鴨葱遣唐使の旅　西安・洛陽　その１

2025/05/20 - 2025/05/24

2025年　中国　西安・洛陽　その１

◇日程
★　2025年５月20日（火）　福岡空港→咸陽西安空港→西安
〇　2025年５月21日（水）　西安→兵馬俑→大雁塔
〇　2025年５月22日（木）　西安→洛陽龍門石窟→西安
〇　2025年５月23日（金）　西安城壁
〇　2025年５月24日（土）　咸陽西安空港→福岡空港

「予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず」(松尾芭蕉)

エリア 西安(中国)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2025年４月15日、人生初の年金が振り込まれていた(祝)。
嫁隊長「太く短く、パ～っと使わんといけんね。」
そういえば、2016年に、夫隊員は一人で西安・洛陽へ下見に行ったが、コロナ渦で、嫁隊長を連れて行けていない。
息子たちも西安は体験済みで、嫁隊長だけが兵馬俑未体験なのだ。
韓国や台湾旅行とは違い、「あさって中国に行く？」とはならない。
GW中に兵馬俑や高鉄の予約を入れ、万全の体制で…
おっとっと、パンツをバッグパック入れ忘れていた。
今回は福岡空港から直行で飛ぶよ。
博多駅からタクシーで福岡空港国際Tへ。1710円。

広島空港からだと、上海浦東空港→虹橋空港(国内線)→咸陽西安空港になり、国内線は、モバイルバッテリーに3Cマークが付いていないと★強制没収★になる(2025/6/28～)。
3Cマークバッテリーはこちらが詳しい
https://travelers-china.com/secrets/move/portablebatteries-prohibited.html

長龍航空のカウンターは、一番左端にあって、プラカードを掲げて誘導していた。
無事チェックイン。
その後、QRコードからWEB入国カードの入力を、係員が付き添いで教えてくれた。
WEB入国カード入力は何度もしているのだが、中国のカードは独特で、助けが無いとできなかった。
忙しい中、本当にありがたい。
最後に、「靴底よし！」指差喚呼して、咸陽西安空港行き、15:00の長龍航空へ乗り込んだ。

福岡空港 空港

長龍航空は、LCCかと思っていたが、FSCらしい。
15時発なので、おやつが提供された。
ザクロジュース・味付け煮玉子・ビスケット・クラッカー２種・パン…
後半は、小麦のオンパレード…

３時間30分ほどで、咸陽西安空港に到着。
新しい第５ターミナルだ。
んが、この到着ロビー、人っ子ひとりいない。
乗ってきた長龍航空も、搭乗率は20％ほどだったが、皆さんどこ行ったの？
中国の経済停滞の話は聞くが、この空港の維持はできるの？

西安咸陽国際空港 (XIY) 空港

今までは、中国国内の銀行口座がないと使用できなかったアリペイが、外国人が使えるように、最近クレカ対応になった。
これは朗報だ。
日本で仕込んできたアリペイが使えるか、空港のコンビニでヌガーを試し買い。
お～使える。
両替は２万円もすれば大丈夫だろう。
店員に聞いたら、両替は目の前の『服務中心』に行けと言う。
service center？　あそこで？　銀行でもなく？
本当に両替してくれた。
レートも、手数料も悪くなかった。
少額札も混ぜてって言ったのだが、100元札(約2000円)もあった。
QRコード支払い以外使えないというネット情報もあるが、現金は、ほぼ全店で使えた。
ただ、釣銭がない店も多いので、100元札は、拒否される率が高かった。

西安咸陽国際空港 (XIY) 空港

さあ、張り切って、西安、鐘楼站へ移動しよう。
地下鉄14号→西安北駅→２号線→鐘楼站
と、調べていたのに失念していて、近くの青年に
夫隊員「鐘楼に行きたいんじゃが、どれに乗ったらええ？」
好青年「そりゃお困りでがんしょう。私に付いて来んしゃ～。」
西安北站での乗り換えの移動距離が長かったが、ずっと先導してくれて迷わず鐘楼站へ。
別れ際に、「よい旅を」って一言。
こんな好青年が中国にもいるんだね～

今回のホテルは、『ibis(宜必思尚品酒店)西安鐘鼓楼広場店』だ。
鐘楼と鼓楼の中間地点の、非常～に便利な場所にある。
スタバ鐘楼店西横の小階段を上がって、少し歩けば入口がある。

入口を入ると、唐風コスプレ服のレンタル店がある。
レンタル料いくらなんだろ？
街を歩くと、20人に１人２人はこれを着て歩いている。

ibisはフランスのチェーンホテルなので、悪いところはない。
窓からの景色はないが、昼間はいないので無問題。
テレビは東芝だが、ネット回線が遅いのか、リモコンの反応が悪いくらいだ。
だが、文化の違いなのか、冷蔵庫がない。
夜になっても、外は40度近い気温なので、これは設置してほしかった。

水回りも、問題ない。
熱いお湯がすぐ出るし、タオル類も、毎日交換されていた。
バスタオルも厚い。
合格！

ホテルから外に繰り出すと…
ほらね。
唐服の女の子が、SNS配信している。
若い女の子だけかと思ったら、おばさんも唐服を着ている。
男の子も、将軍風の金鎧や、孫悟空のコスプレで歩いているのだ。
どんだけ日本のサブカルに染まっとるんじゃ。

ホテル入口から出て、東側には鐘楼。
(木の陰で見えにくいが、表紙の写真を見てください)

ホテル入口から出で、西に少し歩くと、鼓楼がある。
ここから右奥が、回民街(イスラム教信仰人街)

夫隊員は10年前に西安に来ているのだが、嫁隊長は初めて見る小吃の数々に興味津々だ。
店員さんが作っているのは、涼皮かな。

これはトウモロコシの粉で作ったお煎餅？

歩いている人は観光客なので、漢民族の顔だが、店員さんの中には、漢民族ではない人相の人もかなりいる。

これこれ、嫁隊長よ。
料理を見ているの？
旧ジャニーズ系のかわいい店員さんを見ているの？

小麦を焼いたパンのようなパンと

小麦を焼いた煎餅のようなパンと

試食してみなくちゃ、わからない。

またまた、試食してる。
嫁隊長「美食探求と言って欲しいわね。あるいは、異文化を人生の中に取り入れる、とか。」

ここが、回民街の北端にある門。
繁華街としては、ここから西にも続いている。
夫隊員「西に少し行ったところに、『清真寺』があるんだけど、高校の時、歴史の教科書に出てたよね。覚えてる？」
嫁隊長「私の高校の教科書には出てなかったわね。」
夫隊員「はて、同じ教室で、授業受けたはずだが…」

一通り見て、店先で水餃子を包んでいる店に決定。
『元盛祥』というお店なのかな。
店先が全部漢字なので、どれが屋号に当たるのか、よ～わからん。
とりあえず「麻醤涼皮」10元と、

店先で作っていた、「酸湯水餃(牛肉大)」28元を注文。
最初、羊肉の方を指差したら、ウェイターがダメダメポーズだったので、牛肉にした。

これが、「麻醤涼皮」
「麻」という漢字が入っているが、痺れ辛くはない。
卓上の唐辛子ソースを少しかけて食べるのがハオだった。

そして、痛恨の「酸湯水餃(牛肉大)」
大とはいえ、これほどの個数があるとは思わんかった。
皮も店頭での手作りで、美味しいんだけど、さすがに後半は「残したら、もったいないお化けが出るよ～」との葛藤で食べ終わった。
そういえば、10年前、登封の少林寺に行った時、こんな量の水餃子を食べたな～
全然学習していない夫隊員なのだった。

機内で、パンと、ビスケットと、クッキーを食べ、夕食として、涼皮と水餃子を食べ、よく考えたら、小麦製品のドカ食いである。
今日は、夜に入っても、暑い。
そういえば、西安の最高気温は、『38度』といっていた。
空気が乾燥しているので、ジメジメはしていないが、猛烈にのどが渇き、ザクロジュースを購入。
目の前でザクロの粒々をジューサーにかけ、提供してくれる。
西安はザクロの名産地だ。
自然の甘味でうまいうまい。

10元だったかな。
他にもいろいろな種類があるので、明日以降もチャレンジしてみよう。

ホテル近くまで戻り、鐘楼を背景にセルカをしていると、
西安人「わしが撮っちゃろ～、スマホ貸してみ～」
スマホを渡すのは少し躊躇したが、地下鉄での好青年のことを思い出し、スマホを渡し撮ってもらった。
構図もよく、いい塩梅に撮れている。
やはり、中国に、悪い人はいないんだ…
あれ？　嫁隊長の背中に、ネギがあるように見えるのは、私だけカモ…

鐘楼 建造物