2024/09/24 - 2024/09/24
3位(同エリア235件中)
旅猫さん
旅の最終日は、蜃気楼で名の知られる魚津を訪れる。季節的に、蜃気楼を観ることは出来ないが、魚津の街を自転車で回ることにする。魚津は、戦国時代、上杉氏と織田氏が激突した街である。その舞台である魚津城を訪ねるのが、この日の主要な目的である。
(2024.10.19投稿)
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 自転車 新幹線 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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この日の朝食は、昨日岩瀬の街で買い求めたパンとする。総菜パンは普通であったが、バターロールはなかなか美味しかった。
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富山駅を8時22分に出るあいの風とやま鉄道の普通列車に乗り、魚津駅へと向かう。平日の通勤時間帯だが、首都圏と比べると穏やかで羨ましい。
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そして、魚津駅には25分で着いた。降り立った魚津駅は、駅らしい雰囲気が漂い、旅人を温かく迎えてくれる。高架となってしまった富山駅の硬質な感じとは雲泥の差である。陽が差すのも、好ましい。
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駅舎を出て振り返れば、すっきりと晴れた青空の下、魚津の駅が静かに佇んでいる。その駅舎の一角にあった観光案内所に立ち寄り、自転車を借りて、地図を手に入れた。
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まず向かったのは、駅の南西にある魚津城跡である。途中、特徴のある商店街が幾筋も見えたが、どこも少々寂れ気味である。富山でも、県都である富山市の一人勝ちと言ったところか。
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中央通りと呼ばれる界隈に、魚津神社があったので、挨拶に立ち寄る。旅先では、なるべく地元の神様に挨拶するのが習慣である。とは言え、祀られているのは記紀に登場する神ばかりなので、本来の地主神もそこにいると考え、参拝しているのだ。
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さらに走ると、色の付いたマンホールを見つけた。描かれていたのは、市の花である鹿の子百合であった。
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駅から30分ほどで、魚津城跡に辿り着いた。そこは、大町小学校の敷地であるため、案内に従い受付に立ち寄ったが人影もない。何と、2018年に廃校となっていたのだ。魚津城は、完全に市街地化されているため、遺構は無い。校舎の脇に、城跡の石碑が立っているだけであった。
魚津城跡 名所・史跡
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裏門近くには、『常盤の松』と上杉謙信の歌碑があった。その歌は、上杉謙信が越中に侵攻した際、魚津城外で詠んだものだそうだ。魚津城は、織田家の部将柴田勝家らに攻められ、天正10年(1582)6月3日に落城し、上杉方の守将中条景泰ら十三将が自刃している。皮肉なことに、本能寺で織田信長が討たれた翌日のことであった。
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魚津城跡を後にし、魚津水族館へと向かう。そして、15分ほどで到着した水族館の外観は、まさに昭和の地方水族館の姿であった。
魚津水族館 動物園・水族館
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中へ入ってみると、思ったよりも綺麗である。2013年に、開館100周年に際して改装されたそうである。平日と言うこともあり、館内はガラガラであった。
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蛙の展示では、へばりついている蛙がいたので、滅多に観られない、おなか側や手足の裏側を観ることが出来た。
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中心となる水槽は、そこそこの大きさである。最近の水族館の大水槽に比べればかなり小さいが、それでも十分である。
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しかも、小さいながらもトンネルもある。ちなみに、水槽にアクリル製のトンネルを設けたのは、魚津水族館が世界初なのだそうだ。
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途中、何故かエリマキトカゲがいた。エリマキを開いていないと、ただの大きなトカゲである。
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屋上へ出ると、富山湾が望めた。その手前には、隣接する遊園地『ミラージュランド』の大観覧車が聳えている。
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反対側からは、雄大な立山連峰が見えるそうだが、残念ながら雲の中であった。春には、残雪の美しい山並みが望めるそうである。
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水族館を観た後、隣のミラージュランドへ向かう。観光案内所で、大観覧車の無料券をもらっていたからである。そこは、水族館と同様、メリーゴーランドなど、昭和の遊園地の風情が色濃く残っていた。
ミラージュランド テーマパーク
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そして、大観覧車に乗る。一周15分で、かなり乗り応えがある。一番高いところまで来ると、富山湾が綺麗に見えた。流れ込んでいる川は、早月川である。前半、雨に祟られたが、最終日は気持ちよく晴れ、まさに秋晴れである。
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その後、『しんきろうロード』を北上する。途中、魚津の漁港が見えた。
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しばらく走ると、角川と言う川を渡った。その北詰めに、万灯台と言う常夜灯のようなものがあった。江戸時代、この角川河口にあった魚津湊のために設けられたものだそうだ。その近くには、初代と二代目の魚津水族館の跡地もあった。
万灯台 名所・史跡
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さらに進むと、米騒動発祥の地と言う場所があった。大正7年(1918)、全国規模で起こった米騒動は、旧魚津町での米の積み出し阻止が発端だったそうである。当時、米を保管していた旧十二銀行の米蔵が、今も残されていた。買い付けられた米は、銀行の管理する蔵に預けられていたそうだ。
※米蔵は、企業の所有地内にあるため、道から外観を眺めるだけです。米騒動発祥の地 名所・史跡
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漁港の一角に、漁協の建物が立っていた。その姿は、私の心に響く佇まいで、自転車を停め、しばらく見入ってしまった。
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その斜向かいには、淡い水色の建物があった。魚津丸食堂と言う食事処であったが、古い建物を上手く使っている感じであった。ゲンゲフライや白エビコロッケ、ブリソースカツどんなど、気になる料理があるそうだが、立ち寄るのは止めておいた。
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そして、最後の目的地である『魚津埋没林博物館』に到着した。その入口は、洒落た喫茶になっていて、博物館の入口とは思えない感じである。しかも、博物館自体は、そこから地下道を歩いた反対側にあった。
魚津埋没林博物館 美術館・博物館
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中へ入ると、すぐに映像作品が上映されるというので、まずはそれを観ることにした。その後、気になっていた埋没林を見学する。ところが、思ったよりも地味で、あまり良く見えない。
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地下では、水に沈む巨大な根を横から観ることが出来た。魚津埋没林は、約2,000年前、杉の原生林が、川の氾濫によって埋まったものだそうだ。その後、海面が上昇し、海中に沈んだそうである。
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引き上げられ、乾燥させた根も展示されていた。
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他にも、遺跡のような展示もあったが、昨年の夏に訪れた、仙台の『地底の森ミュージアム』と比べると、どれも少々残念な感じである。
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最後に、蜃気楼が見えるという場所に立ち寄る。今の季節は観ることが出来ないので、人影はまったく無い。そこにある海の駅は、大いに賑わっていた。
蜃気楼展望地 自然・景勝地
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列車の時間を考え、そこでお昼を済ますことにした。頼んだのは、カレーライスである。丸く盛られたご飯に、上からカレーが掛けられている。米の白い部分が無いカレーライスと言うのは、珍しいのではないだろうか。その味は、素朴で悪くなかった。
海の駅蜃気楼 道の駅
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魚津駅へと戻る。途中の海の景色は、とても気持ち良かった。自転車を返し、13時22分発の列車で富山駅へと戻った。
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帰りの列車の時間まで少し時間があったので、初日に焼きめしを食べた食堂街にあった『オリエンタルブルーイング』で麦酒を呑む。富山の地麦酒かと思っていたのだが、銘柄に加賀棒茶などとあり、金沢のものだと気付く。少々がっかりであったが、『シトラ』と言うセッションIPAと、『ユナイト』と言うIPAはなかなか美味しかった。
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乗車前に、土産物を物色。目に付いたのは、地酒の一合缶である。富山の主要銘柄が、一合ずつ楽しめるので、思わず二種類買い求めてしまった。
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14時10分発の『かがやき532号』に乗車。三連休明けの平日だが、思ったよりは車内は空いていた。夏休みを利用して訪れた越中富山。前半は雨に祟られたが、後半は気持ちよく晴れてくれた。以前から気になっていた岩瀬の街を歩き、魚津の街も巡ることが出来た。とは言え、終わってみれば、至る所でお酒を呑んでいたような気がする。北陸は、お酒が美味しい地域なので、仕方が無い。
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この旅行記へのコメント (5)
-
- イメ・トラさん 2024/10/22 08:28:20
- おはようございます
- 魚津は立山登山の通り道で、時々寄り道をします。
埋蔵林も興味はありながら時間的都合でパスしていました。
そのうち行こうと思っていましたが、やっぱり地味ですね。
もういいか、その時間があったら別のところに寄ろうと、
自分の寄り道リストの判断材料になりました
有難うございました
- 旅猫さん からの返信 2024/10/22 09:44:06
- RE: おはようございます
- イメ・トラさん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
立山登山ですか、以前、膝まで雪が積もる室堂から雄山に登ったことがあります。
山頂の神社は閉じられ、海老の尻尾だらけでした。
魚津の埋蔵林は、期待していたのですが、思いのほか地味でした。
まあ、『百聞は一見に如かず』と言うこともあるので、もし中途半端に時間が余った時でも、一度立ち寄ってみてください。
すぐそばには、蜃気楼が観られる場所もあるので。
旅猫
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- 毛利慎太朗さん 2024/10/20 13:52:37
- 魚津
- 旅猫さん、度々のほうもんありがとうございま
- 毛利慎太朗さん からの返信 2024/10/20 13:56:34
- Re: 魚津
- 旅猫さん、度々の訪問ありがとうございます。
魚津も新幹線の停車駅から逸れてしまい、街の寂れ具合に哀愁すら感じますね…沼津や小諸などもそうですが、これが新幹線の光と闇…というやつですかね…
逆に水族館貸切状態というのも羨ましく感じますね。
米騒動、で反射的に「寺内正毅内閣、倒閣」という文字を思い浮かべました。
何を隠そう、このあとの総理は我が県の原敬なので…
毛利慎太朗
- 旅猫さん からの返信 2024/10/20 16:43:34
- RE: Re: 魚津
- 毛利慎太朗さん、こんにちは。
こちらこそ、いつもありがとうございます。
新幹線が停車しない駅は、どこも似たような寂れ方をしていますね。
魚津もかなり寂しい感じでした。
個人的には、新幹線が停まる駅よりは好きですが(笑)
平日とは言え、水族館貸切と言うのは驚きでした。
しかも、昭和の風情漂う水族館と言うのも良かったです。
平民宰相原敬のお墓はお参りしたことがります。
盛岡は好きな街で、鉈屋町界隈は二度歩いています。
駅の地下にある立ち飲みは、三度も訪れています(笑)
旅猫
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