ゲートパークで公園ランチ＆おりづるタワーで祈りを込めて【バリ得広島家族旅行その４】

2024/01/21 - 2024/01/21

　家族３人揃っての広島の旅も終盤。広島市中心部の新たな名所を２ヶ所、巡りました。

エリア 広島市(広島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　地下鉄、もといアストラムラインの県庁前駅から旧広島市民球場方面へは、地下道が続いています。
　横断歩道の信号にひっかかることなく、雨の日も濡れずに行けて便利。

パセーラ ショッピングモール

　この十数年で、新しい施設が続々できている広島。サッカースタジアムも建設中なんですね。期待感高まるポスターです。
　同じ被爆都市・長崎でもスタジアム建設が進行中なのは、偶然でしょうか。

　地下道を歩くこと５分で、昨年（2023年）３月にオープンしたばかりの新しい公園・ひろしまゲートパークにやって来ました。
　カープの本拠地として人を集めた市民球場の跡地が、装いも新たに賑わいの中心になっています。仕事で度々広島に来ていたヨメさん、感慨深そう。

ひろしまゲートパーク(旧広島市民球場跡地) 名所・史跡

　ちょうど「しまねふるさとフェスタ」が開催中で、出店には長蛇の列。広島において島根ってのは、強力コンテンツなんですね。
　天神中央公園で宮崎フェスやれば、まあこれくらいの集客になるのかな。

　公園は「パークPFI」という枠組みで運営されており、商業施設「SHIMINT HIROSHIMA」の収益で維持管理されています。
　久留米の中央公園にも同じスキームの施設があるけど、こちらは規模が段違い。2階建の建物に、１６店舗も入っています。

　イベント中だし、SHIMINTのフードコートも大混雑かなと覚悟しながらのぞいてみたら、席には余裕がありました。
　島根名物を求めてきた人たちなんだから、常設の店には入らないってことね。グルメ系以外のイベントだったら、大混雑だったろうと思います。

　広島お好み焼きのお店が入っているのは、旅人として嬉しいポイント。焼きかきも食欲をそそります。でも、昨日の夜は贅沢しちゃったしな…

てっ平 グルメ・レストラン

　我が子には、別店舗でカレーをオーダー。

curry base GENTE グルメ・レストラン

　待つことしばし、焼き牡蛎をのっけたお好み焼きが出てきました（笑）。
　ボリューミーに見えるけど、麺入りなので するっと食べられてしまいます。公園の賑わいを見ながらのお好み焼き、おいしかったです。

　我が子のキッズカレーは、ずいぶんと本格的。味見したところ、スパイシーながらもちゃんと甘めでした。
　我が子は広島風お好み焼きの方が気に入り、パクパク。甘めの本格カレーは、パパがおいしく頂きました。

　ゲートパークは市街地ど真ん中。公園を出れば、路面電車の行き交う目抜き通りです。

　道向かいの原爆ドーム隣の「おりづるタワー」へ。
　2016年にオフィスビルを改修してオープンした、マツダの運営する純民間の施設。ずっと気になる存在で、ようやく来ることができました。

おりづるタワー 名所・史跡

　ビルのガラス面には、おりづるたちが積み重なっています。

　展望台への入場料金は大人2,200円と、かなり高め。オフィスビルの展望台が、スカイツリーの天望デッキ（高さ350m）2,100円より高いなんて…と、この時点では思わないでもありませんでした。
　なお障害者手帳所持人と、その付添１人は半額です。

　展望台へはエレベーターでも、らせん状のスロープでも上がれます。帰りの新幹線が気になる時間ではあったので、エレベーターで一気に１３階の高さへ。
　階段を上ると、欄干を飛び越えて広島の市街地の眺めが飛び込んできました。オープンエアということもあり、丘の上から眺めているかのようです。

　展望台は「ひろしまの丘」と名付けられています。大学時代のオフィスビルの設計課題で、屋上に丘を設けてみたことがあるのですが、実際の景色の広がり方は予想以上でした。
　ゲートパークの賑わいは、上からみてもスゴイ。

　もちろん、原爆ドームから…

　平和公園にかけても一望できます。これは価値ある眺め。高さ自慢のタワーと同列に比較できるものではありませんでした。
　市街地に隣接した広大な緑のエリアも、「あの一瞬」の前までは、市街地の続きだったことを忘れたくありません。

平和記念公園 公園・植物園

　下のフロアへは らせん状のスロープで降りるのですが、パパママは内心ヒヤヒヤしていました。
　旅の予習で「おりづるタワーには、すべり台があるよ」とさんざん吹き込んでいたのに、現地に来てから６歳以上の年齢制限があることに気づいたからです。

　既に期待に胸高鳴らせ、すべり台の端っこが見えて笑顔になった我が子を、ごまかすかのように「おりづる広場」に引き入れました。ゴメン、６歳になったらまた来ようね！
　幸い、おりづる広場にも興味を持ってくれて、タブレットで熱心に？学んでいました。

　おりづるを折るのなんて、十数年前にボランティアで、小中学生たちとひめゆりの塔に行った時以来。折れるか自信ありませんでしたが、指先はちゃんと記憶していました。
　細部の仕上がりの粗さには、目をつぶって下さい。

　作ったおりづるは、外壁面にあるガラス張りの箱「おりづるの壁」に、祈りを込めて投入します。さきほど外から見たおりづる達に加わるわけです。
　床面はガラス張りでスリル満点。アトラクション的要素が強すぎる気もしました。平和を祈る場に、高所恐怖症の人を排除する理由は、ないと思います。

　幸い僕ら家族３人には大丈夫なレベルのスリルだったので、我が子にも投入してもらいました。ふわり舞うおりづるに、大喜び。
　この子が笑顔になれる平和が、続きますように。

　長い編成の路面電車が、平和な世の都心部を行き交います。

　１２階フロアには、原爆ドームに向いた展望スペースがありました。

　原爆ドームは、もともと産業奨励館だった建物。モダンなドーム型の建物は、竣工当時の姿のままだったとしても名所だっただろうし、そうであってほしかったです。
　おりづるタワーの１階には物産館があり、思いを引き継ぎます。つい、いろいろ買いすぎてしまいました。

　もう少し大きくなったら、原爆資料館にも行ってみようね。
　今日のところは、帰る時間です。まだまだ、旅の「往路」は続くよ！

原爆ドーム 名所・史跡