2024/05/10 - 2024/05/11
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まつじゅんさん
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私、GWは人が多く宿泊費も高い(これが一番かも)という事から、お出かけは近場散策をメインとしています。
そしてGWが明けると、特に時間に少し余裕が出来た事から、空いているし手頃な価格で目一杯、楽しめ、帰って来ても少し休んで仕事に行ける(週3ですが)、平日のお出かけにワクワクしています。
(まぁ、奥様曰く、以前から平日に休暇を取得してお出かけしていたのだから、大筋は変わっていない、とは思いますが・・・・)
2024年もGWが明けるのを待って、近場で1泊のお出かけとなりました。
宿泊は、ここぞとばかり連休明けのお得な案内が来た、グランドメルキュール奈良橿原を予約し、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている今井町と、飛鳥、壷阪寺を巡ってきました。
Ver.1は、今井町散策からホテルの滞在記です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
40数年前まで20年ほど住んでいた奈良ですが、今井町は初めての訪問です。
最近、特に伝建(重要伝統的建造物群保存地区)等の、古い町並み巡りが面白くなってきました。
先ずは車を「今井まちなみ交流センター 華甍」の駐車場に止め、街の歴史を少し振り返ります。今井まちなみ交流センター「華甍」 美術館・博物館
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この建物は、1903年建築の明治時代は教育博物館、今井町役場として利用され、現在は今井町に係る各種パンフレットや、町並みを再現したジオラマ、歴史を解説、展示している観光センターです。
今井町の歴史は凄く古く、江戸時代の町家が大切に保存されています。
町内には、国の重要文化財 9件 12棟、奈良県指定有形文化財 3件 11棟、橿原市指定文化財 5件 6棟を始め、全建物総数 約760軒の内、約500軒が伝建に指定されています。 -
2013年に完成した、今井町の玄関口として整備された「今井蘇武橋公園」です。
公園内には、聖徳太子が愛馬に水を飲ませたと伝わる井戸「蘇武井」2箇所が残残っています。 -
今井町の街並みです。
東西約600m、南北約310m、面積約17.4haの空間には、商業が繁栄し外部からの侵入者を拒絶、独立した自治都市を築いてきた歴史が残っています。
町内の大半の建物が江戸時代の姿を残していて、今でも大部分の家は住居として使われています。
ただ、廃屋同然に放置された建物もあり、全国に先駆けて自治体とNPO等により、景観保全に懸命に取り組んでいる街でもあります。
景観保全を目的に、電線類の地中化が進んでおり、綺麗な街並みとなっており江戸時代の街、という風情を感じます。今井町 江戸時代の町並み 名所・史跡
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町内には、この街並みの魅力を生かした古民家カフェ、レストラン等も最近増えて来たようです。
私達も古民家を改装した「生流茶庭 ふる伊音」で、庭の緑を眺めながらランチタイムといたします。 -
私は、奈良名物の柿の葉寿司&山菜そば。
吉野を思い出す、柿の葉寿司が大好きな私です。
奥様はタケノコの炊き込みご飯&きつねそば。
どちらも美味しく、ほっこりする味わいでした。 -
こちらは隣接している、母屋にある町家茶屋 古伊。
江戸時代初期に、古服の再生を生業としていた古手屋から、幕末・明治期は材木木挽商、昭和期にかけて酒造業を営んできた商家です。町家茶屋 古伊 グルメ・レストラン
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現在の家屋の原型は、古文書等から18世紀の前半に建てられた、と推測されています。
その後、江戸後期の大修理を始め、数度の修復がされてきたようでしが、基本的には建築当初の姿を残している建物のようです。 -
街中を歩いていると、見事な樹木に呼び込まれるように、紙半豊田記念館に入場です。
樹木の葉等をよく見ると、カイズカイブキで、これほど大きいのは見た事がありません。
確かに元々は高木樹ですが、一般的には家の周りを囲うように2m位の高さに選定されて、葉を密集させる用途が多い樹木ですが、話を聞くと高さは11.5m、幹廻り2.2mで、樹齢は約250年との事です。
「長寿の樹」として大切に維持されているようで、橿原市から景観重要樹木に指定されています。
この辺りは紙屋町と呼ばれているようですが、紙屋という屋号がそのまま地名になったもの、と伝えられいるそうです。紙半豊田記念館 美術館・博物館
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こちらは、「大和の金は今井に七分」と言われるほど栄えた今井町の豪商「紙屋三郎」の館です。
歴代の当主が12代、約300年に渡って収集してきた書画や骨董、古美術品等を約4,000点を展示している、橿原市内でも珍しい江戸から明治にかけての逸品を保有している、今井町唯一の資料館です。
元々は、敷地約350坪、建坪150坪という大屋敷で、紙六・紙七・紙佐という分家が両側に並んでいましたが、今は東隣りの紙七豊田家だけが、昔の姿のまま残されているとの事です。 -
こちらは、旧家の多い今井町でも「豊田本家」として有名で、当主は代々「紙屋半三郎」を襲名しており、屋号は「紙半」です。
初代当主は今井兵部氏で、街つくりが始められた頃から、肥料、綿、油、木綿を扱い、江戸時代の初期には、大和では押しも押されぬ肥料の大問屋となっていました。
6代当主は、両替商を営み大名貸で豪商の基盤を築いたようで、残されている古文書からも、台頭してきた商人と武家との関係や、大名への金融、全国古社寺への寄進も相当額あったようで、その借用書等の資料も展示されていました。 -
資料館の向かい側にある「紙半豊田家住宅(本家)」です。
本家の住宅は、重要文化財等に指定されてはいないのですが、当時の商家の家具・婚礼調度品や収集した数々の武家の調度品が展示されており、この地域での今井町豪商家の繁栄振りが良く解ります。豊田家住宅 名所・史跡
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地元の材料を使い、近隣の職人によって暮らす人に便利なように工夫された家は、土地の風土や自然、歴史をはっきり反映しており、民家建築の貴重な財産となっています。
狭くなっている入口や扉の自動施錠のシステム等、面白いお話を沢山聞くことが出来ました。 -
夢ら咲長屋、今井町を訪れる人への案内所で、古くからの町家をギャラリーや喫茶店、茶屋等があります。
案内所の方が、歴史等について色々説明をしてくれました。
今井町は、14世紀後半頃は興福寺の荘園で、その頃は春日大社を中心にして、最盛期の3分の1程度の環濠集落でした。
その後、室町時代の後期に一向宗の道場(現在の称念寺)が出現し、何度か焼き払い等の弾圧を受けながらも、1532~55年頃には東西南北の四町から成る寺内が誕生していたと言われています。
その後、新町・今町の整備が進み、1561年頃には現在とほぼ同じ規模の6町が成立しました。
その町は、周囲に三間の堀・土居が巡らされ、入口は9か所の門のみという武装宗教都市となりました。
しかしながら、1575年に織田信長に降伏後は、町民の富力が増えて豪商の移入もあり南大和最大の自治・商業都市として発展していきます。
中でも繰綿・古手・木綿類の取引を中心に大いに栄え、1634年には「今井札」の発行が許可されるまで成長したようです。 -
イチオシ
形成された今井町は、東西600m、南北310mの長方形となっていて、東西南北の方眼状に道路が築かれて、その時の地形や街路の形状は、今もほぼ残っているというのが凄いですね。
武装宗教都市という成り立ちから、方眼状の道路は通っているように見えますが、町の端から端までは通り抜けが出来ず、入口では屈曲したり途中で丁字型に組んで、見通しの効かないように整備されています。 -
今井町の散策を終え、良く歩いたのでいつものカフェタイムです。
「今井蘇武橋公園」近くの「カフェ ENREI」で、暫し休憩です。
こちらのお店は珈琲に拘っていて、コロンビア、グアテマラ、ウガンダ、ドミニカ等々、世界各国の珈琲豆を扱っていて、珈琲善哉という一寸変わったメニューもありました。
まぁスィーツには冒険しない私達、珈琲とクリーム善哉を頂きました。カフェ ENREI グルメ・レストラン
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今井町から5分程で、本日のお宿「グランドメルキュール奈良橿原」に到着です。
近鉄橿原神宮駅に隣接した旧 THE KASHIHARAというDAIWA ROYALHOTELで、2024年4月にリブランドオープンしました。
京都宮津に次いで、グランドメルキュールホテルの2泊目です。
*グランドメルキュール京都宮津の備忘録↓
https://4travel.jp/travelogue/11909550外国人、団体客のいないメルキュールは最高です。 by まつじゅんさんグランドメルキュール奈良橿原 宿・ホテル
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部屋はクラシックツイン、窓からは懐かしの葛城、金剛山系を望み、近鉄橿原線の電車を見ることが出来ました。
部屋の大きさは29m2あり、ゆったりとしています。
敷地内に源泉を持つ、温泉大浴場があるので、ゆっくり風呂に入りたい私の好みですね。 -
大きな広いロビーに、外には結婚式のチャペルもあります。
宮津の時は外国(中国系)の団体客のマナーの悪さに迷惑したのですが、今回は外国の団体客は無く、静かに過ごせそうです。
到着後、橿原神宮を参拝し(Ver.2に移動)、散策帰りにラウンジ樂遇で休憩です。
静かで、落ち着いた空間で、スパークリングワインや赤ワイン・白ワイン、ビールや、珈琲、紅茶、 ハーブウォーター等を頂きながら、夕食までの一時を過ごします。 -
夕食会場も混雑しておらず、大きな会場でゆっくりと、ビュッフェ形式で頂きます。
好きな食材を念入りにチョイスし、またもや欲張りすぎの感じですが、宮津の時はこのように料理を選べる、という雰囲気では無かったですし、我先に皿を取り合う外国人のマナーの悪さに押されていましたから、今回のような優雅な食事タイムを過ごせるなんて、夢のようです。
宮津の時も、料理の味や内容は良かったので、今回メルキュールに再チャレンジしたのですが、こちらのホテルは大満足です。 -
地元奈良、橿原産の食材を使った料理の数々。
大和の国は「まほろば」と呼ばれる、日本の食文化の発祥の地と言われています。
お茶、うどん、清酒、まんじゅう、豆腐等は奈良にルーツを持つ食材ということで、日本の食生活に欠かせないものです。 -
夜のラウンジにも、静かだろうから行って見よう、という事になりました。
予想通り人は少なく、一寸軽くワインとドライフルーツ、ビスケット等で優雅な時間を過ごしました。
オールインクルーシブルを満喫した気分です。 -
ラウンジから大満足で部屋に戻り、窓から近鉄橿原線の電車の動きを眺めていました。
謎のガウンも使い方をマスターして、再度温泉に行こうとしていると、奥様から「絶対食べ過ぎだよ!」と、きついお言葉がありました。
確かにこのお腹では言い訳できませんね。 -
翌朝、朝食の時間です。
欲望のまま、食べたいものを集めてみました。
美味しかったです。
こちらの料理は、朝・夕共ステーキや天婦羅等は無く、一般的な豪華さという点ではどうかな、と思う人もいるかと思いますが、味は良いですし、ひと手間掛けた見栄えも綺麗な料理で、種類が豊富で私は好きですね。 -
私はデザートのパンケーキに、クリーム+あんこにメイプルシロップをタップリかけて頂きました。
奥様はスムージーにヨーグルト、こちらも好みの品のようです。
では、エネルギー補給を終え、久しぶりの飛鳥(明日香)観光に向かいます。
Ver.1これまで。
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この旅行記へのコメント (1)
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- ホーミンさん 2024/12/16 11:43:08
- メルキュール
- まつじゅんさん
こんにちは。(^o^)
メルキュールは泊まったことがないのですが、最近気になっているホテルチェーンなのです。手始めに長浜に泊まろうかと思案中です。
メルキュールを次々とご紹介いただき、ありがとうございます。
Cの国の団体さんに遭遇したら、はっきり言って災難だと思います。団体でなく個人でも(^-^;だけど。
ところでクラッシックツインって、どのような客室なのか、認識不足でわかりませんでした。調べてみました。メルキュール独自の呼称なのですかね。
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