2025/03/01 - 2025/03/01
91位(同エリア135件中)
プロムナードさん
- プロムナードさんTOP
- 旅行記25冊
- クチコミ0件
- Q&A回答0件
- 10,341アクセス
- フォロワー4人
2025年2月~3月のネパール→インド→パキスタンの旅を記録します。パキスタンのラホール2日目です。
-
明け方、街の祈りの声を聞く。パキスタンはイスラームの国なのだ。
起きてすぐ期待するのは、6日ぶりのホットシャワーのこと。問題は、どのくらいの温度と持続時間なのか、ということだ。
びくびくしながらの結果は……十分にホットなシャワーだった。気が晴れる。朝だけというのが心底惜しい。 -
まだ油こってりの地元料理を食べる気になれないので、朝食はホテルのサービスを頼む。とはいえ頼む客は私ひとりだし、メニューもないし、その場でなんとなくでっちあげている感じだ。全体的に油分が強く、コーヒーは油を飲んでいるようだ。
-
部屋に戻り、旅の残りで使うお金を数える。鳩のはばたきと車のクラクションを聞きながら、ふと「ここが日常だ」と感じる。
この感覚、旅を始めて10日~2週間くらいで到来する。今回含む過去4回の旅いずれもそうだった。きっと人間の脳は、そのくらい経つとデフォルトの「日常」設定をクリアするのだろう。ここにはとんでもない解放感があって、私はこの感覚を味わうために旅をしている。 -
街に出る。喧しく大気も汚れていてインドと変わりがないはずだが、そんなに疲れる感じはしない。薬が効いてるせいもある。
-
路地歩き。計画性なく何層にも重なった(ように見える)建築物というのはそれだけで引力がある。
-
細かい路地が多いうえに、いきなり地下世界が広がっていたりするので底が知れない。
-
夜はネオン街になるっぽい通りもある。
-
露店も多い。道が分岐するときは、どっちへ行くと面白い体験ができそうか迷う。ゲームブックをしている気持ちだ。どっちを選んでも面白いなにかはあるのだが。
-
ほんとは「ふたりで路地にしゃがみこんで話しているいい感じのおじいさん」などを撮りたいのだが、なかなか難しい。iPhoneを向けるだけで注目されてしまう。私以外の外国人をひとりも見かけないし、物珍しいのだろう。「おい、なんか食べてくか?」みたいなことをたぶんいわれてる。
-
そしてラホール一の観光地へ。警備員のいるゲートをくぐると、突然通りもひとびとの格好もぴかぴかになる。インドでも感じたがこの落差はすごい。ゲートのなかでは、ようやく外国人観光客の姿も見かけるようになる(かなり稀だが)。
「観光地」だけを点で観て回ると、きっとぴかぴかで快適な旅になるんだろうな。 -
ここではまず、視界に飛び込んでくる「バードシャーヒー・モスク」に圧倒される。予習せず旅をしているので、いきなりこんなすごいものが目の前に現れるとびっくりする。ムガル時代の17世紀に建設され、当時は世界最大のモスクだったらしい(現在は5番目とのこと)。
-
ゲートの装飾もかっこいいが、その向こうの空間に奥の礼拝堂が姿を見せるようすも素晴らしい。どう見ても〝理解(わか)〟っているひとのしごとだ。この時点ですでに満足している。
-
ゲートの先の光景はこう。完璧だ。日本の寺社なら左右非対称にしてバランスをとりたがるところだが(その美学ももちろん良い)、この世界では対称性にこそ神性を見出さんとしているのだろう。それはそれで至難だと思うが、計算しつくされた建築によって実現している。ここに立つだけで我を忘れるようだ。
-
気品のある虎猫が出迎えてくれる。あまつさえ、このあと床にゴロンしてからの撫でてモードになる(たくさん撫でました)。
-
礼拝堂のなか。巨大で重厚な回廊構造、だが装飾は細密。そして暗がりに射し込む光を完璧に我がものにしている。
-
礼拝堂から入口のゲートを望む。そのまま帰るのはもったいなので、中庭をゆっくり歩き回って堪能させていただく。中庭の広さ、壁の高さ、四方の塔、礼拝堂などの大きさと形状がなにか完璧な調和のもとにあるように思える。とにかく居心地がいい。
私は日本の神社仏閣も大好きだが、これほど幾何学的で強さと繊細さを併せ持つ宇宙観は国内に類似するものがなさそうだ(強いていえば平等院鳳凰堂か)。ラホールとは、あるいはパキスタンとは、このモスクのある土地だと記憶する。 -
モスクに向かい合うように、ラホール・フォート(砦)がある。こちらの門は、宗教的なモスクとは打って変わって質実剛健な迫力。
-
フォートのなかは広い王宮だか庭園だかという印象で、さほど興味は惹かれなかったが……
-
歩き回っていると、それなりに複雑で立体的な構造があることがわかってくる。ここもなかなか面白い。
-
借景のように、向かいのバードシャーヒー・モスクの塔やドームが視界に入るのもとてもいい。
-
フォート北西の一画にある女王の宮殿「シーシュ・マハル」の、偏執的なまでにガラスで埋め尽くされた装飾もなかなか良かった。
-
ムガル時代の衛士コスチュームを着た記念撮影支援のふたり。入れ替わり立ち替わりで観光客が撮影している。このあとこのふたり組に「そこのあんた、ほらこっちに来なさい」と言われる。
(iPhoneを誰かに渡して撮影してもらうのはこわかったので撮影はしなかった) -
課外授業のフィールドなのか、学生たちがやけに多い。たいていグループのうち積極的なひとが代表して話しかけてきたあと、会話が続くとわらわら寄ってくる。外国人が物珍しいのだろう。
「なにしてるんですか?」
「どのくらい滞在してますか?」
単純な会話だが、みな私より上手な英語だ。日本な好きだという話が出たのでなにが好きかを聞くと、フードとカルチャーとのこと。 -
ちなみに昼はここでチキンライスをいただく。たぶんぼられているが350ルピー(約175円)。まだ症状を薬で抑えているだけで、これでも一番油っけが少なそうなものを頼んだ(味は悪くなかったが、右上のマヨネーズ的なものは辛さを中和するものかと思いきや相当スパイシーで驚いた)。
-
帰りはふたたび、迷宮のような路地を歩いて戻る。モスクとフォートという権力のつくった2大巨大建築物をみる前後に、狭く猥雑で生活の根ざした路地を歩くことで、ラホールという都市の一端に触れることができた気がする。後付けだが。
-
なお猫さんを大量に目撃している。猫はパキスタンが好きなのか?
-
宿に戻ってから、今夜から約1ヶ月がラマダーンなのだと知る。つまり、私がこのあとパキスタンにいるあいだはずっとだ。フロントに聞くと、旅行者ならなんでも食べられるよとのことだが、閉まってしまうレストランやカフェもあるんだろう。それはそれで、夜の断食明けが楽しそうではある。
夜18時になると、街から祈りの声が届く。私は胃腸の早い回復を祈りつつ、今夜は食べずに眠ることにする。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
ガンダーラ行路③ パキスタン編
-
ガンダーラ行路 12日目
2025/02/28~
ラホール
-
ガンダーラ行路 13日目
2025/03/01~
ラホール
-
ガンダーラ行路 14日目
2025/03/02~
タキシラ
-
ガンダーラ行路 15日目
2025/03/03~
タキシラ
-
ガンダーラ行路 16日目
2025/03/04~
タキシラ
-
ガンダーラ行路 17日目
2025/03/05~
ミンゴーラ
-
ガンダーラ行路 18日目
2025/03/06~
ミンゴーラ
-
ガンダーラ行路 19日目
2025/03/07~
ミンゴーラ
-
ガンダーラ行路 20日目
2025/03/08~
ミンゴーラ
-
ガンダーラ行路 21日目(BONUS TRACK 01)
2025/03/09~
ペシャワル
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ラホール(パキスタン) の人気ホテル
パキスタンで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
パキスタン最安
504円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
旅行記グループ ガンダーラ行路③ パキスタン編
0
27