
2024/11/06 - 2024/11/09
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norisaさん
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この旅行記スケジュールを元に
皆様
新年を迎えるにあたり昨年のご訪問やいいね!、さらにはカキコなどありがとうございました。
今年もなにとぞよろしくお願いいたします。
さて、北九州旅行の最終日は門司港付近の歴史的建造物や鉄道記念館などを訪ねました。
明治維新で重要な役割を果たす関門海峡付近の歴史を振り返って感慨に耽りました。
4日間とも申し分ない天気、気温に恵まれたことに感謝して帰路に着きました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
プレミアホテル門司港も朝を迎えます。
今日も晴天間違いなしです(笑)プレミアホテル 門司港 宿・ホテル
-
階下に降りてレストランの朝食を頂きます。
海と船の見えるレストランも良いですね! -
朝食は久しぶりにパン食にしました。
大体洋食メニューですが卵好きだけあってだし巻き卵はスクランブルと一緒に頂きます(苦笑)
ここはオムレツ焼きたてというのはやっていませんでした。
なお、門司名物の焼きカレーも少しだけ頂きました! -
自室に戻ると港が陽光に輝きます。
緑、黄色、赤などの原色が眩しいのはタグボートでしょうか?
海の青に映える原色です。 -
関門橋はこの時間は交通量はさほど多くありません。
レインボーブリッジやベイブリッジだとこんな時間は車が連なっていますがーー。
さて、早めにチェックアウトしますが、車は12時まで駐車可能ということで門司を見学します。 -
これが港側から見たプレミアホテル門司港です。
形もユニークですが色使いも独特なものです。 -
先ず向ったのは旧大阪商船ビルです。
明治17(1884)年に設立された海運会社・大阪商船の、門司支店として使われていたのがこの建物です。北九州市旧大阪商船 美術館・博物館
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今は合併して商船三井となってますし、コロナ以後の世界の港湾機能低下などで船価が跳ね上がり、日本の海運三社は未曾有の利益を上げ続けています。
この当時から船株は浮き沈みが激しく、吸収合併を繰り返し今に至ります。 -
ここは今はショップと有料ギャラリーだけなので少しばかり中に入った後は次の目的地に向かいます。
と言ってもほぼお隣です(笑)北九州市旧大阪商船 美術館・博物館
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それがこの立派な建物。
旧三井倶楽部です。
1921年に三井物産の宿泊施設・社交倶楽部として建設された建物で重要文化財に指定されていますが、大正11年に講演旅行で来日したアインシュタイン博士もここに宿泊しました。旧門司三井倶楽部 名所・史跡
-
内部は一部レストランになっています。
アインシュタインの部屋などは見学料100円が必要です。 -
折から秋バラが見事に咲いています。
入場料をお支払いして内部に入ります。 -
内部は広いホールがあります。
造りは如何にも古そうです。 -
こちらは広いレストランです。
大人数のパーティーにも使えそうな部屋構えと格式です。
この三井倶楽部は三井物産の社交場として建設されていますが、全国に何か所もあり、三井グループの集まりの場として、また政治利用などもされたようです。
現在は国の重要文化財になっていますが、築100年を軽く超える歴史を誇ります。 -
この二階からは有料です。
木造のギシギシしそうな階段を上るとーー。 -
アインシュタインが滞在していた部屋が保存されています。
一体なぜアインシュタインが日本を訪れたのか?
それは改造社という団体の招きによるものだったそうです。 -
これはアインシュタインご夫婦が使われたベッドです。
招かれたのは折しも大正デモクラシーの高揚期で自由な思想や科学が強く求められていた時代です。
この訪問でアインシュタインは43日間も講演旅行を全国10か所で行ったそうです。 -
有名にもかかわらずアインシュタインのズボンには繕い跡もあり、その質素さに日本人は驚いたそうです。
この額にはアルバート、アインシュタインのサイン「A.E」が書かれています(笑) -
こちらはアインシュタインが使用したバスルーム。
広すぎて冬は寒そうです(苦笑)
さて、これらの部屋の隣にはーー。 -
林芙美子記念館があります。
林芙美子はご存じの「放浪記」が一躍ベストセラーになり、その後も人気作家として日本の女流作家の第一線で活躍しました。 -
彼女自身は生まれは下関と言っていたそうですが、死後はこの門司で生まれたという説が主流?のようで、この三井倶楽部に記念館があるのもその生誕地だからということです。
-
確かに林芙美子は放浪記以後は売れっ子作家として有名になりましたが、売れる前はもちろん売れた後もそうは幸せではなかったようです。
-
これは彼女の書斎の様子。
今だったら腰や膝に悪そうな座卓です(苦笑)
昔の方は正座に慣れていて、それだけで尊敬します!? -
彼女の作品は小説はもちろん、多くは映画にもなり、一流の女優、男優が競演して人気を博したわけです。
特に放浪記やうず潮は高峰秀子さんとか吉永小百合さんが出演して大人気になっていますし、お芝居でも森光子さんの放浪記はロングランで不動の人気を得ていましたーーー。 -
彼女の作品がいかに映画になっていたかはこの表を見ると明らかです。
今なら「一体印税でどのくらい儲けた?」と言われそうですが、この当時はどうだったのでしょう??(苦笑) -
この三井倶楽部からの眺望もなかなかです。
手前の紅白のテントは土曜日ということもあって大規模なマーケットが開かれています。 -
さて、今度は門司港駅方面に歩きます。
この門司には門司駅と門司港駅とありますが、前者はモダンな駅舎ですが、この門司港駅はとてもレトロ!
門司港駅は現役鉄道駅舎として初めて国重要文化財の指定を受けています。
現役ですから今も多数のビジネス客、観光客の乗り降りがあります。
そして、この駅の左手にはーー。門司駅 駅
-
こんな掲示板があります。
何でもこの門司港駅の駅前広場がバナナのたたき売り発祥の地だということです!
なにか上野駅あたりが発祥かと思っていましたーー(苦笑) -
さらに歩いてここ、九州鉄道記念館にやってきます。
しかし、なぜこの門司港に鉄道記念館があるのか?
門司は下関の対岸で交通の要衝ですが下関ほどには栄えていませんでした。
しかし、明治維新以後は築港と鉄道敷設が次々となされ、この門司港は筑豊の石炭の輸出港として急速に発展し始めました。
そのため商社(たとえば三井)や金融機関が次々門司港に支店を構えます。
さらに製糖・製粉などの工場が建設されたうえに明治から大正時代にかけて、門司港は石炭輸出からセメント会社、製糖会社、紡績会社などの製品輸出、原料輸入の中心となりました。
この門司港は鉄道の起点となり九州全域のかなめとなったわけですーー。九州鉄道記念館 美術館・博物館
-
入口には昔活躍した車両が多数展示されています。
この建物は明治24年に建てられた旧九州鉄道本社の赤煉瓦ビルを修復して造られた鉄道記念館を中心に屋内外に展示をしています。 -
入ると早速SLが鎮座しています。
入場料は良心的ですが、さらにJAFの割引もあります。 -
未だにSLは電車とは違う迫力を見せています。
もちろんこれよりもずっと旧式でしょうが、明治維新直後にこういったSLを見て、さらに乗った東京市民の驚きは想像にあまりあります。 -
SLの迫力は何と言ってもこの車輪周りにあります。
車輪の大きさはもちろんですが動力伝達のメカがむき出しというのはその後のディーゼル車両や電動車両では見ることができません。
筋肉ムキムキのマッチョとスーツを着たビジネスマンくらい違う見立てですね(笑) -
そして、このショックアブソーバー!
往年の技術の最高峰を集めたような景色です。 -
ここからはディーゼル車や電車です。
先頭の連結部が無骨で良いですね! -
おお!その当時は東芝も造っていたのですね。
(今は事業再編で造っていないのでしょうか?)
東芝はウェスティングハウスへの過度な原発向け投資で屋台骨を傾けてしまい、非上場化しましたが、今は量子コンピューターから原子力まで頑張っているようですーーー。 -
おや、こんな曲線美を生かした電車もあればーー。
-
往年の特急、にちりんなども展示されています。
JR九州は今は超高級列車「ななつぼし」で稼ぎまくっています。
霧島コース、雲仙コースなどは4日間ですが、海外旅行並み以上のお値段!
それでも予約が取れないというわけで、日本にも富裕層は掃いて捨てるほどいるわけです(苦笑) -
記念館内にはもちろんお約束のミニレール、そしてミニ車両が走っています。
そしてーー。 -
この記念館全体は昔の九州鉄道の本社ビルらしく広く堂々とした造り。
内部にはマニア垂涎の品々が並びます。
乗り鉄、撮り鉄、その他鉄にはこたえられないかもしれません(笑) -
こちらは「さくら」や「みずほ」などのヘッドマーク、あるいはエンブレムが多数展示されています。
これはもちろん本物です!(笑)
一体いくらなのか気になりますね! -
そうそう、「つばめ」もあります。
こちらは何種類もあるようです。 -
こちらは懐かしい切符切り。
昔は駅員さんがチャカチャカと威勢のいい音を響かせて改札に立っていたものです。
その左にはこれまた懐かしい硬券があります。
今やキップ自身が珍しく、suicaやpasmo、あるいはスマホやクレカに代わってしまいましたーー。 -
こちらは昔の電車の運転席があります。
子供も大人も自由に出入りできます。 -
かなり階段を登らないといけない高い位置に運転席がある車両もあります。
高速で走りますからできるだけ高い位置にあるほうが遠方を見ることができるので有利です。
さて、九州鉄道記念館を出た後はーー。 -
この港沿いのオープンマーケットにやってきます。
多種多様なものが販売されています。
お土産品はハウステンボスなどで買ったので見合わせます(笑) -
そして、昔の税関所に入ります。
ここは無料ですが、そう言えば横浜港の税関所も無料で見学できました。
驚いたことにインバウンド客が半数以上!
この門司港レトロ地区もインバウンド客に人気があるよういですが、今やインバウンド客が少ないエリアを探すのは難しいですね(汗) -
こちらには税関で摘発された品々が並びます。
靴底に麻薬を仕込んだりなど悪知恵に限りはないようです(苦笑) -
さて、見学を終えてホテルに戻ります。
対岸のタワーと旧門司税関が新旧の好対照で、その高さの差、そして赤と青のコントラストが印象的でしたーー。 -
戻ろうとするとーー!
何と橋が折れ曲がっていきます!
そう、船が通るようです。 -
この橋はブルーウイング門司というそうで歩行者専用の橋。
しかし、橋の下はあまり高くないので船が通る際はご覧のように開きます。
開き始めて閉じるまでは15分以上はかかりそうです。 -
美しい門司港に別れを告げます。
-
今回レンタカー会社から借りたヤリスは小型ながらまずまずの高性能。
今回はオリックスレンタカーにしましたが4日間で保険込みで20000円以下と格安でした♪ -
福岡航空で軽食を摂り離陸を待ちます。
このJALの機体には後部に何と!大谷選手の顔が描かれています。
人気選手はどこでも使われますね。福岡空港 空港
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飛行機に乗り込んで外を見るとーー。
おお、このANA機の横はJAL、そしてピーチ航空、さらにジェットスター、さらにもう1機別の会社の尾翼が見えます。
こんな5社も違う機体が並んでいるのは羽田や成田ではありえませんね!! -
やがてANAのB-787は離陸します。
着陸の時と違い飛行ルートはあまり旋回のないスムースな飛行。
1時間もたたないうちにーー。 -
機体は瀬戸内海から大阪湾に入ります。
こうしてみると神戸以上に大阪の湾岸は埋め立て地ばかり!
関空は画面下で写っていませんが、それ以外の多くの人口島が見えます。
人工島には企業の施設も多いようですが、公園も多数あるようです。 -
そして、少し経つとーー。
おお!雪のない富士山がくっきり見えます。 -
東京湾上空を旋回して着陸態勢に入ります。
4日間ほぼ晴れで、気温も快適なら風も弱めの最高のコンディションで北九州三県の旅は終わりました。
これから気候も秋、そして冬ですねーーー。羽田空港(東京国際空港) 空港
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