2025/11/24 - 2025/11/24
37位(同エリア59件中)
susuさん
去年くらいから漠然と行くつもりになっていたエジプトへ。アフリカ大陸はモロッコ以来、12年ぶり2回目。
遺跡にそこまで興味がなかったので、カイロ・ギザ以外にどこへ行くかを、自分でもびっくりするくらい長~いこと悩みました。具体的にはルクソールとアレキサンドリアを反復横跳びしていたけど、ルクソールは観光エリアが広すぎ、アレキサンドリアは見所が海でギリシャの後に行って満足できるか?もういっそ移動せずカイロに絞る手もあるけど、一都市滞在なんて私の辞書にあるか?
行きたい町が多すぎて悩むのは常でしたが、行きたい町が無くて悩むのは初めて。決してエジプトに興味がない訳ではなく、以前から興味があった西方砂漠にもシナイ半島にも現在行けない情勢らしいこと、それ以外でエジプトでやりたいこと・見たいものはカイロ・ギザ周辺で全部済みそうなことが大きい。ピラミッドの周辺を歩き回って、街歩きして、コシャリ食べて、モロヘイヤスープ飲んで…。
散々悩んだ末に「そういえば最新の西方砂漠の情勢ってどうなってるの?」と調べたら、なんと去年の時点で危険レベルが一部下げられて、各オアシスへのルートは観光エリアのナイル川流域と同じくらいの危険度になっているようだ。さらに調べるとトリップアドバイザーで現地ツアーが沢山見つかり、2025年度の口コミもあって催行されてる!シワに興味があったけど、遠いからバフレイヤにしよう!とウキウキでプライベートツアーを予約しました。
羽田~北京~カイロ(中国国際航空)107,515円
2泊3日の白砂漠とバフレイヤオアシスツアー 54,154円
11/22(土)羽田~北京~カイロへ
11/23(日)カイロ~ギザ~カイロ
11/24(月)バフレイヤオアシス①
11/25(火)バフレイヤオアシス②
11/26(水)バフレイヤオアシス③~カイロ
11/27(木)カイロ
11/28(金)カイロ~北京へ
11/29(土)北京~羽田
先に決めたタイトルの通り砂漠とピラミッドがメインの旅になると思っていましたが、一番楽しいところはなんと別にあったのでした!
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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耳栓をしてぐっすり。4時台に目が覚めて暫く寛ぎ、洗濯物をドライヤーで乾かす。結局大規模な洗濯はこの時だけでした。日本から着てきた服は洗濯しないと気持ち悪いけど、こちらで着始めた服はそのまま何日着ても平気。これが気候というものだ。
7時に朝食を持ってきてくれるはずでしたが来ないのでロビーに行って聞いてみると、「今?朝食を…?!」と寝耳に水の反応。やっぱりね、引継ぎしてない可能性もあるだろうなと思ってたよ。夕食の残りを片付けるチャンス。コフタとかは冷えたら脂が白く固まる予感がしていましたがそんなことはなく、一晩経っても美味しい。しかし手持ちの水分が圧倒的に足りず、噛み応えのあるアエーシと肉が胸につかえて地獄の苦しみ。
涙目で苦しんでいる間にオアシスツアー待ち合わせの7時半になり、WhatsAppで「ホテルの前に着いたよ」とメッセージが。慌ててチェックアウトして階段を駆け下り、ガイドのムスタファ(仮名)とドライバーさんと合流しました。
実はちゃんと迎えに来てくれるかがずっと心配だったのでよかった。こういう現地ツアーで全額前払いって初めてだからなあ。 -
カイロからギザへ向かう辺りでガソリンスタンドに寄りました。給油している横で車内に吊るす芳香剤や、何やら小瓶に入った香水?が売られているのが面白い。
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丸っこくて可愛いコプト教会。
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ピラミッド行きと全く同じルートで西へ。ピラミッドの敷地に沿ってそのまま西へ飛び出していきます。
今日も霞んでいてうっすらピラミッド。朝も寒くなく、半袖でもOKなくらい。
トリップアドバイザーで沢山のバフレイヤオアシスツアーが見つかりましたが、団体ツアーは無くて全てプライベートツアーです。1人参加だと倍額。訪れるスポットは同じでも内容は様々で、入場料全部込みのものもあれば一部現地払いのもの、砂漠に2泊するものもあればホテルに2泊するものもあります。バフレイヤはどちらかというとカイロから1泊2日の方が主流そうでしたが、私は長く滞在したいし砂漠にもホテルにも泊まりたいので2泊3日にしました。
入場料とか飲料水とか食事とか全部込みが良くて、旅程の案内文が詳しかったのでこのツアーを選びましたが、口コミが1件もなくてちょっと心配だった。杞憂でよかった。 -
ピラミッドから15分も走ると、建物がほぼ無くなり砂漠の様相を呈してきました。奥へ向かって並ぶ街灯が、霞む景色に途中から消えていく。地平線の向こうに町(カイロ?大きい)が見えるけど殆ど見えないでしょう。
てっきり砂のせいだと思っていましたが、どこまで行っても砂なのにカイロから離れるにつれて視界がクリアになっていきました。大気汚染だったのか!大都市だもんそりゃそうか。とはいえカイロで目や喉に何か起こるということはありませんでした。 -
1か所だけ線路を渡りました。
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砂に埋もれそうなモスク。
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何か所か油井。
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検問…いや高速道路の料金所のような所を通過。
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そこからはますます砂漠。
カイロの近くから荒野にたまに砂山があるのを見ていて、工事で掘った跡かと思っていましたが、辺鄙な所にも綺麗な砂山があるので、風で自然に出来るものだと分かりました。砂丘はこうして出来るんですね。
砂漠にたまに石油工場らしきものはあるけど、集落や町は全くありません。オアシスじゃない砂漠には本当に人が住めないんだと思う。バフレイヤまで行かなくても絶景ポイントがあちこちにありますが、観光地化されてないのも同じ理由だと思う。 -
10時頃に何やら建物の前に停車。ガソリンスタンド併設のコンビニ兼カフェのような内部でここで何するの?と戸惑ったけど、トイレ休憩。いつの間にか2時間半も経っていたんだな。景色を見てるとあっという間だった。
ここはなんとスマホ(ahamo)圏外。こんな辺鄙な所なのに何故か東洋人旅行者が大勢おり、女子トイレは個室が1つしか無くて凄い並ぶ。地球の歩き方が西方砂漠に警告を出してるせいで日本人は全然いないけど、他の国の旅行者は大勢見かけました。
後から知りましたが、このガソリンスタンドはカイロとバフレイヤオアシスの中間地点で、ツアーの車が皆立ち寄るスポットらしい。個室1つしかないのに…と思ったけど、そもそもこの道にこういう建物が他に全然ないから選択肢が無いのか。 -
朝からずっと水に飢えていたのでペットボトルを購入、15EGP(約50円)。これが3日間のツアー中唯一の出費でした。
この後バフレイヤオアシスの中心の村バウーティーに着いたらドライバーさんごと車を乗り換え。新しい車には段ボールごと水を積んでいて、定期的に水を支給してくれました。 -
バフレイヤオアシスが近づいてくると景色に変化が現れ、スマホの電波も復活しました。ここまで全く植物がなかったし、丘も山も無かった。本当に平らな砂地だった。
ちなみにこの砂漠の一本道は、実はずっと一本道じゃなくて二本道でした。同じような道路が10mくらいの間隔で2本あります。別に上りと下りで分かれている訳ではなく、たまに車線変更しながら進みました。たまに片方が通行止めになっていることがあったので、片方に何かあってももう片方を通れるようにとかそういうことなのかな? -
バフレイヤ最大の村、バウーティーの入口。国旗カラーのドラム缶が可愛い。ここかどうか忘れましたが、道中1回は車体の下を金属探知機らしき棒で検査するポイントがありました。
ちなみに西方砂漠観光にはエジプト政府の許可が必要らしいですが、旅行会社の方で全部やってくれます。事前にパスポート画像とか求められるかと思ったけど、それも無し。というかガイドのムスタファにもパスポートを見せる機会はなかったし(使ったのは2泊目のホテルチェックイン時くらい)、トリップアドバイザーからツアーのeチケットが送られてきていたけどその確認もなかったな。 -
建物はほぼ平屋。砂除けか、広い敷地を白いレンガの塀で囲んでいます。
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レンガの模様が可愛い。
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住宅街のような所に入っていき、車が沢山停まっている通りで停車。
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シンプルな外観の門から入ると、中は建物がいくつもあって旅行者の姿が。バフレイヤオアシス観光の起点で、ここで車を4WDに乗り換えるらしい。キャンプに大きいスーツケースは持って行けないらしく、入口に纏めて置いてありました。バフレイヤ観光は思った以上に、きちんとシステムが出来上がっている印象。
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時刻は12時、ここでランチを頂きます。
中の席と外どっちがいい?と聞かれ、外で。暑くも寒くもなく快適な気候。 -
アエーシとおかずのシンプルなランチ。エジプトの一般的な食事っぽくて嬉しい。
レンズ豆のスープは優しい味、モロッコで食べたのと同じ。白いのはマッシュポテトとディル、ピンクのはトマトとヨーグルトとハーブで若干の癖がある。赤いのは辛そうに見えましたがそんなことは無く、ミートソースみたいで美味しい!挽肉、トマト、卵の内容で甘みがある。エジプトの煮込み料理シャクシューカだとムスタファが教えてくれました。
1口分ずつアエーシをちぎり、おかずを挟むようにして頂く。ムスタファは右手だけで食べてるけど私には難しい。生野菜も頂き、今旅何を食べても一切お腹を壊しませんでした。
食後にムスタファがどこかから洗ったデーツを持ってきてくれました。干し柿みたいで美味しい。 -
敷地内を散策。雨を想定してない感じのリゾート的建物やテントが5~6棟あり、手作りのブランコも。トイレはドアを閉めたら完全な暗闇で困惑しましたが、電気点けてないだけだった。
バフレイヤ一帯で拾えるクリスタル(クリスタルマウンテン)とか溶岩(黒砂漠)、貝化石(白砂漠)。上の物体はひょうたんみたいで乾燥していて軽い。 -
食後のミントティー。味は凄いハーバル(?)、ポットにミントの葉と茎が入っていました。
私は砂糖を入れずに頂きましたが、ムスタファの飲み方を観察。砂糖を2杯くらい入れて、添えられているスプーンでそのままかき混ぜます。口に入れないから気にしないということなのか、濡れたまま砂糖に突っ込むらしく砂糖がびっしりくっ付いて固まっています。
小ぶりながら厚みのあるグラスなのでお茶の熱さを暫く感じず、油断して飲むと激熱でびっくりするのだった。 -
食事の間にここからの車を用意してくれていたらしい。新しいドライバーさんは砂漠の民ベドウィンで、ドライブ中ベドウィンの音楽をかけてくれました。
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13時半に出発、さらに南西へ。
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イチオシ
バウーティーの周囲は黒砂漠。噴火の溶岩でこうなったらしい。
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別の旅行者の車と連なるようにして100km/hで爆走、このスピードで車間距離狭いのが結構怖い。
西方砂漠の何が危険って、テロリストと間違えられて政府軍に車を攻撃されることなので、それを防ぐために連れ立ってるのかな。ただそれも昔の話なのか、軍の施設とか車とかは全然見かけませんでした。
前の車は屋根にテーブルまで乗せていて面白い。私の車は旅行者1人だから余裕だけど、大人数だと車内に乗せきれないんでしょう。 -
トリップアドバイザーに載せている旅程とだいぶ違うし私も確認しないから、毎回次にどこへ行くのか分からないけど別にOK。いい感じの時間帯にいい感じの所へ連れて行ってくれました。
一本道を疾走するうちに景色が黒から白に変わっていき、白砂漠に到着。バウーティーから1時間ちょっと、景色を見ているとあっという間。
白砂漠とか黒砂漠は入場料(込みなのでいくらかは分からない)がかかりますが、チケットオフィスとかエントランスとかそういうのは無い。どこかを通して払ってるんでしょう。看板はあるのかな、道路から轍がある所に乗り込んでいく感じ。
非常に広大なので迷子防止にか、轍沿いに白い石が並べてありました。 -
白砂漠国立公園は昔は海底で、白いのは石灰。形が特徴的な有名な岩が沢山あって写真スポットになっています。
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イチオシ
これはマッシュルーム。
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下から見るといい感じの屋根。
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白砂漠は真っ白に見えて、黒砂漠の名残の黒い粒と溶岩が落ちています。
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溶岩は見た目よりもずっしりしている。
ムスタファが貝化石を見つけて教えてくれます。真ん中右のツルツルした部分。 -
暫く車で走り、小高い丘のような石灰岩に上れるポイントへ。
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イチオシ
見渡す限りに奇石が並んでいます。
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イチオシ
こんな環境でも木が生えてるの凄い。
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白砂漠は約3,000平方キロメートルと広大…って平方キロメートルで言われても全然ピンと来ないんだけど。端から端まで50kmとかそれ以上あるってこと?
ちなみにここまで来ると、バフレイヤよりも隣のファラフラオアシスの方が近いです。 -
ムスタファが丘の上でも植物や貝の化石を見つけてくれました。こういうのがポツポツとあります。
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これは分かりやすい貝。
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再び車に乗り、『あの岩は何に見えると言われているでしょう』クイズをしながら奥へ。
通り過ぎる時にドライバーさんが「僕の別荘!」と紹介してくれた、かまくらみたいになっている岩。めっちゃいいじゃん!(笑) -
ラクダ。写真でそう見えるか分からないけど、実物の岩を見ると直感的に分かる感じ。分からない岩もあるけど。
ここで降ろされて車は先へ行き、ムスタファと私は景色を見ながら歩いて追いつきます。 -
ラクダ岩を裏側から見ると羊に見えるね、その左は恐竜!と自分で新たに発見したりして楽しい。
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左はスフィンクス、右も何かに見えそう。スペイン?
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イチオシ
日が当たった石灰が白くて綺麗。
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石灰の部分は硬くて歩きやすい。
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イチオシ
白砂漠で一番有名な岩、マッシュルームとチキン(ひよこ)。
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ここだけは近付けないように柵で囲まれていて、特別感がある。
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これも有名なウサギ。
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ウサギは柵が無いので足元まで登れました。
そこから見た『テーブル』。 -
ウサギも別角度から見ると別のものに見えてきそう。
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これは私はネズミだと思ったんだけど、何かチェスの駒と言われているそう。チェスやらないからピンと来ないけど馬のやつ?
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これは赤ちゃんかと思ったけど、アイスクリーム!もう何でもあり(笑)
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そんな感じで白砂漠を後にしました。白砂漠も黒砂漠も、というかエジプトの景観の殆どは元々ある白や黒の土地に砂が飛ばされてきて今の景観になっているんだと思う。その証拠に(?)草が風に吹かれた様子で生えている。
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幹線道路に戻り、行程中白砂漠が一番遠いポイントなので来た道を戻る。暫く走ってまた道を外れてどこかに進んでいきます。オフロード走行もありちょっとグロッキー、酔い止め飲んでて良かった。
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イチオシ
石の多い道を進むと、サラサラの砂に変わっていきました。風で砂が集まる場所なんでしょう。
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砂丘の下で車が停まり、靴を脱いで降りるよう言われる。えっ靴を?!靴と靴下を脱いで砂に下りると、ひんやりサラサラしていて気持ちいい!
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風紋が美しい。
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サンドボードが出来るスポットで、先客の観光客が滑っていました。
ムスタファに勧められ私もトライ。やってみたかったんだ!私達の車にボードは積んでいなかったので、先客の車のをチップを払って借りていました。詳しくないからサンドボード用のボードが存在するのか分からないけど、スノボ用のから足を固定する部分を無くした感じ。 -
裏側にロウソクを擦り付けたボードの上に膝を立てて座り、両手で後ろ側を掴む。思った以上によく滑り、何が何だか分からないくらいスピードが出て怖い!楽しい!途中で転倒すると止まりますが、うまく滑れたので坂の下の平らな所まで行ってしまいました。
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滑った分だけボードを持って登ってくるのがめっちゃ大変!今年から運動するようになってちょっとくらいの階段や坂では疲れなくなったけど、これは疲れた!(笑)登るたびにサラサラの砂が崩れて蟻地獄にはまった蟻の気分。
ムスタファにもう1回やる?と勧められたけど断りました。楽しいけど1日1回までだなこれは。 -
続いてやってきたのはクリスタルマウンテン。
「あの山がそうなの?」と尋ねると、あの山だけじゃなく一帯がクリスタルなんだそう。 -
確かにこんな感じで、砂以外の部分がほぼ全部クリスタル!絶対やらないけどここでサンドボードをやったら血まみれになる。
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鉱物の成り立ちを想像させる。
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クリスタルに混じって化石も。
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日が陰る時間帯なのもあってそんなにキラキラして見える訳じゃないけど、綺麗。
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たまにガラスのように透明度の高いものもあります。小学校低学年の頃に、校庭の砂に混じる石英の粒をダイヤモンドとか言って友達と拾っていたのを思い出しました。
ムスタファから特にそういう話はなかったけど、聞く所によれば観光客がクリスタルを持ち帰るために年々減っており、今は持ち帰り禁止らしい。クリスタルマウンテンは珍しいけど、石英自体は珍しくないので持ち帰るのはやめましょう。 -
地層のように黒い筋があるクリスタル。
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炭くらい黒い。
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鍾乳洞のような部分も。
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自然の驚異!
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秘密基地みたいな空間。
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現在16時、もっと日が高い時間帯に来てみたかった。
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数少ない日向のクリスタルは飴みたいに綺麗。
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そろそろ日が暮れるけど、どこでキャンプするんだろう。
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ナツメヤシの畑。
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黒砂漠にやって来ました。
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幹線道路を逸れて道なき道を進み、白いテントがある所を通り過ぎた丘の上でムスタファと2人降ろされました。ここでサンセットを見て、白いテントの辺りに泊まるらしい。
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360度黒砂漠の雄大な景色。
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遠くの山に赤い地層が見えました。
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イチオシ
時刻は17時、ベストなタイミングでサンセットポイントに連れてきてくれたのが凄い。
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イチオシ
丘から見えるテントと車。
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聴こえるのは風の音のみで静か。
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遮るものなく、地平線に沈む夕日が見られました。
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黒砂漠は黒い溶岩石がいっぱい。
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起伏のある黒砂漠。
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細い三日月が見えました。
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日が沈むのを見届けてからテントへ歩きました。
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テントに戻ると、ドライバーさんがキャンプの準備をしてくれていました。車を支えにして2辺の壁を設置。ムスタファも手伝って、ロープに繋いだ杭を砂に打ち込んでいました。
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常設のテントの中。次回使う予定があると、荷物をある程度置いていくようです。鍋に溜まった水に蠅がめちゃ死んでる。車に乗って運ばれてきた蠅、ここで置き去りになると悲惨だな。
キャンプ地の周辺を散策していると、背後から水を捨てたり鍋をザブザブ洗う音が聞こえました。夜は蠅が出なかったので完全昼行性なのか、それともドライバーさんが始末してくれたらしい。 -
焚火の跡。ミネラルウォーターの空箱はこの後燃料になりました。
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バフレイヤの砂漠キャンプといえば青空トイレ。起伏があり視界は遮られるので、適当にブラブラ歩いて行って場所を決めます。低い部分には轍がある=車が通る可能性があるので注意、しかし車は1度しか通りませんでした。
青空トイレって私は過去に記憶にないなあ。汚いトイレに入るくらいならその方がいいとはよく聞く。この晩は常にそよ風程度の風が吹いていたので、トイレットペーパーがあっという間に飛ばされていきました。土に還ってくれ。そして砂漠では靴の着脱をする時につま先がトントンできないので、途中から靴紐を解いて過ごしていましたが、紐の流れを注意しておかないと悲劇が。 -
ドライバーさんが私のバックパックを後部座席に移動させて、車の鍵を掛けずいつでも使えるようにしてくれました。寒いのでダウンを出してきて着込む。
車の外にテントや寝袋が置かれていました。バフレイヤのキャンプといえばテント無しマットレスと毛布だけで砂漠に寝るやつで憧れていたけど、風があるし寒いからこの時期は厳しいかもな。
途中中国人らしきグループの車がやってきて賑やかな声が。まさかここに泊まるのかと思ったら、何かを調達しに立ち寄ったらしく100mくらい離れた所に移動していきました。 -
食事の準備をしている間にフルーツを出してくれました。皮ごと食べられるブドウがフレッシュで、弾ける食感で美味しい!バナナは日本と同じだけど、若干土っぽい風味。バナナまで食べたら食事が入らなくなるかと思ったけど、夕食が出るのは1時間半ほど先だったので大丈夫でした。
フルーツを食べながらムスタファとお喋り。この日が特別なのか、外国人旅行者は東アジア人しか見ていない気がする。今日見た旅行者の中に日本人はいなかったと言うと、言語で区別できないそうで意外がっていました。日本人も結構バフレイヤに来るって言ってるけど本当かな。それにしても西洋人観光客もいないの意外、まあ翌日は見たけど。
ムスタファはアレキサンドリア出身。アレキサンドリアはカイロと違ってヨーロッパ的で落ち着いた雰囲気と聞いていたけど、ムスタファ曰くカイロと同じような感じらしい。意外に思いましたが、この時点での私のカイロのイメージはネットで得た知識なので実際とちょっと違いました。
カイロ以外のエジプトのおすすめの町を尋ねると、私が自然が好きだと言っていたせいもあってスィーワオアシスとハルガダを勧めてくれました。なるほど、参考になる。 -
イチオシ
フラッシュ撮影していたら電球を点けてくれました。
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結構な風の中でも消えない焚火。アルミホイルで巻かれたバーベキューがジュージュー焼かれています。
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いつの間にかベドウィンの人達が3~4人に増えている、さっきの車に乗ってきたのかな?食事を作る様子を見せて貰いました。写真を撮っていいか尋ねると、生ごみを見えないように黒いゴミ袋にしまってくれてサービス精神旺盛。
ジャガイモや玉ねぎを切る所から始めていて長期戦を覚悟しましたが、そこから意外と早かった。 -
近くの丘から見たキャンプ地。肉眼で見てもこんな感じで、周囲は見えません。
砂漠は耳が痛いくらい静かで、少しの物音がどこまで離れても聞こえると聞いていましたが、この夜はそうでもない。風の音が常に聞こえ、今は調理の音と、焚火でバーベキューが焼ける音がします。 -
眠くなりつつ19時半頃に夕食。豪華な内容で、チキン、ライス、スープ、サラダ、肉じゃがのようなおかず。ベドウィンの人達はテントで食べるので、ムスタファと2人で食事。ガイドって同行者的な意味でも有難いな、一人旅だと。
スープは麦状のパスタが入った酸味のあるショルバト・リサーン・アスフール。定番なのか、翌日以降の食事でもよく出てきました。バーベキューチキンは薄味で、ご飯は極細の短いパスタが入った『ロズ』。ロズ美味しい、パラパラしてチャーハンみたい。サラダは細かく切ったトマトとキュウリにオリーブオイル、肉じゃがみたいなのは本当に肉じゃがみたいな感じで、肉outズッキーニとトマトinという感じ。全体的に癖が無くて食べやすい。めちゃ満腹!
食事中に缶コーラも持ってきてくれました。こういうものを飲まないしゃらくさい生活をしているので葛藤の末に飲む。砂糖25gも入ってるのか、ヒー! -
食後はすぐ寝たいくらいだったけどそういう訳にいかないし勿体ない。私は1日8,000歩以上歩く生活をしていて9月半ばから記録更新中なんだけど、今日は2,000歩くらい足りてないのもあり、キャンプ地の狭い敷地をひたすらうろうろ歩き回る。よっぽど寒いと思われたのか(実際寒い)熱々のミントティーを振舞ってくれたりしました。びっくりするくらい熱くて口から出しそうに。
歩いては星空を見上げる。そんなにはっきりくっきり見える訳じゃないけど、空が広くて一面の星空。モンゴルと同じくらいの見た目かな、東京の冬の方がくっきり見えるといえば見える。今の所私のベスト星空はモロッコ。まだ降るような星空、恐怖を感じるような星空は体験してないので今後に期待したい。 -
私用のテントを用意してくれました。テント内は風が入らなくて温かく、やっぱり風の音が聞こえる。
明日の日の出は6:40だとムスタファに教えて貰って、誰よりも早く21時過ぎには就寝しました。
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旅行記グループ
エジプト~砂漠とオアシスとピラミッド
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