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いま住んでいるドイツでは、2022年6~8月の3ヶ月間、国の支援で国内の普通列車が月々9オイロで乗り放題になる「9オイロ チケット」が提供されました。<br />また、ドイツ ワイン街道沿線を走る臨時列車「アルザス-エクスプレス」が、マインツからヴィッセムブールまで運転されたのです。<br />これらを利用して、8月にドイツの国境を数キロ超えたフランスに、昼メシを喰いに行ってきました。<br /><br />いつもながら、まったく旅行ガイド的内容でなく、非常に「面 白くない」と思われる方が多いでしょうが、フランスの小さな町をご紹介します。<br />

【赤犬の尻尾】臨時列車でアルザスへ

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2022/08/21 - 2022/08/21

477位(同エリア985件中)

旅行記グループ DeutscheWeine

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呑ん兵衛ヴァガボン(ド)

呑ん兵衛ヴァガボン(ド)さん

いま住んでいるドイツでは、2022年6~8月の3ヶ月間、国の支援で国内の普通列車が月々9オイロで乗り放題になる「9オイロ チケット」が提供されました。
また、ドイツ ワイン街道沿線を走る臨時列車「アルザス-エクスプレス」が、マインツからヴィッセムブールまで運転されたのです。
これらを利用して、8月にドイツの国境を数キロ超えたフランスに、昼メシを喰いに行ってきました。

いつもながら、まったく旅行ガイド的内容でなく、非常に「面 白くない」と思われる方が多いでしょうが、フランスの小さな町をご紹介します。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
交通
4.0
同行者
一人旅
交通手段
鉄道 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • この「アルザス-エクスプレス」の始まりは、旧西ドイツ、ラインラントプファルツ州の州都にある、マインツ中央駅です。<br /><br />

    この「アルザス-エクスプレス」の始まりは、旧西ドイツ、ラインラントプファルツ州の州都にある、マインツ中央駅です。

    マインツ中央駅

  • その列車発車時刻案内板。<br />下から5番目がこれから乗る目的の列車です。<br />

    その列車発車時刻案内板。
    下から5番目がこれから乗る目的の列車です。

  • 私のような古い人間には、このような昔からの紙の方が良いです。定常的情報が豊富で、例えば主要駅の到着時刻も記されていますし。<br />しかし、急な列車遅延や着発線変更には対応できないので、上の案内も見ないわけにはいきませんね。<br />上から2番目の列車で、約3時間の汽車旅です。<br />

    私のような古い人間には、このような昔からの紙の方が良いです。定常的情報が豊富で、例えば主要駅の到着時刻も記されていますし。
    しかし、急な列車遅延や着発線変更には対応できないので、上の案内も見ないわけにはいきませんね。
    上から2番目の列車で、約3時間の汽車旅です。

  • 列車が入ってきました。<br />この州を走る、代わり映えしないvlexxの気動車です。<br />線路はドイツ鉄道(DB)の所有で、乗車券はDBまたはローカルな交通連合のものが有効。<br />流行りの上下分離です。<br />

    列車が入ってきました。
    この州を走る、代わり映えしないvlexxの気動車です。
    線路はドイツ鉄道(DB)の所有で、乗車券はDBまたはローカルな交通連合のものが有効。
    流行りの上下分離です。

  • 掲示の駅名はその国の語で表示されます。<br />この場合はフランスなので「Wissembourg」(ヴィッサムブール)。出発地のドイツ語では「Weißenburg」(ヴァイセンブルク)です。<br />

    掲示の駅名はその国の語で表示されます。
    この場合はフランスなので「Wissembourg」(ヴィッサムブール)。出発地のドイツ語では「Weißenburg」(ヴァイセンブルク)です。

  • DBの路線図です。<br />上部中央から、Alzey、Monsheim、Neustadt(Weinstr)を経由します。<br />モンスハイムからは、ドイツ ワイン街道沿いを走ります。<br />(C) Deutsche Bahn 2006<br />

    DBの路線図です。
    上部中央から、Alzey、Monsheim、Neustadt(Weinstr)を経由します。
    モンスハイムからは、ドイツ ワイン街道沿いを走ります。
    (C) Deutsche Bahn 2006

  • DBの時刻表です。<br />この列車は不定期で、4月3日から11月1日までの休日運転でした。<br />今(2023)年もほぼ同じ時期に運転するようです。<br />(C) Deutsche Bahn 2022<br />

    DBの時刻表です。
    この列車は不定期で、4月3日から11月1日までの休日運転でした。
    今(2023)年もほぼ同じ時期に運転するようです。
    (C) Deutsche Bahn 2022

  • 沿線にはぶどう畑がたくさん!<br />

    沿線にはぶどう畑がたくさん!

  • ここはルードビヒスハーフェン(ライン)中央駅です。<br />実は、モンスハイム-ノイシュタット(ワイン街道)間の一部が工事で閉鎖されていて、実際にはヴォルムスからここ経由でノイシュタット(ワイン街道)まで、ドイツ中南部とパリを結ぶつまらない幹線を迂回しました。<br />

    ここはルードビヒスハーフェン(ライン)中央駅です。
    実は、モンスハイム-ノイシュタット(ワイン街道)間の一部が工事で閉鎖されていて、実際にはヴォルムスからここ経由でノイシュタット(ワイン街道)まで、ドイツ中南部とパリを結ぶつまらない幹線を迂回しました。

  • ノイシュタット(ワイン街道)を出ると、ワイン法上の栽培地区「プファルツ(Pfalz)」のぶどう畑が広がります。<br />

    ノイシュタット(ワイン街道)を出ると、ワイン法上の栽培地区「プファルツ(Pfalz)」のぶどう畑が広がります。

  • ランダウ(プファルツ)中央駅です。<br />ここには昔レールバスがゴロゴロしていたんですが、車両も駅も綺麗になりました。<br /><br />ちなみに、ここまで駅名に括弧書きが付いたものがありますが、これらは括弧を含めたものが正式な駅名です。<br />これは、他にもまったく同じ、もしくは似たような綴りの駅があるからです。<br />日本の旅客鉄道各社で(会社が違っても)、「(北)福島」/「(環)福島」等の例があります(但し乗車券の券面上のみ)。<br />

    ランダウ(プファルツ)中央駅です。
    ここには昔レールバスがゴロゴロしていたんですが、車両も駅も綺麗になりました。

    ちなみに、ここまで駅名に括弧書きが付いたものがありますが、これらは括弧を含めたものが正式な駅名です。
    これは、他にもまったく同じ、もしくは似たような綴りの駅があるからです。
    日本の旅客鉄道各社で(会社が違っても)、「(北)福島」/「(環)福島」等の例があります(但し乗車券の券面上のみ)。

  • このワイン街道沿いを走る臨時列車利用に際し、予め(ご法度だけど)ワイン凍らせて保冷バックに入れて持ち込みました。<br />溶けて程良く冷えたワインを呑みながら、ぶどう畑を眺めてました。<br />いま日本ではこういうのを「呑み鉄」と言うそうですね。(六角精児氏が火付け役?)<br />

    このワイン街道沿いを走る臨時列車利用に際し、予め(ご法度だけど)ワイン凍らせて保冷バックに入れて持ち込みました。
    溶けて程良く冷えたワインを呑みながら、ぶどう畑を眺めてました。
    いま日本ではこういうのを「呑み鉄」と言うそうですね。(六角精児氏が火付け役?)

  • 独仏を分かつ川です。つまり国境。<br />ここから終着までわずか2km超ですが、ここからの鉄路は、フランス国鉄(SNCF)の所有、管理です。<br />ドイツ人のためにカネ出すのが嫌なのか、最小限の線路保守しかしていないとみえ、格段に乗り心地が悪くなったことがはっきりと分かりました。<br />

    独仏を分かつ川です。つまり国境。
    ここから終着までわずか2km超ですが、ここからの鉄路は、フランス国鉄(SNCF)の所有、管理です。
    ドイツ人のためにカネ出すのが嫌なのか、最小限の線路保守しかしていないとみえ、格段に乗り心地が悪くなったことがはっきりと分かりました。

  • 終点のヴァイセンブルクに到着しました。<br />ここはSNCFの駅ですが、ドイツの交通連合に含まれていて、この列車の利用ではDBもしくはその交通連合の乗車券がそのまま有効です。<br />このとき私は、いつも使っている定期乗車券が、上述のDB全線の普通列車で有効な「9オイロチケット」と看做されていたので、ここまで1セントも払っていません。<br /><br />左側に停まっているのは、SNCFのストラブール行き普通列車で、ここから約50分で着きます。<br />この写真で見ても、双方の線路の状態が違うことが分かります。<br />左は道床を成すバラストとレール双方がきちんとしていますよねぇー。<br />

    終点のヴァイセンブルクに到着しました。
    ここはSNCFの駅ですが、ドイツの交通連合に含まれていて、この列車の利用ではDBもしくはその交通連合の乗車券がそのまま有効です。
    このとき私は、いつも使っている定期乗車券が、上述のDB全線の普通列車で有効な「9オイロチケット」と看做されていたので、ここまで1セントも払っていません。

    左側に停まっているのは、SNCFのストラブール行き普通列車で、ここから約50分で着きます。
    この写真で見ても、双方の線路の状態が違うことが分かります。
    左は道床を成すバラストとレール双方がきちんとしていますよねぇー。

  • この駅は、上述のとおりストラスブール方面の鉄路が延びていますが、折り返し方向なので、配線的には終端駅です。<br /><br />ちなみに、数十年前までは国境越え区間が使用停止されていたはずです。<br />

    この駅は、上述のとおりストラスブール方面の鉄路が延びていますが、折り返し方向なので、配線的には終端駅です。

    ちなみに、数十年前までは国境越え区間が使用停止されていたはずです。

  • 駅の案内板。<br />蒸気機関車もイベントで運転されるみたいです。<br />

    駅の案内板。
    蒸気機関車もイベントで運転されるみたいです。

  • 駅舎。<br />

    駅舎。

  • 駅は村の中心から少し外れているものの、徒歩で十分くらいです。<br />

    駅は村の中心から少し外れているものの、徒歩で十分くらいです。

  • 町中には、いくつかの水路があります。<br />「水路」と記したのは、川なのか用水(運河)なのか私には分からないからです。<br />フランス語では、「Ligne de la Lauter」です。<br />

    町中には、いくつかの水路があります。
    「水路」と記したのは、川なのか用水(運河)なのか私には分からないからです。
    フランス語では、「Ligne de la Lauter」です。

  • 町の中心の道路です。<br />奥に見える塔は、町役場のものです。

    町の中心の道路です。
    奥に見える塔は、町役場のものです。

  • チーズ屋。<br />やっぱりフランスですから、本格的ですなぁー!

    チーズ屋。
    やっぱりフランスですから、本格的ですなぁー!

  • 町役場の向こうには、教会があります。<br />

    町役場の向こうには、教会があります。

  • 正面から。

    正面から。

  • 表紙に使った写真をもう一度。<br />

    表紙に使った写真をもう一度。

  • 役場と教会の間の小川沿いは緑地になっています。<br />

    役場と教会の間の小川沿いは緑地になっています。

  • 町の周りにはぶどう畑がたくさんあります。

    町の周りにはぶどう畑がたくさんあります。

  • たくさんあるといえば、ケーキ屋も。<br />やっぱりフランス。<br />

    たくさんあるといえば、ケーキ屋も。
    やっぱりフランス。

  • 全景。

    全景。

  • 町の中心をも流れる水路が、良い味出してます。<br />

    町の中心をも流れる水路が、良い味出してます。

  • 昼食は役場前の食堂で。<br />

    昼食は役場前の食堂で。

  • フランスでも、とりあえずビール!<br />

    フランスでも、とりあえずビール!

  • 前菜にはカタツムリを取りました。<br />6個入り一皿8ユーロです。<br />

    前菜にはカタツムリを取りました。
    6個入り一皿8ユーロです。

  • でも、殻が陶器製。<br />興醒めですが、この方が店にとって経済的で、それが最終的に客への価格へも反映するんじゃないでしょうか? なぜなら、(ホントの高級店ではどうか知りませんが)店ではカタツムリの身と殻を別々の状態で仕入れ、身をからの中に入れているからです。<br />(少なくとも大型)スーパーでも、身の缶詰と殻がたくさん入った箱を別々に売っています。<br />

    でも、殻が陶器製。
    興醒めですが、この方が店にとって経済的で、それが最終的に客への価格へも反映するんじゃないでしょうか? なぜなら、(ホントの高級店ではどうか知りませんが)店ではカタツムリの身と殻を別々の状態で仕入れ、身をからの中に入れているからです。
    (少なくとも大型)スーパーでも、身の缶詰と殻がたくさん入った箱を別々に売っています。

  • 前菜用のビールがなくなり、白ワインを取りました。<br />これは近くの村の醸造所のものです。

    前菜用のビールがなくなり、白ワインを取りました。
    これは近くの村の醸造所のものです。

  • 【参考/別時期】上のコマのワインを造っている醸造所です。<br />

    【参考/別時期】上のコマのワインを造っている醸造所です。

  • メインは、アルザス(というかドイツ語圏)風すいとんをオーブンで焼いた、ポエレー ドゥ シュペッル(DE:シュペッツレプフェンヘン)です。<br />

    メインは、アルザス(というかドイツ語圏)風すいとんをオーブンで焼いた、ポエレー ドゥ シュペッル(DE:シュペッツレプフェンヘン)です。

  • そのメニューです。<br />真ん中のチーズと茸付きのものを選びました。<br />アルザスにこだわって、その下のものも考えましたが、場合によりマンステールチーズの香りが強すぎることがあるので、止めました。<br />

    そのメニューです。
    真ん中のチーズと茸付きのものを選びました。
    アルザスにこだわって、その下のものも考えましたが、場合によりマンステールチーズの香りが強すぎることがあるので、止めました。

  • 食後のコーヒー。<br />

    食後のコーヒー。

  • 店内。

    店内。

  • 近年多くの観光地で目にする、蒸気機関車列車を模した観光自動車がこの町にもありました。

    近年多くの観光地で目にする、蒸気機関車列車を模した観光自動車がこの町にもありました。

  • 先のコマとは違うケーキ屋(L&#39;entre deux)です。<br />

    先のコマとは違うケーキ屋(L'entre deux)です。

  • 土産に千葉を買いました。<br />あたしゃそれが好きなもんで!<br />

    土産に千葉を買いました。
    あたしゃそれが好きなもんで!

  • その隣(IL GELATO)では、ジェラートを。<br />

    その隣(IL GELATO)では、ジェラートを。

  • 夏の暑い日だったので、行列ができていました。<br />

    夏の暑い日だったので、行列ができていました。

  • いろいろな種類。<br />ま、ジェラート屋を名乗る店では、普通ですが。<br />

    いろいろな種類。
    ま、ジェラート屋を名乗る店では、普通ですが。

  • どれにしようかあれこれ考えた末、結局いつもと同じ、チョコラートとフラーゴラ(イチゴ)になっちゃいました。<br />

    どれにしようかあれこれ考えた末、結局いつもと同じ、チョコラートとフラーゴラ(イチゴ)になっちゃいました。

  • アイスクリームを舐め々々駅に戻り、帰途に付きます。<br />おしまい!<br />

    アイスクリームを舐め々々駅に戻り、帰途に付きます。
    おしまい!

  • 【参考/別時期】<br />町の約1キロ北にある、仏独国境です。この写真は未だシェンゲン協定が存在しないときのものなので、国境審査場がありました。<br />

    【参考/別時期】
    町の約1キロ北にある、仏独国境です。この写真は未だシェンゲン協定が存在しないときのものなので、国境審査場がありました。

  • 【参考/別時期】<br />ぶどう畑内の国境であると思われる地点からの、上の審査場です。<br />左が仏、右が独のそれです。<br /><br />

    【参考/別時期】
    ぶどう畑内の国境であると思われる地点からの、上の審査場です。
    左が仏、右が独のそれです。

  • 【参考/別時期】<br />上の国境から約800mドイツ側の「ドイツ ワインの門(Deutsches Weintor)」です。<br />ここは「ドイツ ワイン街道(Deutsche Weinstraße)」の終点で、国境を越えると「フランスのワイン街道」になります。<br />

    【参考/別時期】
    上の国境から約800mドイツ側の「ドイツ ワインの門(Deutsches Weintor)」です。
    ここは「ドイツ ワイン街道(Deutsche Weinstraße)」の終点で、国境を越えると「フランスのワイン街道」になります。

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