2024夏旅 その1 甚五焼きと3回目の塩原山荘

2024/08/09 - 2024/08/10

ようやく夏休み！
我が家は夏季休暇に有休を足して、毎年1週間～10日程の車旅をしている。（車中泊ではなくお泊まりは旅館やホテル）

アラカン&アラフィフ夫婦の2人旅なので、観光地を回ったりアクティブに何かをするという訳ではなく、行ってみたかった温泉旅館でまったりしたり、神社仏閣や美術館や博物館をのんびり見てまわったり…といった癒し旅。

今年はいつものお宿からの～愛知県犬山に行って戻ってくるという計画でスタートしてみた。

その1の今回のお宿は栃木県塩原温泉にある塩原山荘。
今回で3回目の宿泊だった。


塩原山荘1回目のお泊まり
https://4travel.jp/travelogue/11701955
https://4travel.jp/travelogue/11702463
https://4travel.jp/travelogue/11702467

塩原山荘2回目のお泊まり
https://4travel.jp/travelogue/11845395

エリア 塩原温泉郷(栃木)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: じゃらん

今年の夏旅は、いつもの会津湯野上温泉からスタートするつもりでいた。
が、2日前にふと気がついた。

スタートする日って、高速道路大渋滞の日だ！
そんな日に、のこのこ東北自動車道を北上するのは嫌だ～！ということで。

予定していた日より1日早く出発することに。
慌ててお気に入りのお宿を急遽予約。
お盆前の平日だったせいか予約できて良かった。
（なんだか毎回同じことをしている…）

とは言え、世間は夏休みなので、大渋滞とはならないものの東北自動車道は混んでいて、普段より時間はかかりつつも、とりあえず蓮田サービスエリア下りに入った。

蓮田SA(下り) 道の駅

ここのところ、この夏休みを取るためにずっと仕事ざんまいで、実家へのお土産を買ってなかったのだ。
なので、蓮田サービスエリアで埼玉県のお土産を買おうと思ったのだ。
が、甘かった。

最近のサービスエリアはセレクトショップ化していて、地元のお土産より、全国で有名になったお土産を取り揃えているところが多い。
ここもそうだった。

私たちは夏旅の途中で、私の実家に寄ることにしていたのだが、埼玉県のお土産がない…！

…せめて県内のサービスエリアでは埼玉県のお土産をいろいろ取り扱ってよ～。
切実なお願いなのだ。

さてその後、少し渋滞気味ではあるものの、那須塩原インターで高速道路をおり、みやじま釣堀園にやってきた。

釣りに来たわけではなく、昼食をここで頂こうとやってきたのだ。

ここはお食事処を併設しているのだ。

釣堀はこちら。
こじんまりとした感じだが、子連れファミリーには良さそう。

私たちは真っ直ぐお食事処へ。
昼食の時間帯からかなり遅かったが、大丈夫とのこと。

中はテーブル席と。

奥にお座敷があった。

メニューは定食と、麺類と単品と飲み物。

私はこの甚五焼きが食べてみたくてここを訪れたので、この甚五焼きを注文。
他にますの塩焼きを。
夫はざるそばも注文していた。

テーブル席とお座敷の間に炭火焼きの場所があり、ここで虹鱒と甚五焼きを焼いていた。
（ちゃんと承諾を得て写真を撮った）

因みに釣りをして虹鱒を焼いてもらうのが普通らしいが、私たちみたいにお食事だけの人には、お店のご主人が釣堀の虹鱒をとって焼いてくれた。

夫が注文したざるそばが届いた。

ざるそばにセットのお漬物。
浅漬けで美味しかったらしい。

甚五焼きと虹鱒が焼けて、もってきてくれた。

虹鱒、凄く大きい！
思ったより大きかったので、夫と半分こをして食べたけど、ふっくら焼けていて美味しかった。

さて、甚五焼き。
三角のおにぎりにじゅうねんみそ（えごま味噌）をぬって炭火で焼いたもの。

これって、会津の郷土料理のしんごろうじゃないの？
と思ったのが、ここに来て食べてみたかった理由。

私は幼少期、会津の祖母が作ってくれるしんごろうが大好きだったのだが、現在しんごろうは会津に行ってもそう簡単に食べられるものではなくて。
大内宿でもしんごろうは売っているが、それは祖母の作ってくれた味ではなくて。

きっと各家庭によって、じゅうねんみその味付けや、ごはんのつぶし方が違うのだと思うのだが、半世紀前に食べた祖母のしんごろうをまた食べてみたくて、いまだに似た味を探しているのだ。

この甚五焼きも、またしんごろうとは違うものだった。会津のすぐそばの塩原なので、ルーツ的にはきっと同じ流れを組むとは思うのだが、甚五焼きは山の神様に捧げるものなのだという。

だとしても甚五焼きは美味しかったし、食べられて満足した。

みやじま釣堀園を後にして、お宿のチェックインまでまだ少し時間があったので、塩原もの語り館に寄ってみた。

駐車場の奥に遊歩道とちょっとした吊り橋がある。

道路に面したお店は農産物の直売所で、もの語り館の入り口はこちら。

塩原もの語り館 美術館・博物館

中は塩原の文化や歴史を紹介する展示資料館や、お土産物などの小さなショップ、2階はレストランらしい。

展示資料館は有料なので行かず、お土産物をながめて、結局何も買わずにここを出た。

塩原もの語り館から車で3分。
本日のお泊まりのお宿、塩原山荘の駐車場に到着。

塩原山荘の駐車場は、古いガレージ。
でも、屋根があるのがちょっと嬉しい。

駐車場の場所がわからない人は、塩原山荘の左側の小さな道路を上がって、すぐの十字路を右に入ると看板が見えるので、行ってみてほしい。

塩原山荘の建物。
この建物のすぐ手前の小さな道路が駐車場への道。

もし通り過ぎてしまったら、隣のコンビニを過ぎた先にある左側に入る小さな道路を上がって最初の十字路を左に曲がれば駐車場の看板が見える。

ワインと地酒の宿　塩原山荘 宿・ホテル

レトロな入り口。　
扉は手動で、こんにちは～と声をかけるとすぐオーナー夫妻が迎えてくれた。

フロントでチェックイン手続きが普通だが、3回目の宿泊ということもあって？何の手続きもなく、すぐ鍵を渡してくれた^_^

客室は全て3階。
エレベーターはないので、階段をよいしょよいしょと上がる。

3階に着くとすぐが浴室。
男湯と女湯とそれぞれ。

ここは貸し切りとかはできないけれど、常連さんが多いせいか、浴室の入り口にスリッパがあると入らないという雰囲気がある。
別にそれを強制されている訳でもなんでもないのだが、私もそうしてるし、他の皆さんもそうしてくれる。
なので、いつ入っても1人で独泉できるのだ。

浴室の場所から伸びる廊下に客室がある。

私たちはいつも10畳の禁煙のお部屋を予約する。
ここ302号室。

302号室に入るとこんな感じ。

先ずは洗面台。
コップに歯ブラシ、フェイスタオルが置いてある。
バスタオルは大きなタオルかけにかけてある。

特記すべきは、洗面台に洗面台用のタオルがかけてあるところ。
他にクレンジングや洗顔ウォッシュ、化粧水は温泉浴室にある。

洗面台の隣のドアがトイレ。
ウォシュレット。

10畳和室。
お布団はあらかじめ敷いてある。
他に座卓、座椅子、ソファーがあるので快適。

電話に湯沸かしポット。

ミニ冷蔵庫の中に水のペットボトル。

お茶セットはテレビの下に置いてある。
緑茶のティーバッグとコーヒーのドリップパック。

ここのお宿は説明ファイルがとっても面白いので必見！

一息ついて、温泉浴室へ。
ここのお宿は人がいなくても浴室の撮影ができないので公式インスタを是非見てほしい。
公式インスタも面白いし、もちろん温泉やアメニティ情報も載っている。

お風呂上りにルームサービスを頼んだ。
夫はビール。私はレモネード。
おつまみに枝豆をサービスしてくれた。

夕食は午後6時から。
1階のレストランへ。

レストランの一角に雰囲気のあるスペースがある。

壁にはドリンク情報。
ドリンクメニューと見比べるのが楽しい。

最初のテーブルセッティング。

今夜のメニュー。

最初の飲み物は、いろいろ相談してドライシェリーにした。
スペイン産のシェリー酒。
白ワインでもあるけれど、アルコール度数はワインより高いので、お料理を食べながらちびちび頂いた。

前菜は生ハムのプレート。
サラダと生ハム、鰤のマリネ、お肉のペーストはバゲットとピクルスと共にピンチョスになっていて、お酒が進んだ。

たこのアヒージョ。
塩原山荘ででるアヒージョはかなりレベルが高いと思う。
アヒージョは難しい料理ではなく、私も作るし他のレストランでも食べることが多いけれど、何故かここの塩原山荘のアヒージョが1番美味しいと思う。
何が違うんだろう…？
パンもめちゃくちゃ美味しいのだ。

ドライシェリーの後は、普通にシャルドネを注文した。

パリソワール。
パリの夕暮れという名前の冷たいスープ。

下にコンソメのジュレを。
上にビシソワーズを。
なんて贅沢で美味しいスープ！
絶品だった。

トマトとモッツァレラの冷製パスタ。

トマトの味がしっかりしていて、カッペリーニによく馴染んでいて美味しかった。

ここでワインをカベルネ・ソーヴィニヨンに。
赤はあまり飲まないのだけど、カベルネ・ソーヴィニヨンは割と好きかも。

甘鯛のポワレと黒毛和牛を使ったローストビーフ

ポワレもローストビーフも、付け合わせのグリル野菜も、どれもとっても美味しかった。
単純だけど、本当に美味しかったとしか言いようがない。

しょうがごはんと味噌汁

塩原山荘は不思議なことに、洋食のコースの最後にごはんが出る。
でもしょうがごはんは大好物なので、大喜びで頂いた。笑

デザートの紅茶ゼリー。
中に桃も入っていた。
ミントの香りも凄く良かった。

食後のコーヒーまで手抜きなし。
本当に美味しい夕食だった。
ご馳走さまでした。

翌朝。
朝ごはんにレストランに降りていく。

飲み物はセルフで。
私はオレンジジュースと緑茶をもらった。

ワインと地酒の宿　塩原山荘 宿・ホテル

塩原山荘の朝ごはん。

お櫃でくるごはん、味噌汁。
ナスと夏野菜の揚げ浸し。
納得、味海苔、大根おろしにいくらのせ。
焼き鮭、梅干し、フルーツ。

これだけでも充分なのに…。

ここに卵料理がやってくるのだ。

オムレツ、ウインナー、カリカリベーコン、サラダ。

かなりお腹いっぱい。
大満足の朝ごはん。

食後のコーヒーもセルフで。
コーヒーにヘーゼルナッツのフレーバーシロップを入れたら、なかなか美味しかった。
ご馳走さまでした。

朝ごはんの後、チェックアウトの時間までのんびりして、チェックアウト。
今回も温泉とお料理をたくさん楽しませてもらった。
また来ます、といって塩原山荘を出たら、
オーナーご夫妻も温かい笑顔で見送って下さった。