2023/05/03 - 2023/05/03
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2023年4月下旬。GW休暇+有休2日取得により11連休を手にいれた私は再びヨーロッパへ。
「サッカー観戦のない」 かつ 「スペインを訪れない」ヨーロッパ旅行は初だが、前回のお正月旅行を終えて今まで行ったことないところに行きたいという気持ちが強くなっていた。
今回の旅行先で選んだのはハンガリー・オーストリア・スロバキア・ポーランドの中欧4カ国。いずれも初めて訪れる国だ。
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旅行スケジュール
◇ 4/26:羽田発→金浦着【Vol.1】
◇ 4/27:仁川発→ブダペスト着、ブダペスト【Vol.1】
◇ 4/28:ブダペスト (終日フリー)【Vol.2】
◇ 4/29:ブラペスト東駅→ウィーン中央駅、ウィーン【Vol.3】
◇ 4/30:ウィーン (終日フリー)、半日ブラチスラバ【Vol.3】【Vol.4】
◇ 5/1:ウィーン (終日フリー)【Vol.5】
◇ 5/2:ウィーン発→クラクフ着、クラクフ【Vol.6】
◆ 5/3:オシフィエンチム、ヴィエリチカ、クラクフ【Vol.6】【Vol.7】
◇ 5/4:クラクフ中央駅→ワルシャワ中央駅、ワルシャワ【Vol.8】
◇ 5/5-6:ワルシャワ発→仁川着【Vol.8】
◇ 5/7:金浦発→羽田着【Vol.8】
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- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
朝4:30起床。
アウシュヴィッツを訪問する日が来た。
この日を楽しみにしていたわけではない。でも、今こんな時代だからこそ訪れたいと思って今回ポーランドに来たのだ。負の歴史を目に焼き付けておきたいと。
クラクフバスターミナルからバスに揺られること1時間半程度。アウシュヴィッツ強制収容所に到着。
よりによってこの日は雨で、独特な空気感が漂っていた -
事前に英語ツアーを予約していたのでスムーズに入場。最初に10分弱の映像を見るところから始まる。
今から70年ほど前にこのような恐ろしいことが起こっていたことを痛感する映像が終わると、これまで賑やかだった館内は静寂に包まれていた。
屋外に出てツアーがはじまる。
まず目に入るのが有名なこの看板である。
労働の自由を意味する言葉「働けば自由になる」
70年後の世界に生きている身だからこれが大嘘であることを知っているが、当時ここに連れてこられた人は何を思ったのだろうか…そんなことを考えながら中に進んだ -
ツアーではいくつかの建屋に飾られている展示物を巡った。教科書やテレビで見たことのある展示を実際にこの目で見ると、言葉が出てこない。ずっと悪寒がした。写真撮影は自由とはいうもののカメラを向けることはせず、目に焼き付けることに専念した。
建屋を移動中に撮った一枚。静寂な空気の中に美しい芝生が…でもその奥に見える鉄格子と塀が、ここが強制収容所であることを物語っている。 -
何人もの罪のない人が虐殺された「死の壁」
ツアーの中で何度もこのワードを聞かされる「Gas Chamber」。ガス室。
第一収容所の見学では、最後にガス室へ入るルートとなっている。真っ暗なガス室に入る時ものすごい恐怖を感じた。何万人の人が何も知らないまま、ただ体をシャワーで綺麗にするためと思い入って、亡くなったのだから。
外に出る時、光を感じて、周りの明るさを感じてホッとした自分がいた。ホロコーストの恐ろしさ、それが70年ほど前にここで行われていたことを改めて感じた。なぜなら、当時の人は生きて外に出ることはなかったのだから -
第一収容所の見学での最後の一枚。有刺鉄線には高圧電流が流されていたとのこと。ここに触れた瞬間、感電死してしまう。
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バスに乗って第二収容所ビルケナウへ。
死の門をくぐり、ここは引き込み線の終着駅。ヨーロッパの各地からユダヤ人や捕虜がここに連れてこられたのである。 -
ビルケナウ収容所はずっと向こうまで続いていた。
どのくらいの面積なのかもよくわからない。広大な土地に建ち並ぶバラックとそれを囲う有刺鉄線が、殺風景な 風景をつくりだしていた。 -
ここが終着駅のプラットフォーム。連れてこられた罪のない人々がここで労働者として働くorガス室送りで選別されたところだ。
そして、見学ツアーではここからガス室に向かって歩いた。今自分が歩いている道は、労働者として選ばれなかった人が死へ向かって歩いた道なのだと。当時の人々は何を思ってここを歩いたのだろうか?とか様々なことを考えながら一歩を踏み締めた。 -
証拠隠滅のために破壊されたガス室。
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アウシュヴィッツ強制収容所の見学ツアーは約3時間で終了した。
ホロコーストの恐ろしさ、人間の手によってそれが行われたこと、すなわち人間の恐ろしさを感じる時間となった。見学の中で何度も鳥肌が立ったこと、感じた胸の痛み、目にしたもの、悲しみに包まれた空気は一生忘れないだろう。
“Auschwitz did not fall suddenly from the sky.”
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