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退職したら、貯めたANAマイルを使ってビジネスクラスでウィーンへ飛び、ウィーンとプラハのアール・ヌーボー建築を巡って歩き倒そうと楽しみにしていたのに、コロナ禍襲来で4年もお預け。<br />どうにか海外旅行は解禁されたものの、ANAのウィーン直行便はいまだ飛ばず、乗継便に変更してもビジネスクラスの特典航空券は全く取れず…。<br />でも、どんどん年は重なって行く(←老化が進む)し、マイルの有効期限も迫ってきてるし…ってことで、直行便もビジネスクラスも諦め、プレミアムエコノミーでロンドン経由で行くことにしました。<br /><br />でも、いろいろ諦めはしましたが、4年ぶりの本場のアール・ヌーヴォー、美しい街並みを目の当たりにすれば、老化が進んでいることも忘れ、テンションMAXで町中を歩き倒したことは言うまでもありません。<br /><br />この旅行記はその4日目、今回のプラハ訪問の本丸、建築巡りの歩き倒しの様子【前編】です。元々アール・ヌーヴォー建築が大好きな私の旅ですが、建築博物館と言われるここプラハには、アール・ヌーヴォー建築のみならず、ゴシック、ロマネスクはもちろんのこと、プラハでしか見ることのできないキュビズム建築や斬新な現代建築まで、いたるところに散りばめられていて、私のテンションはMAX。歩数が嵩んでしまったのは言うまでもありません。見どころ満載なので前・中・後編の3篇に分けました。<br />   (*&#39;-&#39;*)エヘヘ<br />          <br />【21,462歩】<br /><br />今回の旅のスケジュール<br /><br />10/1(日) 羽田発 9:55 →  ロンドン着 16:20             <br />10/2(月) ロンドン発 10:10 →  プラハ着 13:15<br />       旧市街広場 ユダヤ人地区 <br />10/3(火) AM プラハ城<br />      PM フラチャニ地区・マラーストラナ地区<br />10/4(水) AM キュビズム建築 マサリク堤防、ダンシングハウス、<br />         新市街アール・ヌーボー  <br />      PM プラハ中央駅 ミュシャ美術館 市民会館 旧市街広場<br />10/5(木) プラハ駅 12:45→ ウィーン中央駅 16:49<br />       見落とし救済           <br />10/6(金) シュテファン大寺院 ホーフブルク宮(シシイ博物館・国立図書館・アルベルティーな教会など) 建築巡り(リンク界隈)、ブルク劇場<br />10/7(土)  AM ベルヴェデーレ宮殿<br />      PM 建築巡り(アール・ヌーボー建築など)夜景見物<br />10/8 (日) フンデルト・ヴァッサー建築 美術史博物館<br />10/9(月)シェーンブルン宮殿 見落とし救済    <br />10/10(火)ウィーン発 11:25 → ロンドン着 12:55<br />                   ビックベン                 <br />10/11(水)ウエストミンスター寺院 グリニッジ タワーブリッジ レドンホールマーケット ミュージカルWICKED(アポロシアター)<br />10/12(木)ホースガード 大英博物館  メイフェア地区 <br />10/13(金)リージェントストリート ヴァッキンガム宮殿 セントジェームスパーク ウエストミンスター教会<br />      ロンドン発 19:00 → <br />10/14(土)羽田着 14:50

久々の欧州 素敵な建築巡って歩き倒しの旅(4)【前編】…「野外建築博物館プラハ」を堪能の巻

13いいね!

2023/10/01 - 2023/10/14

1624位(同エリア4268件中)

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72

mirilin

mirilinさん

この旅行記のスケジュール

この旅行記スケジュールを元に

退職したら、貯めたANAマイルを使ってビジネスクラスでウィーンへ飛び、ウィーンとプラハのアール・ヌーボー建築を巡って歩き倒そうと楽しみにしていたのに、コロナ禍襲来で4年もお預け。
どうにか海外旅行は解禁されたものの、ANAのウィーン直行便はいまだ飛ばず、乗継便に変更してもビジネスクラスの特典航空券は全く取れず…。
でも、どんどん年は重なって行く(←老化が進む)し、マイルの有効期限も迫ってきてるし…ってことで、直行便もビジネスクラスも諦め、プレミアムエコノミーでロンドン経由で行くことにしました。

でも、いろいろ諦めはしましたが、4年ぶりの本場のアール・ヌーヴォー、美しい街並みを目の当たりにすれば、老化が進んでいることも忘れ、テンションMAXで町中を歩き倒したことは言うまでもありません。

この旅行記はその4日目、今回のプラハ訪問の本丸、建築巡りの歩き倒しの様子【前編】です。元々アール・ヌーヴォー建築が大好きな私の旅ですが、建築博物館と言われるここプラハには、アール・ヌーヴォー建築のみならず、ゴシック、ロマネスクはもちろんのこと、プラハでしか見ることのできないキュビズム建築や斬新な現代建築まで、いたるところに散りばめられていて、私のテンションはMAX。歩数が嵩んでしまったのは言うまでもありません。見どころ満載なので前・中・後編の3篇に分けました。
(*'-'*)エヘヘ

【21,462歩】

今回の旅のスケジュール

10/1(日) 羽田発 9:55 →  ロンドン着 16:20             
10/2(月) ロンドン発 10:10 →  プラハ着 13:15
       旧市街広場 ユダヤ人地区 
10/3(火) AM プラハ城
      PM フラチャニ地区・マラーストラナ地区
10/4(水) AM キュビズム建築 マサリク堤防、ダンシングハウス、
         新市街アール・ヌーボー 
      PM プラハ中央駅 ミュシャ美術館 市民会館 旧市街広場
10/5(木) プラハ駅 12:45→ ウィーン中央駅 16:49
       見落とし救済           
10/6(金) シュテファン大寺院 ホーフブルク宮(シシイ博物館・国立図書館・アルベルティーな教会など) 建築巡り(リンク界隈)、ブルク劇場
10/7(土) AM ベルヴェデーレ宮殿
      PM 建築巡り(アール・ヌーボー建築など)夜景見物
10/8 (日) フンデルト・ヴァッサー建築 美術史博物館
10/9(月)シェーンブルン宮殿 見落とし救済    
10/10(火)ウィーン発 11:25 → ロンドン着 12:55
ビックベン                 
10/11(水)ウエストミンスター寺院 グリニッジ タワーブリッジ レドンホールマーケット ミュージカルWICKED(アポロシアター)
10/12(木)ホースガード 大英博物館  メイフェア地区 
10/13(金)リージェントストリート ヴァッキンガム宮殿 セントジェームスパーク ウエストミンスター教会
      ロンドン発 19:00 → 
10/14(土)羽田着 14:50

旅行の満足度
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
鉄道 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • さぁ今日は、いよいよアール・ヌーヴォー建築をはじめとした、いろいろな建物を見て回る1日です。相当な歩数になることが予想されますが、旅行アドレナリンが出続けると思うので頑張ります!<br /><br />てことで、朝8:30頃にホテルを出て、まずはトラムでキュビズム建築が立ち並ぶ地域「ヴィシェフラト地区」に向かいます。「ヴィシェフラト地区」は、ホテル最寄りの停留所「Staroměstská駅」から17番または27番のトラムで8分程(5駅)の「Výtoň駅」で下車したあたりです。<br /><br />トラムは、後程じっくり見学予定の「マサリク堤防」のアール・ヌーヴォー建築群の横を走って行きます。<br />もうそれだけで、私のテンション爆上がりなのは言うまでもありません。<br /><br />このトラム…レトロタイプなんですが、屋根に日の丸つけているのが気になりました。なんなんでしょ?

    さぁ今日は、いよいよアール・ヌーヴォー建築をはじめとした、いろいろな建物を見て回る1日です。相当な歩数になることが予想されますが、旅行アドレナリンが出続けると思うので頑張ります!

    てことで、朝8:30頃にホテルを出て、まずはトラムでキュビズム建築が立ち並ぶ地域「ヴィシェフラト地区」に向かいます。「ヴィシェフラト地区」は、ホテル最寄りの停留所「Staroměstská駅」から17番または27番のトラムで8分程(5駅)の「Výtoň駅」で下車したあたりです。

    トラムは、後程じっくり見学予定の「マサリク堤防」のアール・ヌーヴォー建築群の横を走って行きます。
    もうそれだけで、私のテンション爆上がりなのは言うまでもありません。

    このトラム…レトロタイプなんですが、屋根に日の丸つけているのが気になりました。なんなんでしょ?

  • 「Výtoň駅」を降りてモルダウ川沿いを3分ほど行くと出てきましたキュビズム建築。<br />まずはチェコのキュビズム建築を代表する建築家のひとり、「ヨゼフ・ホホル」による「コヴァチョヴィチ邸」(1912-1913)です。「チェコの不動の文化遺産リスト」にも載っている館です。<br /><br />キュビズム建築とは、20世紀初頭にピカソやブラックが主導した、切子を思わせる幾何学的なデザインが印象的な芸術運動(キュビズム)を、建築に応用したチェコ独自の建築様式です。鋭利な先端・スライス面などの、斜線・斜面・結晶体で構成されたという特徴があります。<br /><br />なんとなく、「風と共に去りぬ」の頃のアメリカ南部の邸宅みたいですが、出窓やガラス枠などなど、全てカクカクしてます。

    「Výtoň駅」を降りてモルダウ川沿いを3分ほど行くと出てきましたキュビズム建築。
    まずはチェコのキュビズム建築を代表する建築家のひとり、「ヨゼフ・ホホル」による「コヴァチョヴィチ邸」(1912-1913)です。「チェコの不動の文化遺産リスト」にも載っている館です。

    キュビズム建築とは、20世紀初頭にピカソやブラックが主導した、切子を思わせる幾何学的なデザインが印象的な芸術運動(キュビズム)を、建築に応用したチェコ独自の建築様式です。鋭利な先端・スライス面などの、斜線・斜面・結晶体で構成されたという特徴があります。

    なんとなく、「風と共に去りぬ」の頃のアメリカ南部の邸宅みたいですが、出窓やガラス枠などなど、全てカクカクしてます。

    コヴァチョヴィチ邸 建造物

  • 門の鉄柵も幾何学模様

    門の鉄柵も幾何学模様

  • 実はこれも「コヴァチョヴィチ邸」。最初の白い建物は門があり、前庭の奥に白亜のカクカク館があったんですが、この建物は道路に面しています。最初は別の家かと思ったのですが、なんと繋がっているんです。全景はドローンじゃなきゃ写せません。気になる方はグーグルマップの航空写真で見てみてください。<br />

    実はこれも「コヴァチョヴィチ邸」。最初の白い建物は門があり、前庭の奥に白亜のカクカク館があったんですが、この建物は道路に面しています。最初は別の家かと思ったのですが、なんと繋がっているんです。全景はドローンじゃなきゃ写せません。気になる方はグーグルマップの航空写真で見てみてください。

  • 「コヴァチョヴィチ邸」の南側側面と建物裏側です。<br />この建物は、角地に立っているので、三面が道路に面しています。日当たり良好ですね~。そしてどこもかしこもカクカクしています。

    「コヴァチョヴィチ邸」の南側側面と建物裏側です。
    この建物は、角地に立っているので、三面が道路に面しています。日当たり良好ですね~。そしてどこもかしこもカクカクしています。

  • ただ、この家は「ヨゼフ・ホホル」初期の作ということもあり、植物モチーフや天使モチーフのレリーフがペディメント部分にあり、まだちょっとアール・ヌーヴォーや古典主義を引きづっている感じもあります。

    ただ、この家は「ヨゼフ・ホホル」初期の作ということもあり、植物モチーフや天使モチーフのレリーフがペディメント部分にあり、まだちょっとアール・ヌーヴォーや古典主義を引きづっている感じもあります。

  • 「ヨゼフ・ホホル」初期の作として有名な館がもう一軒、「コヴァチョヴィチ邸」から更に4分ほど南に歩いたところにあります。「ヴィシェフラドの三世代住宅」(1912-1913)と呼ばれる館です。ここは、ホホルが最初に手がけたキュビズム建築だそうです。<br /><br />正面から見た全景はこんな感じ。真ん中の建物を挟んで左右がシンメトリーになっていますね。<br />

    「ヨゼフ・ホホル」初期の作として有名な館がもう一軒、「コヴァチョヴィチ邸」から更に4分ほど南に歩いたところにあります。「ヴィシェフラドの三世代住宅」(1912-1913)と呼ばれる館です。ここは、ホホルが最初に手がけたキュビズム建築だそうです。

    正面から見た全景はこんな感じ。真ん中の建物を挟んで左右がシンメトリーになっていますね。

    ヴィシェフラトの三世代住宅 建造物

  • 北側から見た感じです。<br /><br />かつてお城があったヴィシェフラドの丘の麓にあるので、建物の後ろに「聖ペテロ聖パウロ教会」の尖塔が見えていますね。

    北側から見た感じです。

    かつてお城があったヴィシェフラドの丘の麓にあるので、建物の後ろに「聖ペテロ聖パウロ教会」の尖塔が見えていますね。

  • 南側から見た感じです。<br />確かにシンメトリー、左右の建物の雰囲気はほとんど同じです。<br />(微妙に違っているので、それを見つけるのも面白いです)

    南側から見た感じです。
    確かにシンメトリー、左右の建物の雰囲気はほとんど同じです。
    (微妙に違っているので、それを見つけるのも面白いです)

  • 真ん中の家の正面です。この家のペディメントには、古代ボヘミア神話の彫刻があります。やはり初期の作なので、彫刻は外せなかったのでしょうか。

    真ん中の家の正面です。この家のペディメントには、古代ボヘミア神話の彫刻があります。やはり初期の作なので、彫刻は外せなかったのでしょうか。

  • 古典的な彫刻に挟まれて、カクカクしたバルコニーがある様子がなんとも面白いですよね。<br />そしてバルコニーの鉄柵のキュビズムっぷりったら!私の大好きなアール・ヌーヴォーの優美なアイアンワークを真っ向から否定している感が憎らしい。でも、なんか面白いから許しちゃう。 (^^ゞ <br />

    古典的な彫刻に挟まれて、カクカクしたバルコニーがある様子がなんとも面白いですよね。
    そしてバルコニーの鉄柵のキュビズムっぷりったら!私の大好きなアール・ヌーヴォーの優美なアイアンワークを真っ向から否定している感が憎らしい。でも、なんか面白いから許しちゃう。 (^^ゞ

  • 一番北側の家のエントランス側です。凸凹してますね~

    一番北側の家のエントランス側です。凸凹してますね~

  • 北側エントランス正面に来てみました。<br />門柱の上も三角、窓の格子も三角。出窓部分の窓の星型のような桟が印象的です。<br />この家は、道路正面から見るよりも、左右サイドから見る方がよりキュビズム感を感じられる気がします。

    北側エントランス正面に来てみました。
    門柱の上も三角、窓の格子も三角。出窓部分の窓の星型のような桟が印象的です。
    この家は、道路正面から見るよりも、左右サイドから見る方がよりキュビズム感を感じられる気がします。

  • 玄関の上にあったので、名前でしょうか?「U BAYERU」さん?<br />ギザギザ装飾に囲まれて、同じテイストのアルファベットで綴られているのは素敵ですが、読めません(笑)

    玄関の上にあったので、名前でしょうか?「U BAYERU」さん?
    ギザギザ装飾に囲まれて、同じテイストのアルファベットで綴られているのは素敵ですが、読めません(笑)

  • 南側の家のエントランスを横から見てみます。<br />凸凹な様子が良くわかります。

    南側の家のエントランスを横から見てみます。
    凸凹な様子が良くわかります。

  • そしてエントランス正面。キュビってますね~。カッコいいですね~。<br />絶対曲線は許さん!とばかりの三角形の連鎖。<br />アール・ヌーヴォーLOVEの私ですが、惚れそうです。  (*&#39;-&#39;*)エヘヘ<br />         <br />ふと、一切直線の無かったバルセロナの「カサ・ミラ」(ガウディ作)と並べてみたくなりました。

    そしてエントランス正面。キュビってますね~。カッコいいですね~。
    絶対曲線は許さん!とばかりの三角形の連鎖。
    アール・ヌーヴォーLOVEの私ですが、惚れそうです。 (*'-'*)エヘヘ

    ふと、一切直線の無かったバルセロナの「カサ・ミラ」(ガウディ作)と並べてみたくなりました。

  • 玄関へ続く道も、敷地内はギザギザ三角柄のモザイク石畳です。<br />徹底してますね~<br /><br />さて、キュビズム建築見学はこの辺りにして、今度は有名な現代建築「ダンシングハウス」を見に行きましょう。

    玄関へ続く道も、敷地内はギザギザ三角柄のモザイク石畳です。
    徹底してますね~

    さて、キュビズム建築見学はこの辺りにして、今度は有名な現代建築「ダンシングハウス」を見に行きましょう。

  • トラム17番で3駅ほど戻り「Jiráskovo náměstí駅」で降りれば目の前です。<br /><br />とてもユニークなこのビルが「ダンシングハウス」(1996年)と呼ばれています。<br />「フランク・オーウェン・ゲーリー」「ウラジミール・ミルニッチ」設計によるもので、男女がダンスをしているように見えるので、こう呼ばれているそうです。<br />いわゆるポスト・モダン建築といわれる部類とのことですが、アール・ヌーヴォーやゴシック、バロックといった建築物が並ぶプラハの街に、こんなデザインのビルを建てようと思った勇気に脱帽ですね。<br />  (*^ー゚)b グッジョブ!!<br />

    トラム17番で3駅ほど戻り「Jiráskovo náměstí駅」で降りれば目の前です。

    とてもユニークなこのビルが「ダンシングハウス」(1996年)と呼ばれています。
    「フランク・オーウェン・ゲーリー」「ウラジミール・ミルニッチ」設計によるもので、男女がダンスをしているように見えるので、こう呼ばれているそうです。
    いわゆるポスト・モダン建築といわれる部類とのことですが、アール・ヌーヴォーやゴシック、バロックといった建築物が並ぶプラハの街に、こんなデザインのビルを建てようと思った勇気に脱帽ですね。
    (*^ー゚)b グッジョブ!!

    ダンシング ビル 現代・近代建築

  • 「ダンシングハウス」は「マサリク堤防」のアール・ヌーヴォー建築群の南の入口にあります。さぁ、いよいよ「マサリク堤防」の建物を見に行きますよ~!!<br />一般的には「国民劇場」側から南下していくみたいですが、私は逆行します。<br /><br />プラハの街を縦断しているモルダウ川はしばしば氾濫していたため、「国民劇場」の南1㎞の堤防を修復することになり、洪水防御の意味から隙間なく集合住宅が建てられました。その17棟の集合住宅は美しいアール・ヌーヴォー様式の建物で、市の文化財に指定されています。<br /><br />昨日行ったヨゼフォフ地区と共に、グーグルストリートビューで見た習慣に、絶対にここに行く!とプラハ行きを決めた要因となった場所で、「マサリク堤防」は、今もアール・ヌーヴォー好きには眼福の1㎞となっています。  (*´ー`*)ウットリ<br /><br />ちなみに、「マサリク堤防」は、初代大統領「マサリク」にちなんで名づけられた堤防です。<br />

    「ダンシングハウス」は「マサリク堤防」のアール・ヌーヴォー建築群の南の入口にあります。さぁ、いよいよ「マサリク堤防」の建物を見に行きますよ~!!
    一般的には「国民劇場」側から南下していくみたいですが、私は逆行します。

    プラハの街を縦断しているモルダウ川はしばしば氾濫していたため、「国民劇場」の南1㎞の堤防を修復することになり、洪水防御の意味から隙間なく集合住宅が建てられました。その17棟の集合住宅は美しいアール・ヌーヴォー様式の建物で、市の文化財に指定されています。

    昨日行ったヨゼフォフ地区と共に、グーグルストリートビューで見た習慣に、絶対にここに行く!とプラハ行きを決めた要因となった場所で、「マサリク堤防」は、今もアール・ヌーヴォー好きには眼福の1㎞となっています。 (*´ー`*)ウットリ

    ちなみに、「マサリク堤防」は、初代大統領「マサリク」にちなんで名づけられた堤防です。

  • まず、最初の1軒目と2軒目は、ダンシングハウスと公園を挟んで向かい側に建つ2つ合わせて1棟に見える2軒です。<br /><br />ちなみに、道を挟んで左側にある玉ねぎ頭の塔は、「シトコフ給水塔」です。もともとは木造の塔で、1495年に建てられましたが、この石塔は1588年から1591年に建てられ、1651年に再建されたものだそうです。何気なくあるものもでも、歴史ありますね~

    まず、最初の1軒目と2軒目は、ダンシングハウスと公園を挟んで向かい側に建つ2つ合わせて1棟に見える2軒です。

    ちなみに、道を挟んで左側にある玉ねぎ頭の塔は、「シトコフ給水塔」です。もともとは木造の塔で、1495年に建てられましたが、この石塔は1588年から1591年に建てられ、1651年に再建されたものだそうです。何気なくあるものもでも、歴史ありますね~

  • 右側のピンクの館が1軒目です。<br />4人の逞しき男性が、館を支えている姿がとてもインパクトのある家です。この建物を支える彫像たちは「アトランテス」というそうです。<br /><br />【Jiráskovo nám. 2014/1】

    右側のピンクの館が1軒目です。
    4人の逞しき男性が、館を支えている姿がとてもインパクトのある家です。この建物を支える彫像たちは「アトランテス」というそうです。

    【Jiráskovo nám. 2014/1】

  • 2軒目は、同じくダンシングハウスの向かい側に建つ館の左側。<br />こちらは、上半身裸の男性二人、女性二人が建物中央で上階を支えています。「アトランテス」は、通常は男性像だけらしいのですが、プラハでは女性も男性と一緒に支えている建物をたくさん見かけました。もしかして、プラハは昔からダイバーシティな街だったのかもしれませんね。<br /><br />【Masarykovo nábř. 2014/2】

    2軒目は、同じくダンシングハウスの向かい側に建つ館の左側。
    こちらは、上半身裸の男性二人、女性二人が建物中央で上階を支えています。「アトランテス」は、通常は男性像だけらしいのですが、プラハでは女性も男性と一緒に支えている建物をたくさん見かけました。もしかして、プラハは昔からダイバーシティな街だったのかもしれませんね。

    【Masarykovo nábř. 2014/2】

  • こちらは「マサリク堤防」側のファサードです。<br />扉やベランダの手すりのアイアンワーク、エントランス上の明り取り窓のフォルムなど、アール・ヌーヴォー感が溢れています。

    こちらは「マサリク堤防」側のファサードです。
    扉やベランダの手すりのアイアンワーク、エントランス上の明り取り窓のフォルムなど、アール・ヌーヴォー感が溢れています。

  • エントランスには、きれいなお姉さまが二人、くつろいだ雰囲気で座っています。後ろでは建物支えてるお兄さんとお姉さんがいるのにねぇ(笑)<br />レリーフ素敵です。

    エントランスには、きれいなお姉さまが二人、くつろいだ雰囲気で座っています。後ろでは建物支えてるお兄さんとお姉さんがいるのにねぇ(笑)
    レリーフ素敵です。

  • お隣3軒目は、クリーム色の館<br />このお宅は、屋根上の階段状の塔屋?とエントランスの美しさが目を引きます。<br />エントランスの上も階段状の装飾になっているので、このお宅は「階段愛好家の家」と名付けますか。<br /><br />【Masarykovo nábř. 2015/4】

    お隣3軒目は、クリーム色の館
    このお宅は、屋根上の階段状の塔屋?とエントランスの美しさが目を引きます。
    エントランスの上も階段状の装飾になっているので、このお宅は「階段愛好家の家」と名付けますか。

    【Masarykovo nábř. 2015/4】

  • そしてお隣、4軒目は、ぐっとシックな色合いです。<br />色合いはシックですが、壁面の装飾はかな~り緻密で華やか。各階ごとの境にレースを巻いているような感じです。<br />おそらくメインルームであろう4階の出窓の辺りは、どこぞの修道院で見たような雰囲気です。もちろんエントランス回りの装飾もきれいです。<br /><br />エントランスには二人の乙女がベールを被ってうつむき加減で佇んでいますね。なんかおとなしそうな二人ですから、「The Wink ハウス」って名前はどうでしょう? ←古<br /><br />【Masarykovo nábř. 2016/6】

    そしてお隣、4軒目は、ぐっとシックな色合いです。
    色合いはシックですが、壁面の装飾はかな~り緻密で華やか。各階ごとの境にレースを巻いているような感じです。
    おそらくメインルームであろう4階の出窓の辺りは、どこぞの修道院で見たような雰囲気です。もちろんエントランス回りの装飾もきれいです。

    エントランスには二人の乙女がベールを被ってうつむき加減で佇んでいますね。なんかおとなしそうな二人ですから、「The Wink ハウス」って名前はどうでしょう? ←古

    【Masarykovo nábř. 2016/6】

  • そしてそのお隣さん。5軒目ですね。<br />隣の家と、似たような雰囲気ではありますが、さらにデコラティブな感じになってますね。こちらもメインルームであろう4階の出窓部分はとてもきれいで、先ほどのお宅が修道院なら、こちらは宮殿といったところ。同じ作者かもしれません。<br /><br />「マサリク堤防」の住宅は「ハヴェル建築会社」一社が工事を請け負い、デザインしたのは無名の建築家たちだったそうで、どの家が誰の作なのか知るすべがありません。残念  (TωT)ウルウル<br />          <br /><br />ただ、この家には「ロスラフ・シュルク」という人の作ったプレートが入口上に掲げられており、そこには「Továrník Frt. Čeněk 1860?1937 odkázal tento dům Svatoboru k dobru spisovatelů českých.(工場主フランティシェク・チェニェク(1860-1937)は、チェコ人作家のためにこの家をスヴァトボル協会に遺贈した。)」と書かれています。<br />DeepL翻訳の訳ですから、ちょいと怪しげではありますが、とにかくパトロンが作家のために寄進した建物のようです。<br /><br />【Masarykovo nábř. 2017/8】

    そしてそのお隣さん。5軒目ですね。
    隣の家と、似たような雰囲気ではありますが、さらにデコラティブな感じになってますね。こちらもメインルームであろう4階の出窓部分はとてもきれいで、先ほどのお宅が修道院なら、こちらは宮殿といったところ。同じ作者かもしれません。

    「マサリク堤防」の住宅は「ハヴェル建築会社」一社が工事を請け負い、デザインしたのは無名の建築家たちだったそうで、どの家が誰の作なのか知るすべがありません。残念 (TωT)ウルウル


    ただ、この家には「ロスラフ・シュルク」という人の作ったプレートが入口上に掲げられており、そこには「Továrník Frt. Čeněk 1860?1937 odkázal tento dům Svatoboru k dobru spisovatelů českých.(工場主フランティシェク・チェニェク(1860-1937)は、チェコ人作家のためにこの家をスヴァトボル協会に遺贈した。)」と書かれています。
    DeepL翻訳の訳ですから、ちょいと怪しげではありますが、とにかくパトロンが作家のために寄進した建物のようです。

    【Masarykovo nábř. 2017/8】

  • この家には「ロスラフ・シュルク」という人の作ったプレートがエントランスの上に掲げられていました。<br />そこには「Továrník Frt. Čeněk 1860?1937 odkázal tento dům Svatoboru k dobru spisovatelů českých.(工場主フランティシェク・チェニェク(1860-1937)は、チェコ人作家のためにこの家をスヴァトボル協会に遺贈した)」と書かれています。<br />日本語訳は私がDeepL翻訳したものですから、正確性には甚だ不安が残りますが、とにかくパトロンが寄進した建物のようです。<br /><br />さて、この家の入口にも、二人の女性が立っていますが、なんとこちらは裸体!なかなかなまめかしい雰囲気です。そしてよく見ると、中央にはフクロウがいます。昨日見た「シロカー通り」の娼婦館だった建物も裸体女性の間にフクロウという図でしたが、流行だったんでしょうか?<br />フクロウは「知恵」を表すと同時に「夜の魔女の化身」ともいわれているので、後者の意味を持たせている気もしますね。

    この家には「ロスラフ・シュルク」という人の作ったプレートがエントランスの上に掲げられていました。
    そこには「Továrník Frt. Čeněk 1860?1937 odkázal tento dům Svatoboru k dobru spisovatelů českých.(工場主フランティシェク・チェニェク(1860-1937)は、チェコ人作家のためにこの家をスヴァトボル協会に遺贈した)」と書かれています。
    日本語訳は私がDeepL翻訳したものですから、正確性には甚だ不安が残りますが、とにかくパトロンが寄進した建物のようです。

    さて、この家の入口にも、二人の女性が立っていますが、なんとこちらは裸体!なかなかなまめかしい雰囲気です。そしてよく見ると、中央にはフクロウがいます。昨日見た「シロカー通り」の娼婦館だった建物も裸体女性の間にフクロウという図でしたが、流行だったんでしょうか?
    フクロウは「知恵」を表すと同時に「夜の魔女の化身」ともいわれているので、後者の意味を持たせている気もしますね。

  • そしてそのお隣、6軒目は、この区画の北側のコーナーにデーンと建っています。<br />ひときわ華やかなピンクのタイルで装飾されていて、他の建物とはちょいと趣が違っています。<br /><br />【Masarykovo nábř. 2018/10】

    そしてそのお隣、6軒目は、この区画の北側のコーナーにデーンと建っています。
    ひときわ華やかなピンクのタイルで装飾されていて、他の建物とはちょいと趣が違っています。

    【Masarykovo nábř. 2018/10】

  • これまでの建物は、どちらかというとバロック風アール・ヌーヴォーでしたが、この建物はルネッサンス風アール・ヌーヴォーといった感じで、テイストが違います。<br /><br />テイストは違いますが、エントランスに彫刻(レリーフですが)を置くことは外せないようです。あ、でも彫像ではなくレリーフにしている辺りも、テイストを変えた一つなのかな?<br /><br />この家のエントランスには、まるで愛を語り合っているような男女のレリーフと、それを睨んでいるような男性の顔のレリーフが男女の間にあります。<br />題して「怒れる父」って感じでしょうか?<br /><br />

    これまでの建物は、どちらかというとバロック風アール・ヌーヴォーでしたが、この建物はルネッサンス風アール・ヌーヴォーといった感じで、テイストが違います。

    テイストは違いますが、エントランスに彫刻(レリーフですが)を置くことは外せないようです。あ、でも彫像ではなくレリーフにしている辺りも、テイストを変えた一つなのかな?

    この家のエントランスには、まるで愛を語り合っているような男女のレリーフと、それを睨んでいるような男性の顔のレリーフが男女の間にあります。
    題して「怒れる父」って感じでしょうか?

  • 窓周りには、アール・ヌーヴォー装飾では定番の、松ぼっくりや昆虫(クワガタ?)などの植物や生物素材の装飾がありました。<br />手すりのアイアンワークも、アール・ヌーヴォー装飾そのものでした。<br />

    窓周りには、アール・ヌーヴォー装飾では定番の、松ぼっくりや昆虫(クワガタ?)などの植物や生物素材の装飾がありました。
    手すりのアイアンワークも、アール・ヌーヴォー装飾そのものでした。

  • 通りを挟んでお隣の家は、割と装飾控え目な感じです。7軒目ですね。<br />ただ、コーナーを陣取っていることは意識しているようで、コーナーサイドにだけバルコニーを設え、アイアンワークの手すりも付けています。屋上の塔も、ひときわ高く、十分存在感を出しています。<br /><br />【Masarykovo nábř. 246/12】

    通りを挟んでお隣の家は、割と装飾控え目な感じです。7軒目ですね。
    ただ、コーナーを陣取っていることは意識しているようで、コーナーサイドにだけバルコニーを設え、アイアンワークの手すりも付けています。屋上の塔も、ひときわ高く、十分存在感を出しています。

    【Masarykovo nábř. 246/12】

  • その隣も、おとなしめのデザイン。8軒目です。<br />デコデコ可愛い家が好きな私には、ちょっと物足りない感じです。<br />派手な家を見過ぎたのかもしれません。<br /><br />【Masarykovo nábř. 247/14】<br />

    その隣も、おとなしめのデザイン。8軒目です。
    デコデコ可愛い家が好きな私には、ちょっと物足りない感じです。
    派手な家を見過ぎたのかもしれません。

    【Masarykovo nábř. 247/14】

  • そして登場するのがそのお隣9軒目の家。<br />おそらくこの「マサリク堤防」で一番有名な家「フラホル合唱団の家」です。<br />この家は唯一有名な建築家、中央駅も設計した「ヨゼフ・ファンタ」の設計なのです。ただし現在の家は、2012年にファサード、モザイク、ブロンズプレートなどの初の大規模な改築が行われたものだそうです。<br /><br />「フラホル」とはチェコ語で「響き」という意味で、ボヘミアで最も有名な合唱団が「フラホル合唱団」なのだそうです。<br /><br />【Masarykovo nábř. 248/16】

    そして登場するのがそのお隣9軒目の家。
    おそらくこの「マサリク堤防」で一番有名な家「フラホル合唱団の家」です。
    この家は唯一有名な建築家、中央駅も設計した「ヨゼフ・ファンタ」の設計なのです。ただし現在の家は、2012年にファサード、モザイク、ブロンズプレートなどの初の大規模な改築が行われたものだそうです。

    「フラホル」とはチェコ語で「響き」という意味で、ボヘミアで最も有名な合唱団が「フラホル合唱団」なのだそうです。

    【Masarykovo nábř. 248/16】

  • 正面にある3つのブロンズ製の額には、この建物がボヘミアで最も重要な合唱協会であることが記されており、「ベドジフ・スメタナ」、「カレル・ベンドル」、「カレル・クニトル」の三人の指揮者とその活躍した年代が刻まれています。<br /><br />「HLAHOL」と書かれた銘板は、それを掲げる子供と両脇の人物そしてその周りの植物などのレリーフで飾られています。

    正面にある3つのブロンズ製の額には、この建物がボヘミアで最も重要な合唱協会であることが記されており、「ベドジフ・スメタナ」、「カレル・ベンドル」、「カレル・クニトル」の三人の指揮者とその活躍した年代が刻まれています。

    「HLAHOL」と書かれた銘板は、それを掲げる子供と両脇の人物そしてその周りの植物などのレリーフで飾られています。

  • 弧を描いたペディメント部分は、音楽をテーマにした色鮮やかなモザイクタイルで飾られ、エントランスの上は、翼を広げたフェニックスの華やかなモザイクで飾られています。このモザイクタイルは、「ヨゼフ・ぺカーレック」の作品だそうです。<br /><br />ベルギーのアントワープで見たアール・ヌーヴォー建築には、このようなモザイクタイルの装飾がたくさんありましたが、プラハは少なめなので、とても目立っていました。<br /><br />モザイクに目を奪われがちですが、入口周りの装飾もとても緻密で、やはり他の建物とは一線を隔している気がします。

    弧を描いたペディメント部分は、音楽をテーマにした色鮮やかなモザイクタイルで飾られ、エントランスの上は、翼を広げたフェニックスの華やかなモザイクで飾られています。このモザイクタイルは、「ヨゼフ・ぺカーレック」の作品だそうです。

    ベルギーのアントワープで見たアール・ヌーヴォー建築には、このようなモザイクタイルの装飾がたくさんありましたが、プラハは少なめなので、とても目立っていました。

    モザイクに目を奪われがちですが、入口周りの装飾もとても緻密で、やはり他の建物とは一線を隔している気がします。

  • 家の両サイドの窓には、軽やかに踊っているような女性二人と楽器を持つ男性二人の彫像が左右に対のように飾られています。<br />そしてその足元の手すりには、ぎっしりと葉っぱの飾りがついています。特に女性の方は、赤いお花も植えられているので、一層華やかな感じになっています。<br />この女性の像ですが、軽やかに揺れるドレスの裾の感じや、ドレス自体の質感などがとてもリアルに表現されていて感心しました。

    家の両サイドの窓には、軽やかに踊っているような女性二人と楽器を持つ男性二人の彫像が左右に対のように飾られています。
    そしてその足元の手すりには、ぎっしりと葉っぱの飾りがついています。特に女性の方は、赤いお花も植えられているので、一層華やかな感じになっています。
    この女性の像ですが、軽やかに揺れるドレスの裾の感じや、ドレス自体の質感などがとてもリアルに表現されていて感心しました。

  • ここまでいろいろな家を見過ぎて、10軒目、11軒目の家あたりになると「ふ~ん」程度になってしまうから恐ろしいものです。<br /><br />もちろん、10軒目の家のエントランスにも、少々クオリティは低めですが女性の像が飾られてますし、ベランダの手すり端には可愛い天使の像もあります。<br /><br />【Masarykovo nábř. 237/18】<br /><br />11軒目の家のエントランスでは、筋骨隆々の男性が二人でお仕事の真っ最中ですし…。家の上部に「1905」と書かれいますので、1905年に作られたんでしょうね。<br /><br />【Masarykovo nábř. 238/20】

    ここまでいろいろな家を見過ぎて、10軒目、11軒目の家あたりになると「ふ~ん」程度になってしまうから恐ろしいものです。

    もちろん、10軒目の家のエントランスにも、少々クオリティは低めですが女性の像が飾られてますし、ベランダの手すり端には可愛い天使の像もあります。

    【Masarykovo nábř. 237/18】

    11軒目の家のエントランスでは、筋骨隆々の男性が二人でお仕事の真っ最中ですし…。家の上部に「1905」と書かれいますので、1905年に作られたんでしょうね。

    【Masarykovo nábř. 238/20】

  • 12軒目の家はこの敷地のコーナーを陣取るこちら。<br />道路側から見ていたときには、彫像もないシンプルな造りかなと思っていたのですが、角に来ると…ありました!やはり筋肉質なお二人が建物の角を挟んで立っています。その間にはライオンの顔。プラハの紋章には白いラインがいますから、威厳を持たせる意味があったのかも。<br /><br />【Masarykovo nábř. 239/22】

    12軒目の家はこの敷地のコーナーを陣取るこちら。
    道路側から見ていたときには、彫像もないシンプルな造りかなと思っていたのですが、角に来ると…ありました!やはり筋肉質なお二人が建物の角を挟んで立っています。その間にはライオンの顔。プラハの紋章には白いラインがいますから、威厳を持たせる意味があったのかも。

    【Masarykovo nábř. 239/22】

  • そしてこの家のエントランスは、ちょっと他の家とは雰囲気が違います。<br />彫像はありませんし、レリーフも少なめ。<br />でも、エントランス上のデザインや、扉のアイアンワーク、ガラスに番地が書かれている感じなど、私のお気に入りです。<br />ごてごてのアール・ヌーヴォーが好きなはずが、なんかツボに入りました。

    そしてこの家のエントランスは、ちょっと他の家とは雰囲気が違います。
    彫像はありませんし、レリーフも少なめ。
    でも、エントランス上のデザインや、扉のアイアンワーク、ガラスに番地が書かれている感じなど、私のお気に入りです。
    ごてごてのアール・ヌーヴォーが好きなはずが、なんかツボに入りました。

  • 13軒目はやはりシンプル。コーナーを取っているからといって、特徴的な装飾もありません。<br />が、「マサリク堤防」の道路側ではなく、横道側にエントランスがあり、そのエントランスは美しく装飾されていました。なのになぜ写真がないのか?<br />例のごとく先を急いでこの横道に入らなかったのです。ただ、横道の奥に可愛らしい教会があったので、その写真を道路から写していたんですが、あとからその写真を見たら、素敵なエントランスが写っていたんです。<br /><br />【Masarykovo nábř. 233】

    13軒目はやはりシンプル。コーナーを取っているからといって、特徴的な装飾もありません。
    が、「マサリク堤防」の道路側ではなく、横道側にエントランスがあり、そのエントランスは美しく装飾されていました。なのになぜ写真がないのか?
    例のごとく先を急いでこの横道に入らなかったのです。ただ、横道の奥に可愛らしい教会があったので、その写真を道路から写していたんですが、あとからその写真を見たら、素敵なエントランスが写っていたんです。

    【Masarykovo nábř. 233】

  • その写真がこちら。<br />正面の教会は、「アダルベルト教会」というそうです。緑の丸っこい鐘楼とオレンジ色の三角屋根が可愛いな~って写真を撮ったわけです。<br /><br />で、左側の建物の入口に注目です。<br />国旗がある辺りをアップにすると、細かなレリーフで入口が飾られ、何か文字と番地も彫られています。<br />ですよね~、この地区の建物なのに、何の飾りもない家があるはずがありません。ここが目的地の一つなのに、何を先を急ぐことがあったのでしょうか。<br />私の悪い癖で、もっといろいろ見たいという気持ちから、ひとつの場所にじっくりいることができないのです。もう~バカバカバカ<br />全く学習しない私です。   ハァ━(-д-;)━ァ...<br />          <br /><br />ここは、「カーボベルデ」の領事館だそうです。だから国旗がはためいたわけです。<br />

    その写真がこちら。
    正面の教会は、「アダルベルト教会」というそうです。緑の丸っこい鐘楼とオレンジ色の三角屋根が可愛いな~って写真を撮ったわけです。

    で、左側の建物の入口に注目です。
    国旗がある辺りをアップにすると、細かなレリーフで入口が飾られ、何か文字と番地も彫られています。
    ですよね~、この地区の建物なのに、何の飾りもない家があるはずがありません。ここが目的地の一つなのに、何を先を急ぐことがあったのでしょうか。
    私の悪い癖で、もっといろいろ見たいという気持ちから、ひとつの場所にじっくりいることができないのです。もう~バカバカバカ
    全く学習しない私です。 ハァ━(-д-;)━ァ...


    ここは、「カーボベルデ」の領事館だそうです。だから国旗がはためいたわけです。

  • そしてそのお隣、14軒目。<br />待ってました!私の好物アール・ヌーヴォー装飾満載のお宅。ここは、屋上に鳥の彫刻があるので「鳥の館」と呼ばれています。<br />好物満載なので、ディテールをじっくり観察です。<br /><br />【Masarykovo nábř. 234/26】

    そしてそのお隣、14軒目。
    待ってました!私の好物アール・ヌーヴォー装飾満載のお宅。ここは、屋上に鳥の彫刻があるので「鳥の館」と呼ばれています。
    好物満載なので、ディテールをじっくり観察です。

    【Masarykovo nábř. 234/26】

  • 残念ながら、カバーで覆われていましたが、屋上の鳥は両サイド対になって全部で6羽います。<br />最上階の手すりは、植物モチーフですが鉄製ではなく石造り。なんとその隙間には、人物と四つ足動物がいます。金の飾りがポイントです。<br />そしてその下の階はアイアンワークの手すりです。もちろん植物モチーフです。

    残念ながら、カバーで覆われていましたが、屋上の鳥は両サイド対になって全部で6羽います。
    最上階の手すりは、植物モチーフですが鉄製ではなく石造り。なんとその隙間には、人物と四つ足動物がいます。金の飾りがポイントです。
    そしてその下の階はアイアンワークの手すりです。もちろん植物モチーフです。

  • さらにその下は出窓になっていて、上の窓と下の窓の間は、金色の花をつけたレリーフで飾られています。お花はキク科でしょうか?金の松ぼっくりもあります。

    さらにその下は出窓になっていて、上の窓と下の窓の間は、金色の花をつけたレリーフで飾られています。お花はキク科でしょうか?金の松ぼっくりもあります。

  • エントランスの上には木が生えているような装飾になっていて、2羽のフクロウがいます。とても手の込んだ装飾ですよね~<br />フクロウは「鳥の館」ですから、いて当然ですが、アール・ヌーヴォー装飾ではよく登場する鳥ですよね。「知恵の象徴」か「夜の魔女の化身」か…どんな意味を持たせているのか知る由もありません。

    エントランスの上には木が生えているような装飾になっていて、2羽のフクロウがいます。とても手の込んだ装飾ですよね~
    フクロウは「鳥の館」ですから、いて当然ですが、アール・ヌーヴォー装飾ではよく登場する鳥ですよね。「知恵の象徴」か「夜の魔女の化身」か…どんな意味を持たせているのか知る由もありません。

  • そしてエントランスです。<br />美しいですよね~。素敵ですよね~。綺麗ですよね~。<br />ボキャブラリー不足ですよね~ m(・ω・m)ソーリィ<br />

    そしてエントランスです。
    美しいですよね~。素敵ですよね~。綺麗ですよね~。
    ボキャブラリー不足ですよね~ m(・ω・m)ソーリィ

  • 気を取り直して、お隣の15軒目。<br /><br />壁面装飾はいたってシンプル。上を向かない限り、絶対スルーな感じですよ。<br />こんなシンプルな家がここにあっていいのか!ってクレーム付けそうでしょ?<br />でも…上を見ると、出窓には美しいアイアンワークの手すりがあったり、窓周りには植物モチーフのレリーフもあります。<br /><br />ところで、壁に取り付けられている長い鉄の棒は何なんでしょうか?<br /><br />【Masarykovo nábř. 235/28】

    気を取り直して、お隣の15軒目。

    壁面装飾はいたってシンプル。上を向かない限り、絶対スルーな感じですよ。
    こんなシンプルな家がここにあっていいのか!ってクレーム付けそうでしょ?
    でも…上を見ると、出窓には美しいアイアンワークの手すりがあったり、窓周りには植物モチーフのレリーフもあります。

    ところで、壁に取り付けられている長い鉄の棒は何なんでしょうか?

    【Masarykovo nábř. 235/28】

  • 最上階の装飾がとても素晴らしかったのでアップにしてみました。金色でイニシャルのようなものもありますね。<br />屋上には、レビューのスターがつけている羽のようなものを背負った天使が、2人立ってますよ~

    最上階の装飾がとても素晴らしかったのでアップにしてみました。金色でイニシャルのようなものもありますね。
    屋上には、レビューのスターがつけている羽のようなものを背負った天使が、2人立ってますよ~

  • この建物は、一番端っこにエントランスがあります。<br />殆ど装飾がない壁に壁面とは色も材質も違うエントランスが唐突に登場するのです。植物モチーフのレリーフも綺麗なのですが、壁とはミスマッチな感じです。<br />そして、屋上の天使さんがここでは大きなお皿?をもって座っています。男の子と女の子かな?髪型が違ってるし…細部にこだわってますよねぇ?<br /><br />中央に書かれた文字によれば、1904年から1905年に建てられたみたいです。(得意のDeepL先生訳です)<br />建物の最上部中央にも金でイニシャルのようなものがありますが、住んでいた方なのか、作者なのか?<br />

    この建物は、一番端っこにエントランスがあります。
    殆ど装飾がない壁に壁面とは色も材質も違うエントランスが唐突に登場するのです。植物モチーフのレリーフも綺麗なのですが、壁とはミスマッチな感じです。
    そして、屋上の天使さんがここでは大きなお皿?をもって座っています。男の子と女の子かな?髪型が違ってるし…細部にこだわってますよねぇ?

    中央に書かれた文字によれば、1904年から1905年に建てられたみたいです。(得意のDeepL先生訳です)
    建物の最上部中央にも金でイニシャルのようなものがありますが、住んでいた方なのか、作者なのか?

  • その隣は、久々のバロック調アール・ヌーボー建築の建物です。16軒目ですね。<br /><br />ファサード中央には勇ましい騎士が立ち、その下にはライオンとトラがにらみ合っている像もあって、なんか勇ましさを表現している感じの家です。<br />でも、ファサードを飾っているアール・ヌーヴォー装飾は、サクランボのようなモチーフで可愛らしいのですがね。<br /><br />【Masarykovo nábř. 236/30】<br />

    その隣は、久々のバロック調アール・ヌーボー建築の建物です。16軒目ですね。

    ファサード中央には勇ましい騎士が立ち、その下にはライオンとトラがにらみ合っている像もあって、なんか勇ましさを表現している感じの家です。
    でも、ファサードを飾っているアール・ヌーヴォー装飾は、サクランボのようなモチーフで可愛らしいのですがね。

    【Masarykovo nábř. 236/30】

  • 騎士を中心としたファサードに近づいてみました。今にも出陣しそうな騎士が立っていますよね。そしてその足元には働く男たちの壁画が飾られています。銅板に掘ったような感じの壁画ですね。<br /><br />「1905」の文字がありますので、1905年に建てられたようですね。

    騎士を中心としたファサードに近づいてみました。今にも出陣しそうな騎士が立っていますよね。そしてその足元には働く男たちの壁画が飾られています。銅板に掘ったような感じの壁画ですね。

    「1905」の文字がありますので、1905年に建てられたようですね。

  • 壁画は中央だけでなく、ファサードを横断して横一列に並んでいるのですが、どうやら「マサリク堤防」の工事の様子(中央)と、工事が始まったのでここを去る川の神(精霊?)(左側)とそれを見て慌てている女神(人魚?)(右側)を描いているようですね。(←勝手な解釈)

    壁画は中央だけでなく、ファサードを横断して横一列に並んでいるのですが、どうやら「マサリク堤防」の工事の様子(中央)と、工事が始まったのでここを去る川の神(精霊?)(左側)とそれを見て慌てている女神(人魚?)(右側)を描いているようですね。(←勝手な解釈)

  • この家のバルコニーの手すりは黒で、お花が並んでます。そして「RIVIERA」と文字が入っているのですが、何を意味しているのでしょう?<br /><br />この家にはいろいろ文字が刻まれているのですが、DeepL翻訳では意味不明。もちろんGoogle翻訳もしかり。チェコ語が理解出来たらいいのになぁ<br />

    この家のバルコニーの手すりは黒で、お花が並んでます。そして「RIVIERA」と文字が入っているのですが、何を意味しているのでしょう?

    この家にはいろいろ文字が刻まれているのですが、DeepL翻訳では意味不明。もちろんGoogle翻訳もしかり。チェコ語が理解出来たらいいのになぁ

  • そして、大トリ17軒目は、実は「マサリク堤防」で最も重厚で美しい…はずの、こちら。<br />残念ながら大規模修繕中で、そのほとんどがブルーシートの中。残念の極み。<br />(T_T)<br /><br />この建物は、もともと銀行だった建物を社会主義時代に「旧東ドイツ大使館」として使用され、今は「ゲーテ・インスティチュート」というドイツ語の学校です。<br />屋上には黄金の太陽、翼を広げた鷲もいるそうですが…よく見えません。<br /><br />【Masarykovo nábř. 227/34】

    そして、大トリ17軒目は、実は「マサリク堤防」で最も重厚で美しい…はずの、こちら。
    残念ながら大規模修繕中で、そのほとんどがブルーシートの中。残念の極み。
    (T_T)

    この建物は、もともと銀行だった建物を社会主義時代に「旧東ドイツ大使館」として使用され、今は「ゲーテ・インスティチュート」というドイツ語の学校です。
    屋上には黄金の太陽、翼を広げた鷲もいるそうですが…よく見えません。

    【Masarykovo nábř. 227/34】

  • わずかながら見えるところをガン見してきました。<br />唯一見えていたファサードの出窓部分。<br />窓周りには細かな細工が見えます。兜をかぶったような男性3人のレリーフ。なかなかのイケメンです。少年隊?←古すぎ!

    わずかながら見えるところをガン見してきました。
    唯一見えていたファサードの出窓部分。
    窓周りには細かな細工が見えます。兜をかぶったような男性3人のレリーフ。なかなかのイケメンです。少年隊?←古すぎ!

  • この建物は扉とその装飾が美しいと言われていたので、それがかろうじて見られたのは不幸中の幸いでした。<br />ピンクの扉の装飾は、これまでにないパターンで、アイアンではなく金具の鋲打ちを使って、木の幹と枝を表しています。<br />そしてその上の金の装飾!Great !!

    この建物は扉とその装飾が美しいと言われていたので、それがかろうじて見られたのは不幸中の幸いでした。
    ピンクの扉の装飾は、これまでにないパターンで、アイアンではなく金具の鋲打ちを使って、木の幹と枝を表しています。
    そしてその上の金の装飾!Great !!

  • そして通りを挟んだこちらの家、いわゆる「マサリク堤防」の17棟ではないかもしれないのですが、とてもきれいな館でした。<br />階段状の屋根の1段ごとに顔がついていたんですが、アップで撮るの忘れました。<br /><br /><br />もしかするとこの家が17棟目で、最初の2軒は2つ合わせて1軒目なのかも…<br />どちらも住所は「Masarykovo nábř. (マサリク堤防)」じゃないので、よくわかりません。<br /><br />【Na Struze 227/1】

    そして通りを挟んだこちらの家、いわゆる「マサリク堤防」の17棟ではないかもしれないのですが、とてもきれいな館でした。
    階段状の屋根の1段ごとに顔がついていたんですが、アップで撮るの忘れました。


    もしかするとこの家が17棟目で、最初の2軒は2つ合わせて1軒目なのかも…
    どちらも住所は「Masarykovo nábř. (マサリク堤防)」じゃないので、よくわかりません。

    【Na Struze 227/1】

  • 一番面白かったのが、このエントランス<br />ゴシック調のデザインですが、その入り口の横で覗いてる2人の男性がいるんです。<br /><br />全景を撮った写真のトリミングなので、画像荒れてます。お許しを!

    一番面白かったのが、このエントランス
    ゴシック調のデザインですが、その入り口の横で覗いてる2人の男性がいるんです。

    全景を撮った写真のトリミングなので、画像荒れてます。お許しを!

  • 念願の「マサリク堤防」の建築群巡り、ゴールは「国民劇場」です。<br />「プラハ城」を望むモルダウ川の岸辺に建つ「国民劇場」はルネサンス様式のとても壮麗な劇場です。<br />ただ、その創設にはチェコ国民の熱い思いが詰まっているのです。<br /><br />15世紀前半、チェコがハプスブルク家の支配下に置かれると、チェコ民族にとってはチェコ語を公に使うこともできない暗黒時代が始まりました。<br />当時、ドイツ語の劇場しかなかったプラハにおいて、1844年にはチェコの愛国者たちの間にチェコ語による劇場を求める声が高まり、「チェコ語によるチェコ人のための舞台」を求めて国民劇場建設のための募金が行われ、1881年にチェコ人の建築家「ヨゼフ・ジーテク」と助手の「ヨゼフ・シュルツ」の設計により「国民劇場」が完成しました。<br />完成2日後に火災で焼失してしまったのですが、その2年後に再び募金により再建され、チェコ文化復興のシンボルとして「スメタナ」や「ドヴォルザーク」など、チェコの音楽家が活躍する舞台となったそうです。<br />

    念願の「マサリク堤防」の建築群巡り、ゴールは「国民劇場」です。
    「プラハ城」を望むモルダウ川の岸辺に建つ「国民劇場」はルネサンス様式のとても壮麗な劇場です。
    ただ、その創設にはチェコ国民の熱い思いが詰まっているのです。

    15世紀前半、チェコがハプスブルク家の支配下に置かれると、チェコ民族にとってはチェコ語を公に使うこともできない暗黒時代が始まりました。
    当時、ドイツ語の劇場しかなかったプラハにおいて、1844年にはチェコの愛国者たちの間にチェコ語による劇場を求める声が高まり、「チェコ語によるチェコ人のための舞台」を求めて国民劇場建設のための募金が行われ、1881年にチェコ人の建築家「ヨゼフ・ジーテク」と助手の「ヨゼフ・シュルツ」の設計により「国民劇場」が完成しました。
    完成2日後に火災で焼失してしまったのですが、その2年後に再び募金により再建され、チェコ文化復興のシンボルとして「スメタナ」や「ドヴォルザーク」など、チェコの音楽家が活躍する舞台となったそうです。

    国民劇場 劇場・ホール・ショー

  • 「カレル橋」から見た「国民劇場」と「マサリク堤防」の建築群です。<br />昨日撮った写真ですが、「マサリク堤防」の雰囲気がわかるので、こちらに載せてみました。

    「カレル橋」から見た「国民劇場」と「マサリク堤防」の建築群です。
    昨日撮った写真ですが、「マサリク堤防」の雰囲気がわかるので、こちらに載せてみました。

  • 「マサリク堤防」の次は、新市街に散らばる素敵建築巡りです。<br /><br />まずは、「国民劇場」の目と鼻の先にあるこちら、「プラハ保険会社」(1907年)です。<br />プラハの代表的なアール・ヌーヴォー建築家「オズワルド・ポリーフカ」の作品です。この家は彼のスタイルを確立させたと言われています。その作品のディテールをじっくり見てみます。<br /><br />【Národní 1011/7】

    「マサリク堤防」の次は、新市街に散らばる素敵建築巡りです。

    まずは、「国民劇場」の目と鼻の先にあるこちら、「プラハ保険会社」(1907年)です。
    プラハの代表的なアール・ヌーヴォー建築家「オズワルド・ポリーフカ」の作品です。この家は彼のスタイルを確立させたと言われています。その作品のディテールをじっくり見てみます。

    【Národní 1011/7】

  • まずは、とても特徴的な最上階です。窓に「PRAHA」の文字を充ててデザインし、金色をあしらった花模様で飾っています。<br /><br />そして屋上には下を見下ろしている男女の彫刻があります。旧市街広場中央に立つ「ヤン・フス」の像も手掛けた彫刻家「ラジスラフ・シャウロン」作ということで、ポリーフカがこの家に力を入れていたことが伺われます。

    まずは、とても特徴的な最上階です。窓に「PRAHA」の文字を充ててデザインし、金色をあしらった花模様で飾っています。

    そして屋上には下を見下ろしている男女の彫刻があります。旧市街広場中央に立つ「ヤン・フス」の像も手掛けた彫刻家「ラジスラフ・シャウロン」作ということで、ポリーフカがこの家に力を入れていたことが伺われます。

  • 2階部分にはまるで工芸作品のようなレリーフが飾られています。<br />これよく見ると、枠からはみ出ていたりして、そんじょそこらの人とは違う心意気が感じられます。はみ出るだけで、動きが感じられますよね。<br />このレリーフはポリーフカ独自の説話的世界が広がっているそうです。<br />レリーフの女性が下げている首飾りのところどころに、金をあしらっている辺りも憎いです。

    2階部分にはまるで工芸作品のようなレリーフが飾られています。
    これよく見ると、枠からはみ出ていたりして、そんじょそこらの人とは違う心意気が感じられます。はみ出るだけで、動きが感じられますよね。
    このレリーフはポリーフカ独自の説話的世界が広がっているそうです。
    レリーフの女性が下げている首飾りのところどころに、金をあしらっている辺りも憎いです。

  • 中央出窓には、アール・ヌーヴォー装飾の定番、フクロウが2羽。よく見ると、金色のトカゲとカエルもいますね。<br />この窓は上部がステンドグラスになっていて、よく見るとその奥にもステンドグラスがあります。中もさぞや綺麗なんでしょうね~<br /><br />ちなみに、ここに書かれている文字、なんて書いてあるのかなとグーグル先生に聞いてみたところ、「保険を掛ける」と訳してれました。<br />

    中央出窓には、アール・ヌーヴォー装飾の定番、フクロウが2羽。よく見ると、金色のトカゲとカエルもいますね。
    この窓は上部がステンドグラスになっていて、よく見るとその奥にもステンドグラスがあります。中もさぞや綺麗なんでしょうね~

    ちなみに、ここに書かれている文字、なんて書いてあるのかなとグーグル先生に聞いてみたところ、「保険を掛ける」と訳してれました。

  • 左右の窓にも右側は金色の腕輪と足輪をした男女像、左側は二人の子供(天使?)、そしていずれも美しいレリーフ装飾、ステンドグラスがあります。<br />ここの装飾は本当に金色のあしらいが素敵です。<br /><br />今気づきましたが、プラハのアール・ヌーヴォー装飾は鉄を使うより、漆喰などによるレリーフ装飾が多いような気がします。

    左右の窓にも右側は金色の腕輪と足輪をした男女像、左側は二人の子供(天使?)、そしていずれも美しいレリーフ装飾、ステンドグラスがあります。
    ここの装飾は本当に金色のあしらいが素敵です。

    今気づきましたが、プラハのアール・ヌーヴォー装飾は鉄を使うより、漆喰などによるレリーフ装飾が多いような気がします。

  • そしてエントランスは…おっと開いているではありませんか!<br />これは「入っていいよ~」ってことだよね?ね?ってことで、恐る恐る中へ…

    そしてエントランスは…おっと開いているではありませんか!
    これは「入っていいよ~」ってことだよね?ね?ってことで、恐る恐る中へ…

  • 遠目ではわからなかったのですが、門の扉にも装飾文字で「プラハ保険会社」と書いてありました。

    遠目ではわからなかったのですが、門の扉にも装飾文字で「プラハ保険会社」と書いてありました。

  • 中に入ると、足元にはモザイクタイルが。

    中に入ると、足元にはモザイクタイルが。

  • そして中庭に続く扉は美しステンドグラス。<br />やっぱり内部のガラス扉は、ステンドグラスなんですね~<br /><br />臆病者なので、ここまで見てそそくさと外に出ました。≡≡≡ヘ(*--)ノ<br />

    そして中庭に続く扉は美しステンドグラス。
    やっぱり内部のガラス扉は、ステンドグラスなんですね~

    臆病者なので、ここまで見てそそくさと外に出ました。≡≡≡ヘ(*--)ノ

  • 「旧プラハ保険会社」の隣には、同じく「オズワルド・ポリーフカ」作の「旧ドピチェ出版社」(1907)があります。<br />「プラハ保険会社」と同年に作られていますが、こちらの方が古典主義の名残があり、彼の建築様式が確立した「プラハ保険会社」とこの家を並べて対比させているのではという人もいます。<br /><br />こちらの家は、左右対称が際立っています。均整が取れたファサードは中央によく目立つ出窓が設けられ、壁面は控えめですが精緻な装飾が施されています。<br />最上階中央に並ぶバラをモチーフにしたリースのような装飾が、私のお気に入りです。<br /><br />【Národní 9/1010】

    「旧プラハ保険会社」の隣には、同じく「オズワルド・ポリーフカ」作の「旧ドピチェ出版社」(1907)があります。
    「プラハ保険会社」と同年に作られていますが、こちらの方が古典主義の名残があり、彼の建築様式が確立した「プラハ保険会社」とこの家を並べて対比させているのではという人もいます。

    こちらの家は、左右対称が際立っています。均整が取れたファサードは中央によく目立つ出窓が設けられ、壁面は控えめですが精緻な装飾が施されています。
    最上階中央に並ぶバラをモチーフにしたリースのような装飾が、私のお気に入りです。

    【Národní 9/1010】

  • そして、屋根の両端に耳のような突起が見られ、左右両耳のてっぺんにモザイクタイルで社名が描かれています。<br />じっと見ているとニャンコの顔に見えてしまうのですが…<br /><br />さて、ポリーフカの2作品を見ましたが、次はポリーフカのもう一つの作品「ウ・ノバークの家」を見に行くことにします。<br />まだ時間は10時を過ぎたばかり、目の前の停留所「Národní divadlo」からトラム9番に乗って、さらに新市街の美しき建物たちを拝みに行くとしましょう。<br /><br />ではその様子は次の旅行記で…。<br /><br />

    そして、屋根の両端に耳のような突起が見られ、左右両耳のてっぺんにモザイクタイルで社名が描かれています。
    じっと見ているとニャンコの顔に見えてしまうのですが…

    さて、ポリーフカの2作品を見ましたが、次はポリーフカのもう一つの作品「ウ・ノバークの家」を見に行くことにします。
    まだ時間は10時を過ぎたばかり、目の前の停留所「Národní divadlo」からトラム9番に乗って、さらに新市街の美しき建物たちを拝みに行くとしましょう。

    ではその様子は次の旅行記で…。

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