これぞ中華の真髄！洛陽＆長安で歴代王朝の世界観に浸る旅 ～②洛陽昼編 龍門石窟 & 洛陽博物館～

2024/12/24 - 2024/12/24

伝説の「夏」王朝以来、四千年の歴史を持つ中国。
古代中国史で並び立つ有名な都といえば、洛陽と長安でしょう。
今回はそんなロマンあふれる両都を巡ってきました！

洛陽中心部の応天門や洛邑古城を見て回った夜の観光から一夜明けたところからスタート。
昼の観光では、洛陽博物館と龍門石窟周辺を巡ります！

夜の観光についてはこちらの旅行記からご覧ください笑
「これぞ中華の真髄！洛陽＆長安で歴代王朝の世界観に浸る旅 ～①洛陽 夜編～」
https://4travel.jp/travelogue/11955954　

エリア 洛陽(中国)

朝9時前。ホテルを朝食を取りながら、今日のプランを考えました。

ホテルからDiDiを手配。
まずは朝9時の開館に合わせて、洛陽博物館へ向かいました。

なんと入場無料なのですがWeChat Pay で身分登録が必要で、これがなかなか煩雑…
結局入場ゲートの係員さんに登録してもらい、無事入場できました

洛陽は古代十三の王朝が都を置いた地。
伝説の始祖王朝「夏」以来の歴史が印象的に表されていました

ちなみにこのプロムナード、右側（東側）が洛陽、左側（西側）が長安に都を置いた歴代王朝を示しています
意味が分かるとなかなか趣のあるデザインです笑

まずは周代の工芸品「曽面紋銅方鼎」。
洛陽の出土品としてはとても有名なものだそうです。

漢代の埋葬品。
ミニチュアの家や食器など、なんとも可愛らしいです笑

なかなか深い色合いの青緑の壺

古代中国の陶器といえば鼎（かなえ）。
ご覧の通り三つ足の容器です。
「鼎の軽重を問う」という諺にもある通り、この時代ではおなじみの器ですね笑

そして古代中国で有名な芸術品といえば、唐三彩！
東京国立博物館の東洋館にもいくつか展示してありますが、本場・洛陽にはなんと唐三彩だらけの展示ルームがありました！

唐三彩とは、古代中国の代表的な陶製美術。
その特徴的な橙・緑・白の三色で彩ることから、三彩と呼ばれます

そして唐三彩といえばラクダ！
ずっしりした胴体、重い行商荷物を延々と運ぶのに耐えうる健脚、優美な曲線を描く首筋。
シルクロード交易を支えたその姿が、なんとも印象的に形作られています笑

唐三彩の馬。
たてがみが何とも優美で、とても惹かれます笑

こちらも唐三彩の馬。
先ほどの唐三彩展示室とは別のところにもありました。

ツタンカーメンのような黄色と青のたてがみが特徴的です笑

前述の通り唐三彩は緑・橙・白の三色が基本なのですが、青色の唐三彩はなかなか珍しいなと思いました

仏教の彫像が彫られた石板。
こうした石板は多く出土されており、東京国立博物館にも多数展示されています。

こうした石板に彫られた御仏の顔はガンダーラ美術に影響されており、彫りの深いインド・ヨーロッパ的なお顔立ちであることが多いです笑

土産物コーナーには、唐三彩を模した大小様々な置物が売られていました。
一番小さいのだと35元（≒750円）。せっかくなので記念に一つ買って帰りました笑

博物館を計3時間近く堪能したところで、次の目的地へ

DiDiアプリでタクシーを呼んだのですが、大量にタクシーが出待ちしていたので、どれか特定するのに戸惑いました…笑

無事呼んだタクシーを見つけ、南へ走ること20分少々。
世界遺産・龍門石窟へやってきました！

チケットオフィスで発券。
有人窓口でパスポートを見せてすぐ買えたので、アプリ上の決済よりはるかに楽ちんでした笑

龍門石窟の敷地は広く、散策に時間を要しそうだったので、ロッカーを利用しました
これもWeChat Payを利用します

敷地の入口手前には、昔の建築様式を模した飲食店や土産物屋が並びます

それでは石窟見学へ！
石窟を模したコカ・コーラの自販機がありました笑

この橋をくぐった先に、いよいよ石窟が広がります
まずは大きな説明書きなどを見ておきましょう

まるで中国画のような川沿いの道を歩いて進みます

鯉が泳ぐ池がありました
なるほど、「龍門」石窟と「登竜門」を掛けているようです笑

石窟とはどのようなものかというと、このように岩に大きく掘られた穴に仏像などを彫ったものです。

このように大小さまざまな石窟が川沿いに延々と横並びになっていて、その全てに御仏などが彫られています

遠目に見るも良し、近寄って彫像をまじまじと見るも良し、色々な楽しみ方ができます笑

多くの石窟群で一番人だかりができていたのが、この一角。
大仏や如来像が巨大なスケールで彫られており、圧巻です！！

中でもひときわ尊いのは、やはり真ん中に鎮座する仏様。
そのお顔立ち、「尊い」の一言です…！

橋を渡って対岸へ

遠くから見ると、カッパドキアのようにも見えます

対岸にもちらほら石窟があります
かなり急な階段を登って見に行きました

川の対岸から見た大仏。
他の石窟と比べると、その大きさが際立ちます

そのまま進むと蒋介石の別荘がありました。
ここまで唐代の歴史に浸っていたのですが、急に近現代が割り込んできました笑

入口すぐの会議室には、孫文の肖像画と青天白日満地紅旗（中華民国旗）が飾られています。

この旗は現在も台湾国旗として使われているため、こうして掲げられているのは意外でしたが、中華人民共和国に至るまでの歴史の一部という位置づけなのでしょうか

石窟群の区域内にある、香山寺。
歴史あるお寺ですが、様式は清代以降の満漢融合のようです

なんとも中国らしい情景

最後の見所は白園。
唐代の有名詩人・白居易（白楽天）の墓所です。

境内は樹木が生い茂り、まるで神社のように心落ち着く雰囲気です

白居易の像

そしてこちらが白居易のお墓（左）
有名な詩や、白居易の功績を称える碑が周りを囲んでいます

白居易は日本の平安貴族社会にも影響を与えたことから（中宮定子と清少納言の「香炉峰の雪」にまつわるエピソードが特に有名ですね笑）、日本から贈られた碑もありました

ひと通り見学を終えてお腹が空いてきたので、入口近辺にある飲食店の中から洛陽名物を提供しているお店をチョイス

牛のスープと、餃子を注文しました。
中国では一般的に水餃子の方がメジャーですが、この洛陽名物の餃子は日本と同じように焼き餃子です。
しかし一つ一つのサイズがとても大きく（15cm くらいはあったと思います）、具やつけダレも中華風でご当地らしい味でした笑

この後はどこを巡ろうか考えていたところ、同じ河南省の省都・鄭州に商（殷）代の史跡があることを知り、そこへ行ってみることに。

という訳でこの後はDiDiの配車を利用し、龍門石窟から高速鉄道の洛陽龍門駅へ向かいました！
続きはこちらの旅行記からご覧ください笑
「中国版グランクラス！？商務車で中国鉄道最大のジャンクション・鄭州東駅へ」
https://4travel.jp/travelogue/11957382　

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2024年末から2025年初にかけて、中国各地を巡りました！
こちらに一連の旅行記をまとめているので、併せてご覧ください笑

【街歩き 洛陽＆西安】
これぞ中華の真髄！洛陽＆長安で歴代王朝の世界観に浸る旅
～①洛陽夜編 隋唐洛陽城 & 洛邑古城～
https://4travel.jp/travelogue/11955954　
～②洛陽昼編 龍門石窟 & 洛陽博物館～
https://4travel.jp/travelogue/11957166　
～③西安夕方編 平安京のモデル都市・長安の面影を探索！～
https://4travel.jp/travelogue/11957640　
～④西安夜編 大雁塔 & 大唐不夜城～
https://4travel.jp/travelogue/11958370　
～⑤西安昼編 兵馬俑～
https://4travel.jp/travelogue/11958851　

【街歩き 中国東北（満洲）】
かつての満洲国の面影を訪ねて
～日本とロシアの香る街・大連で夜間早朝観光！～
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～清朝と満洲国を受け継ぐ歴史都市・瀋陽を散策！～
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～長春（新京）で旧満洲国の官庁巡り！～
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ロシアに行きづらい今こそ！中露国境の町・満洲里でロシアの文化や料理を満喫する旅
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北京・紫禁城で歴代王朝の栄華に浸る旅
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北京大興空港から万里の長城へトランジット観光！
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上海 浦東空港→虹橋空港 深夜トランジット観光
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本格的なチェコ料理を中国・天津で！？
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【鉄道乗車録】
夜行列車で満洲最果ての地へ ～ハルビンから満洲里まで、東清鉄道を辿る旅～
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中国製の飛行機！？中国南方航空 広州→洛陽 搭乗記
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中国南方航空 羽田→北京大興 搭乗記
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