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2025年2月~3月のネパール→インド→パキスタンの旅を記録します。最終目的地スワート地方に滞在して2日目。

ガンダーラ行路 17日目

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2025/03/05 - 2025/03/05

3位(同エリア4件中)

プロムナード

プロムナードさん

2025年2月~3月のネパール→インド→パキスタンの旅を記録します。最終目的地スワート地方に滞在して2日目。

  • 朝、起きてすぐお腹のものを出してしまうが、胃は回復している気がする。なんとなく食欲もある。が、ホテルのレストランはラマダーンのため休業中。チェックインのときには「ラマダーンでもあなたのために料理は出すから心配するな」といわれたはずだが……。

    朝、起きてすぐお腹のものを出してしまうが、胃は回復している気がする。なんとなく食欲もある。が、ホテルのレストランはラマダーンのため休業中。チェックインのときには「ラマダーンでもあなたのために料理は出すから心配するな」といわれたはずだが……。

  • ひとまず街へ。昨日の警官は常に同行するとかなんとかいってた気がするが、姿が見当たらないのでこの隙に出てしまおう。<br />とはいえ、大半のお店は閉まっている。食べられないとなると食べたくなるので、市街地のミンゴーラ方面まで足を伸ばすことにする。

    ひとまず街へ。昨日の警官は常に同行するとかなんとかいってた気がするが、姿が見当たらないのでこの隙に出てしまおう。
    とはいえ、大半のお店は閉まっている。食べられないとなると食べたくなるので、市街地のミンゴーラ方面まで足を伸ばすことにする。

  • 昼近くにはそれなりに店も開き、活気もある。幹線道路はふつうに車とバイクで砂ぼこりと排ガスがひどい。<br />そして街なかで警官に何度も遭遇する。都度、どこへ行くかを尋ねられる。外国人を狙うテロ対策で、外国人は警官の帯同が必須らしい。が、こちらとしても目的地などない。自動小銃を下げた警官を引き連れての気ままな路地探訪は嫌だ。「I&#39;m just walking around...please...please」と謎の泣き落としでなんとか毎回同行を逃れている。それで逃れられるのも妙なのだが……。

    昼近くにはそれなりに店も開き、活気もある。幹線道路はふつうに車とバイクで砂ぼこりと排ガスがひどい。
    そして街なかで警官に何度も遭遇する。都度、どこへ行くかを尋ねられる。外国人を狙うテロ対策で、外国人は警官の帯同が必須らしい。が、こちらとしても目的地などない。自動小銃を下げた警官を引き連れての気ままな路地探訪は嫌だ。「I'm just walking around...please...please」と謎の泣き落としでなんとか毎回同行を逃れている。それで逃れられるのも妙なのだが……。

  • なにはともあれ、市街地まで出ればお菓子やジュースの選択肢も増えるし、パン屋さんもある。ラマダーンのときはこうしたお店で買い込んでおくと良いのだろう。

    なにはともあれ、市街地まで出ればお菓子やジュースの選択肢も増えるし、パン屋さんもある。ラマダーンのときはこうしたお店で買い込んでおくと良いのだろう。

  • サモサが売ってたので購入。「私は旅行者なんですけどラマダーンで食事できないんですよ~」とこぼすと、店のひとは「あっはっは、だよね~」という感じで笑う。きみは旅行者だから食べていいよ~みたいなノリを期待したのだが……。たしかに、土地に合わせて断食するほうが旅らしい。

    サモサが売ってたので購入。「私は旅行者なんですけどラマダーンで食事できないんですよ~」とこぼすと、店のひとは「あっはっは、だよね~」という感じで笑う。きみは旅行者だから食べていいよ~みたいなノリを期待したのだが……。たしかに、土地に合わせて断食するほうが旅らしい。

  • とはいえ食べるのだが。3時間ほどぶらついた収穫がこちら。ピーナッツは味付けが塩だけなので美味しい。サモサは中見がジャガイモベースでけっこう詰まっているが、お腹が空いていたからか、すぐふたつ食べてしまう。それなりにお腹はふくれるのだが、暖かいものが食べられないのがさみしい。

    とはいえ食べるのだが。3時間ほどぶらついた収穫がこちら。ピーナッツは味付けが塩だけなので美味しい。サモサは中見がジャガイモベースでけっこう詰まっているが、お腹が空いていたからか、すぐふたつ食べてしまう。それなりにお腹はふくれるのだが、暖かいものが食べられないのがさみしい。

  • ちなみにスワートは渓谷で、川沿いの市街地から見上げると小高い斜面に立体的に建物が建てられているのがわかる。山岳の砦のようにも見えてかっこいい。暮らすのは大変そうだが……。

    ちなみにスワートは渓谷で、川沿いの市街地から見上げると小高い斜面に立体的に建物が建てられているのがわかる。山岳の砦のようにも見えてかっこいい。暮らすのは大変そうだが……。

  • 川の向かうには山の稜線が広がり、遠くに雪の積もった山脈も見える。中央アジアとインドのあいだにそびえるヒンドゥークシュ山脈かも知れない。玄奘三蔵をはじめ、古来多くの旅人に過酷な山越えを迫った世界の境界。

    川の向かうには山の稜線が広がり、遠くに雪の積もった山脈も見える。中央アジアとインドのあいだにそびえるヒンドゥークシュ山脈かも知れない。玄奘三蔵をはじめ、古来多くの旅人に過酷な山越えを迫った世界の境界。

  • 口八丁でかわしてきたツケがまわったのか、ついに警官たちがホテルまでやってくる。終わったか……。<br />ホテルに迷惑はかけたくないが、警官のいない隙に「私は正直迷惑に思っています」をGoogle翻訳でウルドゥー語にして伝え、ジェスチャーで「バレずに出かければいいじゃん、ね? ね?」とやると笑っていたので、そんなに深刻なことではない気がなんとなくする。今日は外食にちょいとそこまで出かけるだけだからさ。ほんと? 約束だぞ。という話でかたがつく。結局は口約束でいいのか……。<br /><br />なお、他のホテルも覗いてきたがこのホテルがベターっぽいので、4泊分まとめて現金払いする条件で1泊6000ルピー→5400ルピー(約2700円)にディスカウントしてもらった。この旅の目安は1泊2000円以下だが、これまで節約してきたこともあり、残金を計算しても最終日までなんとかなりそう。

    口八丁でかわしてきたツケがまわったのか、ついに警官たちがホテルまでやってくる。終わったか……。
    ホテルに迷惑はかけたくないが、警官のいない隙に「私は正直迷惑に思っています」をGoogle翻訳でウルドゥー語にして伝え、ジェスチャーで「バレずに出かければいいじゃん、ね? ね?」とやると笑っていたので、そんなに深刻なことではない気がなんとなくする。今日は外食にちょいとそこまで出かけるだけだからさ。ほんと? 約束だぞ。という話でかたがつく。結局は口約束でいいのか……。

    なお、他のホテルも覗いてきたがこのホテルがベターっぽいので、4泊分まとめて現金払いする条件で1泊6000ルピー→5400ルピー(約2700円)にディスカウントしてもらった。この旅の目安は1泊2000円以下だが、これまで節約してきたこともあり、残金を計算しても最終日までなんとかなりそう。

  • 泊まっているホテルでは、マネジメント層とスタッフとにはっきり階級の違いがあり、後者のひとたちは英語を介さないうえウルドゥー語の読み書きも覚束ず、Google翻訳でもうまく会話ができない(機械翻訳の不自然さを補ってくれないのだろう)。<br />マネジメント層は午後のいっときしか現れないので、そのタイミングで諸々のサービスの確認や依頼事項を整理し、最後にレストランのお勧めを聞いておく。その情報を頼りに、断食明けのタイミングを見計らって外出。

    泊まっているホテルでは、マネジメント層とスタッフとにはっきり階級の違いがあり、後者のひとたちは英語を介さないうえウルドゥー語の読み書きも覚束ず、Google翻訳でもうまく会話ができない(機械翻訳の不自然さを補ってくれないのだろう)。
    マネジメント層は午後のいっときしか現れないので、そのタイミングで諸々のサービスの確認や依頼事項を整理し、最後にレストランのお勧めを聞いておく。その情報を頼りに、断食明けのタイミングを見計らって外出。

  • 夜のリバーサイドは暗く、人気もなく、車やバイクが通り過ぎていくなかをひとり歩いていくのは、それなりに旅として盛り上がるところだ。ときどきホテルやレストランの灯りが道を照らす。<br />ちょうど18時を過ぎたころ、街なかのスピーカーが格調のある声を響かせる。アザーン(礼拝を告げる声)なのか断食明けを告げる言葉なのか、パキスタンにきてから馴染みの響きだが(1日に何度か流れる)、ここでは一層趣きを感じる。

    夜のリバーサイドは暗く、人気もなく、車やバイクが通り過ぎていくなかをひとり歩いていくのは、それなりに旅として盛り上がるところだ。ときどきホテルやレストランの灯りが道を照らす。
    ちょうど18時を過ぎたころ、街なかのスピーカーが格調のある声を響かせる。アザーン(礼拝を告げる声)なのか断食明けを告げる言葉なのか、パキスタンにきてから馴染みの響きだが(1日に何度か流れる)、ここでは一層趣きを感じる。

  • ホテルから片道30分歩いて辿り着いたのが(※)、勧められたHujraというレストラン。まずつくりが違う。<br />敷地手前に複数の厨房(オープンキッチン)があり、中央には高そうな車ばかりが並ぶ駐車場、それを凹の字型に囲む建物には、それぞれ10人ほどが入れる客間が並んでいる。<br /><br />※警官とは「ちょいとそこまで」という約束だった。範疇だろう。

    ホテルから片道30分歩いて辿り着いたのが(※)、勧められたHujraというレストラン。まずつくりが違う。
    敷地手前に複数の厨房(オープンキッチン)があり、中央には高そうな車ばかりが並ぶ駐車場、それを凹の字型に囲む建物には、それぞれ10人ほどが入れる客間が並んでいる。

    ※警官とは「ちょいとそこまで」という約束だった。範疇だろう。

  • 客間の上は屋上テラス席になっているらしく、客間もテラス席も団体で賑わっている。明らかに個人旅行のバックパッカーが来るところではない。<br />こういうときは……とりあえず近くのひとに話す。<br />「すみません、食事がしたいのですがどうすれば」<br />「ああ、屋上に席があるから、そこでオーダーすればいいんですよ」<br />「ははあ、この階段ですね。あなたも今から?」<br />「そうそう。よかったら合流します?」<br />遠慮なく合流させていただく。

    客間の上は屋上テラス席になっているらしく、客間もテラス席も団体で賑わっている。明らかに個人旅行のバックパッカーが来るところではない。
    こういうときは……とりあえず近くのひとに話す。
    「すみません、食事がしたいのですがどうすれば」
    「ああ、屋上に席があるから、そこでオーダーすればいいんですよ」
    「ははあ、この階段ですね。あなたも今から?」
    「そうそう。よかったら合流します?」
    遠慮なく合流させていただく。

  • テーブルに案内されるや、「Nice to meet you!」とひとりひとり自己紹介と握手をしてくれるこのひとたち、顔つきも服装も話し方も街なかでは絶対遭遇しないもので、頭のスイッチがばちばち切り替わるのを感じる。<br />聞けば、ドバイから来た個人旅行者、その個人ガイドにして考古学者、その先生にしてスワートの考古学博物館館長といった面々とのこと。戸惑うバックパッカーに、ドバイの青年がうまく場を馴染ませるよう会話を振ってくれる。<br />スワートのガンダーラ遺跡を探訪しようという前日に、そのプロフェッショナルと出会えるというのも小説ならご都合主義もいいところだ。拙すぎる英語でガンダーラ王国のこと、この地がのちに仏教の密教(タントリズム)を生み出したことなどについて会話する。まあ私はほぼ「Yes, Yes」しかいってないのだが。

    テーブルに案内されるや、「Nice to meet you!」とひとりひとり自己紹介と握手をしてくれるこのひとたち、顔つきも服装も話し方も街なかでは絶対遭遇しないもので、頭のスイッチがばちばち切り替わるのを感じる。
    聞けば、ドバイから来た個人旅行者、その個人ガイドにして考古学者、その先生にしてスワートの考古学博物館館長といった面々とのこと。戸惑うバックパッカーに、ドバイの青年がうまく場を馴染ませるよう会話を振ってくれる。
    スワートのガンダーラ遺跡を探訪しようという前日に、そのプロフェッショナルと出会えるというのも小説ならご都合主義もいいところだ。拙すぎる英語でガンダーラ王国のこと、この地がのちに仏教の密教(タントリズム)を生み出したことなどについて会話する。まあ私はほぼ「Yes, Yes」しかいってないのだが。

  • 料理はもちろん、この旅を通して最高のもの。最初に出るスープからして野菜の味が甘く溶け合った素晴らしいもので、続くメインのチキンケバブ、牛肉の煮込み、ダル(豆メインの煮込み)もみな美味しい。<br />価格はきっと、どのひと皿も昨日の夜食べたMixed Vegetablesの20倍はするだろう。珍入者のためにさりげなくカトラリーやケバブの本数が足されていたり、デーツやみかんなどの軽食や水が目の前に置かれていたりする状況に震えつつ、しっかりいただいた。<br />もちろん「ゲスト」の私はお金を払うこともない。いやもちろん払いますといったのだが、こうした場面ではありがたく感謝するというのが唯一できるマナーだと思う……。

    料理はもちろん、この旅を通して最高のもの。最初に出るスープからして野菜の味が甘く溶け合った素晴らしいもので、続くメインのチキンケバブ、牛肉の煮込み、ダル(豆メインの煮込み)もみな美味しい。
    価格はきっと、どのひと皿も昨日の夜食べたMixed Vegetablesの20倍はするだろう。珍入者のためにさりげなくカトラリーやケバブの本数が足されていたり、デーツやみかんなどの軽食や水が目の前に置かれていたりする状況に震えつつ、しっかりいただいた。
    もちろん「ゲスト」の私はお金を払うこともない。いやもちろん払いますといったのだが、こうした場面ではありがたく感謝するというのが唯一できるマナーだと思う……。

  • 路地歩きでは出会うことのないひとたちと、最後に記念撮影とInstagram相互フォローをして別れる(私がWhatsAppをもっていたらそちらになっていたはず)。素晴らしいディナータイムをありがとうございました。<br />そもそもこんな高級店はホテルのお勧めがなければ来ることもなかったし、そこでたまたま声をかけたひとに誘っていただいたということで、頭のなかで終始「なにこれ?」と呆然とする晩ご飯となった。

    路地歩きでは出会うことのないひとたちと、最後に記念撮影とInstagram相互フォローをして別れる(私がWhatsAppをもっていたらそちらになっていたはず)。素晴らしいディナータイムをありがとうございました。
    そもそもこんな高級店はホテルのお勧めがなければ来ることもなかったし、そこでたまたま声をかけたひとに誘っていただいたということで、頭のなかで終始「なにこれ?」と呆然とする晩ご飯となった。

  • 帰路はまた30分かけてホテルまで歩く。頭を冷やすにはちょうどいい。昼にみた渓谷斜面の家々にも灯りがともっていて、みな断食明けの食事を楽しんでいるのだろうと思う。

    帰路はまた30分かけてホテルまで歩く。頭を冷やすにはちょうどいい。昼にみた渓谷斜面の家々にも灯りがともっていて、みな断食明けの食事を楽しんでいるのだろうと思う。

  • 帰るまえに、昨日Mixed Vegetables を食べたローカルレストランによってチャイを飲む。60ルピー(約30円)。ちょいとそこまでの外食は以上。明日は博物館へ行こう。

    帰るまえに、昨日Mixed Vegetables を食べたローカルレストランによってチャイを飲む。60ルピー(約30円)。ちょいとそこまでの外食は以上。明日は博物館へ行こう。

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