ちょこっとスペイン巡礼とバルト諸国の旅４： 巡礼3～4日目　レオン州に入り急に寒くなってきた

2025/10/19 - 2025/10/21

JALの特典航空券ビジネス片道で東京・フランクフルトを半年以上前に入手。
その先どこへ行こうかといろいろが考えて、
①以前行ったスペイン・サンチアゴ巡礼の道の続きを歩いて、バルで楽しむ
②まだ行っていないバルトの国に行ってみる
ことを目的に、日程を設定、10月15日から11月1日までの18日間の旅となりました。
10月15日～23日　
成田ー（JL)→フランクフルトー（LH)→ビルバオー（bus）→ログローニョー（歩き5日）→ブルゴスー（bus）→ビルバオー（LH）→ベルリン
10月23日～11月1日
ベルリンー(rail)→ゲルリッツー（rail)→ワルシャワー（LO)→ビリニュスー(bus)→リガー(bus)→タリンー（AY)→ソウルー（OS)→成田

その４は、10月19日サントドミンゴ・デラ・カルサダを出てラリオハ州のメセタ（高原）地帯を行き、カスティージャ・レオン州にに入り、ベルラドに泊まる。20日はベルラドを出て高原地帯に入りサンフアンデオルテガまで行く。
相変わらずの平原が続くが、小雨まじりの冷たい西風が体感温度を下げ、厳しい歩きが続く。

エリア スペイン

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 1.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

１０月19日　歩き第３日の朝　
例によって軽くパンをかじって目を覚ます
部屋にポットがあるのでコーヒーも飲める。
明るくなってきた８時30分頃出発

サントドミンゴデカルサダの街を出る
今日はベルラドまで22㎞歩く

すぐに街を出るとブドウ畑と草原が続く長い道

６．５キロ歩いて次の街、グラニョン（Granyon）に到着
入口にバルがあるが、混雑している。誰も最初の店に入るのは当然なので少し先の店を目指して歩く

街の中のこちらの店は空いている
Cafetería La Concha
conchaはスペイン語で貝殻、ホタテの貝殻は巡礼のシンボル

定番になってきたスペインオムレツとカフェコンレッチェで朝食
スペインオムレツはじゃがいもがたっぷりはいっているのでそれだけで十分朝食になるがパンも付いていると満腹になる

店の近くにある教会
Iglesia de San Juan Bautista
例によって中は閉鎖

次の街を目指して長い歩きを再開

州境まで来た
リオハ州にお別れ、カスティージャ・イ・レオン州
Limite entre La Rioja y Castilla y León

ブルゴス、レオン、セゴビアなど多くの観光地を含む大きな州でスペイン北西部の高原地帯
単調な道が延々と続く

3.9キロ歩いてRedecilla del Caminoの街に到着

巡礼路は続く

古い教会
Iglesia de Nuestra Señora de la Calle

Redecilla del Caminoの教会広場で休憩
アルベルゲのカフェは閉店

ネコさん

巡礼ごくろうさんにゃ

次の街は1.6kmと短い
Castil del gado

Iglesia de San Pedro Apóstol

さらに2kmでViloria De Rioja
リオハ州を出たのにリオハの名を持つ街、昨日の宿泊地のサントドミンゴデラカルサダ卿の出生地とのこと
Lugar de nacimiento de Santo Domingo de la Calzada

ここから3.4ｋｍ登り、今日の目的地ベロラドに向かうがここがきつい
西から黒い雲が増えてきて、風は冷たくなってきた
風に混じって雨も降って来た
雨は霧のようなものだが、強い冷たい向かい風で体感はかなり寒い
ポンチョを出して歩き続けること１時間、峠からベロラドの街までさらに４キロ

峠越えの雨のあとようやくベロラドの街に到着
寒い歩きだった
10月の巡礼路を甘く見てはいけない

ベロラドのサンタマリア教会
中に入ることはできるが、スタンプはない

今日の宿　Albergue Caminante
アルベルゲの名だが、個室メインでペンションと同じ
例によって、受付はなく、宿泊する人は電話で連絡してくれと書いてある
周辺を散歩して戻ってきたらオーナーがいたので、電話しなくてもチェックインできた
カギの開け方など教えてくれるが、昔の鍵は硬くてなかなか開けにくい

快適な個室だがバストイレは共通で、トイレとシャワーが共通タイプ

部屋はこんな感じでシンプル。
これで35ユーロとお得

宿のオーナーにランチを食べたいがどこがお薦めかと聞いたら、近くのここが一番と教えてくれた
hotel restaurante "la huella del camino"
カミノの足跡という意味

今日の定食メニュー
前菜、メインから一つづつ選ぶシステム
ワインは飲み放題で16.5ユーロなので悪くない
テラス席で食べると１ユーロ高くなる
テラス席と店内で値段が違うのはよくあること、この場合はチップ不要

まずはサラダ　野菜不足だったので、これは助かる

メインは豚の頬肉の煮物
ワインはグラスで来て、追加一杯頼んだ

mus と書いてムース
レモン味

街の中心の広場
Plaza Mayor

広場のネコさん

夕方は寒いにゃー

広場に観光案内所がある
Oficina de Turismo y Atención al Peregrino de Belorado

遅いランチでたくさん食べたので、夜は広場のバルでタパスとビール
Bulevar
このバル、地元の人が大勢でテーブルを囲んでカードゲームに夢中

10月20日歩き4日目　今日は、ベロラドからサンファンデオルテガまで24ｋｍ
昨日の午後は、冷たい風と雨で寒い思いをしたので、長袖のシャツとウインドブレーカーで出発
これまでのルートは路線バスルートと並行して巡礼路があったので、いざとなればバスに乗るという逃げ道があったが、今日と明日は路線バスから離れるので、歩くしか方法がない。雨にならないことを祈る。
幸い、朝は雲がなく大丈夫そうでひと安心

ベロラドを出てしばらくは道路と平行して巡礼路が続く

１時間ほどで最初の町のTosantos
朝食は次の町でいいかなとパスして次のバルを探してVillambistiaまで来たが、店はあったが、営業していない。オフシーズンに入り閉めている店が増えている
街の教会　Ermita de San Roque

さらに次の町Espinosa del Caminoでようやく朝食にありつく

La Taberna de Espinosa

秋になり営業しない店が増えてくるので、休憩できるところは休憩しよう

サンドイッチ（ポカデイージョ）とコーヒー

このあたりからまた風が冷たくなってきた
大西洋からの冷たい風が陸地にあたり、ガリシア州では雨を降らせ、その残りがカスティージャ州まで来るので完全に向かい風
このあたりでも標高900メートルあるので寒いわけだ

ビジャフランカ・モンテス・デ・オカに到着
Villafranca Montes de Oca
ここから車道と別れて山を登り１２キロ歩く
最初一気に200m近く上るがあとはだらだら道が延々と続く
標高1000m台になる

山に入って風が弱くなったので楽になったが、ただただ３時間近く歩く

森の中は風がとおらず歩きやすい

ようやく森を抜け、San Juan de Ortegaの町に近づいた

修道院の建物内にあるバルBAR MARCELAでひと休み

歩きは終わりなのでランチにビールとポカディージョ

修道院　Monasterio de San Juan de Ortega

今日の宿　Hotel Rural La Henera　スペイン語ならCasa Rural
要するに田舎の宿の意味だが立派な建物

きれいな部屋で快適
これで50ユーロなら悪くない

トイレとシャワールームが意味もなく広くてびっくり

ホテル内には食事設備はないので、先ほどのバルで夕食
ワンプレートのセットメニューのポークステーキとブルゴス名物の豚の血入りのソーセージのモルシージャmorcilla
初めて食べる不思議な味
ここはワインは別払いのシステム

宿に置いてある荷物を次の宿まで運ぶサービス
左は昔ながらのもので袋に現金を入れておくタイプ、右はネットで注文して払うタイプ。便利になってきた。この宿では朝、このサービスを利用するスーツケースが並んでいた。巡礼歩きはいろいろなスタイルがあってよい。

明日は最後の歩きの日、天気が心配だが、ここまで来たら雨でも歩くしかない

続く
第５日に続く