美濃・岐阜　戦後復興の経済を支えた岐阜繊維問屋街と昭和懐古な町並みをぶらぶら歩き旅ー４

2024/03/30 - 2024/03/30

旧中山道・加納宿から旧遊郭で栄えた現代の風俗街・金津園を見学して来ましたが、午前中の風俗街は色気も人も無くて静寂感だけが漂う意外にも健全なところでした？。

そして、今回楽しみにしていた岐阜繊維問屋街をレンタサイクルで拡大しながら周辺の西問屋町・花園町・長住町・日ノ本町まで巡ってみます～。

岐阜駅前に広がる繊維問屋街は東西約６００ｍ、南北約２５０ｍもあり、昭和５５年前後のピーク時には１６００超の衣類製造卸業者が軒を連ねる隆盛ぶりはまさに戦後の岐阜市経済を支えて来たと言っても過言ではありません。
今では大半がシャッター通り街に成った往時の痕跡を辿って歩いてみます。

撮影使用カメラ　ルミックスＦＸ１００・リコーＲ８

エリア 岐阜市(岐阜)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 2.5
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 自転車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

レンタサイクルで「岐阜繊維問屋街」に移動して来ました～、

ここは”You are welcome一丁目”と通りごとに名称が付いてます、が予想通りシャッター通り化に成っていました…、ミセス丸慶も寂しそうです。

＊詳細はクチコミでお願いします

岐阜繊維問屋街 名所・史跡

アーケード街を抜けて来ましたが全て閉まってます？…、

週末なので定休日かも知れませんが平日でも変わらないような気がしますが…、しかし、ＯＰＥＮの幟が並んでインパクトはありますね！。

通りを超えて”Fashion Street一条通り”もアーケード街です、

紳士服の店が営業中で店頭ワゴンのＹシャツやハンガー掛けのスーツなどは安いです。
問屋街ですが一般小売りもやってるようですね。

南北の北行きの通りからの眺めです、

同様にシャッターが下りたままで活気も無く静寂感だけがありました…。

”レインボー通り２丁目”もアーケード街です、

が全てシャッターが下りたままで不気味なほど静か過ぎて怖いですね？…、戦後はハルピン街として繁栄し隆盛を極めましたが今は衰退ぶりだけが残ります。

通りを挟んで向かい側は”中問屋町・東３丁目”も暗い？…、

他とは違って昭和の雰囲気が色濃く残るアーケード街ですが、入り口にはベトナム食材を取り扱う店がありました。

やはり昭和の時代特有のカラフルな色使いが良いですね！、

そして、現役感があってまだまだ引退はしませんよと聞こえて来そうです。

通りの角に来ました…、

１階が商店ですが２階と３階まで在りますが木造モルタル建築では３階建ては確か違法に成ると思うのですが？、戦後だからよかったのでしょうか？。

上部分をアップ撮影しました！、

この部分だけを観れば文字以外はアジアのダウンタウンの片隅のように思います。

華僑が住むチャイナタウンに似た雰囲気があります。

観てるだけでノスタルジックな世界です…、

いずれ朽ちて廃墟化して取り壊されてしまうのでしょうが勿体ない！、何とか後世に残せないものでしょうか？。

反対側のアーケード街はＳ字型です、

繊維問屋街がダントツに雰囲気が好くて絵に成る景観だと思います。

昭和の時代に今では想像が付かないほどの隆盛があったその証なのでしょう。

南北の南行き通りに出て来ました～、

歩いてる人から挨拶されて思わず立ち話しの中で、今年の夏ごろから中問屋町だけは解体が始まるそうです？。
そして、今後は協議の上で一帯が再開発になるだろうとのことでした。

なので中問屋町の看板を撮影しました、

”その向こうがFLOWER STREET４丁目”ですがアートチックはデザインが素敵です。

他とは違った印象を受けるのでワクワク感とその期待感がアップします！。

通りからの景観です、

もし、平日で営業中で有れば人通りや積み込みの車で賑わうところでしょうか？。

少しぐらいは往時の繁栄ぶりが伺えたかも知れませんね？…。

岐阜繊維問屋街の謂れについて、

戦後、旧中国・満州からの引き揚げ者らによる闇市での古着販売から始まったそうです。
その後は旧軍の払い下げの布でズボンなどを作りながら一宮方面の繊維産地から闇生地を仕入れて委託し既製服を製造販売したのが謂れです。

唯一の観光スポットである「問屋町ウオールアート」です、

昭和５４年築の集合ビルの壁面にて全長約１３０ｍ、高さは２０ｍほどに描かれた巨大な壁画は辺りの雰囲気を一新しました。

＊詳細はクチコミでお願いします

問屋町ウォールアート 名所・史跡

先ずは手前から観ていきましょう！～、

南国の景色と生物たちが鮮やかな色彩とスケール感があり、大きく描かれた絵は圧倒ですよ！。

こちらは青い空と白い雲だけが掛かれています、

若手のアーティストがペイントしたとのこと、ならばこちら側にも植物や人や自然などをスケール感持って描いて欲しいですね、勿体ないかも？。

手前のビルが空いて勿体ない？…、

ウオールアート言えば沖縄・コザ十字路歴史絵巻(巨大壁画)を思い出しますね。

それに比べればかなり地味な気がしますがアメリカンポップらしくて好い！。

中間にポツンと在るのちょっと洒落た店は「かごめ」？、

その外観からしてイタリアンかフレンチのレストランだと思ったのですが夜の店は居酒屋でした。

大通りの忠節橋通りを超えて来ました～、

この界隈の「西問屋町」にも昭和からの往時の繁栄ぶりが静かな町並みとして残っています。
看板を眺めるだけでも繊維問屋街が一目瞭然です。

且つては隆盛であった頃の町並みが残ってます、

家内工業的な分担作業で行われた衣類の工程では縫製の際のミシンを踏む音が聞こえて来たのではないでしょうか？。

角を曲がっても同様の店が密集してます、

繊維問屋街は大阪の船場、名古屋の長者町、東京の日本橋横山町と日本の三大繊維問屋街と数えられましたが岐阜繊維問屋街は既製品アパレルとして時代を先取りしていました。

街角に在った昔ながらの理髪店です、

”国際理容館”とありましたが名の如く国際とは何を持っての国際理容なのでしょうか？、単なる昭和に流行った国際というネーミングなのでしょうか？。

住宅地に近いような雰囲気の通りです、

私が子供の頃に観た家並みと同じです…、住宅と商店や会社が混在するような町並みで道路も狭くてたまにオート三輪が走るほどでした。

手前は喫茶店か何かでしょうか？、

人の気配を全く感じさせないほど静かですが、かと言って侘びしくならないのは通りに温かさを感じるからでしょうか？…。

所々空き地・更地が在ります、

そして、明らかに商店か会社のような２階建て家屋が建ち並んでます…、窓枠に付けられた鉄製の格子が今では見掛けなくて懐かしいほどです。

このような上・下で違う意匠の家屋は珍しい？、

おそらくだか１階を後からリホームしたのではないかと考えられる？、ならば元々は木造モルタル造り２階建ては昭和３０年から流行した簡易家屋です。

興味深いのでこの角度から観ます～、

やはり元々は２階建て同色の家屋ですが１階分の真ん中に玄関が在りますね？。

２階部分の窓などの意匠を観てると旧赤線ではないでしょうか？。

路地を入ったところに紛れも無い堂々たる意匠の家屋？、

１階の玄関の屋根造りに格子に２階の窓に在る手摺の意匠からして旅館では無く
戦後の旧赤線稼業であったことが伺えます。

玄関は好い造りですね！、

廃業されてますが暖簾や屋号紋などが観て取れますね！、調べれば”国際園”と呼
ばれた旧赤線で現在の花園町一帯だそうです。

令和の時代にリノベーションして何かに甦ることが出来ないのでしょうか？。

こちらも実に判り易い意匠です！、

１階の壁面がタイル張りや角面が３階までカットされた意匠、２・３階の窓枠の手摺のデザインや壁面の塗装からして旧赤線に間違いありません。

取り壊さずに令和の時代へ引き継いで活用してることに感謝ですね！。

今の花園町の景観です、

昔しながらの旧赤線だった国際園の名残の町並みと令和の時代へ突入するシティタワー４３とのコントラストが余りにも違います。

長住町通りに出て来ました～、

昔ながらの通りのようですが車も少なくバス停も無くとても静かで好いです。

さながら昭和３０年から５０年に掛けては人通りも多かったことでしょう。

一部ですが屋根付き商店街に成っています、

地方でよく見掛ける高さが低い簡易的な造りでそれ相当の年季が入ってます。

が逆に言えば都会では見掛けなく成ったレトロな趣のある商店街です。

お昼は通り沿いに在る「飛騨天狗」でいただきますす、

昔ながらの店構えが人気のようで地元常連客で賑わってますね～、撮影禁止と張り紙が有るので尊重します。
高山ラーメンは中華そばと同じでしたが味は至って普通でした？…。

＊詳細はクチコミでお願いします

飛騨天狗 グルメ・レストラン

更に狭い通りを入って行けば日ノ本町です～、

噂には聞いてましたがザ・昭和の家並みの景観が素晴らしいです！…、昭和３０年～４０年にかけての長屋続きの家屋がこれほど並んでいるとは凄いです。

この界隈も既製品アパレルの関連でしょうか？、

下請け工程の裁断や縫製にファスナーやボタン・刺繍付けなどを家族や職工で賄った零細工場が多く有ったように思います。

路地のような通りも懐かしくて涙が出そうです？…、

観て判る様に１階が作業場であり２階が住居の造りのザ・昭和そのものです。

戦後の高度成長期にはいくつもの下請けに支えれて発展してきた事を忘れてはいけませんね。

通り抜けの路地を入れば家屋の裏側です、

互いの家屋が１ｍも無い鬼気迫る狭さで建ち並んでる昭和の建築基準法です？。

昔はこのような光景はどこでも観られた子供の秘密基地だったのですがね？。

通りにの端に小さな祠を見つけました…、

町内のお守りであるお地蔵さんは花も添えられて綺麗に手入れがされてました。

都会では見掛けなく成った景観ですね？…。

この一軒だけは抜きん出ていますよ！、

外観からして戦前に建てられた木造住宅がそのままの姿で残されてます？…、廃屋かと眺めていたら中から婆ちゃんが出て来たのでびっくりしました！。

前の通りを進んで振り返って観た景観です、

少し時代が進んだようにリホームされた家屋が軒を並べています～、時折ですが暮らしの音が聞こえてくるだけでとても静かな環境です。

町を歩いてるとふと考えたのですが？…、

今はこんなにも静かですが、高度成長期は朝から夜遅くまでアパレル関連の機械や動力ミシンの音がずっと鳴り響いていたのでしょう～。
期限を迫られると無茶でも夜通し作業を続けなければならなかった時代ですから。

昭和の鉄筋コンクリート製の３階建てビルです、

手前は２階建てのバラック建て家屋が実に対象的に映ります…、市の戦後復興に貢献した繊維問屋街もその支えが身近にあったことが理解出来ました。

昭和生まれの人間として懐古迫る胸の熱さに感謝します。

レンタサイクルでセントラルパークの「金神社」に移動～、

話しには聞いてましたがまさに黄金の鳥居は名に相応しい金ピカです！、

古来より産業繁栄、財宝･金運招福、商売繁盛の御神徳あらたかに篤い信仰を集めてます。

金神社 寺・神社・教会

折角なのでお詣りをしていきます～、

主祭神はぬのしひめのみことは慈悲深き母の神としてご利益が在りますように合掌！。

ご本殿の後ろに聳える高層タワーマンション３５は威圧的に感じますね？。

境内の桜の花も五部咲きのようですね…、

今年は暖かい日が続くので昨年以上に桜の花が満開で綺麗に観れますよ。

リコー８でプログラムの絞り優先で撮影しました、

一眼レフまでは無理ですがそれなりにボケ具合が表現出来ました。

この後は、美濃・岐阜　 岐阜市街 観光スポットは桜前線・開花便りに誘われてぶらぶら歩き旅ー５へ続きます