2025年　シニア夫婦個人旅行　カタール航空で行くポルトガル14日間の旅７　ポルトからコインブラへ

2025/05/31 - 2025/05/31

　　カタール航空を使い、ドーハ経由でポルトガルまで来ました。どうせ行くならしっかりと時間を取ろうと、今回は２週間の旅です。ポルトとリスボンを中心に据えて、そこを起点に近隣の都市を訪れる計画を立てました。スペインにもちょっとだけ寄り、帰りはドーハの観光もしました。

〈　日程　〉

　5/26　関西空港発
　5/27　ドーハ→リスボン→ポルト泊　
　5/28　ポルト市内観光→ポルト泊
　5/29　ポルト→ギマランイス→ブラガ泊
　5/30　ブラガ→サンティアゴ・デ・コンポステーラ（スペイン）→ポルト泊
※5/31　ポルト→コインブラ泊
　6/ 1　コインブラ→リスボン泊
　6/ 2　リスボン→エヴォラ→エストレモス泊
　6/ 3　エストレモス→リスボン泊
　6/ 4　ベレン地区観光→リスボン泊
　6/ 5　シントラ・ロカ岬観光→リスボン泊
　6/ 6　リスボン市内観光→空港
　6/ 7　ドーハ市内観光
　6/ 8　ドーハ→関西空港着スペインへ

　14日間の旅の６日目です。今日は、ポルトを離れ、学びの町コインブラへ移動します。午前中は、３日目のポルト市内観光をするときに予約できなかったボルサ宮殿を訪れました。

エリア ポルト(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　昨日、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラから戻ってみると、ゲートホテルの部屋が一昨日までとは変わってしまい、別の部屋に案内されました。ちょっとだけ狭い部屋なのに、料金は高くなっていました。週末だからでしょう。

　今日の予定は９時からのボルサ宮殿ツアーだけで、後は、コインブラに移動するだけだから、朝もゆったりと過ごしました。

　朝食はしっかりと頂きました。

ボルサ宮殿に到着しました。良いお天気で気持ちも晴れ晴れです。

ボルサ宮 城・宮殿

　宮殿前の広場、エンリケ航海王子の像、再び。

エンリケ航海王子公園 広場・公園

　「あの海の向こうを目指せ！」とでも言っているのでしょうか。

　広場には花が咲き、建物の間からはドウロ川が見えます。

　開くのを待っている観光客。ここはガイドツアーでしか見学できません。朝一番、９時からの時間指定のグループツアーで、数人の欧米人と一緒に回りました。英語ガイドが来ない、とか言われ、10:45ポルトカンパニャン発コインブラまでの電車を予約していた私たちは少し慌てましたが、少し遅れてスタートできました。　

　３日前は、結婚披露宴のための椅子やテーブルや花であふれていた中庭。今日は何もなくすっきりしています。　

　中庭だと思っていたところは、「紋章の間」でした。天井から明るい光が差し込んでいます。ポルトガルの紋章だけでなく、オーストリアーハンガリー帝国、フランス、ベルギーなどの紋章が描かれています。徳川の葵の紋も出てきたそうで、日本とポルトガルのつながりを感じます。

　ガイドについて二階に上がります。

　ボルサ宮は、宮殿ではなく、ポルトの商業組合本部で証券取引所として使用されていた建物で、19世紀に建てられました。

　裁判が行われていた「法廷の間」です。商人間の争いを解決した部屋だそうです。

　「法廷の間」の天井画

　「法廷の間」の壁に描かれた絵。ポルト市民の商いの場面が描かれています。

　ワイン樽でしょうか、船に積み込む様子が描かれています。

　別の部屋に移動しました。うろ覚えですが、歴代の商工会議所会頭の肖像画だったかな。

　一緒に回った方々も熱心に見学しています。

　この部屋の名前は残念ながら忘れました。

　この部屋の調度品

　窓からは、ドウロ川が見えました。

　寄せ木細工のような床が美しい。

　暖炉があるので「所長の間」かな？あまり自信はありませんが。

　部屋ごとにいろいろな模様で床が飾られています。

　今でも月に一度、商工会議所の理事会が開かれている「黄金の間」です。天井は漆喰に金の細工が施してあります。商工会の会頭の肖像画が並べられています。

　説明はあったのですが、忘れました。イケメンなので写真を撮りました。

　これも何の銘版だったか忘れてしまいました。

　年に一度の総会が行われる「議会の間」

　「議会の間」の中央に掲げられているボルサ宮の紋章です。一番下に「PORTO」の文字

　部屋は木造の造りのように見えますが、漆喰の上に木造のように見せかけて色が塗ってあるだけだそうです。

　古くなって、ところどころ下の漆喰が見えていました。

　「肖像の間」ブラガンサ王朝の王たちの肖像が飾られています。

　立体的に見える床

　「肖像の間」にある、木材をはめ込んで模様を描く「象嵌（ぞうがん）」と呼ばれる技法を用いて作られた見事なテーブル。

　王と王妃の肖像画

　ボルサ宮殿の一番の見どころ「アラブの間」の前の扉

　ガイドが「今から開けますよ。」と言っています。言外に、あまりの美しさに驚かないでねとでも言うように。

　「アラブの間」です。本当にゴージャスです。スペインのアルハンブラ宮殿を模して造られた部屋だそうです。

　細かな模様、アラベスク模様というのでしょうか。

　天井も綺麗

　高い天井、金箔を用いて細かな装飾を施した壁、輝くシャンデリア、寄木造りの床、など、当時の贅を尽くした建築で圧倒されます。どれだけ豊かで栄えていたことでしょう。

　以上でツアーは終了です。再び階段を下りていきます。

　階段周りの装飾もすごいです。

　明り取りの窓も丸があったり、長方形があったり、変化に富んでいます。　

　窓の上の飾りにも細かな文様があります。

　明り取りの天井は、「紋章の間」にもありましたね。

　もう一度階段を振り返って一枚。

　南半球の桜と言われるジャカランダを見ることがポルトガルに来た目的の一つでした。ポルトのジャカランダは、終わりかけでした。
　

　コインブラへは、ポルトガル鉄道のIC（インテルシダーデ）の２等車に乗っていきました。リスボンからポルトまでは、一番早いAPの一等車に乗ってきましたが、違うのにも乗ってみようということで、ICの２等車に乗りました。これは指定席の特急列車になります。
　ポルトサンベント駅を10:30の普通列車に乗りカンパニャン駅に到着、カンパニャン駅からICの10:45発に乗り、コインブラーB駅に11:54に着きました。

　IC（インテルシダーデ）列車

　列車はとても長くて、私たちの座席は23号車でした。ホームのどこに泊まるかわからないので、乗り込んでから車内をかなり歩いて探しました。

　コインブラーB駅から町中のコインブラ駅まで以前は普通列車があったようですが、今はありません。バスがあるらしいのですが、あまり情報がなくて少し不安に思っていました。

コインブラB駅 駅

　鉄道駅からバス乗り場へ歩いていくと、バスが来ました。ドライバーに尋ねると、B駅と町の中心部を無料で往復しているそうです。このバスの中で日本語が聞こえてきました。関西からきている親子3人だと言われました。久しぶりに夫以外の人と日本語で話しました。

　無料の往復バスです。ここは降りたところ、中心部のバス停です。すぐ前がコインブラ駅です。

コインブラ駅 駅

　今日のホテルもバス停のすぐ近くです。

　ホテル　モデルナに到着しました。