。
-
西を見る。御嶽の山々。
飯能と同じく、上空を入間の自衛隊機がよく飛んでいる。
入間の基地はもともとは旧陸軍航空士官学校だった。我が国にもエースパイロットが結構いたが、その中でも士官、将校クラスの隼乗りはそこで訓練し大空に羽ばたき、そして、中にはそのまま還ってこなかった人も多くいた。
私の伯父もそこを出てビルマやフィリピンで戦い、愛機の隼と運命を共にした。
戦後は米軍に接収され、「ジョンソン基地」(米陸軍のエースパイロット、ジェラルド・R・ジョンソン大佐にちなむ。太平洋で我が国と闘い、終戦直後に事故で亡くなった)と呼ばれていた現在の航空自衛隊入間基地は、今もT4高等練習機が配備され、パイロットの養成を行っている。
士官学校時代の遺構は、「修武台記念館」はじめ記念碑などとして残っているが、普段は見学することが出来ない。一度は訪れてみたい所である。 -
西武のドーム球場も見える。
-
名勝の給水塔が二つ並んでいる。
-
貯水池の東側、堰堤の麓は、狭山公園と言う里山緑地になっている。
その公園の向こうに築堤があり、そこを西武鉄道多摩湖線が走っている。 -
イチオシ
ちょうど、多摩湖駅を出発した西武多摩湖線の国分寺行き電車が走っていった。
20分間隔で、ここ多摩湖と国分寺駅を結んでいる。もともと鉄道会社が違い、路線の成り立ちのせいか、幹線級の新宿線や池袋線と接続しておらず、拝島線とだけ、萩山駅で平面交差している。終点の国分寺駅は駅舎が国分寺線とは違い、八坂駅と武蔵大和駅の間で国分寺線と交差してるが、駅は無い。
列車の背後のこんもりした紅葉してる山は八国山緑地。西武多摩湖線 乗り物
-
堰堤下流側、背景が狭山公園。土や石を突き固めて補強してある。
-
東側をクローズアップ。
高層住宅が建っているあたりは東村山駅周辺だろう。 -
堰堤には数か所、このような階段があり、そのまま麓の狭山公園へ降りれる。
-
堰堤を下り、狭山公園に来た。
狭山丘陵の都立公園「狭山公園」 公園・植物園
-
狭山公園の南端にある「たっちゃん池」。
この池が東大和市と東村山市の境目になる。 -
イチオシ
紅葉が奇麗な池
悲しい歴史のある池で、多摩湖が出来る前からあったため池だが、昭和初期に、水難事故があった。溺れた子供を救出しようとした青年も二次被害にあうという事故があったため、その子供にちなんで名づけられたという。 -
狭山公園の紅葉、堰堤の真下までが東大和市で、このあたりは東村山市に入っている。
ややこしい。
多摩湖、狭山湖周囲は、「狭山丘陵」と呼ばれる小高い山で、水源保護のために森が残されている。狭山公園もその一つ。この公園も貯水池と一緒に整備されたので、戦前から存在する。
標高だが、狭山湖の堰堤上が100mちょっと、狭山公園が80m前後。 -
公園から5分くらいで多摩湖駅に到着。
西武山口線と多摩湖線の乗換駅。
電車が行ったばかりなため、ここではなく、ここから徒歩10分くらいの「西武園駅」に移動。そこから東村山に行き新宿線で帰った方が早いようだ。西武遊園地駅 駅
-
多摩湖駅から西武園駅の間。住宅地の周囲には緑地。
この反対側に西武園遊園地がある。
実はこのあたり、東京都と埼玉県の境目なのだ。 -
西武園駅に到着。本数のわりに意外と大きな駅なのは、西武遊園地に近いからか。
後ろの山は八国山緑地。ここから出ている西武沿線は、その緑地の中を通って東村山へ行く。
駅は東京都東村山市にあるが、西武遊園地は埼玉県にある。駅の裏はもう埼玉県だ。西武園駅 駅
-
西武沿線東村山行きが来ていた。
もうじき引退の噂のある2000系だな。
西武園線は昭和初期に多摩湖が出来てから、観光輸送を目的に建設された路線。多摩湖駅へ向かう多摩湖線とは元々別会社で、競合関係にあった。
近江出身の堤一族が牛耳っていた現在の西武は当時は「武蔵野鉄道」といい、多摩湖線や現在の西武池袋線が該当、西武新宿線と西武園線は西武鉄道を名乗っていたが、現在の西武とは別の会社だった。
武蔵野鉄道が西武鉄道を戦時買収し、現在の西武鉄道になるが、その時のオーナーが堤康次郎である。「ピストル堤」と呼ばれる強引な手法で周囲の鉄道や関連会社を買収、衆議院議長も勤め権勢を極めた。自民党の政治家でもあり、宏池会、要は河野洋平や岸田文雄の大先輩である。
その息子がセゾングループの堤誠二と、西武の帝王と呼ばれた堤義明である。不動産王、そして西武ライオンズのオーナーとして栄華を極め、傲岸不遜極まりない人物で敵も多かった。
バブルがはじけたのが運の尽き、数々の不祥事が明るみになり、インサイダー取引が決定打になり失脚。一時は「拘置所」という塀の向こうへ文字通り「転落」した。
まさに「おごれる平家も久しからずや」を地で行く一族だな。オーナー一族から解き放たれた西武を待ち受けていたのは、海外のハゲタカどもだった。経営悪化の西武にハゲタカどもは「不採算路線の廃止」を要求、地元自治体も巻き込んだ騒動の結果、ハゲタカは去り、何とか経営も再建した。
私はこの黄色い電車を見ると、そういう諸々を連想するのだ。
鉄道会社というのは、独裁者や皇帝が発生しやすい。東急はもちろんJRだって例外ではない。「鉄道」って、権威主義を呼ぶんだよ。私の独断だが、鉄道趣味人も、権威主義者と思しき者が少なくはない。西武西武園線 乗り物
-
昼過ぎの車内は空いていた。
-
東村山駅。高架工事中。志村けんの故郷。その銅像も建っているが、それを見る間もなく、新宿線の電車で帰りました。
初めて多摩湖に行ったが、所沢や東村山のわりに自然が多く残り、また紅葉も見事だった。
おわり。東村山駅 駅
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (1)
-
- jijidarumaさん 2025/12/10 02:03:18
- 多摩湖畔を走った思い出がある。
- fmi(ふみ)さん、
今晩は。
これはまた珍しい湖畔の紅葉と満々とした水の貯水池を懐かしく拝見しました。
<名勝の給水塔>もまったく変わらない様子。
私が昭和30年代半ばの高校生の頃、毎年、(多摩湖線に乘った記憶ももう薄れてしまったが)多摩湖畔まで出向いて、全校マラソンで走らされた体験を思い出しました。
1-3年の生徒1200名(男900、女300)が、男女別々にいっせいにスタートし、?kmかを走ったのです。
男子はバスケ部が上位をとり、私の野球部は短距離ならまだしも、長距離ではようやく50番内に入れたぐらいでした。
家内の学校も似たような事をやっていたそうで、長距離の得意だった家内はトップテンに入ったとか、学校は違いますが、家内の方が成績が良かったようです。
写真を拝見しつつ、まだ西武球団もドームも無かったなと思ったものです。
それではまた。
jijidaruma
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
東久留米・清瀬(東京) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 紅葉2025
1
43