2013年以来、実に12年ぶりにスイスを再訪することができました。<br />これまでと違うのは、いつも頼りにしていた専属の添乗員さんが<br />そばにいないということ。<br />単独での海外旅行は、私にとって初めての経験です。<br /><br />＊―＊―＊―＊―＊―＊―＊　2025年日程　＊―＊―＊―＊―＊―＊―＊<br /><br />□ № 1 　7／12 （土）関西空港発→機内泊<br />□ № 1 　7／13 （日） →イスタンブール乗換→ チューリヒ空港<br />　　　　　　　　　　　　→Lauterbrunnen 泊 ①<br />　　　　　　　　　　　　　Staubbachfall<br />　　　　　　　　　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11985189　　　　　　<br /><br />□ № 2　 7／14（月） Lauterbrunnen 泊 ②<br />　　　　　　　　　　　　　Kleine Scheidegg 周辺ハイキング<br />　　　　　　　　　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11993311<br /><br />□ № 3　 7／15（火） Lauterbrunnen 泊 ③<br />　　　　　　　　　　　　　Schilthorn 展望台と Northface-Trail<br />　　　　　　　　　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11995186<br /><br />□ № 4　 7／16（水） Interlaken 泊 ①<br />　　　　　　　　　　　　　Iseltwald と Giessbachfälle　　　　　　　　　　　　<br />　　　　　　　　　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11996031<br /><br />■ № 5　 7／17（木） Interlaken 泊 ②<br />　　　　　　　　　　　　　Oeschinensee Panorama Trail　　<br /><br />□ № 6　 7／18（金） Beckenried 泊 ①<br />　　　　　　　　　　　　　Klewenalp-Stollen Rundweg<br />　　　　　　　　　　　　　https://4travel.jp/travelogue/11999284<br /><br />□ № 7　 7／19（土） Beckenried 泊 ②<br />　　　　　　　　　　　　　Grosser Mythen<br />　　　　　　　　　　　　　https://4travel.jp/travelogue/12000906<br /><br />□ № 8　 7／20（日） Beckenried 泊 ③<br />　　　　　　　　　　　　　幻の Rätzelenweg<br />□ № 8　 7／21（月）チューリヒ空港発→イスタンブール乗換→機内泊<br />□ № 8　 7／22（火）関西空港着<br />　　　　　　　　　　　　　https://4travel.jp/travelogue/12003055<br /><br />＊―＊―＊―＊―＊―＊―＊―＊―＊―＊―＊―＊―＊―＊―＊―＊―＊<br /><br />エッシネンゼーには何度か訪れたことがありましたが、ゴンドラ駅と湖の往復だけしか歩いたことがありませんでした。美しい湖を見下ろすハイキングコースをいつか歩いてみたいと思っていたのが、ようやく実現しました。

2025年スイスの旅　№5　　　　　　　　　　＊＊＊ Oeschinensee Panorama Trail ＊＊＊

36いいね！

2025/07/17 - 2025/07/17

11位(同エリア108件中)

エリア

カンデルシュテーク(スイス)

同行者: 一人旅

交通手段: 鉄道高速・路線バス船

航空会社: ターキッシュエアラインズ

旅行の手配内容: 個別手配

ラウターブルンネンからインターラーケンへ移動した日の翌朝です。
ホテルの部屋にお茶セットがあったので、自宅から持参していた緑茶を初めて飲むことができました。旅行中に和食が恋しくなることはありませんが、緑茶は別です。
Hotel Beausite Interlaken の朝食は、7時から始まります。
こちらのホテルの特色として、カレーとか蒸したお米とかスイスではお見かけしないお料理が数種類そろっていました。
熱々の状態で1人分ずつガラスの器に小分けされています。

すぐ隣にはテラス席があって、朝食会場から自由に出入りできるようになっています。
夏休み中なのでしょうね。お孫さんと思われる男の子が、おじいさんの後をついて給仕を学んでいるようです。使用済のお皿や空いたガラス容器などをさりげなく下げて回ってくれますので、気持ちよく食事ができます。
朝食会場
ホテルからの眺め
昨日ホテルに到着したときは何も見えませんでしたが、今朝はうっすらと山が見えてきました。
今日は電車で Kandersteg カンデルシュテークへ行きます。朝食後に身支度をして、ホテル最寄りの Interlaken West インターラーケンヴェスト駅へ向かっています。
今朝の Aare アーレ川
やっぱりきれい。
インターラーケンヴェスト駅１番ホーム、セクターC辺りにコインロッカーがありました。
駅のホームで電車を待っていると、なんと虹が出ているのに気がつきました。

朝から虹って幸先が良さそう。

　08:34　Interlaken West 発
　08:53　Spiez 着
Spiez シュピーツ駅で乗り換えです。
Brig ブリーク行きの電車に乗り換えします。

　09:12　Spiez 発
　09:40　Kandersteg 着
Kandersteg カンデルシュテーク駅に着きました。
電車とバスの乗り換え時間が４分しかないので、急ぎ足でバス乗り場へ向かいました。
カンデルシュテーク駅前から、無事に242番バスに乗車できました。
バスに乗らずに歩いてもそんなに時間はかかりませんが、鉄道パス有効利用です。

　09:44　Kandersteg, Bahnhof 発
　09:50　Kandersteg, Talstat. Oeschinen 着
カンデルシュテークには何度か来たことがありますので、懐かしい気持ちに浸りながら車窓の風景を楽しみました。
カンデルシュテークらしい広々とした草原
カンデルシュテーク駅から乗ってきたバス
Kandersteg (Talst. Oeschinen)　エッシネンゼー行きゴンドラ乗り場に着きました。
ゴンドラチケット自販機
ゴンドラ乗り場入り口

混雑のためゴンドラに乗れなかったら困るので、チケットは日本出発前に予約（購入）しておきました。まだ時間が早かったからなのか、乗り場は全く混んでいなくてよかったです。

　ゴンドラ往復　CHF22.50（スイストラベルパス割引後）
乗り換えがスムーズだったので、予約していた枠（午前10～12時）よりも少し早く到着しました。メールで届いていたQRコードを試しにスキャンさせると問題なくゲートを通過できました。
ゴンドラでは、男性お二人とご一緒しました。
後からハイキングの途中で、こちらでご一緒したお二人と再会しました。ゴンドラの中で何もお話ししなかったのに、私のことを覚えてて挨拶してくださったのがとてもうれしかったです。
Oeschinen (Bergstation)エッシネンゼーゴンドラ山頂駅に着きました。
こちらからハイキング出発です。
雲の切れ目からちらりとのぞく美しい景色に、鳥肌が立ちそうな感じがしました。

　ハイキングの参考にさせていただいたページ
　https://swissfamilyfun.com/oeschinensee-panorama-hike/
ワンちゃんもやる気満々に見えます。
左手の道を進みました。
分かれ道では Heuberg-Oberbärgli 方向へ進みます。
これから歩く Heuberg へ続く道には門があります。
ハイキング客への注意事項が書いてありました。
門を過ぎて歩き始めの上り坂がとても暑くて、一気に汗が流れました。
振り返るとごほうびのようにエッシネンゼーが姿を現します。
もうしばらく上りが続きます。
坂が緩やかになれば、わくわくしながら歩けます。
お天気がどんどんよくなっていて、それが何より歩く楽しさにつながりました。
エッシネンゼーが少しずつ大きく見えるようになってきます。
光線の加減で湖の色が刻一刻と変化します。
絶景ポイントには必ずたくさん人が集まっているのと、ベンチが設置されているので、見逃すことはないと思います。
お行儀のよいワンちゃん
これまで、湖のほとりに見えている建物の辺りまでしか歩いたことがありませんでした。
ここでは全員撮影タイムでした。
一番眺めのよさそうな場所でじっと湖を見つめている人がいて、写真が撮りづらかったです。確かに、ここでゆっくりしないで素通りなんてもったいないですものね。
振り返ると先ほどいた場所が絶壁の上にあるのが分かります。
ハイキングコースは緩やかな上り坂が続きます。
2本の木が象徴的な風景
あのジグザグ道を下っていくことになりますね。
眼下のジグザグ道の途中に Unterbärgli が見えています。（ズーム）
私の前を歩いていた家族連れの方が教えてくださって、ズームで撮影できました。一生懸命背伸びしてお水を飲んでる？何かをなめてる？みたいで、かわいかったです。
複雑な地形で、歩いていても飽きません。
道の先に見えているのが Oberbärgli です。
Oberbärgli が近づいてきました。
Oberbärgli は、牛さんがいてのんびりとした雰囲気
地図を見る

Oberbärgli（1,978m）の標識

ゴンドラ乗り場からこちらまで歩いて約2時間30分かかりました。ゴンドラ乗り場にあった標識には、ここまで1時間35分と書いてあったのに。
Oberbärgli 山小屋付近で休憩している人たち
Oberbärgli からの眺め
Oberbärgli の山小屋で飼われているニワトリさんたち
とても人なつっこいです。
途中どこかのレストランで休憩したいなと思っていましたが、何となく気が乗らなくてそのまま通過。道は下りにかわります。
Oberbärgli から Unterbärgli への下り坂
しばらくつづら折りの下り坂が続きます。この景色を前にすると、そんなに苦にはなりません。
地図を見る

Oberbärgli から約30分で Unterbärgli（1,793m）に差し掛かりましたが、ここでもレストランへ入る気持ちにならずそのまま通過。国内のお店でもそうですが、一人だと入りにくいのです。
しばらく下りながら、湖に近づいていきます。
こちらにもハイカーの皆さんがくつろいでいる場所があったので、私も座ってしばらく休憩しました。
エッシネンゼーをずっと左手に眺めながら、ハイキングは続きます。
変化があって楽しいハイキングコースだと思います。
湖と反対側の右手は絶壁のようなところもありますが、それもまた面白いです。
すいぶんと下ってきました。
下り坂の終わりに、歩き始めと同じような木の門がここにもありました。多くのハイカーの交差点になっています。
木の門のすぐそばにある標識
地名は、Chüematti（1,590ｍ）になっています。
こちらから Läger、 Bergstation 方向へ進みます。
坂を上り切り、かわいらしい橋を渡ると次の標識 Läger (1,659m)があり、ゴンドラ乗り場まで25分と書いてありました。
地図を見る

暑さが限界なので、標識の目の前にあるレストランで休憩します。
Oberbärgli からこちらまで約1時間30分かかりました。

　Restaurant Zur Sennhütte
何の下調べもなくふらっと入ってしまいましたが、エッシネンゼーがよく見えてうれしくなりました。
パラソルの日よけもありがたいです。
メニューで「ICE CAFÉ」を指さし注文したところ、「コーヒーじゃないですよ。アイスクリームですけど大丈夫ですか？」と念押ししてくれました。どうもコーヒーだと思って注文する人が多いみたいです。写真つきのメニューじゃないと、思ってたのと違うのが出てくることはよくありますね。
この景色を眺めながらのアイスクリームは、至福のひとときでした。

　ICE CAFÉ CHF11.00
お店の前でリラックスしているワンちゃん。
さようなら。
アイスクリームで暑さが落ち着きリフレッシュできました。
ゴンドラ駅まであともう一息です。ハイキング再開。
今朝ハイキングでくぐった木の門のところまで戻ってきました。
途中、湖とゴンドラ乗り場間を行き来するシャトルバスとすれ違いました。
ゴンドラ駅が見えてきて、ハイキングゴールです。アイスクリームを食べた Sennhütte から25分かかりました。
そのままゴンドラで降りました。ちなみに、ゴンドラの予約は上りのみ時間枠があり、下りのゴンドラは時間に指定はないです。

ゴンドラで下りた場所からバスに乗ってカンデルシュテーク駅に戻っても、電車は1時間に1本しかありません。行きはバスで素通りだったので、帰りはのんびりと駅まで歩いて行くことにしました。
カンデルシュテークの民家にあった素敵なアイアン
地図を見る

2009年と2010年に滞在したホテル前を通りました。2000年のツアーで初めてカンデルシュテークへ来たときには、昼食だけこちらでいただきました。

Hotel Blümlisalp Kandersteg
https://www.hotel-bluemlisalp.ch/
今日も暑くてお水を切らしてしまったので、こちらのスーパーでお水を買って木陰で水分補給しました。
カンデルシュテーク駅前に戻ってきました。
カンデルシュテーク駅も工事中です。
こちらの電車に乗ってインターラーケンへ戻ります。

　16:14　Kandersteg 発
　16:44　Spiez 着
シュピーツで乗り換えですが、少し時間があるので駅舎の外へ出てみました。
駅からこんな景色が見られるなんて、得した気分。
近距離で途中下車できるのも、スイスのよいところ。
シュピーツでも工事中でした。

　17:05　Spiez 発
　17:22　Interlaken West 着
Thunersee トゥーン湖沿線の車窓からの眺め
スイスでは電車移動そのものが、楽しみのひとつです。
インターラーケンヴェスト駅からは21番バスに乗り、17時半ごろ滞在先のホテルへ戻りました。
ここで、部屋へ戻る前にロビーで少し寄り道を。
昨日ホテルにチェックインしたとき説明を受けていたのですが、こちらのホテルでは14～18時にアフタヌーンティのサービスがあります。
自由に飲み物もいただけるのです。
こちらのケーキも自由にいただけました。
他の宿泊客の方もいらしていました。全くのセルフサービスなので、気楽でいいです。
温かい飲み物以外に冷たいお水やアイスティーもあります。
いろんなフレーバーの中に、緑茶があるのを発見。昔からあったのか最近増えたのか、ともかくうれしい発見でした。
お味がとても気になって試しに飲んでみましたが、それなりのお味でした。
18時過ぎにホテル部屋からの眺め（ズーム）

あともう一歩というところです。
夕食は、ホテルの数軒隣のレストランでいただきます。
当日はテラス席にもお客さんがいっぱいでしたので、この写真は別の日に撮影したものです。

　Restaurant Bären
　https://www.baeren-unterseen.ch/en/
窓際の良い席を用意してくださっていました。
予約していた私の席以外は全部埋まっていそうなほど、混んでいます。
思い切って予約しておいて正解でした。
しばらくメニューとにらめっこ
お魚料理をいただきました。

　Eglifilet im Backteig 　 CHF27.00
　Bitter Lemon 　 CHF 5.00

ウェイトレスさんが帰り際、私に「日本人ですか？」と確認のうえ、日本語で「アリガトウゴザイマシタ」と挨拶してくれました。お味もよかったし、とても感じの良いお店でした。
レストランからの帰りに、宿泊しているホテルのすぐ近所にある初スイスのときにお世話になったホテルを見に行きました。

　Hotel Chalet Swiss
　https://chalet-swiss.ch/
午後9時過ぎホテル部屋から
Jungfrau ユングフラウ（4,158 m）

アルピニストでもなんでもない私のような人が、ホテルの部屋から
このような風景を眺められる…それがスイスのすばらしさと思います。

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この旅行記へのコメント（4）

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batfishさん 2025/08/23 13:24:39

エッシネンゼー！

poodle714さん、こんにちは！

懐かしのカンデルシュテーク、エッシネンゼー編を楽しく拝見しました。やはりいいですね。湖の色がとてもきれいです。
ゴンドラ予約が必要とは驚きました。数年前にユングフラウヨッホは一日5000人とか人数制限が出来て予約要の日があると知りましたが、他も予約推奨のところがあるのですね。
ハイキングコースも大人気ですね。このオーバーベルグリ峠（読み方…？）から先へ向かうとミューレン方面に繋がるのでしょうか？途中で泊まらないと踏破出来なそうなので夢で終わりそうですが、この峠までで十分満足ですね。私もいつか歩こうと思います！

お泊まりのホテルも夕食を摂られたレストランもおもてなしを感じます。やはりスイスだなぁと思いました。

poodle714さんからの返信 2025/08/23 15:10:27

よいハイキングコースです

batfishさん

いつもご覧くださりありがとうございます。
ゴンドラは最終的に一週間前ぐらいに予約購入しましたが、最後まで迷いました。一番肝心な天気予報なんて毎日コロコロ変わるし、ほとんど賭けのような感じでした。時間帯によってゴンドラの混雑状況は違うと思いますので、カンデルシュテークに滞在して快晴の日をねらって朝イチにお出かけするのが一番よさそうですね。こちらには山小屋で宿泊して峠越えするようなロングコースもあるようですが、標高が上がると風景も荒涼としてくるじゃないですか…それよりもお花畑と牛さんのいる緑のアルプの風景が好きです（負け惜しみ）。batfishさんご夫妻は健脚でいらっしゃるので物足りないかもしれませんが、おすすめのハイキングコースです。

利用しましたインターラーケンのホテルは、2006年に旅行会社に手配してもらったホテルと同じにしました。もし夫だったら、これまでに泊まった町ではなく新たな滞在先を開拓していたと思います。私の場合、一度滞在したことがあるホテルの方が安心なので、せめて歩いたことがないハイキングコースを選ぶようには心がけました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　poodle714

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Rolleiguyさん 2025/08/23 09:18:06

ラッキー

poodle714さん、こんにちは。
ご無沙汰しています。
お一人でのスイス山旅いいですね。
カンデルシュテークは近年山体崩壊の危険にさらされていて
村の一部は危険地域にしていされていると聞きました。
歩かれたエシネン湖のハイキングコースは大丈夫のようですが、
反対側は規制されているようです。温暖化で岩を締めていた永久凍土が
溶けて岩盤がもろくなって崩落するようで、スイス全体で１５０もの
山が警戒対象になっています。なので、この時期に行けたのはとても良かったですね。
続きを楽しみにしています。
Rolleiguy

poodle714さんからの返信 2025/08/23 14:21:55

一人旅が好きな人もいらっしゃいますが

Rolleiguyさん

お久しぶりです。お便りありがとうございます。
人それぞれですが、初めての一人旅は私にとっては気楽で自由な反面、楽しさも半分だったように思います。美しいものを見たときに感動を共有できる相手がいない。トイレに行っている間に荷物番をしてくれる人がいない。重い荷物を運べないのでおみやげをたくさん買って帰られない。帰国後も思い出話をする相手がいない…いろいろあります。

カンデルシュテークの災害の話は、以前聞いたことがあります。改めて調べてみましたら、エッシネンゼーそのものも約3200年前の地滑りによって誕生したと書いてありました。一旅行者の私も全く気にならなかった訳ではありません。無事に帰国できたことは、おっしゃるとおりラッキーでした。ただ、現地住民の方はさぞかし不安でいらっしゃることと思います。自然が相手なのでいつ何が起きるか予測不能で、被害がないことを祈るしかありませんね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　poodle714

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