2025/06/16 - 2025/06/28
139位(同エリア985件中)
mirilinさん
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遂に、遂に、遂に行ってきました。アルザスへ一人で。
いや、いつも一人旅されている方は「何を大騒ぎしてるの?」だとは思うんですが、これ40年を超える私の夢だったんです。生まれた時からだから(苦笑)
20代になったばかりの頃、木組みの家が並ぶドイツやアルザスの田舎町に憧れ、よくあるロマンチック街道ツアーに参加したものの、自分の意志と違う動きもしなければならないツアー旅は、どこか消化不良で…。そんな時、ヨーロッパを一人旅する女性の指南書のような本を読んで、「絶対私も一人で可愛い街巡りに行く!」と心に決め、英会話教室に行ったりして準備をしたものの、一人で旅立つ勇気がもう一つなかったので実行できず、結局友人や夫と旅していました。結果、旅行先もいつの間にかアルザスではなくなり…。
そうこうしているうちに、結構歳を重ねてしまい、そろそろ個人旅行もキツイかな~と思いだし、ハタと気づきました。
私の海外旅行の原点、夢は何だったのか…コロンバージュ(木組みの家)の家々が並ぶ可愛い街を、一人で自由に旅したかったんじゃないのと。
そして一念発起、ポイ活で貯めたANAマイルで1年前からビジネスクラスを確保(結構苦労しました 笑)、1年かけてプランを練り旅立ちました。
私の生涯の夢を神様も応援してくれたのか、アルザス滞在中はずーっと快晴。アルザスの碧い空の下、青々と輝くぶどう畑や、お花が溢れる木組みの家並みを歩きまわるという夢が叶いました。
12日間も家を留守にして一人で遊びに行くのは、相方に申し訳ない思いもありましたが、快く?送り出してくれたことに感謝しつつ、20代のあの頃の心で過ごした10泊12日。その感動の日々をここで振り返りたいと思います。もちろん、アクシデントもありましたし、例のとおりいっぱい歩いたことは言うまでもありません(笑)
*** 1日目~2日目 ***
まずは出発からアルザス初日(日程表★マーク)の様子です。
初日は、アルザスワイン街道をドライブして可愛い村々をめぐりながら、滞在の拠点コルマールまで向かった様子です。
【6,063歩】
*** 日 程 ***
★6/16(月) 羽田 21:40発→
★6/17(火)フランクフルト→ストラスブール→オベルネ→ミッテルベルクハイム→キエンツハイム→イッターズヴィル→ダンヴァッハ・ラ・ヴィレ→ニーデルモルシュヴィル→コルマール
6/18(水)コルマール
6/19(木)コルマール→エギスハイム
6/20(金)エギスハイム→セレスタ→ベルクハイム→カイゼルベルク→コルマール
6/21(土)コルマール→リボービレ→ユナヴィル→リクヴィル→コルマール
6/22(日) コルマール→トゥルクハイム→オー・ケーニグスブール城→コルマール
6/23(月)コルマール→ ストラスブール
6/24(火)ストラスブール→ナンシー→ストラスブール
6/25(水)ストラスブール→フランクフルト→ダルムシュタット→フランクフルト
6/26(木)フランクフルト→バッハラッハ→フランクフルト
6/27(金) フランクフルト発→
6/28(土)羽田着 8:10着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 航空会社
- ANA
-
ポイ活で貯めたANAマイルを使ってビジネスクラスでヨーロッパへと思ったのですが、発売初日の発売時間丁度にポチっても、支払いの2段階認証をしているうちに無くなってしまうこと数回。裏技使って何とかもぎり取った羽田⇔フランクフルト便でした。いや~ANAステータスが庶民の私、苦労しました。
羽田空港では、前からやってみようと思っていた顔認証搭乗をしてみたのですが、これが便利。いつもは、いろいろなゲートでパスポートや搭乗券を手荷物持ちながら出したりしまったりして、いつか何か失くすよな…と思っていましたが、顔を登録しておけば何も出さずにゲートが通れる、まさに顔パス。気に入りました。羽田空港 第2旅客ターミナル 空港
-
こちらはANAラウンジ。いつもプレエコでおこぼれ利用でしたが、今日はちゃんとビジネスですからね!
ここでは顔パスは効かないので、搭乗券を見せました。羽田空港第2ターミナル(国際線)ANAラウンジ 空港ラウンジ
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今日は一人なので、ラウンジの奥の方にあるこんな場所を利用しました。
半個室のような感じで、一人でも荷物を気にせずのんびりできます。
クッション付きのソファーも大きくて、チビっ子の私は足が延ばせますし(笑) -
顔認証で飛行機に乗り込みます。
いつもは連れがいるので、2席並びのシートなのですが、今日は一人用のシートです。窓側が好きな私はやっぱりこっちが嬉しいです。
フランクフルト便はThe Roomじゃないのが残念ですが、十分ゆっくりできます。 -
離陸から2時間ほどして食事がサーブされました。
深夜便ではありますが、やっぱりビジネスの食事は楽しまなきゃと、しっかりオーダー。とはいえ、洋食は胃に負担をかけそうなので、和食にしました。
金目鯛も美味しかったですが、とろとろの豚の角煮と卵が絶品でした。
、 -
食事の後は就寝タイム。
シートをフルフラットのベッド状態にしてお休みなさい。
が、私は家でも寝つきが悪いタイプなんで、そう簡単には寝られず、ゴロ寝状態で映画をもう1本見て、その後ウトウト…
で、離陸から9時間ほど経った頃、外を見るとこの景色。どうやら北極圏にいるようです。 -
と、起きている私を見つけてすかさずCAさんが、「何かお夜食お持ちしますか?」と声をかけてくれたので、乾燥対策とビタミン補給を兼ねて、フルーツをお願いしました。スイカLOVEな私、スイカが出てきて大満足。
-
そしてまた外を見たら、さらに雪深くなっていました。
ロシア上空を飛べなくなってから、時間はかかりますが、この景色はお気に入りです。 -
飛行機はグリーンランド上空を通過中。
あと5時間ほどでフランクフルト到着です。
お気に入りの景色も見たし、またちょっとゴロゴロしちゃいます。 -
で、1時間ほどウトウトして目覚めたら、「ご朝食はどうされますか?」とCAさんがやってきました。
さすがに意地汚い私でも、深夜ガッツリ食べて、夜中フルーツも食べたので、フルの朝食は無理だなと考えていると、「おにぎりセットはいかがですか?」とナイスのアドバイス。コーンスープとおにぎりを頂きました。 -
定刻より前に無事フランクフルト到着。
これから空港発のルフトハンザバスでストラスブールへ向かいます。
バス乗場は、到着した第2ターミナルから表示に従って空港ビル内の通路を7~8分ほど歩いた国鉄駅のあるビル「ザ・スクエア」を出たところにあります。
昨年フランクフルト便を使ってブダペストに行ったときに、「ザ・スクエア」に入っているヒルトンガーデンホテルに泊まったので、迷うことなく行くことができました。まぁルフトハンザ色(黄色)のバス乗場表示もたくさんありますし。
そうえば、今回の入国審査は、とても時間がかかりました。
列も長かったのですが、実際の審査も、これまでは何を聞かれることもなくスルっと通ったのですが、今回は根掘り葉掘り色々聞かれて、まぁ面倒でした。
不愛想な女性係官が、何故来たんだ?(今までは旅行の目的は?って聞かれるのに、いきなりWhyと言われてたじろぎました)、どこに行くんだ?(今、フランクフルトに入国しようとしてるんですけど?)、いつ出発したんだ(早朝着いたんだから昨日に決まってる)、…ま、その他いろいろ。
飛行機降りたばかりで、まだ頭がしっかり回転していなかったので、今日が何日なのかがわからなくなり(←それとも認知症が始まった?)、考えていたら航空券見せろと言われて、航空券渡したらしばらく穴のあくほど眺めて投げ返してきました。(-"-)
一人旅だったからなのか…でも、隣の列の男性はもっと足止めされてたけど。ザ スクエア (フランクフルト空港) 建造物
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飛行機の遅延や入国時のトラブルなどいろいろ考えて、余裕のあるスケジュールにしておいたので、入国審査に時間はかかりましたが、バス出発まで2時間半ほどあります。なので、もちろんバス停にはだ~れもいません。私も乗り場と時間を念のため再確認し、空港ターミナルのカフェで時間をつぶすことにしました。
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出発10分くらい前にバスがやってきました。
乗車券は日本でルフトハンザのHPで予約しておいたのですが、飛行機代わりのバスということらしく、乗車する際には空港の自動チェックイン機で飛行機に乗る時同様にチエックインして搭乗券を発券しておく必要があります。私はルフトハンザのメンバーなので、ちゃんと前日に自動でオンラインチェックインされていて、スマホ上の搭乗券をバスの運転手さんに見せると、運転手さんはタブレットで名前を確認して乗車を促してくれました。ちなみに、搭乗券には座席番号も書かれているのですが、バスは自由席です。
大きな荷物はリムジンバスのように、荷物室に入れられます。ただ、日本と違って自分で荷物を入れなければなりませんので、バスの前に放置したまま乗り込まないように。
ここでバスに乗ったら、ノンストップで国境を越えてストラスブール駅に到着するので、とても便利です。2時間半ほど乗車しますが、トイレも付いているので、万が一の時も安心です。 -
てことで、無事定刻11:00にストラスブール駅に到着しました。
2時間半は長いかな~と思いましたが、車窓に次々に現れるヨーロッパの小さな村や畑などを眺めていたら、飽きる暇はありませんでした(笑)
ストラスブールの駅前には、ストラスブール在住の女性が車で迎えに来てくれていました。これから、彼女の運転でストラスブールから今夜のホテルのあるコルマールへ、可愛い街に寄り道しながらアルザスワイン街道をドライブして向かいます。
この女性は、日本出発前にメールでやり取りして、事前にお願いしておいたヨーロッパ在住30年の方で、半日ご一緒したら意気投合。ストラスブールを発つ前夜にご自宅で手料理をご馳走になっちゃいました(笑)ストラスブール駅 駅
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まず最初に行ったのはストラスブールから車で30分ほどのところにある「オベルネ」の街。
滞在するコルマールの近くの街や村は、バスや電車を利用すれば自力で行けそうなので、ストラスブール近くで車で連れて行っていただくならと、事前にピックアップしていた街です。 -
木組みの家など可愛い家が道に沿って整然と並んでいます。
こちらはマルシェ通りです。マルシェ通り 散歩・街歩き
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ふと家を見上げると、壁に可愛い日時計が書かれていました。
単なる装飾じゃないところが、洒落てます。 -
ここは町の中心部に広がる市場広場で、かつて宿坊や同業組合、公共建造物が集まる場所だったそうです。今もカフェやお土産屋さんなどが並びとても賑やかです。
マルシェ広場 広場・公園
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市場広場に面して建つ三角屋根の塔は、高さ60mに及ぶ1285年に建築された(1873年に1度取り壊されたそうですが)ゴシック様式の「聖母マリアの鐘楼兼見張り塔」です。
そしてその右隣には、1848年建築のネオ・ルネサンス様式の市役所が建っています。
広場の端には、1904年建造の「聖オディールの噴水」があります。「聖オディール」は、ここオベルネで生まれたアルザスの守護聖女だそうです。聖オディールの噴水 モニュメント・記念碑
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このネオ・ルネッサンス様式の市庁舎はアーチ式の入り口を備え、昔、ブルジョア裁判所の本部だったそうです。
出窓も美しく目を引きます。市庁舎 建造物
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市庁舎の側面もとても美しい装飾があります。
ただこれは、1992から1993年のものとのことです。 -
この建物も市場広場に建つ「旧穀物取引所」で、1554年に建てられたものだそうです。
ルネッサンス様式のファサードと、美しいバルコニーが特徴的です。 -
目を引いたと言えばこれ。広場を曲がった道にあったルネッサンス様式で造られた井戸です。
美しい彫刻を施した八角形の天蓋をコリント式の3つの円柱が支え、花の入った木桶が6つもぶら下がっていました。6つの桶の井戸 建造物
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街の北側、丘に向かう道に建つのは、1872年に建てられたカトリック教会「サン・ピエール&ポール教会」です。
12世紀の地下納骨堂を備えたロマネスク教会跡に、ゴシック教会が15世紀に建てられ、その教会が取り壊された後に建てられたそうです。
ピンク色の砂岩でできた二つの大きな尖塔が印象的で、素通りはしにくい雰囲気です。
正面に建つ像は、当時プロイセン王にアルザス併合抗議の手紙をあてたアンジェの司祭フレペル氏だそうです。サン ピエール エ サン ポール教会 寺院・教会
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内部は見事なネオ・ゴシック様式で、ヨーゼフ・メルクリン作(1882年)のシンフォニックオルガンと呼ばれるパイプオルガンがあることで有名だそうです。
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ステンドグラスも美しかったですが、私は天井の装飾が印象的でした。
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そして、私がオベルネで一番行きたかったのはここ。旧市街から車で5分ほど登った丘の上にある展望台です。歩くと30分は坂道を登り続けなければならないので、車があるなら絶対と思った次第。
車を出してくれたストラスブール在住の彼女もこの展望台を知らなかったとのことで「いいところを教えてもらったわ~」と、その見晴らしの素晴らしさに大感激していました。 -
展望台からは、オベルネや近隣市町村が一望。
オレンジ色の屋根って、映えますよね~ -
快晴ということもありますが、想像以上に美しい眺めで、ライン川流域の平野部の向こうには、ドイツの黒い森も見えました。
ちなみに、この展望台の背後は一面のぶどう畑でした。 -
このオベルネの街を見渡す展望台には、真っ白な十字架のモニュメントがあります。これは、「国立強制徴兵記念碑」で、第二次世界大戦中にナチスに強制徴兵され、オベルネ県で戦死または行方不明となった272名の犠牲者を追悼するため、フランス傷病兵保護協会(ADEIF)オベルネ県支部によって1956年に建立されたものだそうです。
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オベルネに1時間くらいいたので、すっかりお昼を回りました。
そろそろランチにしようかということで、それなら車で20分ほどのところにある「ミッテルベルクハイム」に美味しいお店があるから行こうということになりました。
ミッテルベルクハイムは「フランスで最も美しい村」の認定を受けている人口700人弱の小さな村です。素朴な雰囲気ですよね~ -
これは市庁舎。
1620年に建てられたルネサンス様式の建物で、外側の階段は外側廊下ロッジアへと続き、葱花形屋根が可愛らしい雰囲気を出しています。
16世紀の井戸や、動く圧搾機、13~14世紀のものとみられる洗礼盤などもあるそうなのですが、ランチタイムが終わっちゃいそうだとレストランを一生懸命探していたので、見学はできませんでした。 -
小さな村なのに、たくさんのワイナリーが軒を並べています。
こちらは「ドメーヌ ギルク」という16世紀から続く老舗のワイナリーです。 -
ルネッサンス様式の2軒の家を使った大きなワイナリーで、16世紀のワインセラーを見学するツアーもやっているようです。
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ミッテルベルクハイムは村の半分以上をアルザスワインのぶどう畑が占めているそうです。
ぶどう畑の入口には十字架が掲げられていました。 -
アルザス地方にあるグラン・クリュ(特級畑)の一つゾッツェンベルグがることで有名なアルザスワイン生産の中心地でもあるミッテルベルクハイム。
ワイナリーの並ぶ道を少し外れると、その広大なぶどう畑ゾッツェンベルグが広がっています。 -
ぶどう畑の先にある丘の上には、2つの塔が特徴的な13世紀建造の「オー・アンドロー城」が見えています。
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ミッテルベルクハイムの村やぶどう畑、そしてそこで栽培されているぶどうの品種やワインについて説明する漫画が描かれたボードが、ぶどう畑の小径に立っていました。
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まだ6月なので、後に高級ワインになるぶどうも、まだまだ赤ちゃんです。
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何故かミッテルベルクハイムのレストランは、ほぼ休み。どうやら火曜日定休の店が多いみたいなので、ミッテルベルクハイムでのランチは諦めて、先に進みながらどこか途中の空いてる店で食べようということになり、ワイン街道を走っていると、10分ほど走ったところでとても素敵なレストランを見つけました。
ホテル アーノルド ホテル
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ここは「イッターズビラー」という人口250人に満たない小さな村です。
お花いっぱいのレストランに入ろうと思ったら、入口にミシュランマークがあったので、ちょいとビビッて迷っていたら、その先にも可愛いレストランがあったので、そちらに入ってみました。 -
「Winstub Arnold」というレストランは、ホテルのレストランのようですが、とても賑わっていましたし、お店の人もとても感じが良かったです。
なによりも、ぶどう畑を見渡せるテラス席で頂くランチは最高でした。 -
私は到着日ということもあって、もう一つ胃腸の調子が完璧ではなかったこともあり、ベジタリアンメニューのリゾットにしました。
写真上はお豆を煮込んだ感じのもので、トマト味でしたがちょっと味が濃くて半分食べられませんでした。ポップコーンが乗っていたのが面白かったです。
写真下は、一緒に出てきたチーズリゾット。私はこれだけで十分だったのですが、なぜかお豆の煮込みもセットでした。 -
腹ごしらえも終わったので、次は「ダンヴァッハ・ラ・ヴィレ」を目指します。
「イッターズヴィラー」は偶然ランチで寄った村でしたが、「花いっぱいの街/村コンクール」で最高の4つ花も受賞しているだけあって、お花の溢れるとても綺麗な村だったので、村の散策もしてみたかった…。 -
10分ほどで、「ダンヴァッハ・ラ・ヴィレ」の丘の上にある「サン・セバスチャン礼拝堂」に到着しました。
11世紀にレオ9世の父が司教を務めたこともある由緒ある村の教会で、戦災で被害は受けましたが、鐘楼は12世紀のものだそうです。
レオ9世はアルザス滞在中よく出てくるお名前でしたが、11世紀に初のフランス(アルザス)出身のローマ教皇になった方だそうです。 -
礼拝堂で一番目を引くのは、精巧な彫刻と豪華な装飾が施されたバロック様式の木製の主祭壇。1690年から1692年にかけて作られたものだそうです。
とにかく細工が細かくてため息が出ます。運慶快慶もビックリですよ。
居合わせた地元の男性が、「両サイドに座っている男女の膝のあたりを見て。洋服のひだが人の顔に見えるんだよ」と教えてくれました。見る位置によっては見えないそうで、「ほらココ」と立つ場所も教えてくれたのですが…写真ではよくわかりませんね。 -
身廊の側壁には、6 本の木製のライトアーム (前腕と手の形をした燭台) が飾られていました。
数多くの教会を見てきましたが、ライトアームは初めて見たような…。ちょっと気味悪いです。 -
右側の祭壇には、16世紀に作られた聖セバスティアヌス を象った多色木製の聖骨箱像が置かれています。
小さな村の礼拝堂ですが、素朴ながらも大切に守られているんだなと感じました。 -
礼拝堂の丘からは「ダンヴァッハ・ラ・ヴィレ」の街がぶどう畑越しに見渡せます。
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あまりきれいだったので、ぶどう畑に近づいてもう1枚
日本人の思い描くヨーロッパの田舎の風景じゃないですか? -
「ダンヴァッハ・ラ・ヴィレ」はアルザスで一番大きなぶどう畑470haに囲まれているそうで、見渡す限りのぶどう畑でした。
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「ダンヴァッハ・ラ・ヴィレ」は礼拝堂と景色だけを見に寄ったので、街の中には入らなかったのですが、15世紀前後に城壁の延長上に作られた門は通りがかりに見ることができました。
なんと門の上にはコウノトリ。アルザスの象徴が迎えてくれていました。 -
今回、ストラスブールからアルザスワイン街道をドライブしながらコルマールまで行く計画は、おおよそ4時間を見てお願いしていたのですが、「ダンヴァッハ・ラ・ヴィレ」を出た段階ですでに15:00少し前、出発から4時間が過ぎようとしていました。
事前に行ってみたい場所を伝えて、時間を見ながら回ろうということだったのですが、伝えた場所の中で「キエンツハイム」と「ニーデルモルシュヴィル」にまだ行っていませんでした。残念だけど、ここからコルマールへ直行することになるかなと思っっていると、予定時間をオーバーしてもいいので、せっかくだからサクッと行っちゃいますか?との提案があり、もちろんOK。
まだまだワイン街道の街に行っちゃいますよ~ -
てことで、やってきたのは「キエンツハイム」です。
「キエンツハイム」は、人口800人ほどの小さな街?村?ですが、なんとリコー等の日本企業の工場が近くにあり、昔は日本の高校もあったそうです。いいなぁ…こんな素敵なところで高校生活なんて!
これは街の東側の入口「ラリの門」。15世紀の城壁です。門の上部に、怒った人の仮面が彫られていますが、なんで怒ってんでしょうね? -
門をくぐると、また城壁らしきものが見えます。
中世を感じる雰囲気ですね。 -
「ラリの門」を潜りすぐにある城壁は「シュヴェンディ城」の跡とのこと。
「シュヴェンディ」はハンガリーで戦った際にトカイ村からぶどうを持ち帰ったこの地方の英雄です。いわばワイン造りの祖のような方でしょうかね。
16世紀にキエンツハイム公から城を買いうけたそうです。 -
英雄シュヴェンディの名前を冠した「シュヴェンディ広場」にはルネサンス様式の可愛い噴水があります。
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そしてこちらは「デュティル中尉の噴水広場」です。
街のメインストリートに面した広場で、可愛い木組みの家に囲まれています。 -
広場の名前になっているこの噴水は、ヴォージュ山脈のピンク色の砂岩で作られていて、ブドウの木、収穫、そしてアルザスのワインを象徴しているそうです。
噴水の六角形の水盤の両側には、リースリング、シュロスベルク、ミュスカ、ピノ・ノワールなど、ワイン好きなら一度は耳にしたことがある、アルザスの有名なぶどう品種の名前が2つずつ記されています。噴水の樽の上には、ぶどうの房を持った男性と女性が描かれ、まさにワインの街を象徴する噴水です。 -
人口はわずか2000人の街ですが、ワイン製造所が60軒もあるそうで、街にはワインづくりに使う器具が飾られていました。
-
時間があまりなかったので、10分程度しかいられなかったのがとても残念でした。
可愛い家や看板、きれいな広場がこじんまりした街の中にちんまり佇んでいるのが素敵でした。 -
そして最後は、「キエンツハイム」から10分ほどのところにある「ニーデルモルシュヴィル」です。
ここは、公共交通機関がないので、コルマールからタクシーで行こうかとも考えていたのですが、「キエンツハイム」から「コルマール」までの途中にあるから、この際行っちゃえば?ってことで立ち寄りました。
ここは、日本でもロングセラーとなった「クリスティーヌ・フェルベール」さんのジャムの店本店がある街として有名で、ジャムを買うために車やタクシーで訪れる人が多いそうです。
私は、元々ジャムがあまり好きじゃないので、これに関しては全く興味なし(笑)でも、グーグルストリートビューで覗いた時にとってもかわいい街だったので、是非行ってみたかったんです。
フェルベールさんのお店の前には、やはり車停まってますね。メゾン フェルベール 専門店
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人口600人弱の小さな街で、特に見所があるわけじゃないから、ジャム買わないなら行かなくてもいいんじゃない?といわれましたが、この愛らしい景色を見たかったんです。
観光客は皆無ですし(笑) -
これはフェルベールさんのお店の隣にある市庁舎ですが、この正面より側面のデザインがとても素敵なんです。
-
市庁舎の側面がこちら。
18世紀に建てられたブドウ栽培者の家で、ルネサンス様式の出窓と外階段がとてもきれいでした。
背後にぶどう畑の丘が見えるってのもいい感じです -
この街は観光で売ってる感じはないのですが、市庁舎そばにはこんな可愛らしいオブジェもありました。
…てか、ボキャブラリー不足で「かわいい」を何回使ったか…
他にいい表現無いかしら?
今後多発が予想されますが、ご容赦くださいませ。 -
フェルベールさんのお店のお向かいにあるこちらの家は、角に木彫りの彫刻があってシックな感じなんですが、グーグルマップでは公共トイレと表示されます。
でも、どこから入るんでしょう?
非常事態にグーグルマップを見て駆けつけたら、絶望するしかなさそうですのでお気を付けください。 -
メインストリートを端から端まで歩いても5分という小さな街ですが、教会は立派です。
鐘楼の屋根がちょっとうねっているので、傾いて見えますよね。そういったデザインなんだと思いますが、こんなの初めて見ました。
教会自体は18世紀の建造だそうですが、鐘楼は13世紀のものだそうです。 -
ということで、アルザスワイン街道ドライブは無事終了。「ニーデルモルシュヴィル」から15分程でコルマールのホテルに到着です。今回はここを拠点にバスや電車であちこち行くつもりなので、駅から5分の「コルマールホテル」を選びました。ホテルの詳細は後程…
11:00にストラスブールを出発し、17:00前にコルマール到着でした。もちろん、ランチもしましたし、あちこち寄ってきたので大満足です。コルマール ホテル ホテル
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さて、この時期、日没は21:30過ぎということで、17:00はまだまだ真昼間の雰囲気。これでホテルに籠るのはもったいないし、スーパーで水なども買い出ししたかったので、チェックイン後コルマールの街に出かけました。
ホテルは駅前ですが、駅前にはスーパーやコンビニ、ちょっとしたレストランなどのお店がないんです。
旧市街へは歩いて15分くらいで行けますが、結構暑かったのと、少々疲れていたので(到着日ですからね)、駅前からバスで旧市街へ行くことにしました。
市内を走るバスはクレジットカードをタッチで乗ることができます。
駅前から5分程のTheater停留所が旧市街の最寄りバス停です。
そしてすぐに目に入ったのがこの建物。ツーリストインフォメーションも入っているのですが、豪華なファサードの建物は1903年から1906年に建てられた「旧市営浴場」だそうです。今もやっていれば、ひとっ風呂浴びて旅の疲れを癒せたんですがね(笑) -
このThater停留所の傍に、フランスのスーパーと言えばの「MONOPRIX」があるのでそこを目指しているんですが、なにせ憧れのコルマールはじめの一歩ですから、あちこちキョロキョロが止まりません。
-
いや~ん、カ・ワ・ユ・イ。
テーマパークのお土産屋さんじゃないですよ。
スーパーの前の公園「ユンテルリンデン広場」にあった建物です。
森の小人さんが出てきそうですね。 -
この公園前から、旧市街を巡る観光列車が出発しています。
滞在中に1度は乗ろうと思っていたんですが、ちょうど目の前に止まってるし、今日はこれ以降買い物以外予定はないし、明日以降もこんな晴天かどうかわからないし…と私の脳内は「乗りなさい!」に向けて色々と考えが巡り…プチトラン その他の交通機関
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はい、乗っちゃいました。座ってるだけだし…って、まだ乗ったことを肯定する考えが出てきます(笑)
観光列車プティトランは早歩き程度の速度で旧市街から駅の近くあたりまで、35分で回ってくれます。日本語のイヤホンガイドも付いていますから、到着日に街の概要を知るにはもってこいでした。
ここはこの後何度も訪れた私の一番のお気に入りの場所「魚屋通り」漁師地区とも言われているところです。
この風景が見たかったんです。長年カレンダーで見ていたのと一緒です(笑) -
この建物はコルマールで期待しているコロンバージュの家ではないのですが、プティトランから思わず写真を撮ってしまった建物です。
イヤホンガイドではコルマールの高等裁判所に当たる「控訴院」と言っていました。
新古典主義の立派な建物ですよね~ やっぱりこういう建物も好きです。 -
さて、ちょっと寄り道しちゃいましたが、コルマールの「MONOPRIX」でお買い物です。パリでも毎日お水を買いに行ったり、バラマキ土産を買ったりしてたスーパーです。
そしてここでも、お水、エコバッグ(ここのエコバッグ大好き)、今日の夕食(笑)を買ってご満悦です。モノプリ (コルマール店) スーパー・コンビニ
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ホテルのお部屋はこんな感じでした。一人には十分な広さ。コーヒーメーカはもちろん、冷蔵庫内の飲み物は全て無料(アルコールは無しですが)、スリッパとバスローブまでついてました。
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窓からの眺めはこんな感じ。駅まで5分のところですから、風情はありません(笑)
ちなみにこの写真は夕食を終え、20:30頃に写したものです。
フランスの6月恐るべし。
さて、明日はのんびりコルマールの街を散策です。
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この旅行記へのコメント (5)
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- 呑ん兵衛ヴァガボン(ド)さん 2025/08/21 07:49:06
- Niedermorschwihr
- こんにちは。
精力的に各村を廻られたことに感服です!
さて、ニーダーモルシュウィーア村にも行かれたとのことですが、もう「フジテレビ広場」は無くなっていたのでしょうか?
それとも、誰も(ストラスブールのお友達も)知らない/気に留めない??
数えてみると、もう40年前のことだから仕方ありませんね。
もしくは、旅行記に掲げるほどでもないですかね。
宜しければ、
https://4travel.jp/travelogue/11778875
後半にある動画をご覧ください。
以上、年寄りの独り言でした。
- mirilinさん からの返信 2025/08/21 14:53:14
- Re: Niedermorschwihr
- 呑ん兵衛ヴァガボン(ド)さん
はじめまして。
イイネとコメントありがとうございます。
「フジテレビ広場」わかりませんでした。
事前に調べていた時も、それに触れているものがなく、連れて行ってくれた人も、そもそもNiedermorschwihrには見るべきものもないけど、通り道だから寄ってく?程度でしたので、知らなかったんじゃないでしょうか。
知っていれば探したのに(笑)
動画も教えてくださってありがとうございます。
「アルザスの碧い空」は見ていました。懐かしいです。
40年前も今も変わらぬ景色というのが、ヨーロッパの田舎町ですね。
家族旅行だなんて、素敵です。
これからもよろしくお願いします。
mirilin
- 呑ん兵衛ヴァガボン(ド)さん からの返信 2025/08/21 18:54:08
- Re: Niedermorschwihr
- ご返答、ありがとうございました。
そうでしたか。残念ですが、経年による風化は仕方ないですね。
これからも、素晴らしいご旅行をお続けください!
-
- フィーコさん 2025/08/05 10:47:17
- アルザス 小さな町巡り~
- mirilinさん こんにちは♪
お久しぶりです。
やっと行けたアルザス小さな町巡り
念願かない、相方さんも行ってらっしゃいと送りだしてくれて
( ´ ▽ ` )
聞いたことない知らない町を
(私がね)
ドライブで連れて行ってもらえよかったですね。
ロコなんとかでお願いしたのでしょうか。
マイルでフライトとるとこから
苦労がうかがえます。
この後、楽しみにしています~
フィーコ
- mirilinさん からの返信 2025/08/05 15:02:44
- Re: アルザス 小さな町巡り~
- フィーコさん
ご無沙汰しちゃってます。
そうなんです。ロコなんとかでお願いしました(笑)大当たりでした。
マイルでフライト取るのは、毎回どえらい苦労してまして、2席は絶対無理なんで、いつもプレエコでお茶濁しちゃってました。
そしたら、一人分のビジネスマイルが残りまして、これは今回Getするっきゃない!!と裏技駆使しました(笑)
でも、もう疲れ果てて、マイルをためる気力を失ってます。またあの地獄の挑戦をするのかと思うと(笑)
旅行記は相変わらず次が出来上がるのが遅いかと思いますが、私のはしゃぎっぷりにお付き合いいただけたら嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
P.S.
東京建築祭いらしたんですね!
私も昨年行きましたが、今年は日程が合わず涙をのみました。
うらやましいですぅ
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