2024/10/28 - 2024/10/28
579位(同エリア1298件中)
芦花さん
彦根を拠点に近江八幡市や東近江市の戦国時代の軌跡や近江商人、湖東三山などをテーマに自転車で周遊しました。
*東近江市・多賀町・甲良町・豊郷町
*彦根市・長浜市・竹生島
*近江八幡市・安土町
今回は、近江八幡市・安土町
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近江鉄道は、自転車でそのまま乗車できる区間があるのですが、さすがに平日の通勤時間は混んでいて自転車乗せるどころではありませんでした。
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したがって雨の中、そのまま彦根から安土方面まで自走。
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そろそろ雨も上がるかな、という頃に安土の町へ。
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しかし残念ながら安土城考古博物館はお休み。
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気を取り直し、こちらが観音寺山。戦国の世が訪れるまでは、この山の上に佐々木六角氏の観音寺城があって、南近江の中心でした。
佐々木氏は、菅原道真を重用して藤原家を抑えようとした宇多天皇を祖とする源氏の系統。その佐々木一族(六角氏、京極氏、高島氏、大原氏)が鎌倉時代以降、近江を支配。 -
そんな六角氏の支配も織田信長の登場によって終焉し、ここ安土の地も織田信長の支配下に。
その信長が建立したという寺がこちら「浄厳院」。 -
信長が六角氏が建てた慈恩寺を廃却し、近江八幡多賀町にあった興隆寺のお堂をこの地に移し「金勝山 浄厳院」と命名。
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境内では、現代アートの展示会が催されていました。
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手水舎もすっかり現代アート。
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こちらが楼門。
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そして、近江八幡へ。駅前の近江牛専門店「カネ吉 本店」。
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粒度の細かいパン粉が特徴的。 -
こちらにて注文してから揚げるという揚げ物(コロッケとメンチ)を購入。
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コロッケ税込89円、メンチカツ228円。
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そして旧市街へ。
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寝具の西川産業で有名な、西川家を訪問。
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外からの見た目はそれほどでもないのですが、天井高く、往時の様子が偲ばれる。
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西川利左衛門(西川家の家訓)
「義を先にし利を後にするは栄え 好く都みて其の徳を施せ」
道理をわきまえて商いをすれば、おのずと利益はついてきて栄える。富が増えるが、それに見合った社会貢献をすることが大切である。
百貨店の大丸の社訓「先義後利」と同じ。性悪説で有名な儒教の一派「荀子」からの引用です。 -
そしてこちらは、旧伴家住宅。
六角氏の観音寺城下で始まった楽市楽座によって誕生した近江八幡の近江商人は、信長の安土城築城に伴って安土に移転し、秀吉の時代になると秀吉の甥秀次が築城した近江八幡城の城下のこの地へ。 -
伴一族は江戸時代初期から豪商として栄え、江戸日本橋の大店を構え、畳表や蚊帳のほか、為替や大名貸しも営んでいたという(現在は子孫絶え断絶)。
江戸時代は2階までしか建てられなかったが、この建物は実質3階建てで、外からは2階建てに見えるようになっている。 -
この建物は、江戸時代後期に建てられ、明治時代に地元に寄贈され、図書館や役場、学校などの流用されたとのこと。
この部屋は45畳の大広間で、江戸時代はここで80人あまりの女性が蚊帳を縫っていたという。 -
街中の道標を脇見しつつ、
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かつてメンソレータム(今はメンターム)で有名だったヴォーリズの近江兄弟社。
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ヴォーリズはキリスト教宣教師として日本でのキリスト教布教に励む一方、病院や学校などの建築のほか、お茶の水の「山の上ホテル」や「心斎橋大丸」などの設計もするなど、日本中に彼の設計した名建築があります。
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八幡堀は、
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観光用の小舟で堀回りができるようになっている。
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こちらは西川産業の近江八幡店。
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蔵を改造した小さな資料館では西川産業の歴史が学べます。西川産業も江戸時代は蚊帳で大儲けしたとか。
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近江八幡の日牟礼八幡宮。
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691年に藤原姓の始祖、藤原不比等が参拝して詠んだ歌の「ひむれの杜に」が日牟禮八幡宮の名前になったそうです。
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こちらは近江におけるヴォーリズの自宅。
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こちらはヴォーリズ設計の郵便局
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そしてヴォーリズの近江兄弟社のヴォーリズ学園
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山の上にある八幡城跡を見つつ、西国三十三所の三十一番、長命寺に向かいます。
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昔ながらの参拝者の参拝を体験すべく、下から階段で上がればよかったのですが、途中まで自動車道があったので、自転車で途中まで登りました。
かつては西国三十番の竹生島「宝厳寺」からここまでやってきてお参りしたそうです。 -
湖畔から長々と続く階段を登ってこその禊ぎ=参拝とも言えるのですが、自転車で勘弁。
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それでも若干の階段を登りつつ、
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境内まで。
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縁側からは近江の絶景が望めます。
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奥には巨岩(磐座)が祀られており、この辺りもいかにも神仏習合の雰囲気。もともとはこの巨岩が信仰の対象だったのかもしれません。
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長命寺を下山し、八幡の山をぐるっと回って日本全国の主要百貨店に和菓子屋を出店している「たねや」の本拠地「ラ・コリーナ」へ。
現時点、滋賀県ナンバーワンの集客施設。 -
ここをプロデュースした建築家の藤森照信らしい意匠ですね。屋根から木が生えるというデザイン。
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ひさしが実にセンスよし。
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ディズニーリゾートのように徐々に敷地を広げているらしい。
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広大な庭園は、地元近江八幡自生の植物を植えているとか。
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こうやってイベント風にしているところも面白い。
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定番の出来立てバウムクーヘンをいただくべく屋内へ。
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若干並びましたが、平日の15時過ぎということもあってか、すぐに店内に入れました。
出来立てバウムクーヘンは、確かに生地のふんわり感が素晴らしい美味なるお菓子でした。 -
琵琶湖畔の水郷を横目に見つつ
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正面の伊吹山に畏れを抱きつつ、
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外来種のコスモス花満開の中、彦根に戻りました。
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