黄色いアストラムライン＆交通科学館の大ジオラマに夢中【バリ得広島家族旅行その３】

2024/01/21 - 2024/01/21

　広島へ家族旅行にやって来た我がファミリー。２日目の予定には余裕を持たせていたので、朝は事前に我が子が起き出したら行動開始することにしていました。
　しかし、普段通りの起床時間・６時２０分には大歓声。ようし望むところだ！ 予定していた行き先に１つ追加することにして、８時過ぎにチェックアウトです。

エリア 安佐(広島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

　昨日、イズミ本社下の ゆめマートで買った、冷食の深川飯とインスタント味噌汁、ヨーグルトで簡単な朝ごはんにしました。
　ウイークリーマンションなので、食器や電子レンジが揃っていて便利です。

ウィークリーアポイント 宿・ホテル

　８時過ぎにチェックアウト。玄関に鍵を入れておけばよいので、気楽でした。
　歩いて広島駅へ。窓ガラスの向こうでは、新駅ビルの建設工事が進んでいます。広電の路面電車を飲み込む大きなビルに、期待大です。

広島駅 (JR) 駅

　８時４１分の可部線の電車に乗り込みます。我が子は、再びレッドウイングに乗れてごきげん。朝からテンション高めです。
　日曜日の朝にも関わらず、広島に到着する電車はもちろん、各方面へ発車していく電車も満員で、旺盛な需要があります。

可部線 乗り物

　レッドウイングは、関西圏の電車と同じゆったりクロスシートで、乗降口には折り畳み座席付き。国鉄時代の電車ばかりだった１０年前に比べ、レベルアップしました。
　ただ絶対的な車両数の不足で、インバウンド需要にも充分対応できていないとも聞きます。ロングシート化ではない対応策を望みたいところです。

　可部線は比較的余裕があり、ボックス席に座れました。
　太田川に、モダンな基町高層アパートが映ります。

　可部線は戦前は私鉄路線で、電車に家並みが迫るローカル私鉄のような雰囲気。都市の拡大で、宅地化は斜面にまで及んでいます。
　2014年の豪雨では被害が大きかった地域であり、無理な開発による人災的側面が指摘されたのも、記憶に新しいです。

　大町駅で下車。新交通システム「アストラムライン」に乗り換えます。

大町駅 駅

　アストラムラインは、２種障害者の付添人も半額。券売機で、割引の切符を買えばOKです。手帳の携帯が必須なのは、言うまでもありません。
　縦レイアウトの切符、珍しくありませんか？ 台湾の台鉄の切符を思い出しました。

　黄色とグレーのブロックパターンが都会的な、アストラムラインの電車が入って来ました。駅舎内も、黄と対象色の緑を基調に配色されていて、トータルデザインされています。
　アストラムラインのデザイン計画も、レッドウイング、グリーンムーバーと同じくデザイン総研広島の手によるもの。広島都市圏の電車は、カラフルに彩られています。

アストラムライン (電車) 乗り物

　アストラムラインは有人運転。客席から、２枚のガラス越しに前面展望を楽しめます。

　可部線沿線もすごかったけど、アストラムライン沿線にも、びっしりと家が並びます。新交通が必要とされたわけです。

　長楽寺駅で下車しました。広島市交通科学館「ヌマジ交通ミュージアム」は歩いて５分。アストラムライン利用者には割引があるので、割引券を貰うのを忘れずに。
　割引券の存在を知らなかった僕らでも気づけるくらい、目立つ位置に置かれていました。

長楽寺駅 駅

　アストラムラインの車庫と本社に隣接した、ミュージアムに到着。朝９時オープンなので、旅の時間を有効に使えます。
　僕自身は２度目の見学だけど、大学生の時以来２３年ぶりなので、ほとんど記憶にございません。

ヌマジ交通ミュージアム 美術館・博物館

　障害者＋付添１人までが無料だったので、アストラムライン割引は大人１人のみ適用。５１０円とのころが、４１０円になりました。
　目ざとくガチャガチャを見つける我が子。あとでね！

　「交通科学館」なので、電車に限らず陸海空の乗り物を学べます。

　こと車に関しては、マツダのおひざもとだけあり充実。マツダの車にはあまり詳しくないので、我が子への解説は若干、しどろもどろです。

　見せ方にも工夫があり、興味深そうにのぞき込んでいました。

　でも興味があるのは、やっぱり電車！

　模型の展示が圧巻で、広電のコーナーは最新型車両もカバーされています。

　大好きな新幹線もいっぱい。

　しかし、３階の大ジオラマ展示がさらに圧巻でした！ ビークルシティと名付けられた架空の都市を、「未来の」モビリティたちが自在に走り回ります。

　時間の移り変わりも表現されていて、きれい。我が子もぐるぐる回って観察していました。
　「未来」とは言っても、それは開館した1995年当時のもの。実現に至ろうとしている乗り物もあるし、今から見るとかえってレトロなものもあって楽しいです。

　架空都市のはずなのにTGVや…

　ICEが走っているのはちょっと面白かったです。我が子に教えたら一発で覚えて、「ICEに乗ろう！」とノリノリで叫んでいました。
　パパとママも、新婚旅行で乗ったきり。半日のフライトに耐えられるなら、乗りに行ってもいいけどね…。

　館内だけで１時間以上楽しめて、屋外の乗り物コーナーまでは回れませんでした。近隣の方なら、１日遊べそうな施設です。
　反対方向のアストラムラインに乗って、市内へと戻ります。

　途中駅からもどんどん乗り込んできて、満員電車に。市街地を前に、線路は地下へと潜ります。
　ＪＲと接続する新白島駅は、2015年の開業。ＪＲから乗り換えて都心に向かう人も多く、さらに混雑しました。

　県庁前駅で下車。いわゆる「札仙広福」の４都市で唯一地下鉄がないのが広島ですが、地下駅がないわけではありません。
　駅から周辺のビルへは地下道が直結。１００万都市の都心部らしい勢いが感じられるエリアです。僕たちも、地下を進みましょう。つづく。

県庁前駅 駅