2025/03/09 - 2025/03/09
20位(同エリア30件中)
プロムナードさん
- プロムナードさんTOP
- 旅行記25冊
- クチコミ0件
- Q&A回答0件
- 10,000アクセス
- フォロワー4人
2025年2月~3月のネパール→インド→パキスタンの旅を記録します。最終目的地スワート探訪を終えたのち、残り日数を使ってもうひとつのガンダーラ遺跡を見に行きます。
-
朝食。ラマダーン中、日の暮れるまでは飲食店が開かないため、朝一杯のチャイも飲めないのがつらい。お菓子とジュースの朝ごはんはそろそろ飽きてきた。うどんか蕎麦が心底食べたい。
-
居心地のよかったスワートを離れて、古都ペシャワールを目指す。「銀河鉄道999」では、ルート上の惑星で途中下車した鉄郎が999の発車時刻に間に合わない! みたいなサスペンスがよくあったが、私も帰国便が出る日までにはこの追加の旅を終えて、空港へ行かなければならない。
その最初の一歩、スワート市街地のバスステーションですでにつまずく。どうやらガイドブックにある位置から大きく場所を移しているようだ。困っていたら「大丈夫、任せなさい」と頭の良さそうな方が登場、スズキに乗せてくれたうえに運賃まで払ってくれる。引き続きのラマダーン効果ありがたい……。 -
そのひともペシャワールに行くらしいので、バスステーションでも安心。車輌は一般的なパキスタンの長距離バス。
-
ここ最近の頭痛と気持ち悪さはまだ続いていて、バスにも酔いそうでつらい。前の座席の子供とあうあうコミュニケーションをとるなどする。
-
途中、例のバス休憩をかねた礼拝タイム。体調が悪いので、今回は参加せずに乗客たちの帰りを待つ。
-
ペシャワールに到着。わかっていたが大都市だ。都市の喧騒がすっかりだめになっているので、とっととホテルに向かう。
-
バスステーション付近にはホテルがたくさんあり、バックパックを背負ってると呼び込みも多い。Googleマップでそれなりに高評価なホテルに目星をつけていたのだが、行ってみると「このあたりで外国人を泊める許可があるのはMehmaan Khanaホテルだけなんだ」と断られる。なんだか嫌な予感が……。
そもそもその一軒しか許可をもってないのなら、どうして歩くだけで「部屋あるぜ! こっちこっち!」の呼び込みがたくさんくるんだろう? まあそれは野暮だが。 -
そのMehmaan Khanaホテルへ。お湯が午前しか使えないという問題はあるが、Wi-Fiあり、手動ウォシュレットあり、洗濯サービスありで、最低限の基準はクリアしていたので泊まることにする。
-
部屋はふつうだが、シーツも毛布もしばらく洗ってなさそうでにおいがそれなりにきつい。蚊らしい虫の羽音もしていて夜が不安だ。清潔なドミトリーと不潔な個室なら、前者のほうがいいかな、などと思う(が、外国人旅行者の少ないパキスタンでは外国人向けドミトリーを見たことがないし、そもそも選択肢はない)。
1泊4000ルピーからの交渉で3500ルピー(約1750円)にしてもらう。現地通貨が余りそうなので、もう少し高くていいから清潔な宿に泊まりたいのが正直なところだが……。 -
これは食事で贅沢するしかないなと、ひとまず断食明けを待って外へ。ともに断食明けを祝うのだろう、路上に集まって食事の用意をしているひとたちもいる。
-
市街地へ向かうリキシャを探しているとき、同じようにしていた青年がいたので話しかけてみる。お腹空いたよね、などと話していたら唐突にデーツを差し出される。このあとリンゴもくれる。ペシャワールみたいな大都市でもラマダーン効果……!(デーツは翌日の朝食としていただきました)
-
なんとなく賑やかそうな「カイバル・バザール(通り)」を目指してスズキに乗ってみる。が、どうやらそこまでは行かない路線らしく、途中で客が全員降りてしまう。別のに乗り継ごうと思ったら、「ほらこっちに乗れ!」と助手席に招かれる。特別に送ってくれるらしい。こういう馴れ馴れしさは、ふだんの旅なら警戒するのだが、すっかりラマダーン効果を見てきたので、まあ大丈夫だろうと乗り込む。
ゲイリー・オールドマンみたいな男が「ハッハァ、気分いいなァ!」と笑いながら運転する軽トラで夜の街を疾走するのは楽しい。 -
途中で車を停めて、手際よく紙に巻いた煙草(詳細略)をふかしながら軽トラを走らせるゲイリー・オールドマン。とにかくキャラが立っている。
-
きちんと市街地で降ろしてくれる。しかも無料……。シュークリア。
宿代がかなり安くついたので、ここはひとつ高級レストランに入ろうと思う。体調不良も続いているし、ラマダーンで昼間はまともなものを食べられないし、癒しがほしい。とはいえ、ここに「高級レストラン」などなさそうだ。雰囲気のある通りなのだが……。 -
こういうお店ならたくさんある。べつにそれでもいいのだが、ホテルがややアレで下がったテンションを上げたい。ラホールの日本食レストランのような、高級ホテルのなかにある1食3000ルピーくらいのレストランはないのだろうか? 最後の探訪を前に、精神的な回復を試みたいのだ。
-
たしかに通りは賑やかになってきた。しかし求めるようなお店はない。きっと、街の区画自体が違うのだ。高級ホテルやブランドショップの並ぶような新開発区がこの街のどこかにあって、求めるレストランはそういうところにあるのだ。きっとそれは、このバザールから遠いところにあるのだ。バックパック旅行を続けているので、そういうエリアの嗅覚が働かない。
-
それならもう構わない。賑やかそうなローカル店へ入ってみる。英語メニューなどないので厨房に入らせてもらい、ひとつひとつ鍋を開けて中身を見せてもらう。「これとこれをひと皿に載せてもらえますか?」「OK!」
-
米料理は、あとからメニューをGoogle翻訳にかけたところ、アフガニスタンなどで食べられている炊き込みごはん「カブリ・パラウ」のようだ。ビリヤニほどスパイシーではない。なお、米のなかに大きなチキンが埋まっている。そして料理名は不明だが「肉じゃが」としかいいようのない牛肉とじゃがいもの煮込みをぶっかけてもらった。
どちらも食べやすく、特に「肉じゃが」はかなりほっとする味わい。このあと、サービスなのかヨーグルトとラッシーが出てくる。なかなか満足のディナーだ(600ルピー/約300円)。 -
食べていると、いつもの交流タイムがスタート。ノリのいいひとが突然歌い出したり、ガイドブックに興味のあるひとがペシャワール博物館に収蔵された仏陀の写真をじっと見つめたり、性格もそれぞれ。
なおパキスタンではほぼ必ず「チャイナ?」と聞かれる。東南アジアからネパール、インドまでは瞬時に「ジャパン?」と聞かれたものだったが、インド-パキスタンのあいだにはっきり境界がある。たしかにインド以東には日本人旅行者がたくさんいる印象だが、パキスタンでは見かけない。ここから西では、中国人のほうが存在感があるということかも知れない。シルクロードでは何千年も前から漢人たちが旅をしてきたわけだし。 -
ぼっち飯でも歓迎ムードになるのはやはりラマダーンだからか。ホテルへ戻るリキシャをつかまえるときも、店員たちが「大丈夫か?」「どこへ行きたいんだ?」と運転手とのあいだに入ってくれる。リキシャが出るときはすっかり見送りモードに。ごちそうさまでした。
-
ペシャワールは広いので、ホテルと市街地のあいだは歩ける距離ではないから少し面倒だ。
リキシャでホテルに戻ると、警官たちがやってきて旅の目的などの聞き取りがあった。またか……。とはいえ、ペシャワールに来た目的は街歩きではないから心配はなかった。明日は、ここから80キロ離れた土地へ移動するからだ。同行したければどうぞ、という感じだ。「タフティ・バーイ」と呼ばれるその地は、タキシラ、スワートに並ぶもうひとつのガンダーラの遺跡だ。明日までに、頭痛と咳がもう少し治ってくれればいいのだが。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
ガンダーラ行路③ パキスタン編
-
ガンダーラ行路 12日目
2025/02/28~
ラホール
-
ガンダーラ行路 13日目
2025/03/01~
ラホール
-
ガンダーラ行路 14日目
2025/03/02~
タキシラ
-
ガンダーラ行路 15日目
2025/03/03~
タキシラ
-
ガンダーラ行路 16日目
2025/03/04~
タキシラ
-
ガンダーラ行路 17日目
2025/03/05~
ミンゴーラ
-
ガンダーラ行路 18日目
2025/03/06~
ミンゴーラ
-
ガンダーラ行路 19日目
2025/03/07~
ミンゴーラ
-
ガンダーラ行路 20日目
2025/03/08~
ミンゴーラ
-
ガンダーラ行路 21日目(BONUS TRACK 01)
2025/03/09~
ペシャワル
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ペシャワル(パキスタン) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
パキスタンで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
パキスタン最安
504円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
旅行記グループ ガンダーラ行路③ パキスタン編
0
21