2023/10/01 - 2023/10/14
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mirilinさん
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退職したら、貯めたANAマイルを使ってビジネスクラスでウィーンへ飛び、ウィーンとプラハのアール・ヌーボー建築を巡って歩き倒そうと楽しみにしていたのに、コロナ禍襲来で4年もお預け。
どうにか海外旅行は解禁されたものの、ANAのウィーン直行便はいまだ飛ばず、乗継便に変更してもビジネスクラスの特典航空券は全く取れず…。
でも、どんどん年は重なって行く(←老化が進む)し、マイルの有効期限も迫ってきてるし…ってことで、直行便もビジネスクラスも諦め、プレミアムエコノミーでロンドン経由で行くことにしました。
でも、いろいろ諦めはしましたが、4年ぶりの本場のアール・ヌーヴォー、美しい街並みを目の当たりにすれば、老化が進んでいることも忘れ、テンションMAXで町中を歩き倒したことは言うまでもありません。
この旅行記はその2日目、いよいよ建築の博物館と言われる憧れのプラハ上陸初日の様子です。
プラハ到着が午後だったので、歩数は少なめです。
【10,010歩】
今回の旅のスケジュール
10/1(日) 羽田発 9:55 → ロンドン着 16:20
10/2(月) ロンドン発 10:10 → プラハ着 13:15
旧市街広場 ユダヤ人地区
10/3(火) AM プラハ城
PM フラチャニ地区・マラーストラナ地区
10/4(水) AM キュビズム建築 マサリク堤防、ダンシングハウス、
新市街アール・ヌーボー
PM プラハ中央駅 ミュシャ美術館 市民会館 旧市街広場
10/5(木) プラハ駅 12:45→ ウィーン中央駅 16:49
見落とし救済
10/6(金) シュテファン大寺院 ホーフブルク宮(シシイ博物館・国立図書館・アルベルティーな教会など) 建築巡り(リンク界隈)、ブルク劇場
10/7(土) AM ベルヴェデーレ宮殿
PM 建築巡り(アール・ヌーボー建築など)夜景見物
10/8 (日) フンデルト・ヴァッサー建築 美術史博物館
10/9(月)シェーンブルン宮殿 見落とし救済
10/10(火)ウィーン発 11:25 → ロンドン着 12:55
ビックベン
10/11(水)ウエストミンスター寺院 グリニッジ タワーブリッジ レドンホールマーケット ミュージカルWICKED(アポロシアター)
10/12(木)ホースガード 大英博物館 メイフェア地区
10/13(金)リージェントストリート ヴァッキンガム宮殿 セントジェームスパーク ウエストミンスター教会
ロンドン発 19:00 →
10/14(土)羽田着 14:50
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- ブリティッシュエアウェイズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
寒い寒いホテルを早々にチェックアウトし、プラハに向けて飛び立つべくヒースロー空港に向かいます。
今日はターミナル3から10:15発のブリティッシュエアウェイズでプラハへ飛びます。
このBA0862便はJALのマイレージを使い予約しました。 -
ロンドンからプラハまでは2時間10分のフライトです。ほぼ定刻にプラハに到着しました。
ヒースロー空港はロストバゲッジ率が高いということで、荷物が無事プラハに届くか心配していました。まぁ、同日乗継便にしませんでしたから、確率は減ったとはいえ心配は心配。
と、プラハに到着し降機の順番を待ちながら外を見ていたら、私のスーツケースが一足先に降機している姿を発見!そして相方のスーツケースをカートに積んでいるところでした。
実はAirTagを付けるために、中古のiPhonまで買って備えておいたのですが、杞憂に終わりました。良かった良かった! -
プラハの空港には「ロコタビ」を利用して、プラハ在住の日本人「けんやさん」に迎えに来てもらいました。最近は、安心・安全を買うつもりで、少々お値段かかりますがこのシステムを利用しています。初日というのは、疲れと不慣れでいつもよりポカをしやすいですしね。
けんやさん曰く、今プラハ空港から利用できるタクシーはUberが独占しているそうです。車体に「Airport Uber」と書かれていました。ただし、この独占会社はちょくちょく変わるそうです。
けんやさんと一緒にタクシーで旧市街広場近くにある「ホテルロット」へ。けんやさんはプラハの公認ガイドの資格を持った方だったので、車中でもいろいろな情報を聞けましたし、チェックインも手伝ってくださってとても助かりました。
「ホテルロット」は、旧市街広場へは徒歩1分、カレル橋へも5分ちょっとで行けるという立地の良さと、風格のあるネオルネッサンス様式のファサードが気に入って予約したのですが、とても歴史のある建物で文化財に指定されているとか。まさに建築巡り旅の私たちにはドンピシャのホテルでした。ホテル ロット ホテル
-
「ホテルロット」の建物は、「V.J.Rott家」が 1855年に開いた金属店「At Three White Roses」で、その歴史は13世紀前半にまで遡るとのこと。その歴史ある建物を改修して2002年にホテルとして再オープンしたものだそうです。
最上階にある小さな塔に3つの白いバラ(=Three White Roses)が描かれていて、金属店だった頃のままであることがうかがわれます。
ファサードに描かれているフレスコ画は、有名な画家「マイコラス ・エイルズ」が 1896 年に描いたものだそうで、まるで一枚のゴブラン織りを掛けたような佇まいは、ボヘミアスタイルの特徴だそうです。 -
私たちの部屋は素敵な広場に面した2階。なんと次の間付きの広いお部屋でした。
美しいシャンデリアが下がり、貴族の館みたいです。 -
白とブルーを基調とした明るくすっきりとした部屋です。
まるで新婚旅行のような部屋ですよね。f^^*)
カビ生えだしてる夫婦が泊まってごめんなさいね~ -
広いバスルーム(右)と、寝室とバスルームの間にある小部屋にあったどでかいドレッサー(左)。ドレッサー横の扉を開けると玄関スペースでその先に廊下への扉となります。廊下から3つ扉を開けて寝室となります。
この鏡の横と正面に、大きな洋服ダンスが二つありました。(鏡に映ってますね)
使いきれません(笑) -
もちろん、湯沸かしポットと紅茶、コーヒー、ネスプレッソマシンも付いています。
家具もシンプルでセンスがありました。 -
窓を開ければこの景色。旧市街広場に隣接したホテル前のこの広場は「小広場」(マレ・ナーメスチー、Malé náměstí, Small Square) と呼ばれていて、クリスマスシーズンになると、ここでクリスマスマーケットが開かれるそうです。そんなシーズンにも行ってみたいなぁ。
-
この広場の中央には、美しいルネッサンス様式の鉄柵で装飾された16世紀後半につくられた噴水があります。
到着日ですがまだ15時前でしたので、早々に近場巡りに出かけました。マレー広場 広場・公園
-
まずは、徒歩30秒のところにある「一分の家」(ミヌタ館、Dům U Minuty)です。
15世紀初頭に建てられた3階建ての後期ゴシック様式の家を、16世紀に4階建てに増築、スグラッフィート装飾を施してルネッサンス様式に改築し今に至っているとのこと。
「一分の家」とは変な名前の家ですが、これは時間の「1分」ではなく「いちぶ」の意味で、その由来は、かつてここで販売されていた「刻み煙草」にちなんでいるそうです。「刻み煙草」が非常に小さかったので、「ごくわずか」という名前が付いたらしいです。
中世の頃は、この建物の持ち主の紋章であるライオンの彫像が、家の角にあることから「白いラインの家」とも呼ばれていたそうです。(今となっては煤けて「黒いライオン」ですけど)
家全体が「スグラフッィート 」で装飾された美しい家ですが、なんと19世紀末には、作家の「フランツ・カフカ」が、6才から12才頃まで住んでいたそうです。
壁面には壁面には、ルネッサンスをテーマにした絵や聖書のシーン、古代ギリシャの人々の生活などが描かれています。一分の家 (ミヌタ館) 建造物
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3階の角にアダムとイブがいますね。4階はハプスブルク家の王たちが描かれているそうです。
「スグラフッィート」とは、16世紀、ルネッサンス期のイタリアで流行しその後ボヘミア(チェコ)の様々な宮殿に取り入れられた、掻き取り技法による壁の装飾で、2層に塗られた漆喰の上部の白灰色の漆喰を掻き取り、下部の木炭の粉末で色づけされたベースを浮かび上がらせる装飾技法です。この後もチョコチョコとこの技法で飾られた家が登場しますよ。 -
「一分の家」の5軒先には旧市庁舎の塔があり、その先に見えているのは旧市街広場に立つ「ティーンの前の聖母教会」です。
ホテルから徒歩3分以内に見どころ満載ってわけです。 -
「旧市庁舎」と「旧市庁舎の塔」です。
「旧市庁舎」は、市民の家を徐々に買い取り、増改築を繰り返して今の姿となりました。なので、「一分の家」から5軒の家が連なっているように見えますが、5軒全部が旧市庁舎です。
「旧市庁舎の塔」からはプラハの街が見渡せるということで、天気のいい今日のうちに上った方がいいよねと言うことで、まず最初に行くことにしました。(まあ、この先プラハ滞在期間は毎日晴天でしたけど)プラハ旧市庁舎 建造物
-
イチオシ
この「旧市庁舎の塔」にはプラハのガイドブックの表紙にもなっている有名な「天文時計」があります。
これは1410年に組み込まれた美しい仕掛け時計で、上下に直径約4mの円盤が配され、上部は地球を中心に太陽と月がその周りを回るという天動説に基づいて、年月日と時間を示しながら1年で1周し、下部は黄道12宮と四季の農事作業を描いた暦で、1日1目盛ずつ動いているそうです。
なんでも、日の出から日没までの時間もわかるとか…。あまりにも複雑で、私には全く何時なのか分かりません(笑)
でも間違いなく美しいです。天文時計 建造物
-
この仕掛け時計は朝9時から夜9時までの間、毎正時になると時計の上の扉が開き、死神(時計右横の骸骨)が打ち鳴らす鐘の音とともにキリストの12使徒が窓の中にゆっくりと現れ、天使像の上の鶏が鳴いて時を告げ、扉が閉まって時計の仕掛けが終わるというもの。
でも、仕掛け時計あるあるで、地味に人形が出てきてあっという間に終わってしまうので、集まった人もあっけにとられていました。
まぁ1400年代に作られたものだと思えば、凄いっちゃ凄いですけど…。
ホテルが近いので何度か正時近くに通りがかりましたが、いつも黒山の人だかり。でも、満足した人いたのかしら? -
仕掛け時計は残念でしたが、気を取り直して塔に上ります。
先ほども書きましたが、塔に連なるこの2軒も旧市庁舎です。
塔の隣の建物(写真右側)は「ヴォルフィン館」。裕福な商人の家だったところで、重厚なゴシック様式の入口が目を引きますが、窓には旧市街とボヘミア王国の紋章があります。この建物に、高さ69.5m のゴシックの塔を建て、1364年に完成しました。
そしてその隣のピンク色の建物は「クシーシュ館」です。
"PRAGA CAPUT REGNI"(プラハ、王国の首都) と書かれた碑文の上に、市壁の上に白いライオンと皇帝の冠のある「プラハ旧市街の紋章」が掲げられ、その下に金色の豪華な装飾のついたルネッサンス様式の3つの窓があります。
「旧市庁舎と塔」はこの建物の中で入場券(200CZK≒1300円)を買って入ります。 -
イチオシ
塔には歩いて上る方法と、エレベーターで上る方法があります。エレベーターは入場料とは別料金ですので、体力と財力(って言うほど高額ではありません)の相談で決めてください。
塔の上からは、旧市街広場を見渡すことができ、間違いなく絶景が広がります。
こちらは東側、「ティーンの前の聖母教会」や「キンスキー宮殿」が見えます。
塔の影が広場に映ってるのも面白いです。旧市街広場 広場・公園
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「ティーンの前の聖母教会」の塔の間にある黄金の聖母様の写真をこのアングルで撮れるのも、塔に上ったおかげです。
-
そしてこちらは北側。「バジースカ通り」と「聖ミクラーシュ教会」です。
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イチオシ
西側には「プラハ城」も見えています。
午後なので、こちら側は逆光になり遠くは霞みます。 -
プラハ城方向をアップにしてみました。
「聖イジー教会」の塔も見えます。 -
南西側です。
プラハは「百塔の都」と言われますが、この一角だけでもたくさんの塔が見えますね。本当の塔の数は1000を超えるそうです。
遠くには「ペトシーン公園」に建つ展望台、別名「プラハのエッフェル塔」も見えています。 -
南側の天文時計前の広場方向です。
右下に「一分の家」がありますね。 -
プラハの街では、ロマネスク様式、ゴシック様式、ルネッサンス様式、バロコ様式、ロココ様式、ネオス・タイル、アール・ヌーヴォー、キュビスム、モダン建築、あらゆる建築物を見ることができるとのこと。
イヤ~ン、WAKUWAKUが止まりませ~ん。
これから行くからね~ ヘ(°◇、°)ノ -
南側には「ヴァーツラフ広場」の「国立博物館」が見えます。新市街方向ですね。
目を凝らすと、「国立博物館」の前にアール・ヌーヴォー様式の「コルナ宮殿」の特徴的な最上階の装飾も見えます。
わっかるかな~?わっかんねぇだろうなぁ? ←古! -
塔からの眺めを堪能し、街歩きに向かいます。
市庁舎内部も見どころがいろいろあるようなのですが、先を急いでスルーしてしまいました。ちょっと反省と後悔してます。(´△`)
まずは旧市街広場で圧倒的な存在感の「聖ミクラーシュ教会」です。広場の北西側にあります。
建物近くからでは全景がファインダーに収まらないので、旧市庁舎の塔から見た図となっております。聖ミクラーシュ教会 寺院・教会
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ほら、近づいたらこれだけしか写りません(笑)
「聖ミクラーシュ教会」、英語名「聖ニコラス教会」は、プラハの旧市街地エリアで最も古い教会の一つで、記録として初めて登場するのは、なんと1273年とのこと。そして紆余曲折の後、ボヘミアの有名なバロックの建築家、「キリアーン・イグナーツ・ディーンツェンホーファー」の設計によりバロック様式の教会として再築され、1735年に完成したものです。
そして、チェコスロバキアの独立後、1920年にチェコのローマ・カトリックの司祭だった「カレル・ファルスキー」 が、カトリック教会から独立した新しい教会を、この「聖ミクラーシュ教会」の中に創設することを宣言。1971年に「チェコスロバキア・フス派教会」を名乗り、現在はフス派信徒の大切な教会となっています。 -
中はご覧の通りめちゃめちゃゴージャス。
装飾はパリの「サン=ルイ・デ・ザンヴァリッド教会」に影響を受けているそうです。
この素敵なシャンデリアは、第一次世界大戦中の間に、この「聖ミクラーシュ教会」が軍の駐屯地となっていたため、陸軍大佐によって追加されたものだそうです。
粋な陸軍大佐ですね~ -
ドームの天井は、「ダミアン・アサム」によって描かれたフレスコ画「聖ミクラーシュの祝祭」で飾られています。「聖ミクラーシュ」、「聖ベネディクト」の生涯や旧約聖書のモチーフを表しているそうです。
-
「ベルナルド・スピネッティ 」が手掛けたスタッコ細工を始め、ウィーン生まれの芸術家「ヨハン・ルーカス・クラッカー 」による壁面のフレスコ画など、著名アーティスト達の技術が集約されていて、どこもかしこも美しい教会です。
パイプオルガンの装飾も凝ってますよね。 -
個人的には扉の把手のデザインが気に入りました。
この写真を撮っていたら、外国人のおじさん(私が外国人か?)が不思議そうに私を見てました。照れるわ~ (〃▽〃) -
「聖ミクラーシュ教会」を出て、ヨゼフォフ(旧ユダヤ人地区)のアール・ヌーヴォー建築を見に行きます。このヨゼフォフ地区は、グーグルマップのストリートビューで見た瞬間に、「絶対ここに行く!!!」と私の心を決めさせた、大きなきっかけとなる場所なのです。
まずは「バジースカ通り」。旧市街広場から「聖ミクラーシュ教会」の横を通って北に延びる道です。 -
「バジースカ」とは英語では「パリ」。すなわちここは「パリ通り」。
通り沿いには「シャネル」、「ルイ・ヴィトン」、「エルメス」といったブランドショップが並んでいますが、私のお目当てはブランドショッピングではなく、建物。
それらのブランドショップはアール・ヌーヴォーやネオ・ゴシックなどの美しい建物に入っています。 -
美しいレリーフで飾られたこの建物も、「グッチ」のショップが入っていました。
-
ここは、かつてのユダヤ人街、ゲットーのあった場所でした。
「マリア・テレジア」の息子、「ヨーゼフ2世 」がゲットーを廃止したことから、ゲットーを取り囲んでいた壁は取り壊されましたが、それによって裕福なユダヤ人がここを去り、街がスラム化してしまいました。
そこで、19世紀末から20世紀初頭にかけて、シナゴーグ以外の古い建物が取り壊され、当時流行していたアール・ヌーヴォーや、ネオ・ゴシック、ネオ・ルネッサンス、ネオ・バロックなど様々な建築様式の美しい建物が新たに建てられました。その都市計画はパリの街並みをお手本にしたことから、この通りは 「パリ通り」(バジースカ通り)と名付けられたそうです。
プチシャンゼリゼってとこでしょうか? -
「イブ・サンローラン」(左)と「ルイ・ヴィトン」(右)のエントランス。
もちろんエントランスの写真を撮るのみ。中には入りません。
後から考えたら、品物買わなくても「I'm just looking」と言って中に入れば、建物の内部を見られたんですよね。私のバカバカバカ (><) -
「バジースカ通り」と「シロカー通り」の交差点に建つ2軒
「シロカー通り」もヨダレが出そうなが建物がずらりと並んでいるのですが、それは後程拝見することとして、まずは「バジースカ通り」に専念です。
その美しい2つの通りの交差点にあるこの2軒は、交差点角に印象的な彫刻があり、ひときわ目を引きます。 -
まずは右側、「バジースカ通り#16」の白い館。
「プラハのアール・ヌーヴォー」(田中充子著)という本では、「二人の小さなロシアの女」と名付けられている館です。
「イジー・ユスティヒ」の設計で、屋根はチェコ特有のゴシック様式を変化させたもの、エントランスはアール・ヌーヴォー、壁面はネオ・ルネッサンスの窓や柱で構成されています。 -
東側の角に突き出すように二人の少女の彫刻があることから「二人の小さなロシアの女」と田中氏は名付けたようですが、この彫像はロシアからプラハに移り住んだ家主の息子の娘二人の姿だそうです。よく見ると、この少女以外にもロシアの思い出となるような熊などのレリーフが外壁のあちこちにみられます
「Postaveno L.P. 1905-1906」という銘板が見えますので建築年は1905年から1906年ということでしょうか。 -
イチオシ
そしてその向かい側、「バジースカ通り#15」のベージュの館。
「竜退治の館」と名付けられている館です。
こちらは中世のお城のようなファサードで1階から2階までの壁面はお城の石垣のようなデザインになっています。 -
そして、西側の角には槍を振り上げた戦士が龍を退治している像があります。
プラハの英雄、「聖イジー」の武勇伝にちなんだものだと思われます。
なかなかのイケメン戦士なので、アップにしてみました (〃▽〃) -
最上階には貴族の紋章がずらりと並んでいます。
貴族の象徴を掲げたり、宮殿のようなデザインにしたり、プラハの英雄を掲げたりと中世への憧れ、民族の誇りを具体的に表現しているようです。 -
イチオシ
「バジースカ通り」をさらに歩みを進めていくと、ひときわ美しいエントランスを持つ館を発見!
素晴らしいアイアンワークとレリーフで飾られています。
この渦巻デザインは、"The アール・ヌーヴォー"って感じですよね~ -
この素敵なエントランスを持つ館の1階の店舗は「Mont Blanc」。とにかく全てが美しいのです。
木製の店舗入口の装飾、その上の石細工、そして柔らかなフォルムの出窓とそれを飾る装飾…どこもかしこも美しい。 -
窓周りの装飾をアップにしてみました。Beautiful!
-
館全体のフォルムも、こんなに美しいのです。
館の角の部分は柔らか弧を描いていて、まさにお城のようです。 -
「バジースカ通り」沿いのファサードは直線的ですが、地味なグレーの壁面にオレンジ色の瓦や、ゴールドの装飾、木製の窓枠などを配し、とてもセンスの良いデザインになっていると思います。
個人的には「バジースカ通り館大賞」決定です。 -
美し過ぎる「バジースカ通り館大賞」の隣には「旧新シナゴーグ」があります。
「旧新シナゴーグ」は、ヨーロッパで現存する最古のシナゴーグで、ギザギザの屋根の形が特徴的です。
1270年頃に建てられた初期ゴシック様式の建物部分と、16世紀後半に建てられた二つの建物部分からなるため「旧新シナゴーグ」と呼ばれているそうです。
もちろん内部も見学できますが、入場料が高かった(500CZK=3250円)のと、ユダヤ教自体にはあまり興味がなかったので、今回はスルーしました。旧新シナゴーグ 建造物
-
そして、この「旧新シナゴーグ」の向い側にあるのが「ユダヤ人地区集会所」です。
ちなみに、「旧新シナゴーグ」の入場券はここで購入します。
この家には2つの時計がついていますが、下の時計はヘブライ語の時計で、通常の時計は右回りですが、ヘブライ語は右から左へ読むので左回りに動いているそうです。時計職人がしゃれで作ったと、NHKの「世界ふれあい街歩き」でプラハのユダヤ人の方が言っていました(笑)
日本語も縦書きは右から左に読みますが、さすがに逆回りの時計は見たことありませんよね。
この時計のある建物は、「バジースカ通り」の一本西側にある「マイセロヴァ通り」にあります。ユダヤ人地区集会所 建造物
-
「ユダヤ人地区集会所」の目と鼻の先「マイセロヴァ通り#21」には、「ユダヤ会館」があります。(「ユダヤ人の家」とも)
ヨゼフォフで最も美しいと言われている後期アール・ヌーヴォー様式の建物で、間口も広く、シンプルな壁面に大きな窓が並んでいます。
1910年に「クレンカ」と「ベイル」の設計で建てられた館で、裕福なユダヤ人が家主だそうです。 -
裕福であることを象徴するかのように、金の縁取りのあるユダヤの象徴ダビデの星の下には金貨が積まれている様がデザインされています。
お金持ちのご夫婦といった肖像もデザインされていて、ちょっと胡散臭い気もします(笑) -
さて、「バジースカ通り」を東西に横切るヨゼフォフのもう一つの美しい通り「シロカー通り」に行ってみましょう。
-
「シロカー通り」には、アール・ヌーヴォーというよりもバロック風の建物を多く見かけました。
この2軒も、デコラティブな窓ですよね。 -
屋根の角の小塔がひときわ目立つ「シロカー通り#124」の館は、いかにもバロックといった風情の佇まいでとても存在感がありました。
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この小塔には、小説家「アレクサンドル・デュマ」の「三銃士」に出てくる人物をモデルにした3体の彫刻があります。
家主はよほど「三銃士」が好きだったんですね。 -
小塔や壁面のデコラティブな様子もさることながら、扉と出窓下のデザインなども、とても素敵でした。
-
この「シロカー通り」には、こんな不思議な銅像があります。
これはチェコ出身のユダヤ人作家「フランツ カフカ」の生誕120年を記念し、カフカ協会によって2003年12月に建てられたものだそうです。
カフカの作品って不思議ですが、この銅像も不思議ですよね。フランツ カフカ像 モニュメント・記念碑
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カフカの像の写真を撮って振り返ったら、まるでツインタワーのようなこの2軒がバーンと目に入りました。
「シロカー通り」のはずれですが、なんだかすごく雰囲気が良かったんですよね~
この2軒に挟まれた通りも見てみたかったんですが、時間がないので我慢しました。気になるなぁ~ -
さて、カフカの像からまた「シロカー通り」を西に戻ります。
そして、「シロカー通り」で一番有名だと思われる館がここです。
「シロカー通り#96」にある「二人の妖精の館」(前出の田中氏命名)です。 -
イチオシ
とにかく、通りにはみ出してるんじゃないかと言うくらい大きな裸婦像が、物凄い存在感でエントランスで待っています。「妖精」と言うにはあまりにも艶っぽい風情で…。
それもそのはず、ここはかつて娼婦館だったそうなのです。
だから、妖精のイメージからはかけ離れたナイスバディなお二人が、館の中に招き入れているわけです。 -
でも、娼婦館といいながらも、館のコーナーには宗教的な絵画が掲げられていたり、聖職者風の人物の肖像画が飾られていたり…そういえばエントランスの二人のお姉さんたちの間に知恵の象徴のフクロウもいましたね。ちょっとコンセプトがわかりません(笑)
-
娼婦館の向い側の館もサーモンピンクのグラデーションが可愛らしい館です。
窓のところには女性の横顔のレリーフが並んでいるので「美女の館」とでも名付けましょうか。 -
イチオシ
「シロカー通り」は本当に美しい通りです。スラム化していたなんて想像できません。都市再開発大成功!
-
「バジースカ通り」にはびっしりと街路樹が植えられているので、通りとしては美しいですが、建物マニアには建物の全景を見ることができず、ちょっと残念なんです。
でも、「シロカー通り」はこのように建物見放題。まぁ、ヨーロッパの街あるあるで、路上駐車の車が雰囲気壊してますが、テーマパークではなく、実際に生活している場所なんですから止む無しです。 -
こうしてヨゼフォフの瀟洒な街並みを堪能できましたので、「シロカー通り」から「マイセロヴァ通り」を左折しホテルに戻ることにします。この道を道なりに進めばホテルの前に出るはずです。
ちなみに、マイセロヴァ通りもなかなか美しい通りです。写真がいっぱいになっちゃうので、掲載は我慢します。 -
「マイゼロヴァ通り」を旧市街広場方向へ歩いていくと、左側に可愛らしい建物がありました。
これは「マイゼル・シナゴーグ」
1592年、プラハのユダヤ人ゲットーの長だった、「モルデカイ・マイゼル」によって建立されたシナゴーグですが、1689年のゲットーの火災で焼失し数回再建。1905年、現在のネオゴシック様式のシナゴーグが完成したそうです。
ダビデの星が夕日に照らされ輝いていますね。
これで、今日の建物巡りは終了。初日から結構いっぱい見学できました。
日本の我が家でグーグルマップのストリートビューで見ていたヨゼフォフをこの足で歩き回れたなんて、本当に幸せなプラハ初日でした。
明日からも素敵な建物見て回るぞ~マイゼル シナゴーグ 博物館・美術館・ギャラリー
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この旅行記へのコメント (3)
-
- 尚美さん 2024/09/01 13:19:47
- プラハの建築物、とても素敵ですよね
- mirilin様
以前も旅行記を拝読しましたので初めましてではありませんが、今回mirilinさんとの共通点を発見しました。
「建築物を見る旅をしている」
「多分同い年」
そのせいか、写真を撮りたいところや、失敗や、自分の体への不安など重なる部分が多く、頷きながら旅行記を見させてもらいました。私の方が方向音痴だし、写真は下手だし、どんくさいですが。
では、今後ともよろしくお願いします。
尚美
- mirilinさん からの返信 2024/09/01 17:07:02
- Re: プラハの建築物、とても素敵ですよね
- 尚美様
え⁉同い年発覚?
尚美さんも24才(+成人式×2回)って感じですかぁ?
それは親近感ありありですね。
建築物を見る旅は、体力勝負なのでだんだんきつくなってきますよね。
そして年々頓珍漢な方向に歩き出す確率が多くなり…。余計体力を使うという(泣)
でも、お互いまだまだ頑張りましょうね。
ちなみにセゲド行きの路線が私のハンガリー滞在期間中に鉄道工事をするらしく、直行でたどり着けないことが先ほど判明しました。
連絡バスやら、路線バスやら、トラムやらに乗り換えていくことになりそうで、完璧計画を立てていたんですが、少々萎えております。
チケチメート&キシュクンフェーレジハーザに変更しようかと真剣に考え出しました(笑)
- 尚美さん からの返信 2024/09/01 19:25:27
- Re: プラハの建築物、とても素敵ですよね
- そうです、24歳(+成人式×2回)です。
ブダペストからセゲドへの鉄道が工事なのですか?ケチケメートまでは大丈夫なんですか?ケチケメート↔︎セゲド間の工事という事ですね。折角納得いく旅程を考えたのに変更を迫られているところですか。最初の案が気に入っていたら尚更残念ですね。
私はブダペストが一番好きな街で、今まで3回行き合計12泊しましたが、最後の旅もブダペストと決めています。mirilinさんも他にも行きたいところがたくさんあるとは思いますが、是非ブダペストも何度も行って下さい。
尚美
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