2025/04/29 - 2025/04/29
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スネフェルさん
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碓氷峠付近に点在する歴史遺産、文学遺産を巡りました。
と、いっても、文学に明るいわけではないので、温泉と散歩メインなのはいつも通り。
最初に向かったのは茶屋本陣。
峠越えは今も昔も過酷なもの。
一服したい、という気持ちは今も昔も変わらないのでしょう。
いや、昔は徒歩なので、余計に休憩は必要だったのでしょう。
坂本宿と松井田宿の間の五料の茶屋本陣に向かいました。
茶屋本陣には訪問する人は多くないためか、入ってすぐに受付のおばちゃんが簡単に説明をしてくれました。
予備知識があるとないとでは大違いです。
面白かったのは本陣を運営する人々の生活空間と大名が休憩するスペースが同じ建物に同居していた点。
大名が訪問していた時、住人は蟄居していたのでしょうが、赤ん坊がいたりもしたはず。
子供は子宝、とされていた時代だから、赤ん坊が泣いていても目くじら立てたりしなかったのかなぁ・・・
横暴な大名が中にはいただろうに、などと思ってしまいます。
大名の休憩スペースは多少の華燭はあるものの、全体的に簡素。
宿泊場所と休憩場所だと同じ本陣でも大きな違いがあるものです。
個人的にここで心惹かれたのが、日本海海戦の錦絵が展示されていたこと。
本陣の家人の生活用品等が2F(屋根裏部屋?)で展示されていたのですが、日本海海戦の錦絵(東郷平八郎が艦橋で双眼鏡をもって立っているアレ)が展示されていたこと。
当時モノのようです。
この種の錦絵は博物館に行かないとみられないので大変貴重。
その後、霧積温泉に向かいました。
霧積温泉は一歩道のドン詰まりにあります。
山のすぐ向こうは長野県。
辺境のグンマーの中でもさらに辺境の地にあります。
霧積温泉は小説「人間の証明」の舞台としても有名ですが、OLが殺され、迷宮入りした事件の舞台としても有名です。
何度か行っていていつも思うのですが、迷宮入りした事件の被害者のOLさん、この道を歩いて横川駅まで行こうとよく思ったものです。
健脚に自信があったとしても、熊などの野生動物が怖くなかったのでしょうか?
霧積温泉は以前は駐車場の近くに入浴施設があったのですが、現在は撤去され、跡形もありません。
入り易かったけど、客が来なくてもたなかったのだろうなぁ・・・
結果、山道を温泉旅館まで歩いて登る羽目に。
これが本格的な山道。
途中、道が崩れ落ちていることもあり、結構危険。
宿泊客は送迎があるけど、この道歩いて温泉に入りに行く客はどのくらいいるのだろう?
とはいえ、駐車場には結構な数の車が駐車。
その一方、入浴客はほとんどいなかったので、ハイキング客用に駐車場が使われているような気がします。
さて、その霧積温泉。
お湯は柔らか。
浴槽は小さめ。
露点風呂は無し。
とはいえ、入浴者も少ないので、これで十分。
浴室の窓から見えるのは山々と木々のみ。
これはこれで癒されるもの。
都市での生活に疲れるとこのような温泉もたまには良いものですね。
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茶屋本陣の駐車場にあった説明文。
陽に焼けて色あせてます・・・ -
線路を越えて茶屋本陣に向かいます。
狭い道だ・・・ -
茶屋本陣に到着。
西と東の二棟ある模様。 -
左手が茶屋本陣。
線路とは柵すらなく、隣接しています。
鉄道を通すときに壊されなくて良かった -
線路沿いに偉そうな人が揮毫した石碑が立っていたのですが、碑文は線路側に向いており、確認を断念。
昔の列車はスピードが遅いから、車窓から碑文を読むことができたんだろうなぁ・・・ -
茶文本陣の入口
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茶屋本陣のお西。
受付のおばちゃんが茶屋本陣の歴史や建物について、丁寧に説明してくれました。 -
茶屋本陣の家人の生活スペースにあった「浴場エリア」
台所の一角にこの場所はありました。
ここで体を洗い、使った湯(水)はすのこを通して下に落とす仕組みだったようです。
集めた水は堆肥作製用に用いたとあります。
さすがは江戸時代。
洗い水ひとつをとっても無駄にしていません。 -
訪問したのが4月末ということで、五月人形展をやっていました。
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お西のかまど。
使用感がないので、再現したものでしょうが、火口が3つあり、立派なかまどです。
茶屋は庄屋さんの屋敷だとのことなので、使用人も多く、多くの煮炊きが必要だったのでしょう -
台所に隣接する囲炉裏。
台所に隣接するこの囲炉裏の景色、大好きです。 -
囲炉裏を部屋側から。
寒そうではありますが、映画「武士の献立」に出てきた台所の景色を思い出します。 -
囲炉裏部屋隣接の部屋に飾られていた人形たち
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この錦絵も昔のものでしょうか
状態は良好です -
幕末の僧月性の詩から引用された有名な一説ですね。
久々に目にしました。
今、このフレーズを目にする若者ってどれくらいいるのかなぁ・・・
昭和は遠くなりにけり -
このエリアは大名が休憩したエリアです。
それほど広くはないようです。 -
大名休憩エリア隣接には廊下が。
家人との生活エリアを区切るとともに、貴人の目に触れず、移動するために設けられていたのでしょう -
この錦絵も見事。
人の錦絵も見事。
右の人物は女性なので神功皇后でしょうか?
神功皇后であれば、中央の人物は武内宿禰でしょうか?
サヨクが発狂しそうな錦絵ですね。 -
貴人スペースの奥の間。
欄干があります。 -
奥の間を廊下から眺めると最奥部に謎のでっぱりが
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奥の間の不自然なでっ張り。
このスペースの謎は「お東」に行くと判明 -
貴人スペースから家人のスペースに移動する廊下
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囲炉裏の部屋に戻ると天井から大量の錦絵が下がっていました。
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二階に上れるようです
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二階は展示スペースになっていました。
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昔の「お定めがき」の実物
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各地に残る庚申塔の由来を解説した文
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昔のあんか。
炭を入れて使ったんでしょうね -
え????
これって日本海海戦の錦絵では?
レプリカではなく実物???
失礼ながらこんなところでお目にかかれるとは! -
これの日本海海戦でよく見る錦絵ですね。
保存状態が極めて良好。
戦災に遭わず、ここまで伝えられているだけでも感謝です -
台所にあったマユ用の柵。
群馬といえば蚕ですからね -
お西の大名の出入り口スペース(いわゆる車寄せ)
籠を直接つけるため、右側の家人スペースと小上がりの段差が異なるのだそう(受付のおばちゃん談) -
お西から眺めた庭園。
枯山水ですが、葉っぱ一つ落ちておらず、よく手入れされています。 -
茶屋の裏手には池がありました。
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お東に向かいます
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お東の壁は土色
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基本的な造りはお西と同じ
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囲炉裏とかまどの配置は異なります
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お東も人形展示
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こちらの五月人形は江戸時代のもの
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お東の貴賓の間には人形がなかったので構造が良くわかります
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奥の間。謎の出っ張り部分には飾りが
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なるほど。床の間だったんですね、
この部分。
明確な上座が必要ですもんね -
お東の門。
関所みたい -
お東の説明文
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お東側の門を外から
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さて、かまめしを頂いて霧積温泉に向かいます。
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駐車場に到着。
あれ?
以前はここに温泉があったのに・・・
なくなってしまったようです。 -
ここまで来て温泉に入らないわけにはいかない!
山道を歩いて向かうことを決意
山道を30分歩かねば行けないようです -
一応、道っぽい感じではありました
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沢に一応橋っぽいものが掛かっていますが、合板を渡しただけ。
機能はしています -
と、思ったら道が強烈になってきました。
道の一部が落ちてます -
先程の程度はかわいいものでした。
完全に崩れていました。
なんとか転落せずに渡りました。 -
中間地点には椅子っぽいものが
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看板が!
文明の痕跡が見えるとほっとします。 -
おぉ!
広い道が! -
舗装されています!
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ドコモの電波塔がありました。
携帯の電波は届きますが、どこも以外は繋がら無さそう -
やっと目的地の表示が!
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これを下るんすか・・・
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屋根が見えた!
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全景が見えた!
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朱塗の橋が雰囲気を出しています。
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霧積温泉「金湯館」の正面
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霧積温泉「金湯館」の遠景
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母屋を外から。
温かみのある建屋です -
建屋の外には「人間の証明」の説明文
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勝海舟の揮毫による碑文らしいですが、風雪にさらされて文字を確認することは難しい・・・
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内部に入りました。
味があります。 -
風呂場に向かいます。
階段を下ります。
看板の手作り感が良いですね。 -
廊下に貼ってあった子供の手になる温泉の年表。
ほのぼのした気持ちになります。 -
風呂場に到着。
奥が男湯です。 -
温泉の効能表
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浴室。
だれもいないので貸し切り状態でした。 -
風呂の外に出て水車を眺める
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ロビーに戻ってきました。
「人間の証明」の作者はこの霧積温泉で小説の着想を得たらしいです -
憲政の神様・尾崎幸雄がここを訪れたことがあるようです。
軽井沢からハイキングで?
しかもこの格好?
昔の人って・・・ -
ロビーより1Fの宿泊域を眺める
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ロビー階段脇にはあ黒電話。
さっすがは老舗! -
上の客室はスイートルームみたい
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帰路、峠の茶屋に立ち寄りました
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力餅とコーヒーで一服
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帰りは碓井関に寄りました
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碓井関に残るのは山門のみです
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