2024/01/01 - 2024/01/02
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タヌキを連れた布袋(ほてい)さん
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4回目の船旅は,ティモール島クパンの港からペルニ船ランベルLambelu号に乗船して出航した。
1回目(KM.BINAIYA)と2回目(KM.AWU)の航海は6000総トン前後の中型客船で,3回目(KM.WILIS)はその半分くらいの小型客船だったが,4回目のランベル号は1万4000総トンを超える大型客船だ。これは,日本の関西と四国・九州を結んでいる大型フェリーとほぼ同じ大きさである。
しかし,日本のフェリーと違って,ペルニ船はトラックや乗用車を航送しない。基本的に旅客だけを運ぶ。だからペルニ船は,日本のフェリーの車輛甲板の分も余計に貨客を運ぶことができる。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 2.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
クパンに到着した時点では,その先の行程の乗船券を確保していなかった。というか,行程自体がまだ決まっていなかった。
クパンではアライバルビザの延長をする予定で,それが何日間で終わるか分からなかったため,決めるのを先延ばしにしていたのだ。
また,旅行記「ペルニ船の旅5000kmその1」で述べた事情(ペルニ船の航路は航海の数週間前まで確定せず,予測も難しい)により,クパンから先の航路の検索にも苦戦していた。
せっかく小スンダ列島の東端まで来たのだから,このまま東に進んでいけば,ババルBabar島,ヤムデナJamdena島(サウムラキSaumlakki),カイKei諸島(トゥアルTual),アルーAru諸島(ドボDobo)と通って,ティミカTimika,アガツAgats,メラウケMeraukeなどがあるパプア南岸に達する。
そういうコースを一考。ところが,クパンからパプア南岸へ達する航路はいくら探しても見つからない。見つかったのは,アンボン経由でパプア南岸へ向かう航路だけだった。
そのうち,このパプア南岸というところは,そこへ向かう航路が非常に少ないことが何となく分かってきた。
もちろんペルニ船の航路は,定期性が乏しくダイナミックに変化していくので断定はできないが,この船旅をした2024年1月頃の時点で,パプア南岸にペルニ船で行くというのは非常に難易度が高そうだった。
パプア南岸のどこかの港で下船したとしても,次の船が来るまでのインターバルが長い,どころか,タイミングによっては次の船がいつ来るか分からないのだ。待っている間にビザが切れてしまうかも知れない。アライバルビザの延長は1回しかできず,再延長は不可能だ。
それに,まだパプアに足を踏み入れたこともない私が,いきなりパプア南岸を目指すというのはやや無謀な気もする。
そうすると,次に目指すべきはアンボンだろうか。アンボンは東部インドネシアの交通の要衝なので,とりあえずここに滞在していれば,バンダ,北マルク,パプア北岸へ向かう船に飛び乗れる可能性が高い。よし,次はアンボンにしよう。
そこで,クパンからアンボンへ向かう航路を検索する。
運よくヒットはしたが,アンボンまで3日半もかかる。途中の寄港地が多いせいだ。
これまでの3回の航海の経験から,ペルニ船(エコノミーや無座の場合)の1回の乗船時間は48時間以内を基本としよう,という考えに至っていた。それは,
1)ペルニ船上でシャワーを浴びようとするのは非現実的
2)ゴキブリだらけなので,熟睡するのは難しい
3)非常に暑い環境なので,体力の消耗が激しい
という理由による。
そこで次は,航海(セグメント)の数が増えたとしても,48時間以内の航海をつないでアンボンに至る方法がないかを検索していった。これはかなり手間のかかる作業だ。
そのうち,スラウェシ島マカッサル(インドネシアを代表する交通の要衝のひとつ)を経由すれば,何とかなりそうなことが分かってきた。
寄港地が少なく,クパン~マカッサル,マカッサル~アンボンをそれぞれ2日弱でつなぐ航路がヒットしたのだ。
マカッサル経由だと乗船時間の合計が4日弱,それに加えてマカッサルでの乗継ぎに数日を要するため,直接クパンからアンボンへ向かう3日半の航路を選択するほうが合理的という考えは成り立つとは思うが,ここは体力等を考慮してマカッサル経由で行くことにしよう。 -
クパンのペルニ社の支店は,旧市街(コタラマKota Lama)から坂を上がった小高い所にある。
-
ここに支店があるのは,以前はクパン旧市街の港がペルニ船の寄港地だったことの名残であろう。
-
窓口の係員に,クパン~マカッサル,マカッサル~アンボンの乗船券がほしい旨伝える。ペルニ船の名称と出航日時を記したメモも同時に差し出す。
すると窓口の職員は,隣にいた職員と話をしていたかと思うと,「クパンからアンボンへ直接行く船があるからそっちの乗船券を予約するぞ」と言ってきた。
私は慌てた。「違うんだ。あえてマカッサル経由にしているんだ。なぜなら‥‥」などとインドネシア語で説明するのは面倒なので,「違う!私はマカッサルへ行く必要がある!」「私は,まずマカッサルへ行き,それからアンボンへ行く。私はこれが必要!」と繰り返す。
係員は胡乱(うろん)な表情をしていたが,一応意思は伝わったようで,「クパン~マカッサル(467kIDR),マカッサル~アンボン(509kIDR)」の2通のエコノミー乗船券(ベッドあり)の予約確認書をよこしてきた。
クパン支店でも,支払いは現金不可。クレジットカードで決済する。
(1kIDR=約10円) -
マカッサル行きのペルニ船ランベル号は,元旦の朝7時出航だ。船が遅延していないことをペルニ社のウェブサイトで確認し,ホテルで朝5時に予約しておいたタクシーに乗って,クパンから西へ約15km離れたテナウ港の桟橋へ向かう。
-
乗船券への引き換えはほとんど待つことなく終わった。
4回目のペルニ船乗船にして,初めて白人の乗船客を見かけた。 -
ランベル号の巨大な船体とは対照的に,乗船客の数は多くない。
クリスマスに伴う旅客の大移動は峠を越したのだろうか。 -
船室に入ってみて驚いた。すごい,空きベッドがある!
空いているベッドを見たのは今回が初めてだ。
さらに,驚愕の事実に気がついた。船室内に空調が利いている!
弱冷ではあるが,何となく涼しい。少なくとも高温多湿ではない。
すごいぞ大型客船ランベル号。これまでの劣悪な住環境がかなり改善された。
おかげで,4回目の航海にして初めて,乗船券で指定された自分のベッドに陣取ることとなった。 -
あとで甲板にも出てみたが,見事に人がいない!こんな甲板の様子を見るのも初めてである。
これまでの航海の多くを甲板上で過ごしてきたのは,甲板のほうが涼しかったからだ。
船室に空調が利いている船なら,誰も甲板に出てこないのは道理。 -
あまりに人がいないので,これ幸いとペルニ船のシャワー室を撮影。ペルニ船の旅の参考としてほしい。
-
尾籠ながら,こちらがトイレ室。これも参考に。
-
やがてペルニ船ランベル号は,定刻0700に静かに出航した。
クパンからマカッサルまで,900km以上を2日弱かけて航海する。到着は翌日~翌々日にかけての真夜中だ。 -
出航後,船内を見て回る。
0700出航なので朝の給食があるのかどうか分からなかったが,どうやらないようだ。
ランベル号は大型客船なので,食堂のようなスペースや,カラオケの機器が置いてある大広間なんかが存在する。
しかし,どれも営業していない。中で船員がくつろいでいる姿(休憩中?)を時折見かけるだけだ。
売店は船内にいくつもあり,これまでの中型客船と比較して広く,商品の陳列は多い。 -
船は,サブ海を快調に北上する。
-
昼の給食があった。これまでどおり,パントリー(配給所)へ乗船券を持参して,弁当箱と飲用水・清涼飲料,そしてウエハースのパケットをそれぞれ1個ずつもらう。
-
夕方,フロレス島東端の港ララントゥカLarantukaに入港した。
ここで約2時間停泊する。 -
ララントゥカで多くの乗船客が下船していった。船室はがらんとしてきた。
人が少ないのはありがたいのだが,そうすると今度は,虫どもが我がもの顔に動き回るようになった。
やはり船客がすし詰め状態だと,虫のほうも警戒してなるべく物陰に身を潜めていたのが,人が少なくなると出るわ出るわ。
せっかく居住性が大幅に改善されたのに,虫の密度はこれまでの船旅で最大となった。
ただし,虫といってもゴキブリとアリだけで,南京虫(トコジラミ)やハエ・蚊といった始末の悪い奴らが出ないのは幸いだ。ネズミも出なかった。 -
ララントゥカを出航する頃には,陽が落ちた。
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こちらが夜の給食。
-
こちらは船内を売り歩く振売りのおばさんから試しに買ってみた弁当で,ひとつ15kIDR。
そこそこ売れているようだった。
(1kIDR=約10円) -
夜中に,フロレス島マウメレMaumereに入港。
ここを出たら,あとはマカッサルまで一気にフロレス海を横断する。
ペルニ船の船室は,夜中でも消灯することはなく煌々と点灯している。
ベッドの上に持参したヨガマットを敷いて,そこそこ眠れた。虫に関しては,かなり感覚が鈍磨してきたのかも知れない。 -
朝になった。
やっと出航して丸一日を消化した。 -
朝の給食。今までに比べて,米飯の盛りがやや消極的になっている。
-
午前中に,船員さんが空きベッドのマットレスを上げて回る。
マットレスの裏側にいたたくさんの虫が,逃げてそこら中を走り回る。
「ひゃ~,勘弁してくれ~」と思ったが,船室の衛生のためなのであろう。しかたがない。 -
船は揺れることもなく,静かな海を順調に航海した。
船内では何もできることがない。せいぜいインドネシア語の勉強をする。
ここで持参したダイソーの空気枕が,空気漏れを起こしてオシャカ。予備の空気枕は持ってきていない。もう少ししっかりしたものを買っておけばよかった。 -
昼の給食。あれれ,やっぱり米飯の盛りが少ない。在庫が足りないのかな。
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夜の給食。ついに米飯の盛りは半分くらいになってしまった。別にいいけど。
-
この日の夜23時頃,ペルニ船ランベル号はマカッサルに入港した。
6年ぶりのマカッサルだ。海路で入るのは初めて。
マカッサル港のペルニ船の桟橋は,比較的大きいと思っていたクパン(テナウ)の桟橋よりさらに大きく,年季も入っていた。マカッサル中心部カレボシKarebosiまで3kmほどと近く,夜でもタクシーなどの交通機関の心配はいらなかった。
マカッサルに3日滞在して休み,次の航海でアンボンへ向かう。
(つづく)
クパン逍遥・前編
https://4travel.jp/travelogue/11910972
クパン逍遥・後編
https://4travel.jp/travelogue/11911753
マカッサル逍遥
https://4travel.jp/travelogue/11911782
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