2024/03/22 - 2024/03/22
10位(同エリア234件中)
たびたびさん
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この旅行記スケジュールを元に
先般、いいづか雛のまつりで直方の殿町レトロや旧伊藤伝右衛門邸を訪ねましたが、筑豊の文化遺産を訪ねるという意味ではもうひとつ、クラブツーリズムのバスツアーで、旧安川邸、旧松本家住宅、旧藏内邸を回ることにしていました。旧松本家住宅も安川財閥の関係ですが、やっぱり筑豊御三家は、麻生、貝島、安川ですからね。そう考えると、特に、安川敬一郎が明治45年に建て、以後三代に亘り安川家当主及び一族が居住したという旧安川邸は期待大。わくわくするものがありますね。2022年から公開が始まって気にはなっていたんですが、個人で訪ねるのはアクセスとかも含めてちょっと面倒。バスツアーならそうした煩わしさもないし、前後のスケジュールが立て込んでいる中ではとても助かります。
最初に訪ねたのは、安川邸(北九州市指定有形文化財)。ちょっとした丘のような場所に静かな佇まいの邸宅が建っていました。贅沢な建物を建てようと思えば思いのままだったと思いますが、余計なことはしないほどほどのラインを見極めるのもセンスのなせる業かな。メインの若松から移築された大座敷棟では最近、藤井聡太の竜王戦もあったようですが、そこまでただっぴろい座敷ではないし、ぐるりにゆったりした廊下部分があって、落ち着いた正統派の日本建築。豪壮というより穏やかな印象です。一方で、座敷から見える平庭も何でもないようでいて、実は驚くような巨石が使われていたりしてなかなか渋い。また、奥に建つ南蔵・北蔵には、炭坑や製鉄所などに関連したパネル展示もありました。
続いての旧松本家住宅(国重要文化財)は、安川財閥の創始者安川敬一郎の二男、松本健次郎の邸宅。安川邸と同じく明治45年に竣工。松本健次郎は、現在の九州工業大学、明治専門学校の創設者でもあり、この邸宅は学校の迎賓館としても使われていたのだとか。昭和27年に西日本工業倶楽部に譲渡され、平成19年、近代化産業遺産に認定されました。敷地内には、洋館と日本館があって、日本館は外観のみ。洋館の方でランチをいただいた後、続けて館内の見学をしました。設計は東京駅や日本銀行本店を設計した明治の建築家、辰野金吾。アール・ヌーヴォー様式のデザインは、美しい曲線が各所にあって優美。外観の印象と違って、内部は適度な暖かさも感じれる建物。日本人好みのアレンジがあるように感じました。
旧藏内邸(建物:国登録有形文化財、庭園:国指定名勝)は、明治時代から昭和初期まで炭坑を経営していた藏内家三代にわたる本家住宅。藏内家なんて耳にしたことありませんでしたが、なんでも藏内家の炭鉱は全国トップテンになったことがあったんだとか。敷地7135㎡、延床面積1250㎡。こちらも炭鉱王の大豪邸です。敷地内に入るとどこかの神社建築のような建物が現れて、それが住宅の玄関。屋根の意匠はちょっとグロテスクな感じもなくはないですが、玄関先の大理石の使い方とかは洒落ていて悪くはないですね。そこから邸内は奥深くへと続きます。その間、日本建築の意匠を凝らした工夫が随所に見られて一歩間違うと成金主義みたいなんですが、かといってさほど乱れた感じもしてこない。神社建築風の玄関もそうですが、もしかしたら、その辺りこそ主の優れたセンスの賜物なのかもしれません。これくらいの規模の建物だと大工に丸投げではとても無理。全体の調和は施主がコントロールしないと妙なことになってしまいます。そういう視点で言うと私の中の最高峰は野村碧雲荘なんですけど、それに通ずるものがこの建物にもなくはないような。始めのギョッとした印象から、徐々に好印象に変わっていった気がします。また、邸内では賑々しいひな祭りをやっていまして、地元の有志かな。こちらの方も建物の素晴らしさに負けないような遊び心溢れる展示が素晴らしいし、いろんなサプライズがある邸宅でした。
ただ、筑豊の炭鉱王の邸宅からは、往時の繁栄ぶりが偲ばれる一方で、建物への思いの強さやセンスはそれぞれ。共通するところが少ないのもあって、文化遺産的な側面から考えると例えば島根のたたらの御三家や新潟の豪農の家とかと比較すると地域の文化を象徴するほどの位置づけではないかも。つまり、北九州の世界遺産と近代化産業遺産は、八幡製鐵所の関係を始めとしてしっかり保護されているし、炭鉱の方も資料館はあちこち普通にあったり、門司レトロ地区とかだと観光地としての整備も完璧ですからね。今回の旅は筑豊の卒業的な位置づけで考えていたもので確かに最後のピースが埋まった感はあるのですが、こうした邸宅巡りは筑豊の理解を深める意味では、やっぱりあくまでone of them。これで、知識や理解が一気に深まるということでもないでしょう。
ということで、せっかくなので、北九州の産業遺産を旅するとしたらのたびたび的ランキングをまとめてみました。改めて、豊富な遺産の数々が思い浮かびますが、これでone of themの意味も少しお分かりいただけるかなと思います。
①門司港レトロ地区
②官営八幡製鉄所、東田第一高炉
③直方市石炭記念館、田川市石炭・歴史博物館、宮若市石炭記念館
④大将陣公園、貝島炭鉱 露天坑跡、巻き上げ機台座/三菱飯塚炭鉱
⑤火野葦平資料館と河伯洞、わかちく史料館、若松駅(若松)
⑥旧伊藤伝右衛門邸と嘉穂劇場(飯塚)
⑦旧松本家住宅ほか炭鉱王の邸宅
⑧高塔山公園と皿倉山、洞海湾と若松大橋
⑨堀川運河と遠賀川水源地ポンプ室
⑩小倉森鴎外旧居と松本清張記念館
以下は旅行記。参考まで。
https://4travel.jp/travelogue/10830681
https://4travel.jp/travelogue/10830670
https://4travel.jp/travelogue/10822945
https://4travel.jp/travelogue/10822944
https://4travel.jp/travelogue/10785637
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バスツアーの小倉駅前集合時間までには少し時間があるので、その前にちょっと。
北九州市役所 ふれあい展望室へ向かいました。まあ、こんなもんかなくらい by たびたびさん北九州市役所 ふれあい展望室 名所・史跡
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朝8時半から開いていて、小倉城の隣りという便利な場所です。
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展望室からは、小倉城の天守閣やその周囲の公園は眼下に見下ろせまして、あとは市街の先には臨海部の工場地帯とか。ただ、まあ、こんなもんかなくらい。あんまりスカッとした眺めではないかもしれません。
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では、バスツアーで出発。最初に安川邸です。
門を入って筑豊御三家と呼ばれた安川敬一郎が明治45年に建てた邸宅 by たびたびさん旧安川邸 名所・史跡
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敷地内へ。
正面の大きな木が目隠しになっていまして -
それを回り込んだところが玄関です。
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この辺りは洋館のエリア。
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この部屋も
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ペチカがあって
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網代天井から下がったレトロな灯りは和洋折衷ですけどね。
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さらに奥に進むと
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これが大座敷棟。
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正面から
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その先のドン詰まりまでぐるりを畳敷きの廊下が巡って、
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中心部が大広間。
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イチオシ
藤井聡太の竜王戦がここで行われました。
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大広間に隣接して喫茶スペースがあって、サロン・デュ・ジャポン・マエダが営業中。畳の部屋にカウンターやテーブル席を置いて、旧安川邸の雰囲気を味わいながらお茶ができるという設定ですが、観光客もすぐそばを歩いているというオープンな空間です。
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別の部屋では、松本家のひな飾り展。
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シンプルに見えますが、
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こうした雛道具がしっかりしていて
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質のいいものだということがよく分かりますね。
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今度は玄関を出てお庭の方へ回ります。
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もう廃屋になっているような建物に
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これは、孫文先生像。こんなところにもありましたかという感じですが、
孫文は日本人にも多くの支援者がいて、とても魅力があった人物なのだと思います。 -
さらに進んで
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ここを入ると
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広い芝生の庭。
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さっきの大座敷棟から眺める庭ですね。
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イチオシ
縁の方にはこんな大きな石。こんなところがなにげに豪勢ですよね。
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正面には築山というか刈込が配されていますが、意外に庭は手前の大きな敷石の方がポイントかもしれません。
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さらに進んで、
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裏手には蔵。
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安川家ほかに関係するパネル展示がありました。
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製鉄所の誘致活動は、やっぱりその後の北九州発展の肝ですね。
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これで一周。終了です。
結局、一番の見どころは大座敷棟。安川家の家族が暮らしていたスペースとかはあんまりよく分かりませんでしたね。 -
続いては、安川邸のすぐ近く。旧松本家住宅です。
洋館の方でランチをいただいた後、館内の見学 by たびたびさん旧松本家住宅(西日本工業倶楽部) 名所・史跡
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安川財閥の創始者、安川敬一郎の二男、松本健次郎の邸宅。現在は、西日本工業倶楽部の所有です。
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イチオシ
かつて、現在の九州工業大学、明治専門学校の迎賓館としても使われていたという建物は堂々とした構え。安川邸はあくまでプライベートな建物であるのに対し、こちらは公的な性格も色濃く持っているような気がします。
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玄関を入って
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奥に進むと
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大広間。
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ペチカの横から
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その先をさらに進んだところが
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ランチの会場です。
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フランス料理のミニコース。
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メニューです。
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ズワイ蟹と季節野菜のブランマンジェ
コンソメジュレ -
サーモンのカダイフ巻きと海老とセロリのサラダ仕立て
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パンに
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海の幸とグリエールチーズのグラタン仕立て
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自家製アイスクリームと苺
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珈琲
まあまあかな。
大牟田の三井港倶楽部や門司港レトロの三井倶楽部のランチもちょうどこんな感じ。よく似ています。 -
少し外も確認。
これは隣りにある日本建築。こちらが住まいの方だったようですが、内部は非公開です。 -
洋館の方は
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回り込むと
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こんな感じ。
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正面から見たのとはまた印象が違います。
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では、改めて邸内へ。
和田三造作のタペストリー。
「海の幸」は、南蛮貿易で賑わう平戸の風景です。 -
ステンドグラスも和田三造作。
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階段を上がって
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正面から見ると
ぶどうの房と白雲がモチーフです。 -
ここから二階の各部屋を拝見します。
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反時計回りに回りますと
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応接のような部屋から
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イチオシ
サンルームっぽい部屋に
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小会議室か食堂のような部屋。
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天井は格天井風ですね。
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これは奥さんの部屋だったかな
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こちらは娘さんの部屋。
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中央部に戻って
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小ホールといった感じかな。
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天井部の曲線がアール・ヌーヴォー様式のデザインです。
外観の豪壮な印象に対して、内部は適度な温かみも感じる意匠。単なる洋館ではなくて、少しづつ日本人好みになっているのが面白いところですね。さすが辰野金吾ということかもしれません。 -
最後は、旧藏内邸です。
ここは、行橋市と豊前市に挟まれた築上町。北九州市戸畑区の旧松本家住宅からここまでけっこう走ったような気がします。英彦山が見えていて、ここから車で1時間くらいと言うことでした。明治時代から昭和初期まで炭坑を経営していた藏内家三代にわたる本家住宅 by たびたびさん旧藏内邸 名所・史跡
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旧藏内邸って、初めて耳にしましたけどどんなところでしょう。
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ただ、私的には、安川邸と旧松本家住宅で、今日の目的は9割くらい。後はおまけのつもりですけどね。
敷地内に入ると -
正面にドドーンと見えてきたのは
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神社と見まごうような建物。二重の千鳥破風というか、妻入りにさらに千鳥破風の大型向拝を付けた構造。個人の邸宅としては、ちょっと頭がおかしいんじゃないかと思いますけどね。
向拝はまあまあいいにしても、基本は平入りにすべき。妻入りは、長野の善光寺が有名ですが、特殊な事情がある場合に限られますよね。 -
傍らには、こんな看板。なんでしょうね?
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向拝の天井は格天井。折り上げらしくなっているのもひと工夫ですね。
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一方で、一歩玄関に入ると落ち着いた雰囲気。
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大理石の敷石も豪勢ですけど、そこまでいやらしくはないですね。
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では、邸内へ。
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廊下が広くて、旅館みたいですね。
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渡り廊下はやけに頑丈そうな船底天井ですか。
いきなり、見せてくれますね。 -
坪庭を過ぎて、
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大広間へ。
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ひなづくしというのはこれですね。
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ひな道具というか
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かわいいものグッズをありったけ集めて並べています。
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そんないいものではないと思いますが、ちゃんと見栄えがして、悪くないセンスですね。
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大広間からは日本庭園が見渡せます。
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大広間から次のエリアに移動します。
それにしても、この縁は、縁桁もすごいですが、 -
なんで折り上げを付けるかなあ。どうかしているくらいやり過ぎなんですけど、ただ全体の意匠としては乱れていない。ちゃんと違和感なく収まっているのは、もしかしたらそれこそ只ならぬセンスの現われかもしれません。
大工に任せると好きなことをしてしまうので、こうしたやり過ぎが起きてしまうものなのですが、それを最後のところでコントロールすのは施主ですからね。自身にセンスがなければ、妙なものができてしまいます。 -
こちらの広間にもたくさんのひな飾り。
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正統派の日本間に対して、
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こちらは遊び心が満点です。
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続き間から
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茶室も丁寧な展示。
手を抜いているところが一つもありませんよ~ -
そして、ここからもお庭がよく見える。
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イチオシ
石を豊富に使った
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本格的な日本庭園です。
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イチオシ
建物はさらに奥に続きます。
次のエリアに向かう途中には、また雛飾り。
猫というか -
怪しげな化け猫風。
こんなの良く見つけてきましたねという代物です。 -
怪しげな雰囲気はこちらもかな。
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ネズミやウサギの顔をしたのが混じっていて、妖艶さと不思議さもありますね。
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イチオシ
あとで伺うと、この展示はとある女性のコレクターの収集品を拝借しているのだとか。確かにこれだけの収集品を眠らせておくのはもったいない。やっと晴れの舞台を得たことで、人形たちも喜んでいると思います。
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これが最後のエリアですね。
ここの縁の天井はアーチ型。これはさすがに私も見たことないですね。いやいや、どれだけ引出しがありますかという感じ。参りました。 -
このエリアでも
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しっかりひな飾り。
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ちゃんと広々した空間を埋めていて
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本当にお見事です。
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イチオシ
そして、ここからもお庭がよく見える。
手前の橋は、カキツバタで有名な三河の八つ橋みたいな意匠ですね。 -
イチオシ
玄関から入って最初の大広間が見えていますが、ここまで見どころじゃない場所はありませんでした。すべてに手が込んでいて、緩んでいるところがない。そして、繰り返しになりますが、全体として持て余していたり乱れたところがない。成金趣味の建物というのは否定できないかもしれませんが、ここまで自然な調和があるとモノが違うということではないかと思います。
そして、その建物に負けないほどのボリューム感があって、ユニークでセンスあふれるひな飾り。才能を持った個性と個性がコラボして、旧伊藤伝右衛門邸とはまた違った迫力があるように感じました。 -
では、建物から出てお庭の方にも行ってみましょう。
立派な門を入って -
庭はこの先です。
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ほー
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ほー
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手前の二連の反り橋が目立っていますが、なんかちょっと浮いているような感じがしなくもない。後で付けたものかなとも思ったのですが、当初からあったようですね。
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アクセントになっていなくはないですが、どうでしょう。
私なら、はりまや橋みたいな小さな赤い橋を架けても面白いかな。それか土橋にして目立たないようにしてしまうか。その場合は、アクセントとして大きな石灯籠をどこかに置きましょうか。反り橋に代わるアクセントはやっぱり必要ですからね。 -
一番奥の建物に近づくとこちらはさっきの八つ橋。反り橋との対比になっているのですが、八つ橋の方も馴染んでいる感じはないですね。こっちもあっさり自然石の方がよかったような気がします。ただ、反り橋の方は、京都のお菓子「八ツ橋」に見えなくもないので、この二つの橋は、もしかして三河の八つ橋と京都の八ツ橋かも?しかし、どっちにしても景観的には無理があるような気はします。
さて、以上で旧藏内邸も終了ですが、おまけと思っていたのは大間違い。とても見どころが多い邸宅でしたね。炭鉱王の邸宅は、もう一つ旧高宮貝島家住宅というのがあるので、これもまた機会があれば行ってみたくなりました。 -
お疲れさまでした。
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小倉では田舎庵のうなぎを食べて帰ります。
田舎庵のうなぎは、それなりに期待をしていましたが、ここまでとは思いませんでしたね。うなぎ好きにとっては聖地のようなお店 by たびたびさん田舎庵 小倉本店 グルメ・レストラン
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イチオシ
うな重のうなぎは、適度なパリパリ感と香ばしさがあって、少し甘めのたれも私好み。見た目からして、これは普通ではないなというオーラもありますね。肝吸い、香の物の薄味との組み合わせも絶妙。やっぱり小倉にこんな名店があるのは全然不思議ではないんですけどね。まあ、なんにせよ、うなぎ好きにとっては聖地のようなお店だと思います。
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この旅行記へのコメント (1)
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- Antonioさん 2025/02/16 10:31:03
- 田舎庵
- おはようございます。たびたびさんに絶賛されるのは珍しいですね。去年利用しましたが、確かに美味しかったです。ただ、その一カ月後に福山で食べた鰻重の方が感動しました。
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