ピンクの５００系でガチャガチャできた！～ハローキティ新幹線で帰路へ～【バリ得広島家族旅行その５】

2024/01/21 - 2024/01/21

　家族３人揃っての広島旅行も、帰路を残すのみ。しかし我が子にとっては、メインイベントが残っています。
　我が家では「ピンクの５００系」と呼んでいる、ハローキティ新幹線に乗って福岡へ帰りました。

エリア 広島市(広島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 新幹線 私鉄
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: 日本旅行

　さきほど登ったばかりの おりづるタワーの真下、原爆ドーム前の電停から、広島駅前に戻ります。
　さすがは日曜日昼下がりの広電、続々とやってくる連接車が満員状態です。一時、新交通の整備が検討されたのも分かる気がします。

原爆ドーム前停留場 駅

　いまとなってはレトロ感あふれる そごう本店前を、ゆるりと通過。乗降客が多く、信号にもひっかかることから、都心部の通過には時間を要するのが難点。

そごう (広島店) 百貨店・デパート

　同じく時間を要している、駅前付近で大きく迂回する線路は、駅へショートカットする新線が建設中。駅ビル２階に広電が乗り入れます。
　都心部から駅への所要時間は、大きく短縮される見込み。駅ビル直結とスムーズな運行で、時間短縮以上のイメージ向上にもなるのでは。

　タワマンそびえる駅前へ。我が子は療育手帳B種の所持人になるので、介助者に当たるパパママの運賃は無料でした。広電の障害者割引、破格です。
　原爆ドームから駅まで乗った電車は、超低床電車・グリーンムーバーシリーズの「元祖」といえる5000形でした。

　1999年のデビューから25年経つ電車ですが、さすがはヨーロッパ生まれの電車で、まったく古く臭くなりません。
　輸入車ゆえに保守が困難で、近年では稼働数を大きく減らしているのは残念。

広島電鉄 (電車) 乗り物

　新駅ビルは来春（2025年）の開業に向け、最終段階の工事中。我が子との「おりづるタワー」の約束もあるので、また来年も来ようね！

広島駅 (JR) 駅

　ロッカーから荷物を取り出し、新幹線のホームに向かいます。

　帰路の新幹線は、広島14時08分発の「こだま」849号。ハローキティの装飾が内外に施された、「ハローキティ新幹線」です。
　普通の「こだま」の扱いなので、日本旅行の激安商品「バリ得こだま」も利用可能。狙いを定めて予約しました。

ハローキティ新幹線 乗り物

　この列車も、我が子はYouTubeでさんざん予習してきました。前の方に行けば何があるか、先刻承知です。
　席に着く間もなく、車内をずんずんと歩き始めました。テンション高めで、落ち着かせるのが大変。

　２号車にはハローキティの像（？）が鎮座。我が子も視線を向けるものの、そそくさと１号車へ向かいました。

　１号車は、丸ごとフリースペースの「ハロー！プラザ」。高速、詰め込み輸送一辺倒の新幹線では異例とも言える、旅を楽しむためのスペースです。

　その中でも我が子が一番楽しみにしていたのが、ガチャガチャ。最近ガチャガチャに興味を持ち始めたところに、大好きな500系の中にあると知って、大喜びだったのです。
　YouTubeの映像通りの経験ができて、大満足の様子。中身のハローキティの巾着袋には、さして興味はなさそうでした（笑）。

　目的を達したとばかり、ママの待つ６号車へそそくさと戻ろうとする我が子。待ってよ待って、せっかく来たんだからもっと楽しんで行こう！

　くまモンとアンパンマン以外のキャラクターものに関心がなかった我が子も、今回の旅がきっかけで、キティちゃんにも興味が芽生えた様子でした。

　カウンタ―は2018年のデビュー時「カフェ」と銘打っていたのですが、今は物販のみの営業になっています。
　それでも飲み物とアイスは売っているので、ビュッフェ的な使い方も辛うじて可能。冷えた獺祭も置いてあるので、迷惑にならない範囲での一献もOKです。

　カフェだっただけあり、しっかりとした椅子とテーブルがあって、くつろげます。

　淡路島のヨーグルトアイスをいただきます！ ほのかな酸味が絶妙な、さっぱりしたおいしいアイスでした。
　我が子もアイスが大好きなはずなのに、ガチャガチャの興奮が覚めやらぬ様子。「ピンクの５００系でガチャガチャできた！」と繰り返してました。

　物販コーナーにあったハローキティ新幹線のプラレールにも、気づいたんだか気づかなかったんだか。
　欲しがれば買ってもいいと思っていましたが、３千円以上の散財は免れました。

　さきほど、はやての如く（こだまなのに）通過した２号車は「KAWAII！ROOM」と名付けられ、特別仕様の内装になっています。
　床までピンク色に仕上げられ、おっちゃん一人で乗るには気恥ずかしい感じ。自由席というのが気軽です。

　あえて降ろしたくなるブラインド。

　何パターンかあるので、空いていればあちこち降ろしてみるのも面白いかも。

　細かいところですが、他の新幹線では青地になっている運行情報のQRコードも、ピンク地になっていました。企画者のこだわりが感じられます。

　大きなラゲッジスペースがあり、インバウンドの観光客にも対応。本当は、「のぞみ」にこそ求められている設備ではあります。

　反対側の８号車の先頭部分には、他の「ノーマル」500系と同様の、お子様用運転台が設けられています。

　我が子にとっては、ガチャガチャを終えた１号車より面白かったようで、ハンドルを操作しながらご満悦の様子でした。

　駅ですれ違う、レールスターにも熱い視線。午後の上りの「こだま」の一部では個室も営業されていて、家族旅行にはうってつけの列車でもあります。
　来春の旅は、個室に乗ってくるのもいいね。

新下関駅 駅

　そんなこんなで、小倉駅到着前まで座席外で過ごしました。じっとしていられない歳頃の子には、親子双方にとってストレスにならない新幹線です。
　元グリーン車の６号車を取っていたのに、おかげでほとんど座れてません。我が子はヨメさんに任せ、しばし宮島ビールとグリーン車の座席で、疲れを癒しました。

　１時間４３分で、博多駅に到着。
　この時間帯の「こだま」は、プラレール新幹線→エヴァンゲリオン新幹線→ハローキティ新幹線と「イベント列車」の枠になっていて、歴代どれも素晴らしい出来です。次作にも期待しています。

博多駅 駅

　「バリ得こだま」だと、博多乗り継ぎの「つばめ」指定席を使えるもの ありがたい点。午後５時前には、ゆとりを持って帰宅することができました。
　我が子は寝る直前まで「ピンクの５００系でガチャガチャできた！」と叫び、大興奮。その喜びように、僕も疲れを忘れるほどでした。

九州新幹線 800系 つばめ 乗り物