2024/02/15 - 2024/02/16
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アジア好きの晴れおじさんさん
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今年は各地で観測史上最高気温を記録するなど暖冬傾向が続く中、南東北も幹線道路に全く雪がなく、遠出がしやすくなっています。そんな中、福島県の宿泊補助「来て。」割キャンペーンが始まったので、喜多方市の熱塩温泉に一泊旅行に出掛けて来ました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- 近畿日本ツーリスト
-
暖冬で全く雪のない国道121号線で一路会津へ。
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午後0時50分、喜多方市の「蔵屋敷あづまさ」に到着。
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この屋敷は、福島県第一の米穀商と言われた「松崎政吉商店」の蔵屋敷を改築したものだとのこと。
以前に来たことはあったけれど、昼食を摂るのは初めて。 -
昼食が出来上がるのを待つ間、奥の「うるし美樹館」で喜多方漆器を観賞。
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喜多方漆器は、天正18年(1590年)に会津に封じられた蒲生氏郷(がもううじさと)が近江国から職人を招いて広めたのだとのこと。
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非売品の名品がズラリと並べられています。
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この水盤や
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この花瓶は、何十年もかけて漆を塗り重ねてあり、どっしりとした重厚感が半端でないですね。
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オーダーした昼食は、喜多方ラーメン(餅入りの力ラーメン)と、
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会津でんがく。
しょっぱめの素朴な味で、何かほっとする感じがしました。 -
サービスのコーヒーには、ミニチョコも付いていて、気配りの細やかさにちょっと感動。
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会計をしたら、対応した奥さんが話好きなようで、妻に色々と身の上話をしながら、隣の座敷の襖を開けて、ズラリと飾られたお雛様を見せてくれました。
その一角に、お内裏様だけが3体も並んでいて、「?」と思ったけれど、店に置いてあった「ひなと天神様の蔵めぐり」のリーフレットで謎が解けました。
つまり、このお内裏様は「会津天神様」(菅原道真公)で、会津地方では、男子が賢く素直に育つように願って桃の節句にこれを飾るのだとのこと。 -
「蔵屋敷あづまさ」が面する「おたづき蔵通り」には、ほかにも蔵屋敷が軒を連ねていて、レトロな空気が流れていたけれど、「蔵のまち喜多方」の見どころは、この通りだけではないようです。
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市街地の西側にある「喜多方蔵の里」。
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蔵づくりの文化を後世に伝えるため、喜多方市が色々な蔵を移築して配置したもので、晴れおじさん夫婦は初訪問。
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蔵の中で特に印象深かったのが「旧猪俣家穀物蔵」。
「瓜生岩子記念館」との表示があったけれど、この人は誰なんだろう? -
説明によると、明治期の社会福祉事業の先駆者で、戊辰戦争では幕府軍、官軍の区別なく負傷兵を看護したことから、「日本のナイチンゲール」とも呼ばれたとのこと。
隣県に生まれ育ちながら、全く知りませんでした。 -
敷地内には、蔵のほか、福島県指定重要文化財の「郷頭屋敷旧外島家住宅」も移築されています。
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内部
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これは、旧冠木家店蔵
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内部
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ここにも、会津天神様。
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さて、15時を過ぎたので宿にチェックインするとしましょう。
今宵の宿は、「熱塩温泉山形屋」。初めて泊まります。 -
晴れおじさんの部屋は、乙女館4階の和洋室。
ベッドや調度品が良質なので、口うるさい妻も気に入った様子。
「あなたも、たまには良い部屋を予約するのね。」だと。 -
この宿のキャッチコピーは「一流の田舎」。
窓外には、長閑な田舎の風景が広がっています。 -
まずは、温泉へ。
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大浴場「押切川」の内湯。
飯豊山の原生林をイメージして檜をふんだんに使ったとのこと。
※先客がいたので、この写真は2回目の入浴時に撮影。 -
洗い場も、岩を配して不整形に造られていて、野趣がありますね。
※先客がいたので、この写真は2回目の入浴時に撮影。 -
大浴場「押切川」の露天風呂。
お湯は、少し白濁していて、名前のとおり舐めるとしょっぱい味がしました。
※先客がいたので、この写真は2回目の入浴時に撮影。 -
湯上りにラウンジで休憩。
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無料で地酒3種のテイスティングが出来ました。
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夕食時間は、18時からと19時からの2区分で、晴れおじさん夫婦は19時からを選んだので、夕食前に、チャコールバーデンを体験 (宿泊者は600円)。
木炭の健康効果に着目した低温の岩盤浴で、大浴場で入浴した後に30分ほど簀子の上に横になり、その後、また30分大浴場で入浴するのが基本スタイル。 -
木炭は壁際にもディスプレイされていて、ゆっくりと呼吸して木炭の癒し効果を体感するように設計されていました。
でも、男女別にスペースが仕切られているとは言え、素っ裸に専用の浴衣だけを着て横になるのは、若い女性なら抵抗があるかも知れませんね。
ただ、幸か不幸か他の客はなく、仕切りを隔てて妻と雑談しながらの貸し切り体験となりました。 -
そして、夕食。
会場は個室風に区切られていて、重厚な一枚板のテーブル席。 -
器も美しく、工夫を凝らした創作会席をゆっくり味わうことが出来ました。
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鍋は、「高原豚みぞれ鍋」と
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「鶏肉陶板焼き」
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「匠の技」と題した料理は、「鰤けんちん焼き」
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「冬の温」と題した料理は、「蕪海老餡かけ」
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デザートは、「黒胡麻豆乳プリン」
どれも美味しく、分量もシニア夫婦には適量で、満足しました。 -
翌朝早く、もう一度チャコールバーデンで50分ほど横になった後、大浴場「ひめさゆり」に入浴。
これは、内湯。 -
そして、露天風呂。
先客なしで、両方とも独泉になりました。 -
朝食は、和定食。
黒豆で作った納豆、地元の名人が作ったコンニャク刺身、具がどっさり入ったみそ汁など、特徴ある品揃え。ご飯とみそ汁をお代わりして、満腹満足。 -
10時半頃まで部屋で寛いでからチェックアウト。
前日に比べて気温は下がったものの晴天で、会津磐梯山がくっきりと見えました。 -
「ひなと天神様の蔵めぐり」で、昨年、グランプリを受賞したという「田原屋菓子店」に立ち寄り。
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お雛様は、至って普通のものだけれど、
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さすが、天神様が凄い。
三体それぞれ表情が違っていて、見応えがありますね。 -
何も買わない訳にいかないので、羊羹を3種購入。
1個税抜き100円とタイムスリップしたような安価で、帰宅後に味見したら、これまた昔ながらの甘―い味付けでした。 -
次は、「大和川酒造・北方風土館」
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こちらの天神様も御立派。
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見学コースは、江戸蔵から。
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上質の酒を良い状態で貯蔵するために使ったという、白い陶器の壺。
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昔の道具が色々置いてあって、江戸時代の酒造りが偲ばれました。
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大正蔵
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以前、製品の保管に使っていたそうで、現在は空き瓶を並べて往時を再現しています。
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昭和蔵
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コンサートホールなどとして貸し出しをしているとのこと。
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そして、売店
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一角に、酒造りに使っている飯豊山伏流水の試飲コーナーがあったので、少し飲んでみたら、なるほど柔らかな口当たりでした。
自宅用に辛口の純米酒を一本購入。 -
朝食をたらふく食べていたけれど、13時を過ぎたら、少し空腹になったので、三津谷集落の「赤レンガ」に入店。
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喜多方ラーメンを注文。
この店には数年前に一度来ているけれど、かなり値上げしたようで、普通盛で880円。ちょっと高過ぎながら、味は良好でした。 -
三津谷集落にはラーメン店以外にもレンガ蔵があるので、食後に暫し散策。
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帰り道、山形方向に車を走らせていると、白く輝く飯豊連峰が視野に入りました。
山形、福島、新潟の県境に聳えるこの山脈は、その名の通り、伏流水で、豊かなお米とお酒を産み出させる「恵みの山」なんだと、改めて感じた晴れおじさんでありました。
完
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この旅行記へのコメント (2)
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- ねもさん 2024/02/29 10:48:12
- 暖冬
- アジア好きの晴れおじさん お久しぶりです。
暖冬は普通はうれしいんでしょうが、スキーやスノーボードが好きな人には……
ほぼ同時期に、長野県を歩いていましたが、街にはほとんど雪がないくらいΣ(・□・;) 地元の方も驚いていました。
たしかにラーメンは手軽なランチではなくなりつつあります(>_<) でも880円なら、まだ許容範囲では? スキー場では、最低でも1,000円かな。
最後が白い飯豊連峰でうれしいです。たしか晴れおじさんと知り合ったのも飯豊話題でした(^o^)
- アジア好きの晴れおじさんさん からの返信 2024/02/29 19:22:06
- Re: 暖冬
- ねもさん、コメントありがとうございます。
今回の旅行では、暖冬で車道に雪がない中、冠雪した山々が一際美しく感じられました。
以前、山梨の旅行記で山の名前の間違いをねもさんに指摘いただいてから、
せめて地元山形県の山については間違わないようにしようと気を付けています。
今年は、蔵王の樹氷が早くも溶けてしまったと報道される中、さすがに標高が高い飯豊連峰は真っ白で、凛とした雰囲気を漂わせていました。
多くの登山家が魅了されるのはもっとものことと納得した次第です。
ねもさんも、ぜひ、また御来形くださいね。
アジア好きの晴れおじさんより
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