山代温泉と永平寺、東尋坊から鯖江、三方五湖への旅 Ver.2（1日目後半 福井市内から加賀百万石 編）

2024/10/24 - 2024/10/26

北陸割を利用した福井・山代温泉の旅Ver.2は、福井駅前を軽く歩き、山代温泉 加賀百万石の宿泊です。

福井、金沢、富山には、2年前に再就職した会社の営業活動で、関係先への挨拶回りで年に数回訪れていますが、やはり観光で来ると時間もあり、見るものも多く楽しいですね。

福井は、奥様が大学を出て就職した会社の本社がある場所らしく、馴染みがあり懐かしく見て廻っていました。

北陸割で確保した、山代温泉の旅館 加賀百万石は、館内は広く温泉大浴場や食事処に行くまで凄く距離があり、暫く振りに見た大規模旅館で、バブルの頃の匂いがプンプン漂っていましたが、部屋も広く庭も綺麗で。温泉に浸かり美味しい料理を頂き、癒されてきました。

＊今回は全6部作となっています。
・Ver.1　1日目前半 永平寺参拝と蕎麦↓
https://4travel.jp/travelogue/11938063
・Ver.3　2日目前半 山代温泉から小松周辺↓
https://4travel.jp/travelogue/11972477
・Ver.4　2日目後半 東尋坊、亀の井ホテル↓
https://4travel.jp/travelogue/11972480
・Ver.5　3日目前半 武生、鯖江↓
https://4travel.jp/travelogue/11975516
・Ver.6　3日目後半 三方五湖↓
https://4travel.jp/travelogue/11975547

エリア 山代温泉(石川)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩

福井市内に入り、県庁近くの駐車場に車を預け、ブラブラと周辺を歩きます。

2年程前から、福井駅には良く来ていますが、2024年3月16日の北陸新幹線の福井、敦賀間の開業で、大阪からは時間は早くなったかもしれませんが、敦賀乗り換えとなり、前より時間が掛かっているように感じます。

新幹線開業効果か、福井駅前には恐竜が増殖し続けています。
北陸新幹線と共に2024年春、人と恐竜がともに暮らす、「新フクイ紀」と呼べる時代になったそうです。

福井駅西口の恐竜壁画を背景に、福井ゆかりの恐竜3体で、前期白亜紀の一幕を再現しています。

福井駅 恐竜広場 名所・史跡

日本では、恐竜の化石は出ないと言われていましたが、福井県勝山市北谷町の手取層群北谷層の崖から、前期亜紀のワニの化石が見つかり、1989年から今なお続く大規模な恐竜化石の発掘調査が始まりました。

発掘現場からは、世界的にも重要な恐竜の化石が次々と発見され、1995年には日本で初めて全身骨格を復元でき、2003年にフクイサウルスと命名されています。
他にも、新種恐竜ティラノミムスや、日本国内の学名の付いた恐竜11種の内、6種が福井県で発見されたもので、恐竜といえば福井「恐竜王国 福井」をアピールする県と福井市により、整備されてきた恐竜のモニュメントは全23体もあるそうです。

福井駅東側エリアにも、恐竜が沢山います。

えちぜん鉄道福井駅舎に向かう通路には、コシサウルス・スピノサウルス・アンキロサウルスの子どもと恐竜の卵のモニュメントが設置されました。

このエリアは「陸」をイメージしているそうで、3体の恐竜モニュメントには実際に触れることもできます。

福井鉄道の駅には、恐竜博士 ダイノベンチがありました。

福井駅 (福井県) 駅

福井駅西口の複合施設ハピリンには、福井市にぎわい交流施設（1F ハピテラス と 3F ハピリンホール）があります。

５階には、セーレンプラネットという、日本一の解像度を誇るリアル8Kドームシアターを備えた、宇宙・天文の博物館もあります。

福井城址 名所・史跡

奥様によると、福井で百貨店といえば「だるまや西武」だそうです。

1928年創業の「だるま屋」が、西武百貨店と資本提携し、数々の変遷を経て西武百貨店の直営店舗「西武福井店」となったようで、福井県で唯一の、日本百貨店協会加盟店舗です。

西武福井店 百貨店・デパート

1時間程、福井駅周辺を歩き、山代温泉にR8で向かいます。

1時間程で無事、山代温泉に到着。
ただ、大きすぎる旅館のためか、ナビの入口誘導が曖昧で、敷地横の狭い道に誘導され、一寸焦りました。
道からは、大きなビルしか見えず、これが旅館と認識するまで、少し時間が掛かりました。
（青空の元の写真は、翌朝撮影したものです。）

みやびの宿 加賀百万石 宿・ホテル

庭に出ると、改めて本当に大きな旅館だと思います。

元はホテル百万石で、1983年には昭和天皇が別館 梅鉢亭の特別室に宿泊し、全国的に名門旅館としての知名度を上げましたが、バブル崩壊後の長引く不況等により、業績不振に陥り2010年に経営破綻。
大阪の「ビッグ総合開発」が全面改装し、2018年12月27日に「山代温泉 みやびの宿 加賀百万石」としてリニューアルオープンしましたが、2020年から2021年秋に、雇用調整助成金の不正受給が発覚し、その後（株）みやびの宿加賀百万石が設立され、運営にあたっており、2022年10月に創業家出身者が社長に就任しています。

バブル期の、表と裏を象徴する旅館だったのですね。

国内トップレベルの規模を誇る20,000坪の広大な敷地に、18,000坪の建物が建っています。

お祭り広場や御殿風庭園風呂、泉水式の庭園もあり、客室数は224室、収容人員は1,100名を超えるそうです。

玄関・フロントは3階にあり、私達が宿泊した本館以外にも、特別室の別邸 奏や、自家源泉100％の露天もある本館 北、南の男女別2か所の大浴場、奏専用の大浴場と温泉も豊富です。

ロビーにはフリーの、ソフトドリンクコーナーもありました。

今回の部屋は、8階の和・洋室。
12畳と6畳の和室と、ツインのベッドルームがあります。

TVも大型で2台もあり、貧乏性の私としては、広すぎて逆に落ち着きませんね。

洗面も2つ、浴槽は部屋の割に小さいですが、大浴場に行きますので使用しませんでした。

廊下の一角には、アメニティコーナーや、休憩できる東屋風の一角もあります。

国内初となる90×180cmのタイルを張りつめた、500ｍ2の広いロビー。
近代和風の内装で、飾り付けされた加賀友禅と伝統の手づくり和傘で、山代の温泉文化を表現しています。

九谷焼や、加賀の芸術品が数多く、展示されていました。

本館 南、大浴場前のロビーには、加賀百万石の祭りの賑わいをジオラマのような形で、表現されていました。

食事処の前にも、ちょっとしたコーナーがあり、加賀文化を身近に感じられるようになっていました。

食事は、朝・夕共1階の「梅の庵」で頂きます。

最近、テーブル席と良いなぁ、と思う私達です。

本日の料理は「雅」。
食前酒の、ノンアルコール梅酒で乾杯してスタートです。

前肴は、千代口 加賀野菜金時草お浸し、慈姑松風 唐墨チーズ、海老柚香煮 五郎島金時檸檬煮。
椀盛り　料理長特選 献上加賀棒茶麺です。　

今回のプランは、留肴で姿ボイルズワイガニの酢の物が付いていました。

結構大きい蟹で、食べ応えがありました。

御造りは、寒鰤、鮪、烏賊、甘海老＆あしらい一式。

醤油も拘りの、信州マルヰ醤油の「本醸造醤油」との事です。

醤油物が来ると白米が欲しくなりますね。
国産コシヒカリと、香の物 ジャコ山椒煮他2種、留椀 清汁仕立てカニのふかしです。

凌ぎはカニおこわ笹包み、蟹茶碗蒸し、デザートは抹茶プリン。
プリンの上に乗っているのは、山代温泉のゆるキャラ「スパ黒」チョコだそうです。

食事後、部屋に戻る途中にライトアップされていた庭を散策しました。

翌朝、改めて庭を歩いていると、その広さに驚きました。

朝食に向かう途中、廊下の窓から見ると、綺麗な朝日と共に大きな観音像がありました。

大観音加賀寺にある通称 加賀大観音と言うらしいですが、高さは73ｍもあるそうですが、こちらは1987年に地元出身の実業家が建造、当時は「金色」に輝いていたらしいです。

建造時はバブル全盛期、かつては加賀大観音と共に、温泉施設や遊園地、美術館を有す「ユートピア加賀の郷」というテーマパークが1999年まで存在していたそうですが、現在は廃墟化しているらしいです。

現在も観音像は参拝できるらしいですが、バブルの崩壊により実業家の会社は倒産、観光施設も相次いで閉業し、一帯の土地は売買が繰り返されて所有者が次々と入れ代わり、管理が行き届かなくなって巨大観音像も廃れていったようです。
淡路島の観音像もですが、バブル期に建てられた観音像は、経済的に成功した実業家によって建てられ、宗教的な意味合いではなく、観光客誘致に比重が置かれ、高さ重視で建造されたものが多いようです。
維持管理が成されていないため、安全性にも問題が多く、航空障害灯が点灯していない等の問題があり、撤去費用は誰が負担するのか等、バブル期の負の遺産ですね。

朝食に、お品書きが付いているのは珍しいですね。

小鉢色々 加賀梅鉢紋盛は、沢庵贅沢煮・じゃこ卸し・小松菜のお浸し・温泉卵 旨味出汁・鯖 加賀の地醤油で・加賀蓮根きんぴらです。

焼物は、鯵の開き いしる風味さつま揚げ、井村醤油のりの佃煮です。

小鍋は、浅利の具沢山の味噌汁、野菜サラダ、ヨーグルトという献立です。
お品書きには、調理法や醤油の説明も記載されていて、面白かったです。

お腹も一杯になり、出発前にもう一度温泉に浸かってから出発です。

Ver.2、これまで。