湯島～神保町②お茶の水・ニコライ堂・学生街・古書店街・カレー街☆2025年10月

2025/10/15 - 2025/10/15

神田神保町に用事ができたので、そのついでに湯島、お茶の水、そして神保町を散策しました。
数十年ぶりにお茶の水を訪れたら、「江戸の総鎮守 神田明神」、「日本の学校教育発祥の地 湯島聖堂」、「正教会の大聖堂 ニコライ堂」、「日本のカルチェラタン・学生街」、「古書店街」、「レトロな喫茶店」、「カレーの街」、「スポーツ店街」、「楽器店街」などと、新旧様々な顔を持つ街に触れることができました。

スポットと写真の枚数が多くなったので、2冊に分けました。

『湯島～神保町①おりがみ会館・神田明神・湯島聖堂』
⇒ https://4travel.jp/travelogue/12010682

本編『湯島～神保町②お茶の水・ニコライ堂・学生街・古書店街・カレー街』

　※ 地名の表記について ※
「お茶の水」江戸時代に徳川将軍に神田川の源泉の水を「お茶の水」として献上されたのが由来。地域名として使用。
「御茶ノ水」駅名や校名の固有名詞に使用。

エリア 東京

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 4.0

• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 徒歩

湯島からお茶の水、神保町へのこの日の散策は、御茶ノ水駅を出発して神田川の北の文京区のおりがみ会館、神田明神、湯島聖堂を回ってきました。

湯島聖堂　大成殿（孔子廟）（東京都文京区湯島）
江戸時代の1690年（元禄3年）に、江戸幕府5代将軍徳川綱吉によって建てられた孔子廟で、幕府直轄の学問所も開設された場所。「日本の学校教育発祥の地」とされています。

湯島聖堂 寺・神社・教会

孔子銅像
高さ4.57m、重量約1.5トン。孔子の銅像では世界最大。

この後は、御茶ノ水駅から南側を散策します。

御茶ノ水駅
神田川（外堀）をはさんで、手前北側の文京区に東京メトロの駅丸ノ内線があって、向こう側、南側の千代田区にJR東日本（総武本線と中央本線）の駅があります。

御茶ノ水駅 駅

中央本線（東京～塩尻）東京行き 特急あずさ
JR東日本E353系　

JR中央本線 乗り物

中央線快速 東京行き
JR東日本 E232形 (E233系)

聖橋（ひじりばし）
1927年（昭和2年）に完成した関東大震災の復興橋の一つ。長さ92.0m、幅22.0mの鉄骨コンクリ－ト製で、神田川をまたぐ放物線を描くアーチが美しいです。

　♪さだまさしの『檸檬（れもん）』（1978年）を思い浮かべてしまいます♪
湯島聖堂から聖橋へやってきて、「食べかけの檸檬聖橋から放る」シーンで…
「快速電車の赤い色」は中央線の昔の車両の色で、都会的な生活や日常の喧騒、急ぎ足で過ぎ去っていく時間の象徴。
「各駅停車の檸檬色」は総武線のラインカラーで、過去の穏やかな思い出や青春時代のイメージらしい。

https://www.youtube.com/watch?v=8J056ysNt94
（著作権等で問題があれば即座に削除いたします）

聖橋 名所・史跡

東京メトロ丸の内線
トンネルから丸みを帯びた真っ赤な2000系車両が地上に姿を現しました。
総武本線の鉄橋の向こうに昌平橋が見えます。

東京メトロ 丸ノ内線 乗り物

聖橋を渡って、緑青をまとったドーム屋根のニコライ堂に向かいます。

御茶ノ水ソラシティ（千代田区神田駿河台）
御茶ノ水駅前のこここはかつて岩崎彌之助邸・三菱社があった場所。
2013年に開業した大型複合施設には、オフィスやカンファレンスセンター、教育関連施設、レストランやショップなどがあります。

御茶ノ水ソラシティ 名所・史跡

眼科病院を発見！
今年の6月に白内障の手術をしましたが、その時に候補となった眼科の1つでした。
御茶ノ水駅に隣接している大きな眼科専門の病院です。
裏に駐車場もありますが、30分300円。

ニコライ堂（千代田区神田駿河台）
正教会の大聖堂。「ニコライ堂」という通称は、日本に正教会をもたらしたロシア人修道司祭（のち大主教）聖ニコライが由来。

ニコライ堂 寺・神社・教会

正式な名称は「日本ハリストス正教会教団 東京復活大聖堂」。
イイスス・ハリストス（イエス・キリスト）の復活を記憶する大聖堂ということらしい。

ロシア人がもたらした教えだから「ロシア正教会」の聖堂ということではなく、「日本正教会」の首座主教座大聖堂という位置づけだそうです。
「正教会」は各国ごとに置かれるものだそうです。

緑青を纏った高さ35mのドーム屋根が特徴で、日本初でかつ最大級の本格的なビザンティン様式の教会建築だそうです。国の重要文化財指定。
1891年竣工。関東大震災で被災後、変更、修復されました。

事務所の前で日本人司祭さんに出会ったら、拝観は午後1時からということで、残念ながらこの日は入れませんでした。
拝観献金：大人300円

「日本のカルチェラタン」
「カルチエ・ラタン（ラテン語地区）」は、フランス パリのソルボンヌ大学（旧パリ大学）周辺のこと。
お茶の水も大学や書店などが集まる学生街なので、「日本のカルチェラタン」。
50年以上前に流行ったガロの『学生街の喫茶店』（1972年）のイメージに重なります。

日本大学歯学部も立派な校舎になっています。

こちらは日本大学理工学部

中央大学

1968年のフランスの学生デモ、五月革命は「カルチェ・ラタン」が舞台でした。
お茶の水もその年に社会主義学生同盟（社学同。共産主義者系の学生組織）が集会を開いて「神田を日本のカルチエ・ラタンにせよ」というスローガンで闘争を展開した中央大学も、写真のようにお洒落なビルに変わりました。

お茶の水仲通りに沿って、大学が立ち並んでいます。
高層ビル群が並ぶ現在の学生街で、街路樹は気持ちを癒してくれるような気がします。

街路樹の説明板がありました。

三井住友海上 駿河台ビル
大企業の高層ビルもあります。

『慧』山下恒雄
「神田のアート七福めぐり・布袋」ということはシリーズになっているようです。

太田姫稲荷神社（千代田区神田駿河台）
聖橋のたもとにあった社殿を、1931年（昭和6年）に総武線開通工事の為に、現在の場所に移転。
太田道灌の娘の天然痘の治癒祈願をしたという由来から命名された神社で、「太田桔梗」紋が使われています。

太田姫稲荷神社 寺・神社・教会

ご祭神：宇迦之御魂神（うかのみたまのかみ） 五穀豊穣と商売繁盛の神様
ご利益：家内安全、商売繁昌。菅原道真公、徳川家康公が合祀されているので文武の神。

由来を見ると、太田道灌、徳川家康の名も出て来るほど、歴史と由緒のある稲荷神社でした。

神田神保町古書店街（千代田区神田神保町）
靖国通り（都道302号線）の南側には有名な書店が並びます。入口が北向きであることで、書物が紫外線で傷みにくいからだとか。

神田神保町古書店街 名所・史跡

三省堂の辞書や書物は、学生時代も現役時代もよくお世話になりました。
UCCカフェ コンフォートは閉鎖になって、もうありません。
（書店めぐりで疲れたり、本を読むためには喫茶店も必要ということで、古書店街には喫茶店も多いです）

UCCカフェ コンフォート 三省堂書店神田神保町本社ビル店 グルメ・レストラン

靖国通り（都道302号線）の北側には、ビクトリア、石井スポーツなどのスポーツ用品店が並んでいます。

神田すずらん通り商店街（千代田区神田神保町）
靖国通りの裏通りで、小さな古書店や飲食店が並んでいて、歩行者天国になっています。
ちょうどランチタイムで行列ができているお店がたくさんあります。

神田すずらん通り商店街 市場・商店街

救世軍 本営（千代田区神田神保町）がこんな場所にあったんですね。
救世軍は、1865年にイギリスのメソジスト教会の牧師、ウィリアム・ブースと妻キャサリンによって、ロンドンの労働者階級に伝道するために設立。
現在は、キリスト教団体・国際NGOとして、世界各地で社会福祉・医療を中心とした社会活動や、自然災害時の救援活動や長期的な復興支援を行っています。

マンダラ（千代田区神田神保町）
さくら通りに面した集英社共同ビルの地下1階にあるインドレストランです。

「カレーの街」とも言われ、400軒以上のカレー提供店があるという神田神保町で、ランチをしようと決めていました。

マンダラ グルメ・レストラン

北インド出身のシェフが作る本場のインドカレーは「神田カレーグランプリ」で優勝したこともあります。

香辛料をたっぷり使ったカレーは香りも豊潤で、そこにクリーミーなまろやかさも味わえるという評判です。

この後の予定まで15分位しかないので、一番シンプルな「平日のCランチセット」（1,270円）にしました。

「ダブルカレー」
同じ料金でカレーを2種類にできるのも嬉しいです。

「シュリンプバターマサラ(トマト味のエビカレー)」と「チキンカレー」とナンです。
大きなナンはもちもちしていて、今までのナンとは異なりました。
「チキンカレー」は、辛味も感じますが、深みのある味で美味しいです。
「トマト味のエビカレー」が特に気に入りました。評判通りクリーミーでコクと旨味をしっかり味わえて、とても美味しかったです。

「フルーツライタ」は、フルーツ入りのヨーグルトでした。

この後、用事を済ませて、御茶ノ水駅に戻ります。
帰りは明大通りを歩きます。

明治大学 駿河台キャンパス（千代田区神田駿河台）
リバティタワーやアカデミーコモンといった教室棟、博物館やマンガ図書館などもあるらしい。
高校時代、ここの学食でランチを食べたこともありました。

明治大学 名所・史跡

日本大学病院
旧駿河台日本大学病院が、2014年に竣工した日本大学病院に移転したそうです。
もとは、コンサートホールやオフィスなどの複合施設「お茶の水スクエア」だった場所です。（この裏に歯学部があります）

お茶の水楽器店街（千代田区神田駿河台）
明大通りには御茶ノ水駅に近い所に楽器店が集中しています。

お茶の水楽器店街 名所・史跡

セコハンのお店や、バイオリン専門店もあります。

クロサワ楽器もありますね。

ギタープラネット アコースティック館（千代田区神田駿河台）
Martinギター日本総代理店でもあるクロサワ楽器店とパンプロジェクトがプロデュースするアコースティックギター・ウクレレ・クラシックギターの専門店。

ギタープラネット 専門店

JR御茶ノ水駅（お茶の水橋口）に到着

御茶ノ水駅 駅

お茶の水橋から神田川とJR駅を見下ろすと、東京行きの中央線快速が入線しました。
JR東日本 E232形 (E233系)

御茶ノ水駅の大改修工事は、神田川に作った桟橋を工事のベースにして行ったようです。

JR中央本線 乗り物

檸檬色の総武線で隣駅の秋葉原駅で乗り換えをして帰路に就きました。

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数十年ぶりにお茶の水を訪れて、新旧様々な顔を持つ街に触れることができて、楽しい一日になりました。

JR総武本線 乗り物