6年ぶりの欧州はギリシャ 2（ミコノス島）

2025/04/25 - 2025/04/25

コロナ禍明け以降ずっとサーチャージがめちゃ高かった（欧州往復10万円弱）けど、年末に何気なく1月エジプトの航空券を調べてみたら安くなっていることに気が付きました。そっちは準備期間が短くて迷った末に諦めるも、GWはヨーロッパ行けそう！未訪問国で真っ先にギリシャが浮上。ギリシャはこれまで秋旅行で何度か検討してましたが、オフシーズンは店が開いていなかったりバスが無かったりと明らかに不便らしいので見送っていました。
安く乗り換えが少ない航空券を探して日程変更しながら四苦八苦した末に、GWの残り3日を残して帰国するという逆転の発想（笑）で中国国際航空を予約。日数が短くなっちゃったけど普段は5～8か国を半月で回るくらいだし、今回は1か国だけなんだから余裕と思いきや、観光立国ギリシャは見所が多く、旅程を組んでみるとやっぱり全然足りないのだった。

羽田～北京～アテネ（中国国際航空）116,989円
アテネ～ミコノス（エーゲ航空）88.62EUR（15,048円）
ミコノス～ピレウス（SEAJETSフェリー）93EUR（15,717円）
アテネ～カランバカ往復鉄道・バス　61.80EUR（10,412円）

4/24（木）羽田～北京～アテネへ
4/25（金）アテネ～ミコノス
4/26（土）ミコノス
4/27（日）ミコノス～ピレウス（アテネ）
4/28（月）アテネ～カランバカ
4/29（火）メテオラ
4/30（水）カランバカ～アテネ
5/01（木）アテネ
5/02（金）アテネ～北京へ
5/03（土）北京～羽田

ギリシャで一番見たいのはメテオラ、島はどこかしらに行けたらいいのでアテネからの日帰りツアーも含めて検討していましたが、一通り調べてやっぱり有名なサントリーニ島とミコノス島に泊まるのがいいかな。しかしサントリーニ島は冬から地震頻発で島民が避難する事態になってしまっため、ミコノス島に絞りました。
出発前に今更コロナに初感染しつつ、すっかり治ったタイミングで6年ぶりのヨーロッパに出発できました。

エリア ミコノス島(ギリシャ)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

空港を出て左手に進むとパブリックバス乗り場がありました。このバス停のマークは街中でも見たけど、バスの車体は一度も見かけなかったなあ。時刻表や料金は書いておらず、QRコードがあるのみ。
私はバスに乗らず徒歩でホテルへ向かいます。3km弱、GoogleMapでルートを確認済み。バスはオンシーズンでも1～3時間に1本しかないらしいし、私が滞在するミコノスタウン北はバス停から遠い。

ちなみに歩き方（コロナ前発行の古いやつだけど最新）にはミコノス空港に両替所は無いと書いてありますが、ATMがあります。私は現金を50EURしか持ってないけど、ギリシャはカード社会らしいのでとりあえず必要になるまではこれで行ってみる。
結果、半分も使わずに帰国できました。

空港のすぐ近くにあるスーパーFloraで、500mlの水（0.50EUR≒85円）を調達。
ギリシャの水というかペットボトル全般は、キャップが本体から完全には離れないようになっていました。最初は飲みづらいと思ったけど、慣れると落とす心配が無くて便利。

スーパーとは思えない外観ですが、中はスタイリッシュなスーパー。ミコノスタウンでは水は最低1EURはするので、バスで移動するとしてもここで買って行った方がいいです。

空港周辺にはカフェやお店がちらほら。

すぐに田舎道に入って、あちこち花畑で道中が楽しい！

歩行者も車も殆どない道をポツポツ歩く。

住宅街ですが『←Loni』という看板があちこちにあって、意味は分からないけど中心部に行けそう。

猫発見！しかも…

撮影していたら近寄ってきてくれました。

！！
近寄ってくるだけじゃなくめっちゃスリスリしてくる！

近くにいた5～6匹の猫がみんな集まってきて集団でニャンニャンスリスリしてくる。なにこれ人生最大のモテ期！特に最初の黒猫ちゃんが懐いてくれて、膝に乗ってきたがり（めちゃ爪刺さる）手を甘噛みしながらガブガブスリスリしてきました。

チェックインまで時間があるので心ゆくまで戯れました。立ち去ろうとすると追いかけてきて去りがたい。

ミコノス島の猫すご！と思いましたが、こんなに懐いてくれたのはここの猫ちゃん達だけで、海沿いとかギリシャの他のエリアの猫は撫でさせてはくれるけどツン気味でした。少し撫でたら「はいもういいでしょ」って感じでするりと去ってしまう。

さっきの一団以外の猫ちゃんもこちらに興味津々。あれ、こっちの道じゃないみたい。

この道か！

GoogleMapが花畑に誘導してくる。空港から宿までほぼ一直線です。

通行人は滅多にいませんが、皆さん笑顔で目を合わせてくれてフレンドリー。向かいから歩いてきたおじいさんに時刻を聞かれ、それからブルガリアとルーマニアがどうとか聞かれたけど私の国を尋ねている訳ではないようだ。分からなくて笑ったら頭を撫でられ頭にチューされました。全く意味は分からないけど嫌な感じはしない。

車道はカーブが多くて見通しが悪く、車がかっ飛ばしてくるのでなかなか横断できない。

空港から好きなだけ道草を食うこと1時間半でホテルに到着。楽しい道中だった！基本下り坂なので、天気が許せば空港からは徒歩移動がお勧めです。

まだチェックイン開始の14時には早いけど、1階が郵便局なのでまず用事を済ませようと近付いていくと、階段で作業していた男性が「宿泊客かい？」と2階のスタッフへ声を掛けてくれました。
すぐにチェックインさせてくれ、そのまま部屋に案内してくれましたが、受付のある建物を出て来た道を戻るので驚く。数軒南の別の建物へ。

マイコクーンホステル、Booking.comで予約して朝食なしバストイレ付き2泊で14,165円。ミコノス島そのものの室内で、シャワーやトイレに仕切りが無いワンルーム！

トイレに紙を流さない、水道水は飲まないといった注意事項がありました。これはミコノス島に限らずギリシャ国内どこもそうみたい。

窓のない部屋で空気が籠りそうですが、ドアの上に隙間があるので息苦しさがない。

隣のコモンスペースの日当たりが良いので、人がいないときにこっそり洗濯物を干したりしました。部屋にハンガーが無いのが唯一の不満かな～。ドライヤーも無いけど知ってたから持参。

暫く充電して外に出ると雨が降ってきていました。そのまま郵便局に直行しましたがこれが正解で営業時間は7:30～14:45、この日は金曜なので明日明後日は休み。

日本までポストカードを送る切手は2EUR（約338円）で、2枚購入。ポストカードもあるそうですが、国内用の切手が既に印刷されたもので2.50EURと高いのでやめておく。土産物屋の方が安そう。

この階段を下りると中心部まですぐだと、宿の人が教えてくれていました。左上が私の部屋のある建物、本館と郵便局は左背後。

階段を下りると目の前にスブラキのテイクアウトのお店があり、左手は海！正面の海外線がミコノスタウン中心部。

土産物屋さんがあったのでポストカードを2枚購入、1EUR（約169円）。

こんな中心部にビーチが。今は流石にいないけど、4月でも天気がいい時は泳いでいる人がいました。

素敵なお店が並ぶミコノスタウン。

土産物屋やファッション系のお店が多く、食べ歩きできるお店は多くはない。まだオフシーズンだからかもしれないけど。
ジェラートとピザのお店はここしか見てない気がする。

ペリカンというお店。ミコノス島名物のペリカンは見かけませんでした。

海沿いのレストランのメニューを見ながら進む。

どこも同じくらいの価格設定。円安じゃなくてもいい値段だけど、せっかくだからいい物が食べたいな。

島を出てから知りましたが、ミコノス島の飲食物の物価は高いです。本土の1.5～2倍くらい。最初がミコノス島でギリシャの物価やば～となっていたのでちょっと安心した。

お店の人に声を掛けられても「奥まで行ってまた戻ってくるから」と一旦断っていましたが、こちらのお店の方は熱心。帽子のロゴを「撮って！」と見せてくれています。
振り切って先に進みかけましたが、殊更雨が強くなり水溜まりで靴が水没したのですぐに戻ってきて入店、歓迎してくれました。ROUVERAというお店。

料理を待つ間にポストカードを書き、終わったタイミングで若い店員さんが「見せて貰ってもいい？」と声を掛けてきました。日本語が好きなんだそうで「難しい～！」と感心しています。ズボンを捲って脛の日本画のタトゥーを見せてくれました。水墨画の五重の塔みたいな見事なもの。他にも『田中さん』を名乗るスタッフがいたりしてとてもフレンドリー。

シュリンプスパゲッティー＆サフラン（26EUR）と水1L（5EUR）、計31EUR（5,258円）。saffronとsalmonを見間違えて「サーモン入ってないな？」とか思っていたとは口が裂けても言えない。

太い生麺のスパゲッティに有頭エビが3尾、ドライフラワーのようなサフランがカラフル。塩気は強くなく素材の味。エビは大きくていい歯応え、写真ではそんなに量があるように見えないけど満腹になりました。水は飲みきれないので持ち帰り。

食事を終えたらなんと雨がほぼ止んでいました。

船のオブジェかな？と思ったけど、これの正体は翌朝に分かりました。

タウンホール。

これぞギリシャの海辺の教会という見た目のセント・ニコラス教会。

海辺の猫ちゃん達、雨を気にしないんだね。

湾の渡し船、シーバス乗り場。

ディロス島行きのチケットもここで買えます。ディロス島はこの近くの、遺跡だけがある無人島。
今は1日1往復しか船が無いようです。10時発か、行くかどうかは明日決めようかな。

公衆トイレ。

海沿いをさらに進む。

民俗博物館。

遺跡がありました。

タベルナ（レストラン・食堂）やベーカリーが並ぶ一角を発見。

日が差してきました！

地面まで綺麗に整備されたミコノスタウン。

有名な風車を目指して南へ進みますが、迷路のようで思った方向に進めない。

青空が見えた！

可愛い。

迷路の中に素敵なお店が沢山！

殆どのお店は営業していますが、壁を塗り直したりとオンシーズンに向けて整備している建物もよく見かけました。

この旗可愛い。メキシコのパペルピカドじゃないけど。

一般的な観光地の土産物屋と違って、各店舗オリジナルの商品を扱っているみたい。

タイルに溜まった雨水をブラシで排水溝に流したりと、住民が美観を維持していました。

靴に泥が付くような場所が少ないので床の綺麗さが保てそう。

ミコノス島には400もの教会があるそう。このくらいの小さな教会があちこちにあって、既に20か所くらいは見ていると思います。

お参りしている人は見ない。
鍵は分からないけど扉は閉まっており、内部の広さは一畳くらいと思われる。複数家庭共用の仏壇か神棚が家の外にある感じなのかなあ。

さっきも通った道に迷い込む。モロッコのフェズやシャウエンを思い出します。

やっと風車が見えた！って間にレストランが並んでいる。お店の人に尋ねると、中を突っ切っていいらしい。

柵も何もない50cmくらいの幅の部分もあり、よろけたら海に落ちる。

すっかりいい天気になって強力な日差し！

ミコノス島で一番有名な観光スポット、カト・ミリの6つの風車。

観光地の風車あるあるで、回転していません。棒に鳩がとまっています。
1機1機が低い石段で囲まれて可愛い庭のように。

後ろは整備された広場。

あの丸いのも風車跡かな。

風車を正面から見るなら午前中が順光ですね。

私も風車跡に座って景色を眺めました。

そよ風に揺れる花畑が素晴らしい。写真に収められない美しさで、同じアングルの写真を何度も撮ってしまいました。

風車の裏は駐車場。ミコノスタウンから歩くと道に迷って大変だけど、車ならアクセスしやすいみたい。

春のヨーロッパは草花がいいね。

キバナヒナゲシ、有毒植物だそう。

夕日が有名なスポットだけどまだ16時、3～4時間は先だな。

疲れたので一旦宿に帰ろう。

最近ウォーキングにはまって止められなくなり、足の裏がマメで酷いことになっていたんですが、幸か不幸かコロナで寝込んでいる間に治りました。

今旅を通して、ボコボコだったり突起物が多い地面を歩く機会が多かったので、治っていなかったら厳しかったろう。

疲れているので道に迷いたくない。地図を見ると海沿いを戻るのが良さそう。

ミコノスの白い建物には青空が似合う。

さっきも撮った民俗博物館、やっぱり青空よ。

島に見えるのは半島。

透き通った海。

赤い窓良いね。

海を眺めながら食事できるお店。

ディロス島行き船着き場の前の売店。

カト・ミリの風車からセント・ニコラス教会は、ゆっくり歩いて25分。

強風で船が欠航することもあるというミコノス島、滞在中は無風なことが多かったです。

私の宿が中央右寄りに写っています。1つだけ茶色い、2つアーチのある建物。

土産物は飲食物に比べたら普通の価格で、マグネット等の小物は1EURからありました。

靴が水没するほどだった水溜まりも殆ど乾きました。

広場にある胸像はマント・マヴロジェノス王女。ギリシャ独立戦争で活躍した人物で、2ドラクマ硬貨に描かれていたそう。

高い所に風車。

お土産を買うつもりはないけど、こういう布製品は気になりました。

渡し船のシーバス。

日焼けしている人達がいました。

ディロス島行き船着き場から宿までは徒歩10分くらい。

階段を上れば宿まですぐ。

17時前に宿に戻ってシャワー＆仮眠。日没頃にスブラキを食べに行くつもりでしたが、そのまま熟睡してしまいました。

この旅行記へのコメント （2）

• さつまおごじょさん 2025/05/14 15:15:48

  貴重な情報。

  susuさん、はじめまして(#^.^#)
  
  今年の夏にミコノス島へ行きます。
  （と言っても１泊だけです）
  susuさんと同じ中国国際航空でアテネ入りし、翌日の早朝便でミコノスへ飛びます。
  朝方４：４０アテネ→５：２５ミコノスです。
  まだ夜が明けきらないうちにミコノスに到着します。
  ミコノスの交通事情の情報に乏しく、どうしようかと思っていました。
  早朝なのでバスは走っていないだろうし、タクシー等は法外な金額を請求されるとのこと。そもそもお金がもったいないので歩いて宿のあるミコノスタウンへ行く予定です。
  それで正しいのだろうか・・・と不安でしたが、susuさんもミコノスタウンまで歩かれたとの事で勇気がわいてきました（笑）
  ただし、（道草を食いながら）お宿まで１時間半というくだりには、少々ショックを受けました（笑）
  私の根拠のない見積もりでは、３０分ほどで行けると思っていたので(^^ゞ
  実は翌日の早朝６時の便でアテネへ戻ります。
  フライトの１時間前に空港へ着いておくには、真っ暗な早朝４時（夜中ともいう）にはミコノスタウンを出なければならず、それが一番心配です。
  
  とにかく貴重な情報ありがとうございましたm(__)m
  さつまおごじょ

  susuさん からの返信 2025/05/14 16:35:31

  Re: 貴重な情報。

  さつまおごじょさん、はじめまして。
  旅行記を読んでくださってありがとうございます。
  
  空港からミコノスタウンまで1時間半のくだりで不安にさせてしまってすみません。私はチェックイン時間に合わせるためにのんびり歩いていましたし、猫の所で30分くらい過ごしているので普通に歩けば勿論そんなにかからないです。
  私の宿（ミコノスタウン内では空港から遠め）までGoogleMapでは39分のルートですが、足元が悪い所があるので平地を歩くようには進めないかもしれません。
  街灯の少ない所も通るため早朝4時は暗いと思われますが、朝日など私が見ていない絶景が見られるかもしれませんし、車が少ない時間帯なので幹線道路を歩きやすいと思います。
  
  丸一日の滞在でミコノス島を思いっきり楽しんできてください！