2025/06/16 - 2025/06/28
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遂に、遂に、遂に行ってきました。アルザスへ一人で。
いや、いつも一人旅されている方は「何を大騒ぎしてるの?」だとは思うんですが、これ40年を超える私の夢だったんです。生まれた時からだから(苦笑)
20代になったばかりの頃、木組みの家が並ぶドイツやアルザスの田舎町に憧れ、よくあるロマンチック街道ツアーに参加したものの、自分の意志と違う動きもしなければならないツアー旅は、どこか消化不良で…。そんな時、ヨーロッパを一人旅する女性の指南書のような本を読んで、「絶対私も一人で可愛い街巡りに行く!」と心に決め、英会話教室に行ったりして準備をしたものの、一人で旅立つ勇気がもう一つなかったので実行できず、結局友人や夫と旅していました。結果、旅行先もいつの間にかアルザスではなくなり…。
そうこうしているうちに、結構歳を重ねてしまい、そろそろ個人旅行もキツイかな~と思いだし、ハタと気づきました。
私の海外旅行の原点、夢は何だったのか…コロンバージュ(木組みの家)の家々が並ぶ可愛い街を、一人で自由に旅したかったんじゃないのと。
そして一念発起、ポイ活で貯めたANAマイルで1年前からビジネスクラスを確保(結構苦労しました 笑)、1年かけてプランを練り旅立ちました。
私の生涯の夢を神様も応援してくれたのか、アルザス滞在中はずーっと快晴。アルザスの碧い空の下、青々と輝くぶどう畑や、お花が溢れる木組みの家並みを歩きまわるという夢が叶いました。
12日間も家を留守にして一人で遊びに行くのは、相方に申し訳ない思いもありましたが、快く?送り出してくれたことに感謝しつつ、20代のあの頃の心で過ごした10泊12日。その感動の日々をここで振り返りたいと思います。もちろん、アクシデントもありましたし、例のとおりいっぱい歩いたことは言うまでもありません(笑)
*** 5日目 前編 エギスハイム ベルクハイム ***
この旅行記は、その5日目(日程表★マーク)。エギスハイムから一旦コルマールに戻り、コルマール駅から鉄道と路線バスを使って、ベルクハイムとカイゼルスベルクに行った日の前編、エギスハイムからベルクハイムまでの様子です。
実はこの日がこの旅で一番トラブルが多い日でした。列車に乗ったり、路線バスも3路線使ったりと移動が多かったからってこともありますが、ま、私の慢心が起こしたことだったなと反省しております。といっても、笑えるトラブルですので、今となっては、今回の旅の話をするときに、いいアクセントになったなと思っています(笑)←早くも反省の心消滅
ベルクハイムは中世の城壁や見張りの塔がそのまま残っていたり、カイゼルスベルクはその名の通り村を見おろす古城があったありと、コロンバージュの家並みだけでなく夫々に特徴があり、アルザスの村の奥深さを知ることができました。
ちなみに、カイゼルベルクは、アルザスの村お気に入りの第2位です。(←あくまでも個人的感想。エギスハイムと僅差です)
【16,993歩】
*** 日 程 ***
6/16(月) 羽田 21:40発→
6/17(火)フランクフルト→ストラスブール→オベルネ→ミッテルベルクハイム→キエンツハイム→イッターズヴィル→ダンヴァッハ・ラ・ヴィレ→ニーデルモルシュヴィル→コルマール
6/18(水)コルマール
6/19(木)コルマール→エギスハイム
★6/20(金)エギスハイム→(セレスタ)→ベルクハイム→カイゼルベルク→コルマール
6/21(土)コルマール→リボービレ→ユナヴィル→リクヴィル→コルマール
6/22(日) コルマール→トゥルクハイム→オー・ケーニグスブール城→コルマール
6/23(月)コルマール→ストラスブール
6/24(火)ストラスブール→ナンシー→ストラスブール
6/25(水)ストラスブール→フランクフルト→ダルムシュタット→フランクフルト
6/26(木)フランクフルト→バッハラッハ→フランクフルト
6/27(金) フランクフルト発→
6/28(土)羽田着 8:10着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
メルヘンの村の朝は、どこまでものどか。
今は朝6:00、エギスハイムを見守る3つの城も、朝陽に照らされています。
今日は、朝8:11発のバスで「コルマール」へ戻ります。
で、初日に泊まった駅前の「コルマールホテル」に、今持っているリュックも追加で預けて、列車で「セレスタ」に行き、そこから路線バスで「ベルクハイム」へ、再び「コルマール」へバスで戻ってきて、バスを乗り換え「カイゼルスベルク」へ行くという、なかなかスリリングな行程を予定しています。Hotel Colmar Vignes Eguisheim ホテル
-
ま、朝早い出発とはいえ、出発までは2時間ほどあるので、さっさと支度をして朝のお散歩にGO!
昨日は城壁の内部を歩いたので、今朝は外側を城壁に沿って歩いてみることにしました。
こうして城壁の外から見てみると、家が城壁を壁にして立ち並んだというのがよくわかります。
とりあえず、ホテルの前の道「スリーシャトー通り」を南に進んでみました。部屋から見えたあのお城にちなんだ通りの名前ですね。 -
たしかに、3つのお城が道からも良く見えていました。
私の部屋の枕元にも、このお城の大きな写真が飾られていましたし、いろいろなパンフレットなどにも「3つの城」と出てくるので、エギスハイム村としては自慢の景観なんでしょうね。
正直、「城」というより「3つの塔」にしか見えないですが…。
どういう由来の「城」なのか、由緒を書いたものを見つけられませんでした。
でも、エギスハイムの人たちにとって、とても大切なお城なんだということはわかりました。 -
ここは4世代続く家族経営のワイナリー「 le Domaine Zinck ドメーヌ・ジンク」
入口のお花と飾り付けがとても綺麗でしばし見とれてしまいました。 -
ポストも、ワインの樽の上にブドウの房がかかるようなデザインというこだわり
城壁外側の道「スリーシャトー通り」は、途中で道が分かれ城壁から逸れてしまうのですが、別れたもう一方の城壁沿いの道は「マスカット通り」「リースリング通り」「トラミネール通り」と通り名が変わっていきます、これ、全てぶどう品種の名前ですよね!
さすがアルザスワイン発祥の地エギスハイムですね。 -
もちろん、お気に入りのあの場所の朝の様子も見に行きましたよ(笑)
はやり朝7時には誰一人いません。
最後に再び独り占め~ -
村の中心「シャトー広場」は、光の加減が最高でした。
なんだか同じような写真を何度もあげてる気もしてきましたが、多分これが一番綺麗だと思いますわ。
そして注目ポイント!
なんとコウノトリさんがそこらのカラスみたいにいっぱいいるんです。
皆さん分かりますか?
頭上では「カタカタカタ」って音がしてました。コウノトリには鳴き声は無く、くちばしをカタカタ言わせるんですって。聖レオン広場 広場・公園
-
「聖レオ9世の礼拝堂」の屋根にもきれいなモザイクがあること、最後の最後に気づきました。
そして、礼拝堂を後ろからじっくり見れば、城壁を一部壊してその中に組み込む形で作られていることも良くわかりました。
到着したての時は舞い上がっていて、よく見てなかったんですね。 -
さて、今日の朝食がこちら。
ホテルの朝食もとても評価が高いので食べたかったのですが、オープンが7:30とのことで、8:11のバスに乗らなくてはならない私には、いくらバス停がホテルの真ん前とはいえ、なかなか厳しいなと泣く泣くキャンセル。
で、村のパン屋さんでクロワッサンを購入して、部屋でかじって済ませることにしました。
ま、村のパン屋さんのパンも食べたかったから、これも良しです。焼き立てで美味しかったし。 -
ホテルをチェックアウトし、目の前のバス停でバスを待ちます。
帰りはここですが、着いたときは反対側、まさにホテルの玄関横づけでした(笑)Hotel Colmar Vignes Eguisheim ホテル
-
ホテルの屋根のコウノトリ一家もお見送りしてくれています。
ホントに素敵な村で、名残は尽きませんが、こんな時に限って時間通りにバスがやってきました。
「コウノトリが見守る花の村」と称している記事もありました。まさにその通り。美し過ぎる村にお別れです。 -
ということで、15分でコルマール駅前に到着。荷物をホテルに預けて、超身軽で「ベルクハイム」へ向かいます。
「ベルクハイム」へは、コルマール駅からストラスブール駅行きのTER(フランス国鉄のローカル線)に乗り、次の駅「セレスタ」で降りてバスに乗り換えて行きます。
チケットは駅構内にある券売機で購入するのが一般的のようですが、有人の窓口もあります。
が、地元民の最もポピュラーなのはアプリ購入。私もSNCF(フランス国鉄)のアプリ「SNCF Connect」で購入しました。これめちゃめちゃ便利です。コルマール駅 駅
-
私が乗る予定の列車は9:36発のストラスブール行き。ホームはAと表示されています。
「ベルクハイム」へは乗換もありますが、行程には余裕を持たせているし、下調べは完璧!ぜーんぜん問題ありませ~ん。
と、ちょいとアルザス4日目で慣れてきた慢心中の私は思っていました。この時は。 -
ホームAは駅舎とつながっている一番手前のホーム。
念のためにホームの液晶表示も確認。間違いなくここのようです。
次の停車駅は「セレスタ」と表示されてますし、後はここに来た列車に乗って、次の駅で降りればいいだけです。 -
まだ時間があったので、ホームのベンチで友達にLINEしたりしてのんびり列車を待っていたら、そろそろ列車が来る時間に何やら放送が…
もちろんフランス語の放送なんて、何言っているのかわからないので(←変な自慢)、念のためホームの表示を見に行ったら、25分遅れると表示されていました。
ま、海外あるあるだし、それも見越した行程だから問題ないわと遅延してくる列車を待っていたら、何やらまた放送が入り、15分程で列車がやってきました。
あら、25分も遅れなかったのね、予定より早く着きましたって放送かしら?と勝手に理解した私は、列車に表示されている「ストラスブール行き」という表示も確認し、列車に乗り込みました。 -
車窓からは、ぶどう畑や山の上の古城などが見えて、もう楽しさ満開!
が、ちょっとした違和感。
そろそろ「セレスタ」に着いてもいい時間なのに、列車に停まる気配がなく…。お城が見えたらすぐに「セレスタ」のはずなのに…。
と、車内放送で次の駅がコールされ列車が減速を始めました。
が、コールされた駅名は「セレスタ」ではありません。いくらフランス語がわからなくてもそれくらい聞き取れます。
慌てて車内にいる若い男性に「私はセレスタに行きたいんだけど、この列車は行きますよね?」とめちゃくちゃな英語で聞いたら、彼は僕も旅行者だからわからないと…。そしたら英語なんてわからない風情の地元のおばあちゃんが、「セレスタにはいかないよ。もう通り過ぎてるから、ここで降りて戻りなさい」といったことをフランス語で言っているようで…。
列車は既に駅に到着していて、もう扉が閉まっちゃいそうだったんですが、おばあちゃんに「私は降りるべきなのね???」ともう一度めちゃくちゃ英語と大ジェスチャーで確認して、まさに扉が閉まる寸前に飛び降りました。 -
飛び降りてみれば、なんと無人駅。
戻れって言われても、戻りの列車はいつ来るのか、まさか1日に数本だったりしないよね?
まだセレスタからそんなに離れていないはずだから、この際、タクシーで戻る?でもタクシーなんてここに呼べる?今日の予定はもう終わった?
と頭の中をいろんなことがグルグル。
でもパニクッテいる場合ではないと、まずはグーグル先生に、今自分のいる位置と戻りの列車の時間をお伺いしたら、ありがたいことに20分後に戻りの列車が来るとのこと。それで戻れば、当初のスケジュール通りセレスタからのバスに乗れることがわかりました。
が、無人駅のくせに、この駅にはホームが3つもあって、戻りの列車が何番線に来るのかがわかりません。駅にはだーれもいないし…。 -
ひとまず駅の外に出てみたものの、人もいなければ案内板らしきものもなく…
途方に暮れていたら、犬の散歩中の女の子が通りがかったので、藁をもすがる思いでグーグルの表示を見せて、「この列車に乗りたいんだけど、何番線に来るか分かる?」と聞いてみたら、目立たないところに一つだけある液晶画面の表示のところまで見に行ってくれて、3番線よと教えてくれました。
ホームもわかり、さらに予定通りのバスに乗れるとわかった私は、それならばせっかくだからと、列車がくるまで駅の周りを探検しようかとホームに入らず考えていたら、「3番線よ。大丈夫?」と女の子が戻ってくるではないですか。私がまだわからないのかと心配してくれたみたいです。
なんて優しいの!心配かけないように、ホームでおとなしく列車を待つことにしました(笑)
ちなみにこの駅は「BENFELD」。セレスタから20㎞くらいのところの街でした。
今回のミスの原因は
一つ目は、私がコルマールからストラスブールに行く列車は全てセレスタに停まると勘違いしていた。
二つ目は、15分後にセレスタに停まらないストラスブール行きが来ることを知らなかった。
三つ目は、セレスタに停まらないストラスブール行きが、私の乗る予定のストラスブール行きより先に同じホームに到着するという放送が理解できなかった。
(ただ、この放送が理解できても、一つ目の理由のセレスタに停まらない列車はないと思っていたので、ストラスブール行きならいいやと乗ってしまった可能性はあります)
四つ目は、ほとんどの乗客がストラスブールに行くので、ホームで待っていた乗客殆どがこの列車に乗った。→だから、間違った列車に乗ったことに全く気付かなかった。
いろんな原因が重なり起こったドタバタ劇でしたが、アルザスに慣れたと思っていた慢心で、いつもなら列車に乗り込む前にもう一度、列車を間違えていないかを周りの人に確認するのに、この時はしなかったんです。
ふんどし締め直します! -
いろいろスリリングでしたが、何とかセレスタに着きました。
本来の予定だと、バスの時間まで1時間半くらいあったので、セレスタの街もサクッと観ようかと思っていたのですが、幸か不幸かあと20分ほどでバスの出発時間。
バス乗場を確認したり、トイレに行ったりしてちょうどいい感じでした。
もともとセレスタの街は時間つぶしで観ようかと思っていた程度で、疲れちゃうから止めようかなとも思っていたくらいなので、この予定変更は全くダメージはありませんでした。
ま、列車を間違えたことに気づいたときは、めちゃくちゃハラハラドキドキしましたけどね。 -
バスなんですが、TERのバス=列車扱いなんで、列車の発着案内に列車と同じように表示されています。
私が乗るのは11:15発の「リボーヴィレ」行き。画面上の出発ホームを表示するところがバスの絵なんです。 -
出発時間の10分前くらいにバスがやってきました。
乗車券は運転手さんから購入します。
私は、「フランス国鉄TERグランテスト地域圏」のTGVを除く電車・バスが50%安くなる年間割引カード「Carte Fluo カルト・フリュオ」を購入しておいたので、先ほどの列車もこのバスも半額です。
もちろんこのカードは20ユーロしますので、短期滞在の人とか、近所をチョコチョコとしか移動しない人は損です。でも私は、「ナンシー」に日帰りでアール・ヌーヴォー建築を見に行く予定なので、このナンシー往復だけで元が取れますので、近郊の村へのチョコチョコ移動も大変お得に利用できるわけです。
私は今回1人旅でしたので関係なかったのですが、もし同伴者がいれば、週末・祝日は、同伴者1名も50%割引対象だそうですよ。
ちなみにバスは正規で4ユーロですが、バスに乗るときに「カルト・フリュオ」を見せたら、紙のチケットに乗車時間と料金2ユーロを手書きで書いたチケットをくれました。時間を記入するのは、このチケットが乗車後2時間は有効で、途中下車しても2時間以内ならチケットを見せればOKだからです。 -
バスは座席にコンセントもあり、高速バスのような豪華な仕様ですが、ガラガラです(笑)それゆえか、降りるときに押すボタンがあまりないのが、不便と言えば不便でした。
-
ベルクハイムまでは凡そ20分ほどです。
窓に映るぶどう畑や教会、小さな村などを眺めているうちに到着しちゃいます。 -
ここがベルクハイムのバス停です。
村の駐車場の中にあり、トイレが併設されていました。
トイレは無料ですし、普通に綺麗です。 -
バス停のある駐車場の隣の公園に、「樹齢千年の菩提樹」と呼ばれる高さ17m、幹の周囲6.3メートルの大きな菩提樹があります。
この木は1313年にオーストリアからこの街に特権を与えられたことを記念して植えられたもので、この地方で最も古い木だそうです。
14世紀にはすでにこの木陰で人々が踊ったという言い伝えもあり、2017年6月に「Remarkable Tree of France(フランスの注目すべき木)」に指定されたそうです。 -
バス停から1分でベルクハイムの入口「西門塔 (オーバートール)」です。
14世紀末または15世紀初頭に建てられたものですが、城壁の塔によくある銃眼(弓矢や銃を構えて射撃するための穴)がないのが特徴です。 -
「西門塔」には「お尻ペンペンのレリーフ」があります。
これは、逃亡者を描いたもので、ここには他所で罪を犯した人が庇護を求めて逃げ込む駆け込み村になっていたそうなんです。
面白いですよね。 -
「西門塔」を抜けると、村をまっすぐ貫くメインストリート「グラン・リュ」に入ります。
「西門塔」は外側と村側では全くデザインが違うので印象も違います。
内側は当初は木組みだったらしいのですが、16世紀に1~2階(日本の2~3階)が壁で塞がれたそうです。現在の上層部の木組みも比較的新しいものだとのこと。
屋根の色瓦や石造りの縁取りなど、とても素敵なデザインだと思ったのですが、長い年月の改修の積み重ねでこうなったみたいですね。 -
歩き出してすぐに、素敵な絵が描かれた家がありました。
コロンバージュと壁画のコラボもいいですね。 -
「西門塔」から「グラン・リュ」を2分ほど歩いたところにあるお店の壁に、1711年の日時計があります。
国内で最も美しい文字盤の一つと言われているそうで、両端がカールした幅広のリボンには、JGのイニシャルとラテン語で「Sicut umbra fugit vita」と書かれているらしく、その意味は「影のごとくに人生は過ぎ去る」だそうです。
う~ん、なかなか意味深な言葉ですね~
その下に書かれているのは「Fecit ano MD CC XI」で1711年製と記されているとか。 -
「グラン・リュ」から一本北側の道に入って3分くらい行くと、村の中心にある「ウォルター博士広場」に出ます。
広々として、16世紀から18世紀に建てられたお花いっぱいの建物に囲まれた、とても美しい広場です。 -
ベルクハイムは、2019年に「花いっぱいの街/村コンクール」でも最高賞の4つ花を受賞しています。
-
そして、2022年には「フランスで最も美しい村」と「フランス人が最も好きな村」にも輝いています。
昨日滞在していた「エギスハイム」同じく、賞を総なめの村なんです。 -
窓辺の花をアップにしてみました。
どう手入れすれば、こんなに可愛くこんもりとお花が咲くんでしょうか。
サボテンを枯らせた私には、到底無理でございます。 -
広場の正面には市庁舎があります。
この建物は、1760年から1767年にかけて建設され、膨大な文書を収蔵しています。砂岩でできたファサードにはバロック様式の破風があり、建築年が刻まれています。その頂部には、日本の裁判所でも見かける天秤を持った法の女神テミス像が美しく輝き、かつて市議会が司法権を持っていたことを物語っています。 -
ここの広場にも大きな泉があります。中央の柱の上が3つのこぶこぶになっているのは、村を取り囲む3つの丘を表しているそうです。
花いっぱいの村に選ばれている割には、泉周りに花がないのが不思議でした。 -
広場にポツポツと置かれた大きな植木鉢には、ベルクハイムの紋章が彫られていました。
-
広場から北へ100mほど進むと村を囲む城壁に出ます。
ベルクハイムは、保存状態の良い14世紀の城壁に囲まれていることから、中世アルザス地方の城塞都市の典型例と称されることもあるとか。
城壁の先に見えているのは「ファーラー塔」です。この角度だと城壁の塔ですが、逆から見ると住居のようでした。 -
城壁の上は歩くことができるので、私も少し歩いてみることにしました。
歩いていると次々と違う形の塔が現れます。現在城壁には9つの塔があるそうですが、建てられた年代が違うので形も違っているそうです。
これは「Tour Schwein 豚の塔」で、木組みでできている塔だそうです。その先にも違う形の塔が見えていますね。 -
見えていたのは14世紀に建てられた防御塔である「Tour de la Poudrière(火薬庫の塔)」でした。
この塔は、ロンバード様式のアーチと3体のガーゴイルがあり、お城の塔のような雰囲気です。でも、防御塔ですから、たくさんの銃眼もあり、珍しい十字型の銃眼も見えます。
ま、今はその下でのどかに馬が草を食んでいて、のどかこの上ないのですが… -
城壁から村の外を眺めれば、広々としたぶどう畑と山の頂に建つ「オー・ケーニグスブール城」が見えます。
日差しはきつく、日焼け止め必須の天気でしたが、湿度が無いせいか、ぶどう畑を渡る風も清々しく、とても楽しい城壁ウォークです。 -
先に見えているのは「魔女の塔」。かつては円錐形の屋根を持っていたそうです。「Tour de Guet 見張り塔」とも言われていますが、上部には銃眼があるのがわかります。
私はここで引き返してしまったのですが、この先に、最初の城壁に組み込まれた、おそらく楼門であったと思われる長方形の塔があったみたいです。やっちまいました。 -
とはいえ、時を経て居住用の建物に改築された塔もいくつかありましたが、14世紀の城壁の上を様々な塔を見ながら歩くのは、中世へタイムスリップできる、素敵なひと時でした。アンテナさえなければね(笑)
-
城壁ウォークを終え、村の中に戻ってきました。
ここは村の東の端にある「聖母被昇天カトリック教会」で、おそらく1320年から1347年の間に建てられたのだろうと言われています。村の高台に建っています。 -
教会の隣には、「魔女の家」と言われる建物があります。
この建物は、かつて納骨堂として使われ、その後男子校として使われていたそうですが、今は1582年から1683年にかけてベルクハイムで行われた魔女裁判に関する資料を展示する博物館になっています。 -
入口には魔女の鉄製看板が下がり、いかにもな感じの説明書きもあったので、ちょっと入ってみたかったのですが、オープンが午後2時からだったので諦めました。
ま、説明はフランス語とドイツ語だけということだったので、入ってもよくわからなかったかもしれませんね。
グーグル先生に説明書きを訳していただいたところ、39人の女性が焼かれ、1人は首つり、3人は拷問中に死亡したと書かれているようです。
恐ろしや… -
時刻は12:00。朝食がクロワッサン一つだったこともあり、さすがにお腹がすいたので、教会近くのパン屋さんで手っ取り早くイートインのランチにしました。
ここのところ野菜不足かなと思ったので、サラダを買ったら、お店に並んでいるバケットを切って付けてくれました。
野菜も新鮮、パンも外はカリっと、中はふんわりでとても美味しくて、ベルクハイムの街を眺めながらのランチは、なかなかグッドな時間となりました。 -
ランチの後、メインストリートの「グラン・リュ」を西の門に向かって戻ります。
と素敵な公園がありました。建物も綺麗だわ~と思ったら、さっき見た市庁舎の裏でした(笑)さっきは市庁舎の前から北の城壁の方に行ってしまったので、こちら側は見てなかったんでした。 -
市庁舎のところからの道は朝歩いたので、ちょっと南に入った道を歩いてみることにしました。
と、小ぶりですがお花が飾られた素敵な泉が現れました。
あまりに綺麗だから、ついついここの水を飲んでしまう人がいるのかしら?「この水は飲めません」と赤で表示されてます。
あちこちで泉を見かけますが、こんな表示が正面に付いてるのはあまり見ない気がします。 -
こんなかわいいコウノトリ家族発見。民家の玄関前の飾りですけど(笑)
-
「西門塔」近くの「ラヴォワール広場」あたりでみかけた、とっても好みのコロンバージュの家。取り立ててお花で飾ってはいないのですが、形や木組みが素敵です。
屋根裏部屋?の窓が、まるで入口の扉みたいで面白いです。 -
そのお気に入りの家の隣の家のバルコニーでは、たくさんの魔女がほうきに乗って飛んでいました。さすが魔女の村です。
このベルクハイムでは40回も魔女裁判が開かれたそうです。
こんなに愛らしい村にも、こんな黒歴史があったなんてビックリですよね。
さて、そろそろコルマールへ戻るバスの時間です。バス停へ向かいましょう。 -
コルマールへ向かうバスは定刻13:03にやってきました。
ベルクハイムには1時間半ほどの滞在でしたので、行きに買ったチケットの有効時間内なので、帰りのチケット代はかかりませんでした。
帰りはTER(列車扱い)のバスではなく、路線バスの68R017番で帰ります。コルマールまでは47分の予定。ちょいと長いバス旅ですね。
では、この後のコルマールからカイゼルベルクの様子は後編で~
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