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《2024.January》あみんちゅなにげに沖縄街歩きの旅そのⅤ~琉球ランタンフェスティバル編~<br /><br />第二護郷隊之碑近くの道は狭く、長時間路駐できる場所ではないために急いで車に戻り出発する。この後はライトアップ・イルミネーション散策となるが、最初の目的地である“ルネサンスリゾートオキナワ”ではその形跡が見られなかった。宿泊客限定とは記されてはいなかったのでわかりそうなものだと踏んでいただけに残念だった。とは言えまだ行きたい場所はあるので、気持ちを切り替えて出発する。恩納村に入り先ずは給油をする。(株)JAおきなわ/セルフ読谷SS、いつも同じことを繰り返し叫んでいるが、すべてが高止まりしている中で、少しでも旅行費用を安くするために事前に“格安ガソリンスタンド”を調べておく。走るルートから外れない場所にするのは当たり前であり、その結果候補に上がったのがここで有る。JA系列のガソリンスタンドは大抵“値段の安い”ガソリンスタンドの上位に入っていることが多い。クレジット払いで確か+1円/Lだったと思うが、それでも154円/Lならば安かった。という訳でWAGON Rクンの食事を済ませて出発する。<br /><br />次の目的地はまた“前売り券”を購入していたためた立ち寄らなければならない場所である。凡そ10分程で到着したのは“体験王国むら咲むら”、琉球ランタンフェスティバルが目当てである。<br /><br />大駐車場に車を停め、読谷物産館の中を通って正面入口へと進む。正門左にはチケットブースがあるがそのままスルーして、正門でスマホ画面を提示して入場する。入口の門は首里城か孔子廟等を模倣したのであろうか?中華圏の建物そのものである。入場料は通常1,800円、それを事前購入すると1,500円となる。入場前ならば購入出来るので、行くことが決まってから購入出来ることは好都合である。<br /><br />このランタンフェスティバルについて、主催者の開催意図が書かれていたので紹介する。<br /><br />沖縄県読谷村。 沖縄の冬をあたたかく盛り上げようと「あかり」をテーマに夜を彩る長期イベント“よみたん夜あかりプロジェクト”。 そのなかで、体験王国むら咲むらを主会場としたのが「琉球ランタンフェスティバル」です。 14・15世紀の華やかな琉球王朝時代の町並みが再現された「むら咲むら」が、中華ランタン、ランタンオブジェ、和紙燈籠などの「あかり」で埋め尽くされます。 夜のランタンカフェや、赤瓦屋根の建物に映し出されるプロジェクションマッピング。あたたかな「あかり」の下、来場される皆さんそれぞれが、思い思いの夜を楽しんでもらえ楽しんでもらえたらいいな。そう思います。<br /><br />書かれている通りやはり“琉球時代の街並み”をベースにして作られているようだ。ランタンと言えば中華圏のイメージだが古き琉球の街並みもやはり中華圏の影響を受けているためにランタンの灯りが良く似合う。天使館横から琉球武家屋敷謝名亭と順路を歩いていくが、読谷村のゆるキャラ“よみとん”がなんともいい味を出している。ここには“花のランタン”が設置されているが、それは作りがしっかりとしており、光源の暖かい色合いにランタンの色付けが上手くマッチングしており、纏まった感が醸し出されているのが良い感じであった。<br /><br />また琉球武家屋敷謝名亭前の通りはホテルむら咲むらに繋がる通路であるが、道路両端に飾られている赤いランタンが、やはり良い雰囲気を醸し出している。そしてホテルと平行に走っている道には、また異なった雰囲気を出しているランタンが置かれていた。紫の地に“琉球ランタン”と書かれているだけではあるが、これには照明が白色LEDを用いているためにその色合いや雰囲気が違い、これまた良い雰囲気を醸し出していた。<br /><br />順路を暫く歩くと“ベトナムランタン”エリアにたどり着く。こちらでは“気球型”のランタンが飾られている。ランタン祭りと言えば“暖色系の光”に赤い“提灯もどき”が飾られているという先入観があるのだが、知らなかったとは言え色々な物があるものだと改めて感心する。ベトナムランタンも白色の光に各色のランタンが被さっているから、私的には“ランタンらしくないランタン”みたいに思えてしまう。まぁ個性と言ってしまえばそれまでだが、色々なタイプがあるものだと思いながら歩いて行った。<br /><br />そのまま歩くと十字路のところに何やら見たことがあるような気がする物体があった。ジブリの“千と千尋の神隠し”に出て来る“カオナシ”だと気付くまでにそう時間はかからなかった。カオナシとランタンの接点はわからないが、何故か暖色に光る証明に“カオナシ”が妙にマッチしている様子が伺える。確かに背景を含めて眺めれば、なんとなくアニメの世界に思えるのが不思議である。要するに“現在”ではない時代の物であれば、古の琉球の様子を作り出している背景では、浮くことはないのであろう。そんな思いがこみ上げてきたことに苦笑しながら、順路を進んで行った。<br /><br />入場門と逆方向に位置する門もまた首里城だ。それを潜って歩いて行くと、見慣れた“灯籠”が並んでいるエリアにたどり着く。“ランタンに願いを和紙灯籠の散歩道”、このエリアはテーマそのままにランタンに願い事を書いて“実現”を願うということだ。こう言ったものはある程度の数が集まらないと、浮いてしまうリスクがあると思うのだが、景色を賄う位の数は集まって居るようだ。私は煩悩の塊なので願い事はたくさんある。沖縄に住んで鳩のマークのスーパーに通勤して、実家に単身赴任。そして休みの前の日は沖縄に帰り、未だ見たことのない沖縄の隅々迄行き倒し、沖縄の“生き字引”になるという壮大かつ馬鹿みたいな夢、そしてベタだがジャンボ宝くじで10億円を当てながら、周りにひた隠していつも通り仕事しんどい~と愚痴をこぼしながら、通帳の残高を見てデレ~っとしてから寝る。これはトップシークレットである。話を聞いた同僚から“ハイハイ”の一言で済まされてしまうのだから(爆)。<br /><br />願い事で暴走したので元に戻す。入場門から一番奥に当たる“ランタンカフェ”エリアでは、ドラゴンと孔雀のランタンが飾られている。ここで大道芸人さんがなにかやっているようだが、申し訳ないがあまり興味がないのでスルーする。夢を持つのは良いことだとは思うが“投げ銭”に頼って生活する自信は私自身全くない。あまり良い言い方ではないが、このご時世“職種”を選ばなければ、取り敢えずは生活費を稼げる仕事は多々あるように思う。敢えて大道芸人をしなくとも生活はできると思うし、夢を追いかけるだけでは結果は付いてこないとしか思えないのだ。若かりし頃の夢なのかも知れないが、残念ながら私にはそんな“夢物語”を語れる程若くもない。まあ人の心を掴めるようになれば、収入も含め色々なことが付いてくるとは思う。自分に自信があるならばやってみればと冷ややかにしか見られなかった社畜1名はふと思ったりした。<br /><br />その界隈には“手作りオブジェ大集合”と銘を打ったエリアとなっていた。ピカチュウ・ドラえもん・マンタ等見慣れたものがランタンになっている。この辺りは手作り感満載なので、そっくりというよりもはウンウンと頷けるものだけに楽しかった。でも中でも最も面白かったのは“泡盛”のランタンだった。要するに“一升瓶”であるのだが、これをランタンにするという“着眼点”が可笑しい。人によって考え方は様々なのだな~とふと苦笑した私であった。<br /><br />頭上に吊るされたランタンが並ぶ“ランタンロード”を歩き、次に向かった先はむら咲むら中央部の琉球武徳殿。こちらでは和傘とランタンの組み合わせで飾り建てている。明るさが調整されており少し暗めとなっているが、それがまた良い雰囲気を醸し出している。そして建物の壁をスクリーンにした“プロジェクションマッピング”も行われている。最近訪れた場所で開催されていたプロジェクションマッピングは、そのものが主役であるがために規模が大きく、その違いだけを感じるようなものが多く同じ様に感じていたが、むら咲むらのものは、あくまで主役はランタンでそのアクセントとしてのプロジェクションマッピングが行われているいる感が強く、存在感も大きいように思えるものであった。ただ常時映されているものではなく、毎時00分からとなっているために見に行くには注意が必要である。<br /><br />一風変わったイメージを受ける武徳殿を眺めた後は、順路通りに竹灯籠・みんなの絵ランタンエリアを歩き、入口手前の“よみとんランタン”を眺めながら天使館へと向かう。この辺りは基本的に“ランタン”の飾り付けは同じものであり、ライトアップされている部分以外は暖色系のランタンが飾り付けられている。そこにドラゴンやエイサーのランタンが飾られており、アクセントとなっている。この辺りは手が込んでいる感が強いものなのでかなり“本格的”な感じを受ける。またそれらを中心として“飾りつけ”がされていることから、一体感を強く感じるものとなっている。天使館か武徳殿のどちらかがナンバーワンの飾りが施されていた様に私には思えた。最初こそはあんちょこに“古琉球ランタンイベント”だと思ったことから、あまり期待をしていなかったのが事実ではあるが、やはり“食わず嫌い”だったようだ。最後に天使館での“よみとん”を眺めながら入場門を出ることにする。<br /><br />この体験王国むら咲むらは、駐車場から会場入りする際の最短ルートが“読谷物産館”という土産物屋の店内を通過するものとなっている。意外にもこのルートを辿ることは、物産購入に繫がっているようだ。他の観光客も私もそうだったのだが、車に戻る際についつい商品を見てしまうのだ。私自身あまり観光地の物産館では買い物をしないのであるが、ついつい数点土産物を購入したのであった。<br /><br />約2時間で体験王国むら咲むらの琉球ランタンイベントを楽しみ、お土産を購入して車へと戻って来た。<br /><br />ひと息付いてから出発する。当初の予定では“パレットくもじ”のイルミネーションイベントを見学してから南城市の奥武島に向かう筈であったが、今朝は伊江島に渡るフェリーの時間に合わせるために早起きしており、私的には珍しいのだが旅先でも拘らず“疲れ”を感じていた。パレットくもじに立ち寄っても走行距離は変わらないのだが、距離は50km近くあるために2時間弱走り続けることとなる。まぁ那覇ならば開催時期だけ合わせてくれば行くことは容易なので、今回は立ち寄りを諦めることにした。<br /><br />ナビに従い走り始める。最初に立ち寄ったのは薬局。私の体質の問題なのかシーズン問わず、旅先で手指にヒビ割れができてしまう。いつもならば絆創膏を貼ってごまかすだけなのだが、今回に限ってそんな生易しいものでは済まず“流血”状態に陥っていた。既にクリームで賄えるものではなく、液体絆創膏を入手する。立ち寄った先はイオンドラッグ都屋店、商品はすぐに見つかったのだが、イオングループのあるあるでQR決済が利用できない。仕方がないのでクレジット払いで支払うが、この辺りの対応は早期に改善して頂きたく思う。<br /><br />取り敢えずヒビ割れ治療をしてから出発する。そして暫く走ってまた寄り道、サンエーV21食品館楚辺店に立ち寄った。サンエーは沖縄県を拠点とするスーパーで、さんぴん茶のティーパック等“家で消費”用の品々は大抵こちらで購入している。今回の旅路に於いては昼間に立ち寄る時間がないために、気がついた場所で立ち寄ることにしていた。<br /><br />確かに小規模店舗なので土産品の揃えまでは期待してはいない。それでもさんぴん茶ティーパックは手に入れられたので、取り敢えずは買うものは買った。暫く走り続けることになるので一服してから車を出すが、駐車場から出る際に危うく事故に巻き込まれかけた。こちらは左折で出て行くが右方向から車とバイクが続いていたので待っていると、右折で店に入ろうとしていた車が、よりによって前に出てきたのだ。バイクが急ブレーキをかけて止まったのでことなきことを得たが、もし接触していたら、バイクがこちらに滑って来て巻き込まれたに違いない。沖縄県民のあるある運転として挙げられる“先を見ない運転”そのものだ。ちなみに私は過去にも“覆面パトカー”が見通しの効かない交差点から飛び出して来て、危うくぶつかりそうになったこともある。事故った時にどっちが悪いということで揉めることがよくあるが、そんなことより事故処理で時間を取られることが一番嫌である。防衛運転、言うことは簡単だが実行することは難しいというが、自らが出来る最大限の注意を払うことは、事故に巻き込まれないようにする第一歩であることは忘れてはいけない。ヒヤリとして気を引き締め、残りの道中を走ることにした。<br /><br />途中宜野湾市でほか弁屋に立ち寄った。ほっともっと宜野湾マリーナ前店、24時間営業店としてリストアップしていた場所であるが、当初食事をしてから宿に向かうようにコース取りをしていたが、到着時刻がおそくなることから弁当購入に切り替えた。まだ定期的に沖縄に来てはいなかった頃、やはりほか弁を買いに出掛けた事がある。たしかその時に“ゴーヤチャンプル”がメニューにあり、迷わず選んだ記憶がある。それから20年近い年月が流れ、ほっともっとのメニューも内地と同じものになっていた気がする。グルメでない私なので、普段と同じものが食べられるのはある意味ありがたい。でもゴーヤやフーチャンプルあたりはあったら良いな~なんてふと思った私であった。<br /><br />結局のり弁当大盛りを注文した。商品を受取り、南城市の奥武島へと向かう。宜野湾から奥武島は時間帯によってナビの示す道が異なるために、変に自分の記憶を加味したりせず、ナビに忠実に従うことが無難である。宜野湾バイパスから県道・国道330号線・331号線を経て奥武入口に至ると後は記憶通りに走って行く。一旦宿を通り越して、毎回コース設定を考える場所である“奥武島最先端の広場”に到着する。ここで荷物を持って降りるもの・車に積んで置く物とを仕分けする。宿の駐車場でやれば良いと思われるが、意外に宿近辺は家が建て込んでいる関係でエンジンをかけたままにすることが気が引ける。そのために目的地から直行した場合はこの様になる。荷物を纏めたら急いで宿へと向かう。ゲストハウスりゅうかく、こちらも沖縄旅の際には必ず泊まる“定宿”になっているが、6月に来ているので半年ぶりで泊まることになった。いつもは一年おきだが今年は所用を1月に作ったために会わない期間は短かった。23︰30を過ぎてからの到着はかなり遅いが、そのあたり融通を効かせてくれるのがありがたい。そんなこんなで旅3日目も無事終了。あてがわれたのは201号室シングルルーム、今日は他にお客さんがいないのでこちらの部屋になるが、他に同宿者がいるとひとりでもツインのお部屋になることもある。宿台帳も書かずにチェックイン、お支払いはPayPayですぐ完了し、半年の話をしてから弁当を食べる。いつもは結構起きていて翌日の日程を組み直したりするのだが、朝の早起きと、翌日はレンタカーの返車時間だけが決まっているだけなので疲れが勝ってしまった。そんなこんなで中身の超充実した1日を終えzzz。そして早くも旅最終日を迎えるのであった。<br /><br />  《続く》

《2024.January》あみんちゅなにげに沖縄街歩きの旅そのⅤ~琉球ランタンフェスティバル編~

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2024/01/29 - 2024/01/29

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2024/01/29

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《2024.January》あみんちゅなにげに沖縄街歩きの旅そのⅤ~琉球ランタンフェスティバル編~

第二護郷隊之碑近くの道は狭く、長時間路駐できる場所ではないために急いで車に戻り出発する。この後はライトアップ・イルミネーション散策となるが、最初の目的地である“ルネサンスリゾートオキナワ”ではその形跡が見られなかった。宿泊客限定とは記されてはいなかったのでわかりそうなものだと踏んでいただけに残念だった。とは言えまだ行きたい場所はあるので、気持ちを切り替えて出発する。恩納村に入り先ずは給油をする。(株)JAおきなわ/セルフ読谷SS、いつも同じことを繰り返し叫んでいるが、すべてが高止まりしている中で、少しでも旅行費用を安くするために事前に“格安ガソリンスタンド”を調べておく。走るルートから外れない場所にするのは当たり前であり、その結果候補に上がったのがここで有る。JA系列のガソリンスタンドは大抵“値段の安い”ガソリンスタンドの上位に入っていることが多い。クレジット払いで確か+1円/Lだったと思うが、それでも154円/Lならば安かった。という訳でWAGON Rクンの食事を済ませて出発する。

次の目的地はまた“前売り券”を購入していたためた立ち寄らなければならない場所である。凡そ10分程で到着したのは“体験王国むら咲むら”、琉球ランタンフェスティバルが目当てである。

大駐車場に車を停め、読谷物産館の中を通って正面入口へと進む。正門左にはチケットブースがあるがそのままスルーして、正門でスマホ画面を提示して入場する。入口の門は首里城か孔子廟等を模倣したのであろうか?中華圏の建物そのものである。入場料は通常1,800円、それを事前購入すると1,500円となる。入場前ならば購入出来るので、行くことが決まってから購入出来ることは好都合である。

このランタンフェスティバルについて、主催者の開催意図が書かれていたので紹介する。

沖縄県読谷村。 沖縄の冬をあたたかく盛り上げようと「あかり」をテーマに夜を彩る長期イベント“よみたん夜あかりプロジェクト”。 そのなかで、体験王国むら咲むらを主会場としたのが「琉球ランタンフェスティバル」です。 14・15世紀の華やかな琉球王朝時代の町並みが再現された「むら咲むら」が、中華ランタン、ランタンオブジェ、和紙燈籠などの「あかり」で埋め尽くされます。 夜のランタンカフェや、赤瓦屋根の建物に映し出されるプロジェクションマッピング。あたたかな「あかり」の下、来場される皆さんそれぞれが、思い思いの夜を楽しんでもらえ楽しんでもらえたらいいな。そう思います。

書かれている通りやはり“琉球時代の街並み”をベースにして作られているようだ。ランタンと言えば中華圏のイメージだが古き琉球の街並みもやはり中華圏の影響を受けているためにランタンの灯りが良く似合う。天使館横から琉球武家屋敷謝名亭と順路を歩いていくが、読谷村のゆるキャラ“よみとん”がなんともいい味を出している。ここには“花のランタン”が設置されているが、それは作りがしっかりとしており、光源の暖かい色合いにランタンの色付けが上手くマッチングしており、纏まった感が醸し出されているのが良い感じであった。

また琉球武家屋敷謝名亭前の通りはホテルむら咲むらに繋がる通路であるが、道路両端に飾られている赤いランタンが、やはり良い雰囲気を醸し出している。そしてホテルと平行に走っている道には、また異なった雰囲気を出しているランタンが置かれていた。紫の地に“琉球ランタン”と書かれているだけではあるが、これには照明が白色LEDを用いているためにその色合いや雰囲気が違い、これまた良い雰囲気を醸し出していた。

順路を暫く歩くと“ベトナムランタン”エリアにたどり着く。こちらでは“気球型”のランタンが飾られている。ランタン祭りと言えば“暖色系の光”に赤い“提灯もどき”が飾られているという先入観があるのだが、知らなかったとは言え色々な物があるものだと改めて感心する。ベトナムランタンも白色の光に各色のランタンが被さっているから、私的には“ランタンらしくないランタン”みたいに思えてしまう。まぁ個性と言ってしまえばそれまでだが、色々なタイプがあるものだと思いながら歩いて行った。

そのまま歩くと十字路のところに何やら見たことがあるような気がする物体があった。ジブリの“千と千尋の神隠し”に出て来る“カオナシ”だと気付くまでにそう時間はかからなかった。カオナシとランタンの接点はわからないが、何故か暖色に光る証明に“カオナシ”が妙にマッチしている様子が伺える。確かに背景を含めて眺めれば、なんとなくアニメの世界に思えるのが不思議である。要するに“現在”ではない時代の物であれば、古の琉球の様子を作り出している背景では、浮くことはないのであろう。そんな思いがこみ上げてきたことに苦笑しながら、順路を進んで行った。

入場門と逆方向に位置する門もまた首里城だ。それを潜って歩いて行くと、見慣れた“灯籠”が並んでいるエリアにたどり着く。“ランタンに願いを和紙灯籠の散歩道”、このエリアはテーマそのままにランタンに願い事を書いて“実現”を願うということだ。こう言ったものはある程度の数が集まらないと、浮いてしまうリスクがあると思うのだが、景色を賄う位の数は集まって居るようだ。私は煩悩の塊なので願い事はたくさんある。沖縄に住んで鳩のマークのスーパーに通勤して、実家に単身赴任。そして休みの前の日は沖縄に帰り、未だ見たことのない沖縄の隅々迄行き倒し、沖縄の“生き字引”になるという壮大かつ馬鹿みたいな夢、そしてベタだがジャンボ宝くじで10億円を当てながら、周りにひた隠していつも通り仕事しんどい~と愚痴をこぼしながら、通帳の残高を見てデレ~っとしてから寝る。これはトップシークレットである。話を聞いた同僚から“ハイハイ”の一言で済まされてしまうのだから(爆)。

願い事で暴走したので元に戻す。入場門から一番奥に当たる“ランタンカフェ”エリアでは、ドラゴンと孔雀のランタンが飾られている。ここで大道芸人さんがなにかやっているようだが、申し訳ないがあまり興味がないのでスルーする。夢を持つのは良いことだとは思うが“投げ銭”に頼って生活する自信は私自身全くない。あまり良い言い方ではないが、このご時世“職種”を選ばなければ、取り敢えずは生活費を稼げる仕事は多々あるように思う。敢えて大道芸人をしなくとも生活はできると思うし、夢を追いかけるだけでは結果は付いてこないとしか思えないのだ。若かりし頃の夢なのかも知れないが、残念ながら私にはそんな“夢物語”を語れる程若くもない。まあ人の心を掴めるようになれば、収入も含め色々なことが付いてくるとは思う。自分に自信があるならばやってみればと冷ややかにしか見られなかった社畜1名はふと思ったりした。

その界隈には“手作りオブジェ大集合”と銘を打ったエリアとなっていた。ピカチュウ・ドラえもん・マンタ等見慣れたものがランタンになっている。この辺りは手作り感満載なので、そっくりというよりもはウンウンと頷けるものだけに楽しかった。でも中でも最も面白かったのは“泡盛”のランタンだった。要するに“一升瓶”であるのだが、これをランタンにするという“着眼点”が可笑しい。人によって考え方は様々なのだな~とふと苦笑した私であった。

頭上に吊るされたランタンが並ぶ“ランタンロード”を歩き、次に向かった先はむら咲むら中央部の琉球武徳殿。こちらでは和傘とランタンの組み合わせで飾り建てている。明るさが調整されており少し暗めとなっているが、それがまた良い雰囲気を醸し出している。そして建物の壁をスクリーンにした“プロジェクションマッピング”も行われている。最近訪れた場所で開催されていたプロジェクションマッピングは、そのものが主役であるがために規模が大きく、その違いだけを感じるようなものが多く同じ様に感じていたが、むら咲むらのものは、あくまで主役はランタンでそのアクセントとしてのプロジェクションマッピングが行われているいる感が強く、存在感も大きいように思えるものであった。ただ常時映されているものではなく、毎時00分からとなっているために見に行くには注意が必要である。

一風変わったイメージを受ける武徳殿を眺めた後は、順路通りに竹灯籠・みんなの絵ランタンエリアを歩き、入口手前の“よみとんランタン”を眺めながら天使館へと向かう。この辺りは基本的に“ランタン”の飾り付けは同じものであり、ライトアップされている部分以外は暖色系のランタンが飾り付けられている。そこにドラゴンやエイサーのランタンが飾られており、アクセントとなっている。この辺りは手が込んでいる感が強いものなのでかなり“本格的”な感じを受ける。またそれらを中心として“飾りつけ”がされていることから、一体感を強く感じるものとなっている。天使館か武徳殿のどちらかがナンバーワンの飾りが施されていた様に私には思えた。最初こそはあんちょこに“古琉球ランタンイベント”だと思ったことから、あまり期待をしていなかったのが事実ではあるが、やはり“食わず嫌い”だったようだ。最後に天使館での“よみとん”を眺めながら入場門を出ることにする。

この体験王国むら咲むらは、駐車場から会場入りする際の最短ルートが“読谷物産館”という土産物屋の店内を通過するものとなっている。意外にもこのルートを辿ることは、物産購入に繫がっているようだ。他の観光客も私もそうだったのだが、車に戻る際についつい商品を見てしまうのだ。私自身あまり観光地の物産館では買い物をしないのであるが、ついつい数点土産物を購入したのであった。

約2時間で体験王国むら咲むらの琉球ランタンイベントを楽しみ、お土産を購入して車へと戻って来た。

ひと息付いてから出発する。当初の予定では“パレットくもじ”のイルミネーションイベントを見学してから南城市の奥武島に向かう筈であったが、今朝は伊江島に渡るフェリーの時間に合わせるために早起きしており、私的には珍しいのだが旅先でも拘らず“疲れ”を感じていた。パレットくもじに立ち寄っても走行距離は変わらないのだが、距離は50km近くあるために2時間弱走り続けることとなる。まぁ那覇ならば開催時期だけ合わせてくれば行くことは容易なので、今回は立ち寄りを諦めることにした。

ナビに従い走り始める。最初に立ち寄ったのは薬局。私の体質の問題なのかシーズン問わず、旅先で手指にヒビ割れができてしまう。いつもならば絆創膏を貼ってごまかすだけなのだが、今回に限ってそんな生易しいものでは済まず“流血”状態に陥っていた。既にクリームで賄えるものではなく、液体絆創膏を入手する。立ち寄った先はイオンドラッグ都屋店、商品はすぐに見つかったのだが、イオングループのあるあるでQR決済が利用できない。仕方がないのでクレジット払いで支払うが、この辺りの対応は早期に改善して頂きたく思う。

取り敢えずヒビ割れ治療をしてから出発する。そして暫く走ってまた寄り道、サンエーV21食品館楚辺店に立ち寄った。サンエーは沖縄県を拠点とするスーパーで、さんぴん茶のティーパック等“家で消費”用の品々は大抵こちらで購入している。今回の旅路に於いては昼間に立ち寄る時間がないために、気がついた場所で立ち寄ることにしていた。

確かに小規模店舗なので土産品の揃えまでは期待してはいない。それでもさんぴん茶ティーパックは手に入れられたので、取り敢えずは買うものは買った。暫く走り続けることになるので一服してから車を出すが、駐車場から出る際に危うく事故に巻き込まれかけた。こちらは左折で出て行くが右方向から車とバイクが続いていたので待っていると、右折で店に入ろうとしていた車が、よりによって前に出てきたのだ。バイクが急ブレーキをかけて止まったのでことなきことを得たが、もし接触していたら、バイクがこちらに滑って来て巻き込まれたに違いない。沖縄県民のあるある運転として挙げられる“先を見ない運転”そのものだ。ちなみに私は過去にも“覆面パトカー”が見通しの効かない交差点から飛び出して来て、危うくぶつかりそうになったこともある。事故った時にどっちが悪いということで揉めることがよくあるが、そんなことより事故処理で時間を取られることが一番嫌である。防衛運転、言うことは簡単だが実行することは難しいというが、自らが出来る最大限の注意を払うことは、事故に巻き込まれないようにする第一歩であることは忘れてはいけない。ヒヤリとして気を引き締め、残りの道中を走ることにした。

途中宜野湾市でほか弁屋に立ち寄った。ほっともっと宜野湾マリーナ前店、24時間営業店としてリストアップしていた場所であるが、当初食事をしてから宿に向かうようにコース取りをしていたが、到着時刻がおそくなることから弁当購入に切り替えた。まだ定期的に沖縄に来てはいなかった頃、やはりほか弁を買いに出掛けた事がある。たしかその時に“ゴーヤチャンプル”がメニューにあり、迷わず選んだ記憶がある。それから20年近い年月が流れ、ほっともっとのメニューも内地と同じものになっていた気がする。グルメでない私なので、普段と同じものが食べられるのはある意味ありがたい。でもゴーヤやフーチャンプルあたりはあったら良いな~なんてふと思った私であった。

結局のり弁当大盛りを注文した。商品を受取り、南城市の奥武島へと向かう。宜野湾から奥武島は時間帯によってナビの示す道が異なるために、変に自分の記憶を加味したりせず、ナビに忠実に従うことが無難である。宜野湾バイパスから県道・国道330号線・331号線を経て奥武入口に至ると後は記憶通りに走って行く。一旦宿を通り越して、毎回コース設定を考える場所である“奥武島最先端の広場”に到着する。ここで荷物を持って降りるもの・車に積んで置く物とを仕分けする。宿の駐車場でやれば良いと思われるが、意外に宿近辺は家が建て込んでいる関係でエンジンをかけたままにすることが気が引ける。そのために目的地から直行した場合はこの様になる。荷物を纏めたら急いで宿へと向かう。ゲストハウスりゅうかく、こちらも沖縄旅の際には必ず泊まる“定宿”になっているが、6月に来ているので半年ぶりで泊まることになった。いつもは一年おきだが今年は所用を1月に作ったために会わない期間は短かった。23︰30を過ぎてからの到着はかなり遅いが、そのあたり融通を効かせてくれるのがありがたい。そんなこんなで旅3日目も無事終了。あてがわれたのは201号室シングルルーム、今日は他にお客さんがいないのでこちらの部屋になるが、他に同宿者がいるとひとりでもツインのお部屋になることもある。宿台帳も書かずにチェックイン、お支払いはPayPayですぐ完了し、半年の話をしてから弁当を食べる。いつもは結構起きていて翌日の日程を組み直したりするのだが、朝の早起きと、翌日はレンタカーの返車時間だけが決まっているだけなので疲れが勝ってしまった。そんなこんなで中身の超充実した1日を終えzzz。そして早くも旅最終日を迎えるのであった。

  《続く》

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
5.0
ショッピング
5.0
交通
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
レンタカー スカイマーク JRローカル 私鉄 徒歩 ソラシド エア スターフライヤー

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