2025/11/29 - 2025/11/29
897位(同エリア1463件中)
ちゃんさん
那覇空港から名護へ向かって、120番バスを乗ったり降りたりしながら北上中。恩納村の谷茶の丘で下車し、冷戦中の緊迫の現場で、沖縄の戦後について考えました。
6時間かけてたどり着いた名護では、ビール工場に直行! 知っているようで知らない、沖縄のビールの世界へ ついに踏み入れてしまいました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
旧国道58号線「おんなサンセット街道」から右へ折れ、自衛隊専用道路に入りました。立ち入りや通行が制限されているわけではなく、「公道」と考えて良さそう。
久留米にも高良台演習場付近にも、こんな道があります。 -
ジャングルの中、緩い上り坂を10分弱歩きます。木陰とはいえ、真夏だったら少し辛そう。
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登った先にあるのが、創価学会の沖縄研修道場です。
その名の通り、学会信者さんの研修場なんですが、僕のような非学会員でも見学可能。守衛の受付簿にも、ちゃんと「学会員以外」の選択肢があります。 -
美しく整備された敷地内に立つ、縦長の大くて堅牢なコンクリート製の建築物。米軍が建てた、ミサイル発射基地です。
冷戦下では広島型原爆の70倍もの威力の核爆弾を、中国、旧ソ連に「いつでも」打ち込める準備が整えられていました。 -
内部のミサイル発射台跡まで見学可能(撮影は不可)。核兵器が収められていた闇の中に一人いると、背中に冷や汗が出るような感覚に襲われました。
キューバ危機の際には、誤報の発射命令が下ったこともあっただなんて、恥ずかしながら初めて知りました。当時の軍人さんが素直に命令に従っていたら、どんな世界になっていたことか… -
平和記念館には、沖縄戦についての展示も。特に2階の、戦争経験者が描いた戦時下の様子を伝える絵は、ご本人の辛さと悲しみが加わる分、より重く感じられました。
施設の性格上、ツアーや修学旅行では決してコースとならない場所なだけに、個人旅行では訪れたい場所の一つです。 -
なおスタッフさんは皆さん親切で、かつ学会への勧誘は一切ありません。若かりし頃、あの手この手でしつこく勧誘を受けた私が言うんだから、間違いないです(苦笑)。
バス停へ下り、海を見下ろすと、砂浜で結婚写真を撮る新婚さんの姿が見えました。沖縄の平和は、努力して守っていかねばと思います。リザンシーパークホテル谷茶ベイ 宿・ホテル
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14時12分発のバスは、25分遅れでやって来ました。次のバスは14時42分発なので、どこかで5分停まって「次のバス」扱いした方がいいんじゃ? と思うほど。
実際、30分後のバスに乗るつもりでバス停へ歩いてきてた人が、駆け足で乗る姿も見られました。 -
バスの車体内外には、派手にキャラクターがラッピングされていました。沖縄応援ポケモン「ガーディー」だとか。ポケモン好きには、たまらんですね。
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「のりものNAVI」で後続のバスの状況を確認すると、今の遅れなら16時までにオリオンビール工場にたどり着けそう。もう1つ、どこかのバス停で降りる余裕があります。
とはいえ30分弱しか時間がないので、バス停目の前に市民海水浴場があるという、幸機で下車してみました。 -
名護市街地まではあと15分という場所で、名護湾越しにビル街が見えます。それでもこの海の青さです。ああパラダイス。https://www.youtube.com/watch?v=5GdWccuy7fE
幸喜ビーチ (名護市民ビーチ) ビーチ
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ファミマで買った、さんぴん茶がうまい。
さすがはビーチの前のファミマで、水着や浮き輪、サンダルが勢ぞろいしていました。手ぶらで来ても泳げますやん。 -
2軒のホテルと観光客向けの飲食店が並ぶ、リゾートエリアでもあります。
しかし一歩裏道に入ると、昔ながらの幸喜集落。小学校もあって、沖縄の素顔が垣間見える街でした。 -
15時10分発のバスは、20分遅れでやって来ました。車内の広告を見てビックリ。土日限定、琉球バス交通と那覇バス、沖縄バスの共同運行便まで乗り放題で2,000円!?
今日のように120番バス沿線を中心に動くなら、4社乗り放題でなくともコレで充分。900円損したぁ! -
ところが帰ってから調べてみれば、今の販売価格は2,340円だとか。訂正、560円損した。だいぶ古い掲示物だったようで、チェックは細心に願いたいものです。
那覇から6時間かけて、ようやく名護の街にたどりつきました。 -
15時45分、名護城入口のバス停で下車。道のど真ん中に、がじゅまるの木がそびえます。
その名を「名護のひんぷんガジュマル」。国の天然記念物にもなっていて、円滑な道路交通より優先される、名護のシンボルです。ヒンプンガジュマル 自然・景勝地
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来た道を少し戻り、山手の方に歩くと…
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ビール好きにはたまらない円筒が、目に飛び込んできました。沖縄の「地元のビール」、オリオンの名護工場です。
あちこちのビール工場を訪ねたけど、南国的な雰囲気が独特で たまりません。1月に行った、台北の台湾ビール工場を思い出しました。 -
シーサーさんも、オリオンじゃんけん。
オリオンハッピーパーク 美術館・博物館
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工場見学はネットでの予約制で、1ヶ月前の予約開始日に抑えておきました。ビール工場見学といえば無料で、試飲もOK!というのは昔の話で、1,000円の参加料がかかります。
2週間前に、キリン福岡工場の見学(朝倉市、500円)に参加したばかりなので、違いを楽しみたいです。 -
まずは、ビールの製造工程の学習。
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麦芽やホップのサンプルから、香りを感じます。
オリオンドラフトには伊江島産の大麦が使われていて、名実ともに「地元のビール」です。 -
巨大なポットが並ぶ仕込み窯。なんと窯のエリアまで立ち入ることができました。
週末は休業日で稼働していないはずですが、麦の残り香を感じます。 -
キリンの福岡工場と違って、製造ラインを見られるので、子どもでも楽しめそう。ただ週末なので、こちらも止まっていました。超高速で瓶詰される工程、見てみたかったです。
瓶ビールの消費が年々減っていることから、瓶詰め工程は毎日動いているわけではなく、動いた日も午前中で終わってしまうんだとか。なんか寂しいですね。日頃缶ビールに親しんでおいて、なんですが。 -
外には「樽」がズラリ。沖縄県全域の飲食店へ旅立ち、サケのごとく(酒だけに)帰って来る樽たちです。
そう考えると、工場はもっと那覇市に近い場所にあった方が効率的な気もしますが、名護にあるのは水ゆえ。沖縄の中南部は硬水なのに対し、北部はビール造りに適した軟水なんだとか。 -
続いて缶詰めの工程。1分で缶詰めできる量がビジュアルで示してありました。分かりやすい! そしてなんだか幸せを感じます(笑)。
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このラインではオリオンの各種製品の他、県内で流通するスーパードライも受託生産されています。アサヒ製品との違いは水だけで、材料も製法もまったく違いはない!そうです。
というわけで帰宅後、沖縄から買って帰ったものと地元のスーパードライを飲み比べてみたのですが、わずかに風味の違いを感じられたんですよね。水だけで、そんなに変わるものなのかな? -
40分の見学後は、お待ちかねの試飲タイム。レストラン「やんばるの森」が会場です。
やんばるの森 グルメ・レストラン
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一杯目は、看板商品のオリオンドラフトです。
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窓際のカウンタ―席で一献。うーん、染みわたる!
実はオリオンドラフト、そこまで好みというわけでもないんですが、沖縄で飲むと文句なくうまいと感じます。酒の味は、土地の気候と食に合わせて進化するものと考えれば、旅の高揚感だけがその理由とは思えないです。 -
3分の2飲んだところでカンパイ(笑)。
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2杯目は「いちばん桜」。単なるネーミングではなく、本当に桜の花びらを仕込みに使ったビールです。地元のスーパーでも、缶ビールでたまに見かけます。
できたて生には、缶では感じられなかった香りが、確かにありました。少し濃いめの味わいも相まって、これはうまい! -
16時の最終回の見学だと、終了後はレストランがラストオーダー後だったのは計算外でした。工場とオリオンホテルでしか飲めない、琉球クラフト「75BEER」の生を飲みたかったのに…。
また見学に来るか、それとも次回の宿泊はオリオンホテルにするか。再履修の方策を考えねば。 -
売店は17時15分まで開いており、お土産を買うことができました。近年、沖縄土産として人気急上昇のオリオンビールTシャツも、各種揃っています。
僕は「どこまでビール好きなん?」と思われそうで抵抗があるんだけど、一般には純粋に沖縄らしいデザインとして受け入れられているみたい。抵抗は、呑兵衛ゆえの雑念のようです。
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120番と117番で行く那覇~名護バスの旅
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