四国八十八ヶ所巡り・その14（春遍路・三角寺と弥谷寺をゆく）

2024/04/06 - 2024/04/06

2024年の四国八十八ヶ所巡礼開幕。ジャンボフェリーとJR・バスを駆使して日帰りで難所とされる三角寺、弥谷寺の2ヶ所を巡りました。なんとか無事にスケジュールをこなせましたが、この旅の行程は乗り継ぎに余裕がなく、列車やバスが遅延すると達成できない可能性がありますのでご了承ください。

エリア 四国中央(愛媛)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• 交通: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ジャンボフェリーで高松へやってきました。まだ静かな高松駅から。

高松駅 駅

朝から予讃線の普通電車に２時間揺られましょう。琴平行きに乗って、多度津で乗り換えて伊予三島まで向かいます。

高松駅 駅

バスへの接続が３分だったのでタクシーも覚悟していましたが、電車は定刻通り到着。無事に新居浜行きのバスに乗り換えできました。

伊予三島駅 駅

しこちゅ～ホール北で下車し、三角寺まで歩き遍路です。伊予の札所では最も難所なので、１時間はかかるでしょう。

民家が少なくなってくると目標にしていた神社が。４月に入ったばかりなのに、もう初夏だなぁ。

あ～来ましたね。遍路道。先が見えませんが、頑張って歩きましょう。

昔からの杉並木から朝日が入ってくるのがいいですね。

明るくなってきましたが・・・本番はこれから。車道に出ると一気に勾配がきつくなるのです。

１時間ほどで三角寺の石段に着きました。かなり急な石段なので、注意して登りましょう。

三角寺 寺・神社・教会

三角寺の山門。立派な門ですが、すぐ前に石段があるので、１枚に収めようとするとこえが限界でした。

三角寺 寺・神社・教会

山門に撞鐘があり、参拝時に撞くことができます。ここは車での参拝が中心で、巡礼ツアーのバスも来ていましたが、外国人の参拝客が多くなりましたね～

三角寺 寺・神社・教会

山門の先には桜が。黄砂が強い日ということもあって青空ではなかったですが、山の緑に映えていました。

三角寺 寺・神社・教会

庫裏を背景に桜をパチリ。予想外に桜の名所なのですね。

三角寺 寺・神社・教会

こちらは違う種類の桜のようですね。ピンクが鮮やかでした。

三角寺 寺・神社・教会

この花、15年くらい前に来たときも見ました。雪の中で咲く姿はまた違った美しさだったのをよく覚えています。

三角寺 寺・神社・教会

薬師堂です。

三角寺 寺・神社・教会

本堂の近くには大きな桜の木がありました。こちらはちょっと遅かったかな。

三角寺 寺・神社・教会

本堂に着きました。三角寺は四国88ヶ所の65番札所で龍王山の中腹、標高355mに位置しており、大変な道のりでしたが、その分感動は大きいものでした。

三角寺 寺・神社・教会

名前が分かりませんが、珍しい花が見られました。四季折々に美しいお寺。

三角寺 寺・神社・教会

石積みの上に大師堂が建っています。三角寺は聖武天皇の勅願によって行基が弥勒浄土を具現化するために建立されたといわれています。

三角寺 寺・神社・教会

815年には空海がこの地を訪ね、十一面観音菩薩・不動明王を刻み、三角形の護摩壇を築いたという。これが三角寺という名前の由来になっているようです。

三角寺 寺・神社・教会

大師堂の左手には延命地蔵菩薩像があります。

三角寺 寺・神社・教会

大きな花を咲かせた椿。バスの時間になりましたので、山を下りましょう。

三角寺 寺・神社・教会

遍路道に咲く桜。春遍路の楽しみの１つですね。

帰りも遍路道を歩いて下山しました。前は１日２本ですが三角寺口までバスが走っていましたが３月で廃止に。高速バスが停車する三島川之江ＩＣを除くと、今回のコースが最も歩く距離としては短いと思います。

帰りもしこちゅ～ホール北から。マズい、バスが５分ほど遅れている・・・

定刻より２～３分の遅れで伊予三島駅に到着しました。ここでも電車への接続が短かったので焦りました。。

伊予三島駅 駅

普通電車で１時間少し、詫間で下車しました。

詫間駅 駅

コミュニティバスの乗り換えに３０分ありますので、讃岐うどんのお店でお昼をいただきましょう。

手打ち讃岐うどん たくま グルメ・レストラン

肉ぶっかけの１．５玉をいただきました。久々に讃岐うどんを食べましたが、独特のコシがいいんですよね～。

手打ち讃岐うどん たくま グルメ・レストラン

バスを「ふれあいパークみの」で下車し、四国88ヶ所の71番札所である弥谷寺を参拝します。１回目の巡礼では折りたたみ自転車でここまで登ったのですが、実はバスがあったことを知り少しがっかりしたのを覚えています。

弥谷寺 寺・神社・教会

入り口に大師様の像があります。本堂までは581m、ここでも登山です。

弥谷寺 寺・神社・教会

歴史ある仁王門をくぐって本堂を目指しましょう。

弥谷寺 寺・神社・教会

本堂までは570段の石段が続きます。三角寺の道中には及びませんが、88ヶ所の中では難所の１つといえるでしょう。

弥谷寺 寺・神社・教会

１段ごとの幅が広く急ではなかったのが救いでした。帰りのバスまでは余裕がありますので、ゆっくりと登っていきましょう。

弥谷寺 寺・神社・教会

石段の次は百八階段を登ります。１０８とは仏教では煩悩の数とされます。ここを登ることで煩悩を落とすという云われがあります。

弥谷寺 寺・神社・教会

緑と黄色の花で彩られた花手水。四国88ヶ所の中でこれが見られるのは珍しいですね。

弥谷寺 寺・神社・教会

苔むした急な石段の先に建つ多宝塔。近くで眺めてみたいですが、かなり危険な道で、そもそも登ってよいのかすら不明なので、ここからの眺めに留めましょう。この塔は1877年に建立されたそうです。

弥谷寺 寺・神社・教会

桜とともに大師像を拝みます。807年、唐より帰国した弘法大師は弥谷の岩屋で勉学に励んだと言われています。

弥谷寺 寺・神社・教会

境内には天霧城の城主であった香川氏の墓があります。

弥谷寺 寺・神社・教会

聖観世音菩薩と西国三十三観音を祀るという観音堂。

弥谷寺 寺・神社・教会

閻魔大王と地蔵菩薩を祀る十王堂。銅鐘が置かれています。

弥谷寺 寺・神社・教会

岩窟の護摩堂。この右手を進んでいくと天霧城跡に続く道がありますが、犬返しという険しい道を進むことになるそうです。

弥谷寺 寺・神社・教会

極楽浄土の入口ともされ、この山での信仰の中心となる水場の洞窟。絶えることのない湧水で経木を清め願掛けする場所です。

弥谷寺 寺・神社・教会

さらに石段を登っていきます。歴史あることを物語る苔むした石段です。

弥谷寺 寺・神社・教会

本堂への途中、弥陀三尊摩崖仏がありました。

弥谷寺 寺・神社・教会

鎌倉時代に刻まれたという摩崖仏で、香川県の史跡に指定されています。15年経った今思えば、これを見て石仏が好きになったのかもしれません。

弥谷寺 寺・神社・教会

本堂の手前からの眺め。午後からは雲に覆われましたが、それでも美しい風景です。

弥谷寺 寺・神社・教会

本堂に着きました。普段から徒歩・クロスバイクが中心なのですが、難所２つの攻略となると、さすがに足がきついなぁ。

弥谷寺 寺・神社・教会

弥谷寺の創建は奈良時代、聖武天皇の勅願により行基が堂宇を建立、光明皇后の菩提を弔うためにお寺を創建したそうです。

弥谷寺 寺・神社・教会

1848年に再建されたという本堂。標高225mに位置し本堂の後ろには岩山がそびえていて、改めて凄いところに建てたな～と思う。

弥谷寺 寺・神社・教会

また険しいところに建っている大師堂。獅子之岩屋にもお参りし、御朱印をいただきました。

弥谷寺 寺・神社・教会

１時間ほどありますので、日帰り温泉「いやだに温泉」に浸かっていきましょう。プールも併設されていて、子どもから大人まで人気が高いようです。

天然いやだに温泉大師の湯 温泉

雰囲気は完全にスーパー銭湯ですが、やわらかいお湯で、たくさん歩いた後だったので気持ちよかったです。ふれあいパークみのから最終バスに乗って詫間駅まで戻ります。

詫間駅から電車で丸亀まで行きます。ここでもマズい、電車が３分遅れ・・・

詫間駅 駅

電車を丸亀で降り、急いで高速バス乗り場へ。発車２～３分前になんとか間に合いました。この日はこういう場面が連続でしたが、無事におなじみの三宮ＢＴに到着。