2023年初夏。ANA★組特典航空券で行く韓国親子旅、第3日目 ～ 王道のソウル市内観光名所巡り ～

2023/06/03 - 2023/06/03

ソウル 第3日。

韓流歴史ドラマ好きの母を連れての韓国旅行。

ドラマの舞台になるソウルで最も有名な王宮の景福宮で日本語参観ツアー参加&衛兵の交代式イベント見学とドラマの世界を楽しんで貰います。

その後はファンタジーでは無く本当の歴史の勉強で景福宮敷地内に有る国立古宮博物館で昨日訪問した昌徳宮内の楽善斎で生活をしていた朝鮮王朝最後の皇太子妃で日本の皇族梨本宮家出身の李方子氏の遺品を見て廻ります。

又同じく景福宮敷地内の国立民族学博物館見学と夕方には広蔵市場で韓国の日常の様子を垣間見て夕食と言うスケジュールです。

エリア ソウル(韓国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

のんびりと出発の準備をしてホテルを10:30頃出発。

先ず向かったのは近所の鍾路3街のお餅屋さん道りに有るお餅専門店です。

こちらは“鍾路トッチッ”と対をなすお餅屋さん“楽園トッチッ”。

道の真上に立っている楽園商街の真向かいに店舗が有ってショウウィンドーには贈答用の冠婚葬祭の伝統的な大きなお餅やお菓子細工がディスプレイされていてもう1つの入口反対側に個別販売のお餅が並んでいました。

ただ道真向かいの庶民的で店の前にお餅や伝統菓子を店舗前のテーブルで並べて売っている同じお餅屋さんの“鍾路トッチッ“と比べると此方は入口からしてねえ？高級店舗っぽいでしょ？専門店過ぎて観光客は入りにくい店舗です。　

楽園トッチッ スイーツ

素朴な蒸したパンにお餅類もガラス張りの店内には陳列してるのですが､､､､､

値札も無いし？先ずちょっと重たいガラス戸を開けて入り難いんですよねぇ～　

楽園トッチッ スイーツ

で道を渡ります。この周辺は有名な鍾路３街餅屋通りエリアです。写真右側は有名なお餅屋さん“鐘路トッチッ”です。

仁寺洞に近い昔ながらの下町の雰囲気を残す楽園商街の一体にかつて近所の各王宮勤めの女官達が王政廃止後に内職として始めたお餅やお菓子の販売店がかつて並んでいたこのエリアを'餅屋通り'として現在名称が付いています。

今も伝統的なお餅から蒸しパンまで各種のお菓子が並んでいる餅屋さんが道りに数軒建ち並んでいます。

地下鉄1号線鍾路3街駅から5～10分程です。

鍾路３街餅屋通り 専門店

楽園商街のビルの目の前に有る昔ながらのお餅屋さん“鐘路トッチッ“店内です。

店舗奥の厨房でドンドンお餅が作られ包装されています。おばちゃんが忙しそうに各種の伝統菓子や贈答品のお餅を店舗前に並べていってます。

昨日に引き続き又やって来て気になっていた巨大なここの蒸しパンを物色中です。ランチ又間食に丁度良いサイズです。

鐘路トッチッ 専門店

今日のランチは～

①ズッシリ重く大量の豆が入った蒸しパン。
②TVドラマに出てくる揚げた韓国祭事用のシナモン入り伝統菓子ヤックァ8枚入りです。

２つで9,000KRW。

ブランチにしては重たいかな？でもこの蒸しパン高いけど美味しいです。

鐘路トッチッ 専門店

仁寺洞の裏道を歩いてみます。｢あ～喉乾いた｣、こんな素敵な韓茶喫茶でお茶したいのですが先を急ぎます。

鍾路 仁寺洞 旧市街・古い町並み

今日は暑いです。お土産物屋を冷やかしつつ､､､､､

仁寺洞 その他の店舗

なんと無く母が入った手芸の店で熱中病予防に母用の帽子を購入。26,000KRW。

母はご満悦の様子。

仁寺洞 その他の店舗

てくてく歩いて地下鉄2駅分仁寺洞経由で景福宮迄やって来ました。

景福宮正面の光化門周辺は大工事中です。

長い事柵に覆われていますが光化門前の広場へと向かう石畳の道が現在整備中です。将来的には工事が完了して更に一体化した開放的な巨大なスッキリした空間が生まれると思われます。

光化門広場 広場・公園

ソウルを代表する王宮の景福宮の正面正門迄やって来ました。

この門は日本統治時代に移動させられた後この場所に朝鮮総督府の巨大な近代建築が有りましたが1995年解体撤去後元のオリジナルの場所に復元されたのが今目にする光化門です。

真新しい石材で外壁も楼門の塗装もカラフルで見応えがあります。

この写真では正面のアーチの向こうに次の興礼門が見えます。　

光化門 史跡・遺跡

今日の観光のポイントは此方の景福宮の光化門脇に有る李王朝の王宮文化をメインに展示した国立古宮博物館です。

光化門を潜って左側奥です。平家に見えますが中は広いです。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

入館案内、入館無料です。

12:00～13:30迄駆け足で見学します(後述の13:35開始の王宮守門将交代儀式を見る為)。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

館内は無料で日本語ボランティアガイドツアー(金曜日から日曜日の15時より約1時間のツアー)が有ります。

今日は時間が合わず今回は不参加。この2階のチケットカウンター前が集合場所です。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

王城ソウルの各王宮の位置関係が分かる地図。

今は無い城壁が街を取り囲んでいます。東大門と南大門が有りますね､､､､､

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

王宮内の玉座の展示。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

王が政務をする殿舎は青瓦で葺かれています。これも中華思想から来た文化です。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

その軒先の瓦ですね？本当に青い。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

韓流ドラマ大好きな母を連れて行き館内最大の目玉展示を見せます。

李王朝の最後の皇太子妃英親王妃になった日本人の皇族梨本宮方子氏(韓国名・李方子)の数々の衣装類と遺品です！

この伝統的な最高級の素材の礼服の質感とカラフルな色彩が尚更彼女の激動の人生の日韓史を彩ってるようで､､､､､ずっと思いを馳せて眺めてました。

これは李方子氏の衣装～その1、宮中で着用。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

李方子氏の衣装～その1、説明文。宮中内での平常時着用。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

こちらは李王朝最後の皇太子の李方子氏の夫英親王の礼服。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

英親王の衣装、説明文。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

李方子氏の衣装～その2、宮中で純宗皇帝謁見時に着用。

義理の兄で27代国王の純宗に謁見した際に着用した英親王妃の宮中大礼服です。女性の最も権威有る服装として現存しています。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

衣装の背後はこんな感じです。

戦後この衣装を着て各地でチャリティーショーを開いて李方子氏が設立した養護施設の運営資金を工面していたとのエピソードが心に響きます。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

李方子氏の衣装～その2、正式な儀式用衣装の案内文。

この衣装は朝鮮王朝の女性王族の中でも王妃や皇太子妃の宮中大礼服としても貴重な品です。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

李方子氏の写真、衣装～その2を着用した際の写真。

1922年皇帝純宗に謁見時に撮影された写真も展示して有りました。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

次は英親王妃の李方子氏の遺品の1つで大三作ノリゲです。

ノリゲは韓国の女性の伝統衣装のチマチョゴリの胸元や腰に着ける装飾アイテムです。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

こちらは皇太子妃の礼装に用いられたとの事。

左側から黄色の組紐に仏手、真ん中が濃紺の組紐に珊瑚、左側は赤の組紐に蝶をデザイン化した3つのノリゲです。　

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

此方の博物館は興味深い展示で無料なのに何時訪問しても空いています。

外の景福宮や衛兵交代のデモンストレーションは大混雑なのに皆さんお隣の此処に来ないなんて勿体な過ぎる､､､､､

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

次の展示は､､､､､お～｢水刺間｣(スラッカン)の本物の看板じゃん。

韓流歴史TVドラマの奔り『宮廷女官 チャングムの誓い』でチャングムが働いていた王宮内での食事や配膳を担当する部署､､､､､

そこに関係する道具が展示されています。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

国王用の食事のレプリカ。

韓国では重要な5色の色合いが綺麗なメインディッシュ。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

王宮内での国王用の食事の一部。

コレが韓国料理の定番の副菜パンジャンの始まりでは無いよね(笑)？

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

1階の中央ホールに｢ドーン｣と展示して有るのは皇帝純宗が実際使用していた御料車です。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

米国のGM社製で世界に20台しか現存してないそうです。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

20世紀に入ると日本統治下の日本政府に保護された朝鮮王室の生活様式も近代的になって宮殿内の内装も西洋化してきました。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ダイニングテーブルの再現です。

ソウルに残る5つの王宮の内旧ソウル市庁舎横の徳寿宮には西洋式宮殿が残っているのでそちらも是非館内見学してみたいです。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

近代の朝鮮王室を紹介するコーナーに英親王と英親王妃方子様の成婚時と第1子誕生後の幸せそうな写真が展示して有りました。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

李王朝末期の大韓帝国時代の皇帝と皇太子の軍服姿の写真。

李王家26代国王の高宗と息子の最後の皇帝27代純宗の写真も有りますね。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

お2人共背はそんなに高くなかったみたいです。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

日本の宮中の大礼服をそのまま使用していたと思われます。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

李王家の末期の系図、王家の直系血統の断絶後某系による都合の良い幼君継承が皇太后や皇后に皇太子妃の実家が勢力を振る勢道(せいどう)政治形態の為頻繁に発生しています。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

19ー20世紀初頭の李王家の系図、顔写真付きで生涯が紹介されて分かり易い表示です。

朝鮮国王26代高宗､､､､､

息子で李王朝最後の国王となる朝鮮王朝27代純宗､､､､､

その弟で李王家最後の皇太子李垠殿下(英親王)､､､､､

最後の皇太子妃の日本の皇族梨本宮方子氏(英親王妃・昭和天皇の香淳皇后の父方の従兄弟)が1番系図の右端の最後の方に………

更に純宗・英親王の妹で悲劇の皇女で有名な徳恵姫(とくえひめ)もいますね。

あ～時間を掛けてこの系図更に深く読み込みたいけどタイムアップです。

国立古宮博物館 博物館・美術館・ギャラリー

博物館見学後混む前に景福宮のチケット売り場へ向かいます。

私は昨日購入したソウル市内の4つの王宮{景福宮・昌徳宮(後苑を含む) ・徳寿宮・昌慶宮}と宗廟の共通券・3ヶ月有効のコンビネーションチケット(10,000KRW)で入場です。コレで3つ目の見学です。。

母は65歳以上シニア割引で景福宮の参観券は無料ですがシニア割引の入場券は発券して貰わなければなりません。

窓口で日本の旅券提示で発券、シニア割引が効いて素晴らしい。

因みに景福宮の大人参観券は3,000KRWです。

景福宮 城・宮殿

で向かったのは景福宮の光化門で毎日行われているデモンストレーションです。コレに母を連れて来る為に古宮博物館を早めに見学切り上げました。

王宮守門将交代儀式は景福宮の入場料金を払わなくても見学出来るのでお勧めです。

1日2回行われています。

此方は交代儀式以外にも守門軍公開訓練(13:35から所要時間15分程、光化門を潜った右側の協生門の外の広場)や光化門守衛儀式(所要時間10分)です。

王宮守門将交代儀式 祭り・イベント

光化門の内側に入るとこんな広い広場、かつてこの場所に朝鮮総督府のビルが建っていました。

光化門 史跡・遺跡

光化門に守衛が進んで来ます。

王宮守門将交代儀式 祭り・イベント

衛兵も観光客の皆さん炎天下ですが並んでいます。

この守門将交代儀式が毎日(14:00から20分程)執り行われているのでこの場所は観光客でごった返しています。

写真のように広場になっていて木陰などは無いので守門将交代儀式見学の際は暑さ対策を万全に…………

王宮守門将交代儀式 祭り・イベント

景福宮の正面の正門光化門の先の広場の奥に建っているのがこの興礼門です。

この門で入場券の確認をして景福宮の有料制限エリアと現在は動線が分けられています。入場券はこの門脇では販売していないので要注意が必要です。

二層の大きな楼門の中央の額には｢興禮門｣と旧漢字で門の名前が記されています。

興礼門 史跡・遺跡

ここは李王朝時代前半と王朝滅亡最後の時期のソウルで最も重要な王宮でした。

1395年に造営された景福宮は歴代国王と李王朝の政治の中心でした。

宣祖25(1592)年の豊臣秀吉による朝鮮出兵(文禄の役)の際の混乱で暴徒と化した民衆に焼かれてその後は荒れ放題､､､､､

主要王宮はソウル東側の昨日訪問した現在世界遺産の昌徳宮へ移ります。

その間270年程復旧されてませんでしたが高宗04(1867)年当時の宮廷の権力者の国王の実父興宣大院君の主導で今見る主要殿舎群が再建されました。

現在でもソウル観光の目玉で当然観光客もこの王宮が1番多いです。

王宮敷地内は広いので歩き慣れた靴で参観して下さい。

景福宮 城・宮殿

広大な景福宮での観光客的楽しみ方やお得なポイントは3つ！

①｢守門将交代儀式｣を必ず見てかつての王宮の様子に思いを馳せる。

②入園料高齢者割引有り、65歳以上の方は旅券をご持参下さい。

③無料の王宮内日本語ツアーに参加する事。

この3つポイントを頭の片隅に入れておくともっと王宮が楽しめます。

私達は14:30開始の日本語ツアーに参加、所要時間は1時間半です。

景福宮 城・宮殿

ガイドさんの説明を聞きつつ王宮内を進みます。

興礼門でチケット検査を受けたその先に有るのがこの勤政門です。

巨大な王宮・景福宮の中心的な建物が勤政殿でその前の中庭を囲むように回廊が配置されて宮殿真正面に建てられている豪華な中門がこちらの勤政門です。

勤政殿前の門で勤政殿目の前なので勤政門と名付けられています。

此処から中が有料エリアになります。

観光客に皆さんは奥の勤政殿にどうしても目がいくのでこの門も振り返って是非眺めて見て下さい。

勤政門 史跡・遺跡

景福宮いや李王朝の政治の中枢であった正殿の建物です。ちなみに韓国最大の木造建築物です。

王朝の国事行為や宮中主要儀式はここで執り行われました。

豊臣秀吉による文禄の役の混乱で乱入して来た民衆によって焼かれて現在の建物は高宗04(1867)年に再建された建物です。

かなり離れないと勤政殿の全景写真は撮れません(笑笑)

勤政殿 城・宮殿

孫悟空御一行様が棟飾りになってます。

勤政殿 城・宮殿

ちょっとだけ寄り掛かってる様に見えるお馬さんが可愛い。

勤政殿 城・宮殿

景福宮のメインの建物勤政殿は今日も観光客でごった返していて中を除くのには順番待ちが出ます。

中央に配置されているのが玉座、玉座の上も壮麗な装飾が…………

勤政殿 城・宮殿

次に見学するのはソウル市内には李王朝が建設して使用した5つの王宮が有りますがここ景福宮の慶会楼はどこの宮殿にも見られない独特の建築ですのでお見逃しなく～

ここは外国からの使節の接待や宮中で行われた饗宴の会場として使用されました。

建物の周りには水を張った池を作り開放的な空間を演出しています。

この建物も豊臣秀吉による文禄の役の混乱で乱入して来た民衆によって焼かれて現在の建物は高宗04(1867)年に再建された物です。

池の上に建ってる感じが涼しそう～又池越しに背景の山々が見えて緑の空間の借景を作り出してます。

下層の48本の花崗岩石柱で上部の楼閣を支えています。

慶会楼 城・宮殿

慶会楼観光案内版、池の中に建てたこの慶会楼は韓国最大級の木造建築です。

慶会楼 城・宮殿

景福宮の正殿の勤政殿の背面北側に連なる殿舎の1つです。

日本語ガイドツアーの参観コースでした。正殿の勤政殿の後ろの思政殿の後ろに建っています。

ここは国王専用の殿舎で日常こちらで読書や休息を取ってを過ごしていたとの事です。

この殿舎は1990年から始まった韓国政府による本格的な景福宮復元作業で1995年に復元されたものです。

康寧殿 史跡・遺跡

次に訪問したのは景福宮のメインの建物勤政殿の背面北側に連なる殿舎の1つで景福宮の大奥？王妃の居室です。

日本語ガイドツアーの参観コースで解説付きで見学しました。

ここは王妃専用の殿舎で外観は他の宮殿建築と同じ様なのですが屋内の襖絵は植物が描かれていて室内もオンドルで居住性を高めた空間になってました。

交泰殿 城・宮殿

更に進みます。

この慈慶殿は王朝末期の第26代国王高宗の父である荒廃していた景福宮を再建した興宣大院君が高宗の養母で李王朝末期の権力者神貞皇后(趙大妃)に為に建てた宮殿です。

この国王の高宗を挟んで養母の神貞皇后と実父の興宣大院君が当時の宮廷の国王外戚による勢道政治で激しく対立していたのは面白いですね。

更に後述する息子高宗の正妃の明成皇后(閔妃)とも興宣大院君は激しく対立していて李王朝末期の混乱ぶりが､､､､､、

慈慶殿 史跡・遺跡

殿舎の周りには花塀が有り長寿と健康を祈願する模様に装飾されていて美しいです。

政敵なのに長寿と健康を祈る､､､､､､､､､､

慈慶殿 史跡・遺跡

殿舎群の裏側に煉瓦造りの美しい壁が見えます。長生不死を象徴する10種の動植物が彫刻されています。

この写真は長寿と健康を祈願する模様に装飾された煉瓦造りの有名な“十長煙突“です。殿舎群のオンドルで使用した煙を外に出す為の施設です。
　
鶴や雲に鹿に亀と見ていて楽しい～

慈慶殿 史跡・遺跡

“十長煙突“の下にコレはバクでしょうか？象だったかな？謎の動物彫刻が施されています。牙が凄いですね～

それともコレがプルガサリと呼ばれる邪鬼祓いの火と鉄を食べる空想上の動物でしょうか？

慈慶殿 史跡・遺跡

更に蝙蝠の彫刻も見付けます。ガイドさん曰く､､､､､

｢蝙蝠は中華思想で福の幸運の現代風に言うとロゴです。だからカステラで有名な福砂屋も会社のロゴで蝙蝠使ってますね！｣って､､､､､

そう言われれば福砂屋のロゴも蝙蝠だったと日本再発見でした。

慈慶殿 史跡・遺跡

日本語ガイドツアーも終わり個人で更に王宮内を廻ります。

もう1箇所母に見せたい場所が有るんです。

此処は景福宮の北側に造営された後園と言う庭と人工池の香遠池の中の島の上に建てられた東屋・香遠亭です。

池と背後の山々と後園の樹々との調和が最高です。

母曰く｢韓流ドラマじゃ宮中から逃げた女官や役人が直ぐ山に入って行ってるけど王宮の後ろが直ぐ山々だったのねぇ～、そんなに早く山迄逃げれるの？山なんて何処に有るの？って思っていたから謎が1つ解けた｣と宣っています､､､､､(笑)。

ちなみに石橋でこの東屋・香遠亭の有る島は繋がってますが立ち入り禁止になっています。

この香遠池背後に見える宮殿が日本の教科書にも載っている高宗32(1895)年の乙末事変での明成皇后(閔妃)殺害現場です。

香遠亭 史跡・遺跡

この橋を渡って香遠亭には向かえません。

景福宮 城・宮殿

香遠亭背後の宮殿に向かいます。

高宗32(1895)年の乙末事変で日本の将校らの手に寄ってロシア寄りの明成皇后(閔妃)はこの宮殿内で暗殺されました。

母は丁度韓流ドラマで彼女の生涯のストーリーの『明成皇后』を見ているのでタイムリーでした。

景福宮 城・宮殿

此方の乾清殿は高宗10(1873)年に建設され王族の憩いの場として使用されていました。

そしてその閔妃も生活の場として使用していました。

彼女も李王朝末期の政治をやりたい放題滅茶苦茶にして一体何がしたかったのか？現在では日本に殺された悲劇の皇后では無く外国勢力を使って権力維持を画策して外国勢力の国内政治への介入&植民地化の道を開いた張本人として韓国内でも評価が分かれてますね～

日本の明治維新の混乱時に15代将軍徳川慶喜にフランス政府が軍事援助を申し出現状維持を、薩長に英国政府が軍事援助を申し出て討幕に手を貸そうとしたのをどちらも本当の敵を見極め今後の政局で彼らが介入して来る事を憂慮して断ったのと大違いですよね？

乾清宮 城・宮殿

この殿舎は高宗32(1895)年の乙末事変後取り壊されて跡地には日本統治下の1939年に朝鮮総督府美術館が建てられその後2007年に現在の建物が復元されました。

乾清宮 城・宮殿

景福宮も見終わりましたし次の目的地へ移動です。

訪問した此処は景福宮の東側に隣接して建っている民俗学を中心とした博物館です。

韓国内でも賛否が分かれる醜悪建築です。

景福宮東側から直接この博物館敷地へ入れるのですがゲートが有って一方通行のみになっています。つまり博物館を見た後では景福宮には戻れず又景福宮の入場券を購入しないと再入場出来ないので要注意です！

国立民俗博物館 博物館・美術館・ギャラリー

入場は無料です。

国立民俗博物館 博物館・美術館・ギャラリー

館内は特別展の他にもジオラマやマネキンに模型と展示も多岐に渡り子供向けの説明も多く家族連れで賑わっていました。

サクッと見ていきましょう。　

国立民俗博物館 博物館・美術館・ギャラリー

韓国の伝統的な婚礼儀式。

国立民俗博物館 博物館・美術館・ギャラリー

お祭り用の山車？

国立民俗博物館 博物館・美術館・ギャラリー

祭祀の際の捧げ物。

国立民俗博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ミュージアムショップを冷やかします。

国立民俗博物館 博物館・美術館・ギャラリー

さて屋外展示を見に行きましょう。

コレは何の石像か？　

国立民俗博物館 博物館・美術館・ギャラリー

屋外の家屋保存展示も見て周ります。

コレ又母は｢いやぁ～韓国のドラマのセットみたい～｣と喜んでおります。

国立民俗博物館 博物館・美術館・ギャラリー

この建物は韓国中流階級の伝統的な田舎農家屋で慶尚北道から取り壊し予定だった物を此処に移築し現在公開されています。

国立民俗博物館 博物館・美術館・ギャラリー

お～コレは､､､､､トルハルバンお爺さんじゃないですか？

済州島からわざわざやって来たのですね？私を済州島に連れて行って下さい。昔から行ってみたい場所の候補地なんですよね？

福岡からアシアナ航空が就航してた時に計画しましたが結局実行に移せないまま路線廃止、今やそのアシアナも消滅目前！！！！

国立民俗博物館 博物館・美術館・ギャラリー

で済州島では村々の集落の入口にこのトルハルバンお爺さんの石像を建てて村々の守護神として崇拝されていました。

さて屋外展示の散策はこの辺にして､､､､､

国立民俗博物館 博物館・美術館・ギャラリー

国立民俗博物館正門を出た所に国立現代美術館のソウル館が有りました。

あ～ソウル館って此処に有ったのね？　

博物館や美術館が好物の私でも流石に母と一緒なので今日は入館しませんが～

次の目的地へ移動します。

国立現代美術館 ソウル館 博物館・美術館・ギャラリー

ソウルのメインの王宮景福宮最寄りの地下鉄3号線の駅です。

王宮正面の光化門から見て左側に駅が有ります。ガラス張りのエレベーターも有ってバリアフリーもバッチリです。

景福宮駅 駅

駅構内は景福宮をイメージした石の壁に動物の彫刻があちこちに有って可愛らしい内装でした。

改札機横の石の壁には動物の雨樋の装飾が～

景福宮駅 駅

ホームもグレーの石の落ち着いた色調。

景福宮駅 駅

ホームのど真ん中には……………武人の土偶？　

景福宮駅 駅

景福宮駅の駅番号327です。

景福宮駅 駅

入線して来た3号線の地下鉄車両には3号線のオレンジカラーが…

地下鉄 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

景福宮(17:32発)⇒(3号線)⇒鍾路3街(17:35着)。

運賃はTーmoneyで1,250KRW。　

地下鉄 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

今日は3号線の景福宮駅からここ鍾路3街駅で1号線の鍾路5街駅に向かう為に乗り換えます。

3号線の地下ホームドアにはラインカラーのオレンジ色のラインが入ってて自分がどこの路線のホームにいるか分かり易かったです。

又乗り換え案内板に従って行けば韓国語が分からなくても大丈夫です。

此処は宿泊したホテルの最寄り駅なのでよく使いました。

ソウル地下鉄1or3or5号線の乗り換え駅で各路線ホームは地下コンコースで上下階で結ばれています。

鐘路3街駅 駅

地下鉄1号線の車両です。

鐘路3街駅から鍾路5街駅迄の移動で利用しました。

やって来た電車は相互乗り入れ先の韓国国鉄のごっつい電車です。

ソウル市中心部主要エリアを貫く1号線は郊外からの相互乗り入れもあって路線図を見ても運行区間が長くいつも混み合ってますね～

鍾路3街(17:46発)⇒(1号線)⇒鍾路5街(17:49着)。

地下鉄 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

目的地鍾路5街駅に到着。観光客に人気な食べ歩きが出来る広蔵市場の最寄り駅です。

ソウル地下鉄1号線の駅で他路線との乗り換えは無いシンプルな地下鉄駅です。

3号線の景福宮駅から鍾路3街駅で1号線に乗り換えて鍾路5街駅にやって来ました。

7と8番出口から地上に出ると広蔵市場が目の前で便利です。

鍾路5街駅 駅

駅番号129、鐘路5街駅構内図、シンプルな駅です。

鍾路5街駅 駅

出口案内板、7と8番出口を探しましょう。地上に出ると広蔵市場が目の前です。

鍾路5街駅 駅

お～賑わってますね？噂には聞いてましたが始めて来ました広蔵市場、食べ物屋さんやレストランに食品販売の店舗が多いですね？

広蔵市場 市場

いやぁ～どれも辛そうな真っ赤な食材達、真空パック包装してくれるらしいけどねぇ～、

ちょっとお土産には買えないなぁ～って個人的には辛い料理は苦手で嫌いだからよいんですけど～

で母の夜の部屋飲みビールのお供用に巨大なスルメを10,000KRWで購入。お店のおばちゃんから韓国海苔のオマケ迄貰いました。こういう市場の良い所。

広蔵市場 市場

各種キムチや惣菜達が彼方此方で量り売りしています。

でも店舗店先じゃ無くこんな道の真ん中で､､､､､皆んなが歩いて埃が立ってるのに大丈夫かなぁ？

暫く観察してるとやっぱり通行人が足元に気が付かず金属に樽にぶつかって危ない危ない､､､､､樽がひっくり返るのではないかと心配で歩行の邪魔で危険だと思うのですが､､､､､

広蔵市場 市場

市場内でなんか行列が出来てる店が有って覗くと事前に調べて知っていた日本ではもう食べれないユッケが食べられるレストランの｢プジョンユッケ｣でした。

行列が出来ていて並ぶの諦めようかと思いましたがまあどこも同じぐらい混んでるので､､､､､母と相談して並ぶ事に､､､､､

ちなみにこの時は45分待ちで入店出来ました。

プチョンユッケ 地元の料理

流石観光客慣れしてる人気店各国語でメニュー解説有り。助かります。

よく行く韓国ですが何処のレストランもハングルonlyのレストランのメニューにはほとほと困っています。

プチョンユッケ 地元の料理

大型の看板メニューにも日本語表記と値段有り。こちらは画像付きで更に分かりやすい。

プチョンユッケ 地元の料理

何オーダーしようかな？ってもう決まってるけど～

プチョンユッケ 地元の料理

1、普通サイズのユッケビビンバ(9,000KRW)
2、大盛りのユッケビビンバ(13,000KRW)→ユッケ増し！
3、TERRAの瓶ビール1本(5,000KRW)

今晩のディナーです。

プチョンユッケ 地元の料理

頂きまぁ～す！！！！久々のユッケでした。ヤムヤムヤムゥ～

お会計は合計27,000KRWでした。

プチョンユッケ 地元の料理

食後に市場を歩きます。それにしても賑わってますね～、此処は南大門市場よりも食べ物中心で楽しい所ですね～

広蔵市場 市場

此処なら1人でもボラれずにご飯出来そうな感じ、また来よう。

広蔵市場 市場

市場からホテルへ戻る途中に毋が｢もう1度清渓川見たい｣と言うのでやって来ました。

ソウル中心街を東西に流れる清流です。以前この川は暗渠で高速道路が走っていたとか今となっては信じられません。

緑化も成功して散策にはぴったりの都会のオアシスとなっています。

夕方広蔵市場での夕食後にゆっくり散歩しました。

暗くなると足元が見えにくいので夕方から陽が落ちる迄がベストな訪問時間だと思います。

清渓川 滝・河川・湖

かなりの数の橋が清渓川両岸に架かってます。

清渓川 滝・河川・湖

ホテル近くの宗廟市民公園にやって来ました。

都市公園として整備されています。

今日は公園散策だけです。ソウル最終日の明日に此方を訪問します。

宗廟市民公園 広場・公園

チケット売り場にて､､､､､宗廟自体の参観料金は此方です。

宗廟 寺院・教会

あ～現在修復工事の案内が､､､､､

李王家の歴代国王と王妃の廟の正殿見れないじゃん！

宗廟 寺院・教会

宗廟の敷地を囲む外郭壁の1箇所に歴史案内板が設置してました。

なんか解説文が､､､､､｢昭和｣という年号が汚辱らしい､､､､､､

でも自分達で整備せず日本統治時代に整備して貰っていてこの書き用､､､､､

そんなに嫌なら取り壊せば良いのにぃ～コンプレックス丸出しの案内は此処だけじゃ無いけどね！読んでてお互い嫌な気持ちにさせるのになぁ～

宗廟 寺院・教会

お～外壁の下の方に有りました。

汚辱の歴史を後世に伝える為､､､､､､って解説案内板には有るけど～自分達がどうして植民地になったか？の痛恨の当時の自国政府の愚かさの自国史を思い起こさせる為？？？？？

宗廟 寺院・教会

宗廟の公園を抜けて鍾路3街に戻って来ました。

屋外の屋台とレストランストリートを眺めながらホテルへ戻ります。

路上迄大きく各店舗のテーブルや椅子が出てますが車が通るので危ないです。

どうせならもう車両侵入禁止の歩行者天国にすれば良いのに～

鐘路 散歩・街歩き